母の全てを送るまで

くろすけ

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ばあばとの楽しい?同居生活始まり始まりー🎵

要介護3

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市の認定員さんが来てくれて、ばあばの状態を診てくれた。

その結果、要介護3の認定が降りた。

ばあばは骨折前の数年前から失禁が多く、我の市区町村では高齢者のオムツやオムツゴミも無料で提供してくれたのが本当に有り難い。

最初はオムツなんて…
と言っていた祖母だが、
パンツだと洗うのも大変でしょう?
これならポイっと捨てられて、更に市の財源のお陰で無料なんだよ
と告げると、凄い勢いでオムツを使うようになった。

昭和一桁、おそるべし…
と思ったのは秘密だ。

何だかそれに伴い、トイレットペーパーの減りも激しくなる。
1日にシングル1ロールが余裕で無くなるのだ。
私も買い足していたが、全然間に合わなくなり嫁にも買い足しをお願いする次第になる。

そこで独身貴族のSやんから、災害用にもマッチする5倍巻のトイペを教えてもらう

3日間くらいは持つようになり、我々は胸を撫で下ろした。

それでもばあばの冒険は色々続き、至る所から謎のトイレットペーパーが出てくるなり、話が噛み合わない事も増えてきて

うーん、わかってはいたけれども今後、お互いにどうしようね?

とケアマネさんとも相談した上で、施設入居?の資料をとりあえず手に入れるようになる。

当時のばあばはちょっとトイレが長いくらいで普通の時は全然普通だし、覚えてない事も多いけれども常に俺の味方でいてくれて、こちらが不穏にならない限りは本当普通だった。

でも90歳を過ぎてから入浴後とか食事後とかトイレ後にふいに倒れる事が年々多くなって、こちらが対応出来る時ならいいけれども自宅に一人で置いておくのも怖いなと思った事も本音。

家で1人の時に孤独死をさせたくない一心で施設を探したんだけれども、ばあばの理想は昔のテレビでよくあった皆に囲まれながら
「〇〇ちゃん、×✖️ちゃん、ありがとうね」
とふっと言う感じだったのだろう。

私は以前それを論破してしまった事がある。
それはチャーミーグリーンの昔のCMを覚えている方がいるだろうか?
あんなに歳を取って、お互いに愛を持って手を繋いでいる事はあるのか?
当時はいい夫婦だなと思ったが、もしかすると片方が介護が必要で手を差し伸べているのか?
とか、そもそもの今までの家庭環境の中でね、そんなドラマみたいな事はあり得ないんだよ!!と強く言ってしまった記憶がある。

でも、ある意味ばあばはチャーミーグリーンばりの軌跡を起こす事になる。
ある意味私がトドメを刺した事にもなるけど、ばあばっこだったから許してね❤️の気持ちである。
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