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中学生編
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「はあ?三田おまえ、ふざけんなよ?」
意識がゆっくりと覚醒していく。
私、どうしたんだろう。
毛布みたいなものに頭からすっぽりとくるまれているみたいで、真っ暗で何も見えない。
あれ?私、本屋さんにいて、そこからどうしたんだっけ。
しかもこれお兄ちゃんの声だよね。家に帰って毛布を頭からかぶって寝てたのかな。なんだか右のこめかみ辺りが痛いんだけど。どこかでぶつけたのかなあ。
「三田!お前いきなり電話してきたかと思ったら、人殺しちゃったってなんなんだよ?」
「うん。あのね、ゲーセンでね……」
「ゲーセン?お前、今日バスケ部練習やってたぞ。サボリか?サボリなんだな。」
「あ痛い!痛いよタマちゃん!」
「タマちゃんはやめろって言ってるだろ?」
(あれ?ここ家じゃない?じゃあ、どこ?)
カランと入り口の鈴が鳴り、誰かが近づいてくる気配がした。
「環、なんかあったのか?いきなり招集なんてメール送り付けてくるから、部活終わって急いで来たんだけど。それより、花奈からメール来たか?もうとっくに帰宅してるはずなんだけどな。忘れて本に夢中になってるのかな。」
「えっ?蓮琉のとこにもメールないのか?」
なんだか蓮琉くんの声もする。気のせいかな。
寝起きでぼんやりする頭がだんだんすっきりしてくると、今の状況がかなりまずいものであることがわかってきた。
そういえば、私クレーンゲームでクマ太郎をゲットして、攻略対象の三田くんにぶつかって、それから……それからどうなったんだっけ?やばい。私、ここにいたらまずくない?
「そうだ。三田!お前、人殺したってなんだ?」
兄が少しイラついたように声をあげた。
(めずらしいな。お兄ちゃんが蓮琉くん以外にこんな遠慮なく声を荒らげるなんて。)
兄は基本気を許している蓮琉くん以外には穏やかにまさに、天使のように振舞っている。
蓮琉くんと私だけが素をみせる相手だったのに。
(まさか、同級生ルート?)
「だからね、ゲーセンでね、ぶつかっちゃって、ふっとばしちゃったんだよ。」
「もしかして、この長椅子にかけてある毛布って……?」
「とりあえず、走ってタクシーつかまえて、この店まで連れてきたんだけど、連れてくる時にぐったりして動かなくなったから、とりあえず寝かせて、毛布かけといた。」
「アホか!頭から毛布でくるんだら逆に苦しいんじゃねえの?……蓮琉。お前確認してみてくれない?」
「はあ?全く。なんで俺が……?」
(まずい。)
蓮琉くんが近寄ってくる気配がして、私は体を強ばらせた。
ぜったいまずいよね?
私、斎藤花奈は今そこにある危機に瀕してるよね。この毛布はぎとられたら、私どうなるの?ただでさえ家に帰ってなくてお説教コースなのに。しかもゲーセンに寄り道してるし。
私は思わず毛布をとられないようにギュッとつかんだ。
「…………?」
毛布をとろうとした蓮琉くんも動かない毛布に戸惑っているのか、それ以上動かそうとしない。
「え?死後硬直?」
「三田。うるさい。毛布ごと硬直するわけないだろうが。でも、そうだな。死んでたらやばいよな。このまま海に捨てるか?」
「いや。環、それは厳しいだろ。足がついたら困るから、このまま埋めるとか。」
「え?火葬しないの?腐るよ?」
兄と蓮琉くんが真剣に話し合っているのを聞いていると、すごく怖くなってきた。このまま、私だって気づかれなかったらどうしよう。
このまま死んじゃうのかな?
もうお父さんにもお母さんにもお兄ちゃんにも蓮琉くんにも会えないのかなあ。
自然と涙が溢れてきた。
我慢しようとしてもできない。
ヒックとしゃくりあげて、声を押し殺して泣いていると、ふわりと抱き上げられた。
「こら。」
(お兄ちゃん。)
「反省したか?」
(蓮琉くん)
毛布がそっと外されると、目の前にはお兄ちゃんと蓮琉くんの心配そうな表情が見えた。
「あ~あ。こんなに泣いて。髪もぐしゃぐしゃだな。それにしても埋めるとか言ってさあ。蓮琉は意地悪だよなあ。」
「なっ……!お前が言うか?環。」
「え。なになに。どういうこと?彼女生きてるの?俺、無罪判決?あ痛っ!タマちゃん痛い!耳を引っ張らないで?」
「無罪なわけないだろうが。三田。お前、花奈に怪我させやがって。タダですむと思うなよ。」
「ええ?この子タマちゃんの彼女?中学生だよね。あ、でも……お兄ちゃんって言ってもらうプレイもいいかも。」
「三田お前本気でそろそろ黙れ。環の彼女じゃねえよ。花奈は環の妹だよ。」
「へえー。ええ?この子が?この子すごいよねえ。クマ太郎のクレーンゲーム、2回でゲットしたんだよ。俺欲しくて、10回はつぎ込んでとれなかったのに。諦めて他をまわってもどったら、この子が挑戦してたから思わず背後で見てたんだよねえ。」
私はかたまった。
(三田くん。そこはスルーして欲しかった……)
私は俯いたままかたまった。
怖くて蓮琉くんの方が見れない。
「……花奈。ゲーセン行ったの?俺との約束は?」
蓮琉くんが少し低い声で聞いてきた。
私は俯いたまま、ぼそぼそと答えた。
「……ごめんなさい。行きました……。」
「本買ったら、まっすぐ帰るんじゃなかった?」
「クマ太郎と目があったんだよ。クマ太郎だって、うちに来たかったんだよ。きっと。」
私はクマ太郎に勇気をもらうため、ギュッと抱きしめて、恐る恐る蓮琉くんを見た。蓮琉くんは怒ってなくて、どちらかというと困った顔をしている。
蓮琉くんが心配してくれてるのはわかってる。
わかってるけどなんだか素直になれない。
蓮琉くんも私にどう声をかけたらいいのか迷っているようだった。
すると、どうしていいかわからず、クマ太郎を抱きしめたまま再び俯いた私の頭を三田くんが優しい手つきで、ゆっくりとなでてきた。
「クマ太郎可愛いよねえ。俺も大好きなんだ。目が合うのわかる~。でもなかなか俺の家には来てくれないんだよねえ。頭のカタイ一条にはこの感覚がわかんないんだよ。きっと。」
「はあ?三田。お前なあ……っ!」
「ほら。目え吊り上げてさ。キツネみたいだな。ちっとも、可愛くないけど。」
「あなたもクマ太郎好きなの?」
「うん。大好き。可愛いよねえ。」
「私も大好きなんだあ。」
「おい、三田。表へ出ろ。」
「やだよ。一条1人ででたら?俺は妹ちゃんとクマ太郎について語るから。」
クマ太郎好きな仲間を見つけた私は、うれしくなって、にこにこ笑った。
チャラくてユルい攻略対象者の三田陽向。
彼は、もしかしたら周りのことがよく見えるひとなのかもしれないと思った。今だって、私と蓮琉くんの間にあった気まずい空気を、自分に怒りを向けさせることで変えてくれた。私は三田くんを見上げて、目をしっかりあわせて微笑んだ。
「ありがとう。」
「花奈!なんでこいつにお礼?それ以上近づくなよ!」
ほら、さっきまで私にどう接していいかわからなかった蓮琉くんが私を守るように、抱きしめている。
三田くんがこっそりウィンクしてきて、それを見た私はにっこり笑顔を返した。
その後、私の頭の怪我の様子をお兄ちゃんに聞かれて、三田くんに助けてもらったことを話して三田くんにお礼を伝えたら、クマ太郎のクレーンゲームがいっぱいある場所を教えてくれるって言ってくれた。今度、蓮琉くんやお兄ちゃんも一緒にいってくれるみたい。
三田くんは、クマ太郎のご当地キーホルダーとか集めてるみたいで、いろいろお話した。女の子と話すみたいに話しやすかった。
「あ~お腹すいた。ねえ、ご飯食べようよ。」
三田くんがメニュー表を見ながら、提案してきた。
この店は三田くんの知り合いが経営しているらしい。後三十分したら開店時間なので、私たちはそれに合わせて注文することにして、メニュー表を覗き込んだ。
すると、三田くんが私をじっと見ていることに気がついた。
「……?」
三田くんはゆっくり私に近づくと、頬をペロリと舐めてきた。その様子を眺めていた兄が引きつった顔で声をかけてきた。よく見ると、いつでも殴れるようにメニュー表が丸まっている。
「三田。お前なにやってるの?」
「ん?妹ちゃんのほっぺ、甘くて美味しそうだと思って。」
あはは、と笑いながら再びメニュー表に視線を落とした三田は、兄と蓮琉くんから攻撃を受けることになった。
「三田。お前というヤツは……」
「環。止めるなよ。こいつは、1度痛い目みないとわからねえんだよ。」
開店時間になるまで、男達のふれ合いという名のどつきあいは続き、あまりの煩さに、店から追い出されてしまった。
意識がゆっくりと覚醒していく。
私、どうしたんだろう。
毛布みたいなものに頭からすっぽりとくるまれているみたいで、真っ暗で何も見えない。
あれ?私、本屋さんにいて、そこからどうしたんだっけ。
しかもこれお兄ちゃんの声だよね。家に帰って毛布を頭からかぶって寝てたのかな。なんだか右のこめかみ辺りが痛いんだけど。どこかでぶつけたのかなあ。
「三田!お前いきなり電話してきたかと思ったら、人殺しちゃったってなんなんだよ?」
「うん。あのね、ゲーセンでね……」
「ゲーセン?お前、今日バスケ部練習やってたぞ。サボリか?サボリなんだな。」
「あ痛い!痛いよタマちゃん!」
「タマちゃんはやめろって言ってるだろ?」
(あれ?ここ家じゃない?じゃあ、どこ?)
カランと入り口の鈴が鳴り、誰かが近づいてくる気配がした。
「環、なんかあったのか?いきなり招集なんてメール送り付けてくるから、部活終わって急いで来たんだけど。それより、花奈からメール来たか?もうとっくに帰宅してるはずなんだけどな。忘れて本に夢中になってるのかな。」
「えっ?蓮琉のとこにもメールないのか?」
なんだか蓮琉くんの声もする。気のせいかな。
寝起きでぼんやりする頭がだんだんすっきりしてくると、今の状況がかなりまずいものであることがわかってきた。
そういえば、私クレーンゲームでクマ太郎をゲットして、攻略対象の三田くんにぶつかって、それから……それからどうなったんだっけ?やばい。私、ここにいたらまずくない?
「そうだ。三田!お前、人殺したってなんだ?」
兄が少しイラついたように声をあげた。
(めずらしいな。お兄ちゃんが蓮琉くん以外にこんな遠慮なく声を荒らげるなんて。)
兄は基本気を許している蓮琉くん以外には穏やかにまさに、天使のように振舞っている。
蓮琉くんと私だけが素をみせる相手だったのに。
(まさか、同級生ルート?)
「だからね、ゲーセンでね、ぶつかっちゃって、ふっとばしちゃったんだよ。」
「もしかして、この長椅子にかけてある毛布って……?」
「とりあえず、走ってタクシーつかまえて、この店まで連れてきたんだけど、連れてくる時にぐったりして動かなくなったから、とりあえず寝かせて、毛布かけといた。」
「アホか!頭から毛布でくるんだら逆に苦しいんじゃねえの?……蓮琉。お前確認してみてくれない?」
「はあ?全く。なんで俺が……?」
(まずい。)
蓮琉くんが近寄ってくる気配がして、私は体を強ばらせた。
ぜったいまずいよね?
私、斎藤花奈は今そこにある危機に瀕してるよね。この毛布はぎとられたら、私どうなるの?ただでさえ家に帰ってなくてお説教コースなのに。しかもゲーセンに寄り道してるし。
私は思わず毛布をとられないようにギュッとつかんだ。
「…………?」
毛布をとろうとした蓮琉くんも動かない毛布に戸惑っているのか、それ以上動かそうとしない。
「え?死後硬直?」
「三田。うるさい。毛布ごと硬直するわけないだろうが。でも、そうだな。死んでたらやばいよな。このまま海に捨てるか?」
「いや。環、それは厳しいだろ。足がついたら困るから、このまま埋めるとか。」
「え?火葬しないの?腐るよ?」
兄と蓮琉くんが真剣に話し合っているのを聞いていると、すごく怖くなってきた。このまま、私だって気づかれなかったらどうしよう。
このまま死んじゃうのかな?
もうお父さんにもお母さんにもお兄ちゃんにも蓮琉くんにも会えないのかなあ。
自然と涙が溢れてきた。
我慢しようとしてもできない。
ヒックとしゃくりあげて、声を押し殺して泣いていると、ふわりと抱き上げられた。
「こら。」
(お兄ちゃん。)
「反省したか?」
(蓮琉くん)
毛布がそっと外されると、目の前にはお兄ちゃんと蓮琉くんの心配そうな表情が見えた。
「あ~あ。こんなに泣いて。髪もぐしゃぐしゃだな。それにしても埋めるとか言ってさあ。蓮琉は意地悪だよなあ。」
「なっ……!お前が言うか?環。」
「え。なになに。どういうこと?彼女生きてるの?俺、無罪判決?あ痛っ!タマちゃん痛い!耳を引っ張らないで?」
「無罪なわけないだろうが。三田。お前、花奈に怪我させやがって。タダですむと思うなよ。」
「ええ?この子タマちゃんの彼女?中学生だよね。あ、でも……お兄ちゃんって言ってもらうプレイもいいかも。」
「三田お前本気でそろそろ黙れ。環の彼女じゃねえよ。花奈は環の妹だよ。」
「へえー。ええ?この子が?この子すごいよねえ。クマ太郎のクレーンゲーム、2回でゲットしたんだよ。俺欲しくて、10回はつぎ込んでとれなかったのに。諦めて他をまわってもどったら、この子が挑戦してたから思わず背後で見てたんだよねえ。」
私はかたまった。
(三田くん。そこはスルーして欲しかった……)
私は俯いたままかたまった。
怖くて蓮琉くんの方が見れない。
「……花奈。ゲーセン行ったの?俺との約束は?」
蓮琉くんが少し低い声で聞いてきた。
私は俯いたまま、ぼそぼそと答えた。
「……ごめんなさい。行きました……。」
「本買ったら、まっすぐ帰るんじゃなかった?」
「クマ太郎と目があったんだよ。クマ太郎だって、うちに来たかったんだよ。きっと。」
私はクマ太郎に勇気をもらうため、ギュッと抱きしめて、恐る恐る蓮琉くんを見た。蓮琉くんは怒ってなくて、どちらかというと困った顔をしている。
蓮琉くんが心配してくれてるのはわかってる。
わかってるけどなんだか素直になれない。
蓮琉くんも私にどう声をかけたらいいのか迷っているようだった。
すると、どうしていいかわからず、クマ太郎を抱きしめたまま再び俯いた私の頭を三田くんが優しい手つきで、ゆっくりとなでてきた。
「クマ太郎可愛いよねえ。俺も大好きなんだ。目が合うのわかる~。でもなかなか俺の家には来てくれないんだよねえ。頭のカタイ一条にはこの感覚がわかんないんだよ。きっと。」
「はあ?三田。お前なあ……っ!」
「ほら。目え吊り上げてさ。キツネみたいだな。ちっとも、可愛くないけど。」
「あなたもクマ太郎好きなの?」
「うん。大好き。可愛いよねえ。」
「私も大好きなんだあ。」
「おい、三田。表へ出ろ。」
「やだよ。一条1人ででたら?俺は妹ちゃんとクマ太郎について語るから。」
クマ太郎好きな仲間を見つけた私は、うれしくなって、にこにこ笑った。
チャラくてユルい攻略対象者の三田陽向。
彼は、もしかしたら周りのことがよく見えるひとなのかもしれないと思った。今だって、私と蓮琉くんの間にあった気まずい空気を、自分に怒りを向けさせることで変えてくれた。私は三田くんを見上げて、目をしっかりあわせて微笑んだ。
「ありがとう。」
「花奈!なんでこいつにお礼?それ以上近づくなよ!」
ほら、さっきまで私にどう接していいかわからなかった蓮琉くんが私を守るように、抱きしめている。
三田くんがこっそりウィンクしてきて、それを見た私はにっこり笑顔を返した。
その後、私の頭の怪我の様子をお兄ちゃんに聞かれて、三田くんに助けてもらったことを話して三田くんにお礼を伝えたら、クマ太郎のクレーンゲームがいっぱいある場所を教えてくれるって言ってくれた。今度、蓮琉くんやお兄ちゃんも一緒にいってくれるみたい。
三田くんは、クマ太郎のご当地キーホルダーとか集めてるみたいで、いろいろお話した。女の子と話すみたいに話しやすかった。
「あ~お腹すいた。ねえ、ご飯食べようよ。」
三田くんがメニュー表を見ながら、提案してきた。
この店は三田くんの知り合いが経営しているらしい。後三十分したら開店時間なので、私たちはそれに合わせて注文することにして、メニュー表を覗き込んだ。
すると、三田くんが私をじっと見ていることに気がついた。
「……?」
三田くんはゆっくり私に近づくと、頬をペロリと舐めてきた。その様子を眺めていた兄が引きつった顔で声をかけてきた。よく見ると、いつでも殴れるようにメニュー表が丸まっている。
「三田。お前なにやってるの?」
「ん?妹ちゃんのほっぺ、甘くて美味しそうだと思って。」
あはは、と笑いながら再びメニュー表に視線を落とした三田は、兄と蓮琉くんから攻撃を受けることになった。
「三田。お前というヤツは……」
「環。止めるなよ。こいつは、1度痛い目みないとわからねえんだよ。」
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