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中学生編
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「えっとお。俺デミグラスソースのハンバーグでAセット。君は、何にする?」
「ええと………。」
「俺おごっちゃうから、遠慮しなくてもいいんだよ~?デザートたのんじゃう?アイスもいいよねえ。タマちゃんも好きなの頼んでね~」
「花奈。1番高いのたのんでやれ。遠慮しなくていいぞ。だからタマちゃんやめろ。」
「じゃあ、俺はステーキセット。ライス特盛で。」
「あ、一条は自腹でよろしく。タマちゃんと妹ちゃんは俺がおごるからね!食べたいの決まった?」
「はあ?お前、日頃あれだけ迷惑かけといてそれか。俺もおごれよ。」
想像してみて欲しい。
イケメン高校生3人と一緒にファミレスで席についている平凡な中学生を。
浮いてますよ?ええ。この空間からものすごく浮いてますとも。
先程からナイスバディなお姉さんがいれかわりたちかわり話しかけてくる。
ああ。またいらっしゃった。
「すいませ~ん。私たちと一緒にお茶しませんか?」
「いいよ~。一緒にすわる?あ。座る席ないや。ごめんね。またね。」
「え~?じゃあ場所かえません?」
「ん~。どうしよっかなあ。どうする?タマちゃん。」
「知らねえよ。三田が一緒に行けば?俺らは行かねえから。」
「え!タマちゃんが行かないなら行かないよ。俺。ということでごめんね。またね。」
ほんとに落ち着かない。
先程から似たようなやりとりが何度繰り返されたことだろう。
綺麗なお姉さんが入れかわり立ちかわり私たちが座っているテーブルにやって来る。座っているのがあまりに平凡な私だからだろうか。『そんな子ほっといて私と……ね?』と自分に自信のある彼女達は兄達にしなだれかかる、のだが。三田くんはかろうじて愛想よく対応しているのだけど、兄と蓮琉くんの態度はかなり冷たい。蓮琉くんに至っては完全無視である。おかげさまで周りのお姉さま方の視線がかなり痛い。
突き刺さりそうである。
私はテーブルの上においてあった水をひとくち飲むと深いため息をついた。
(早く帰りたい。)
******
私がイケメン高校生3人とファミレスで食事をすることになる前日。
隣町にある本屋に行くために、私は兄たちの説得に時間を費やしていた。
楽しみにしていた本の新刊が発売されることになった。発売初日に読みたい私が本を買いに行こうとしたら、その日が兄たちの部活の練習日と重なってしまったのだ。過保護な兄たちは、おでかけの時に私に必ずついてきてくれて私は1人で行動したことがない。
隣町といっても自転車でたった10分の距離。私だって中学生だ。1人で行けるもんね!
「じゃあ、本屋以外には寄り道するなよ?買ったらまっすぐ帰るんだぞ?帰ったら即メールも忘れるなよ。」
「もう。蓮琉くんてば。過保護だよ。私、もう中二だよ?」
「ごめんね?花奈。俺は花奈が心配なんだよ。ホントは1人でなんて行かせたくないんだ。部活で一緒にいけないからごめんね?だから、埋め合わせといってはなんだけど、今度、花奈が見たがっていた映画見に行こう?」
「え?ほんと?」
「あのコメディ映画?俺も見たい!あの映画館の近くの定食屋の鯖味噌煮定食うまいんだよなあ。ごちになります!」
「……環。」
蓮琉くんは呆れたようにため息をついた。
兄はいかにもパスタとか、オムライスとか食べてそうな雰囲気だが、焼肉とか鯖の味噌煮とかラーメンとか。がっつり食べるメニューが好きだ。
それにしても蓮琉くん。何故埋め合わせで映画。それに便乗して昼ごはんをたかる兄も兄だが。
私は不思議に思ったが、その映画を見たかったのも本音なので、ありがたくその提案にのることにした。
****
そして、私は自転車にのり、隣町の本屋までやってきた。気分は初めてのおつかいである。
(私、1人で隣町に来るの初めてだ!)
私は少しドキドキしながら本屋の中に入った。
真っ直ぐ新刊の陳列してある場所にいき、お目当の本を手に取るとレジに向かう。
レジに行く途中、隣接したゲームセンターから賑やかな音が聞こえてくるのにちらりと意識を向けた。
そして、クレーンゲームに私が好きなキャラクターのぬいぐるみがあるのを見つけてしまった。ついふらふらと行こうとした私は、本屋以外に寄らない、という兄との約束を思い出し、なんとかその場に踏みとどまった。だが、私の大好きなキャラクター、クマ太郎と目があってしまう。
(隣接してるけど、いちおう本屋とつながってるよね。本屋の一部だよね。お兄ちゃんとの約束守ってるよね?)
レジを終えた私はドキドキしながらゲームセンターの建物に移動した。
「よし。挑戦するぞ!」
私は大好きなクマ太郎のぬいぐるみをゲットするために気合いをいれた。一つだけ取りやすそうな位置にあるのだ。しかも一番可愛くて、一つしかない。
(これはチャレンジしてみなさいってことだよね?)
アームの角度を確めながら、慎重に操作をすると、2回目でなんとか成功した。
ゲットしたクマ太郎をだきしめながら、意気揚々とひきあげようとした私は、後ろに立っていた人に気が付かなかった。勢いよく振り向いた私は思いきりぶつかってしまった。相手はずいぶん背の高い人だったみたいで、体格差から私ははじき飛ばされてしまった。
「うわっ!ごめん……。大丈夫?」
勢いで近くの壁に頭からぶつかった私は、一瞬気が遠くなりかけたがなんとか踏み止まった。
(うう。あざになっちゃうかなあ。お兄ちゃんと蓮琉くんに見つかったら怒られそう。)
兄は普段から感情を素直に発散しているので、怒る姿を想像できる。怖いのは蓮琉くんだ。普段、めったに怒らないので、本気で怒った時がかなり怖い。何年か前に兄が蓮琉くんを怒らせた時は、ほんとに怖かった。
想像しただけで涙がでてきそう。
泣きそうになった私はクマ太郎を抱きしめた。クマ太郎、私をなぐさめてね。そうだよ。君がいたんだ。私と一緒に戦おう!
私はよし、と気合いを入れた。せめて早く帰宅しようと駐輪場に向かおうとすると、腕をつかまれた。
兄と蓮琉くんのことで頭がいっぱいになっていた私は、ぶつかった人のことをすっかり忘れていた。
なんですか。ぶつかったから慰謝料だせとか?
そんなに持ち合わせもありませんが。
私はその人を恐る恐る見上げた。
(あれ?この人……)
「ご、ごめんね?泣きそうに痛いよね。思い切りぶつかったもんね。わ、擦り傷になってるね。救急箱かりてくるから、待ってて?」
近くのベンチに私をそっと座らせて、その人はものすごい勢いですっ飛んでいった。
そしてものすごい勢いで店員さんを呼んでくると、強制的に傷の手当をさせた。
背が高く、茶髪で耳にピアスまでしているせいか迫力があり、店員さんも顔を青くして従っている。
私はこの人を知っている。
実際に会うのは初めてだけど。
三田陽向。高校1年生。
攻略対象その3。兄の同級生ルートの相手のはずである。
ゲーム内で一番背の高いキャラだ。
茶髪にピアスという外見を裏切らず、誘われたら誰とでも寝る、ゆるいキャラだったように思う。兄と出会うことで真実の愛に目覚めていくとかなんとか。
(まあ、妹とはあまり縁のないキャラクターだったかなあ。)
それにしても思ったよりも背が高い。
ずっと見上げていると首が痛くなりそうだ。
私はとりあえずお礼を言って帰宅しようと立ち上がって頭をさげようとした。
「ありがとうございました。……あれ?」
しかしくらりと目眩がして、体を支えきれずその場に座り込んでしまう。
「わあっ。大丈夫?少し休もっか。でもここゲーセンはうるさいし空気が悪いよね。」
「大丈夫ですよ?私、もう帰らないといけないんで。」
「ん~ここからだったらあの店が近いかなあ。」
「それでは失礼します。」
なんだか話が通じていない気がするけど。
まあいいや。そろそろ帰らないと蓮琉くんに怒られそうだし。
ゆっくり立ち上がろうとした私の目線がいきなり高くなった。
「うあ?」
「君ちゃんと食べてる?軽すぎるでしょ。」
私は彼に抱えられていた。
お姫様抱っこというヤツだ。
高い。
ありえないくらいに高い。
(こ……怖い…)
しかも彼は走りだした。
これまた、すごいスピードである。
風をきる音がする。
振り落とされそうで怖さ半端ない。
(ちょっと?いやああああっ)
「ごめんね?すぐ休めるとこに行くから。」
すまなそうに声をかけてくれるが、あまりの高さと速さで私は声も出せず、ひたすら恐怖に耐えるしかない。
「あ、タクシーのりまあす。」
(はあ?タクシー?どこへ連れていく気?)
彼の声がどこか遠くで聞こえる。
私はいつの間にか気を失ってしまった。
「ええと………。」
「俺おごっちゃうから、遠慮しなくてもいいんだよ~?デザートたのんじゃう?アイスもいいよねえ。タマちゃんも好きなの頼んでね~」
「花奈。1番高いのたのんでやれ。遠慮しなくていいぞ。だからタマちゃんやめろ。」
「じゃあ、俺はステーキセット。ライス特盛で。」
「あ、一条は自腹でよろしく。タマちゃんと妹ちゃんは俺がおごるからね!食べたいの決まった?」
「はあ?お前、日頃あれだけ迷惑かけといてそれか。俺もおごれよ。」
想像してみて欲しい。
イケメン高校生3人と一緒にファミレスで席についている平凡な中学生を。
浮いてますよ?ええ。この空間からものすごく浮いてますとも。
先程からナイスバディなお姉さんがいれかわりたちかわり話しかけてくる。
ああ。またいらっしゃった。
「すいませ~ん。私たちと一緒にお茶しませんか?」
「いいよ~。一緒にすわる?あ。座る席ないや。ごめんね。またね。」
「え~?じゃあ場所かえません?」
「ん~。どうしよっかなあ。どうする?タマちゃん。」
「知らねえよ。三田が一緒に行けば?俺らは行かねえから。」
「え!タマちゃんが行かないなら行かないよ。俺。ということでごめんね。またね。」
ほんとに落ち着かない。
先程から似たようなやりとりが何度繰り返されたことだろう。
綺麗なお姉さんが入れかわり立ちかわり私たちが座っているテーブルにやって来る。座っているのがあまりに平凡な私だからだろうか。『そんな子ほっといて私と……ね?』と自分に自信のある彼女達は兄達にしなだれかかる、のだが。三田くんはかろうじて愛想よく対応しているのだけど、兄と蓮琉くんの態度はかなり冷たい。蓮琉くんに至っては完全無視である。おかげさまで周りのお姉さま方の視線がかなり痛い。
突き刺さりそうである。
私はテーブルの上においてあった水をひとくち飲むと深いため息をついた。
(早く帰りたい。)
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私がイケメン高校生3人とファミレスで食事をすることになる前日。
隣町にある本屋に行くために、私は兄たちの説得に時間を費やしていた。
楽しみにしていた本の新刊が発売されることになった。発売初日に読みたい私が本を買いに行こうとしたら、その日が兄たちの部活の練習日と重なってしまったのだ。過保護な兄たちは、おでかけの時に私に必ずついてきてくれて私は1人で行動したことがない。
隣町といっても自転車でたった10分の距離。私だって中学生だ。1人で行けるもんね!
「じゃあ、本屋以外には寄り道するなよ?買ったらまっすぐ帰るんだぞ?帰ったら即メールも忘れるなよ。」
「もう。蓮琉くんてば。過保護だよ。私、もう中二だよ?」
「ごめんね?花奈。俺は花奈が心配なんだよ。ホントは1人でなんて行かせたくないんだ。部活で一緒にいけないからごめんね?だから、埋め合わせといってはなんだけど、今度、花奈が見たがっていた映画見に行こう?」
「え?ほんと?」
「あのコメディ映画?俺も見たい!あの映画館の近くの定食屋の鯖味噌煮定食うまいんだよなあ。ごちになります!」
「……環。」
蓮琉くんは呆れたようにため息をついた。
兄はいかにもパスタとか、オムライスとか食べてそうな雰囲気だが、焼肉とか鯖の味噌煮とかラーメンとか。がっつり食べるメニューが好きだ。
それにしても蓮琉くん。何故埋め合わせで映画。それに便乗して昼ごはんをたかる兄も兄だが。
私は不思議に思ったが、その映画を見たかったのも本音なので、ありがたくその提案にのることにした。
****
そして、私は自転車にのり、隣町の本屋までやってきた。気分は初めてのおつかいである。
(私、1人で隣町に来るの初めてだ!)
私は少しドキドキしながら本屋の中に入った。
真っ直ぐ新刊の陳列してある場所にいき、お目当の本を手に取るとレジに向かう。
レジに行く途中、隣接したゲームセンターから賑やかな音が聞こえてくるのにちらりと意識を向けた。
そして、クレーンゲームに私が好きなキャラクターのぬいぐるみがあるのを見つけてしまった。ついふらふらと行こうとした私は、本屋以外に寄らない、という兄との約束を思い出し、なんとかその場に踏みとどまった。だが、私の大好きなキャラクター、クマ太郎と目があってしまう。
(隣接してるけど、いちおう本屋とつながってるよね。本屋の一部だよね。お兄ちゃんとの約束守ってるよね?)
レジを終えた私はドキドキしながらゲームセンターの建物に移動した。
「よし。挑戦するぞ!」
私は大好きなクマ太郎のぬいぐるみをゲットするために気合いをいれた。一つだけ取りやすそうな位置にあるのだ。しかも一番可愛くて、一つしかない。
(これはチャレンジしてみなさいってことだよね?)
アームの角度を確めながら、慎重に操作をすると、2回目でなんとか成功した。
ゲットしたクマ太郎をだきしめながら、意気揚々とひきあげようとした私は、後ろに立っていた人に気が付かなかった。勢いよく振り向いた私は思いきりぶつかってしまった。相手はずいぶん背の高い人だったみたいで、体格差から私ははじき飛ばされてしまった。
「うわっ!ごめん……。大丈夫?」
勢いで近くの壁に頭からぶつかった私は、一瞬気が遠くなりかけたがなんとか踏み止まった。
(うう。あざになっちゃうかなあ。お兄ちゃんと蓮琉くんに見つかったら怒られそう。)
兄は普段から感情を素直に発散しているので、怒る姿を想像できる。怖いのは蓮琉くんだ。普段、めったに怒らないので、本気で怒った時がかなり怖い。何年か前に兄が蓮琉くんを怒らせた時は、ほんとに怖かった。
想像しただけで涙がでてきそう。
泣きそうになった私はクマ太郎を抱きしめた。クマ太郎、私をなぐさめてね。そうだよ。君がいたんだ。私と一緒に戦おう!
私はよし、と気合いを入れた。せめて早く帰宅しようと駐輪場に向かおうとすると、腕をつかまれた。
兄と蓮琉くんのことで頭がいっぱいになっていた私は、ぶつかった人のことをすっかり忘れていた。
なんですか。ぶつかったから慰謝料だせとか?
そんなに持ち合わせもありませんが。
私はその人を恐る恐る見上げた。
(あれ?この人……)
「ご、ごめんね?泣きそうに痛いよね。思い切りぶつかったもんね。わ、擦り傷になってるね。救急箱かりてくるから、待ってて?」
近くのベンチに私をそっと座らせて、その人はものすごい勢いですっ飛んでいった。
そしてものすごい勢いで店員さんを呼んでくると、強制的に傷の手当をさせた。
背が高く、茶髪で耳にピアスまでしているせいか迫力があり、店員さんも顔を青くして従っている。
私はこの人を知っている。
実際に会うのは初めてだけど。
三田陽向。高校1年生。
攻略対象その3。兄の同級生ルートの相手のはずである。
ゲーム内で一番背の高いキャラだ。
茶髪にピアスという外見を裏切らず、誘われたら誰とでも寝る、ゆるいキャラだったように思う。兄と出会うことで真実の愛に目覚めていくとかなんとか。
(まあ、妹とはあまり縁のないキャラクターだったかなあ。)
それにしても思ったよりも背が高い。
ずっと見上げていると首が痛くなりそうだ。
私はとりあえずお礼を言って帰宅しようと立ち上がって頭をさげようとした。
「ありがとうございました。……あれ?」
しかしくらりと目眩がして、体を支えきれずその場に座り込んでしまう。
「わあっ。大丈夫?少し休もっか。でもここゲーセンはうるさいし空気が悪いよね。」
「大丈夫ですよ?私、もう帰らないといけないんで。」
「ん~ここからだったらあの店が近いかなあ。」
「それでは失礼します。」
なんだか話が通じていない気がするけど。
まあいいや。そろそろ帰らないと蓮琉くんに怒られそうだし。
ゆっくり立ち上がろうとした私の目線がいきなり高くなった。
「うあ?」
「君ちゃんと食べてる?軽すぎるでしょ。」
私は彼に抱えられていた。
お姫様抱っこというヤツだ。
高い。
ありえないくらいに高い。
(こ……怖い…)
しかも彼は走りだした。
これまた、すごいスピードである。
風をきる音がする。
振り落とされそうで怖さ半端ない。
(ちょっと?いやああああっ)
「ごめんね?すぐ休めるとこに行くから。」
すまなそうに声をかけてくれるが、あまりの高さと速さで私は声も出せず、ひたすら恐怖に耐えるしかない。
「あ、タクシーのりまあす。」
(はあ?タクシー?どこへ連れていく気?)
彼の声がどこか遠くで聞こえる。
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