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中学生編
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次の日の朝。
ずっと変な夢を見てたからか、ほとんど寝た気がしない。
朝からぼんやりしている私をお兄ちゃんが心配してくれたけど、私は大丈夫だよ、と言い張った。いつもだったら、お兄ちゃんが頭を撫でてくれたりするんだよね。撫でようと右手を出し掛けたお兄ちゃんは変な顔をしてたけど。心の中でごめんなさい!と謝りながら、私は洗面所へ向かった。
今日からは自立するんだ。
こんなことで甘えてちゃいけないんだよね。
今朝もやっぱりお兄ちゃんを迎えにきた柴崎蓮が私の髪を結んでくれて。
学校の準備をしていたら蓮琉くんがお兄ちゃんを迎えに来た。
私も学校に行くために今日はお兄ちゃん達より先に家を出た。
お兄ちゃん離れの第一歩。別行動である。
だけど今日に限って、準備の早くできたお兄ちゃんたちが私に追い付いてきた。
自転車に乗った蓮琉くんが私に話しかけてきた。
「花奈、今日学校行く途中まで自転車にのせてやろうか?」
「え?ほんと?やったあ……あっ?」
喜んでカバンを渡そうとした私は『あ』の口のまま、固まった。
だめだ。甘えるのが癖になってる。
カバンを渡そうとしたまま、固まっている私に蓮琉くんが心配そうに話しかけてきた。
「花奈?どうした?」
すると、柴崎蓮も私の横にやってきた。
「ブサ犬、どうしたの?ブサイクなのがもっと変になってるし。」
私はカチンときて柴崎蓮を睨みつけた。
「ブサ犬って……ひどくないですか?せめてブサ可愛いの可愛いを付けてくださいよ!」
「なんで?ブサ犬で充分でしょ。」
むかああああっ!
私はムッとして、柴崎蓮の自転車をつかむと、彼の後ろに乗り込んだ。
「今日は柴崎蓮に送ってもらいます。」
「フルネームで呼び捨て?中学生のクセに生意気だね。」
「こういう時だけ歳の差だしてくるのやめて下さいよ!」
自転車を走らせると、柴崎蓮が私に話しかけてきた。
「どうしたの。あんた達。喧嘩でもした?雰囲気ちょっとおかしくない?」
「喧嘩してないですよ。ただ反省したんです。」
「反省?何に対して?」
「私、お兄ちゃんたちに甘えてばかりだから、少し自立しようって。」
「……ナニそのわけわかんない思考。ブサ犬バカなんだから考えすぎない方がいいんじゃない?」
私は口を尖らせて柴崎蓮を見た。
「また、ブサ犬って。やめてくださいよ。」
「ブサ犬はブサ犬でしょ。」
「また言った!もうひどすぎでしょ。柴崎蓮のクセに!そんな柴崎蓮にはこうしてやります。」
私は彼の脇腹をくすぐり始めた。
「ちょっと。危なっ。もうキミは歩いて学校行きな。」
自転車を急停止させて、私を振り落とすと、柴崎蓮はそのまま自転車をこいでいってしまった。
「うわあ。なにあれ、なにあれっ!」
私はプンプン怒った。
そして、柴崎蓮に腹が立っていた私は、わあわあ騒いでいる私達を少し離れたとかろから無表情で見ている蓮琉くんの視線に気が付かなかった。
その日の夜。
蓮琉くんが家にやって来て、お兄ちゃんの部屋に入った気配を感じた。
私はお兄ちゃん離れ大作戦ということで、部屋にこもって勉強していた。
お兄ちゃんも私の勉強頑張ってるぞの気迫に気を使ったのか、私の部屋を少し覗いたが言葉をかけるだけで部屋に入ってこなかった。
私といえば。
すでに寂しくてたまらなくなっていた。
いつもお兄ちゃんや蓮琉くんと過ごしていた日々が懐かしい。
どうやってお兄ちゃんに話しかけていたかもなんだか思い出せない。
うう。涙が出てきた。
ぐすっと鼻をすすると、私は机に突っ伏した。
そのままでグズグズさしていると、部屋をノックする音がした。
「花奈。ちょっといい?」
蓮琉くんだ。
私は頭が真っ白になった。
私の顔は今泣いてたからひどいことになっている。
こんな顔見られたら理由を聞いてくるよね。絶対。
「べ……勉強中です。」
私はせめてもの抵抗にボソボソと小さな声を返した。
うう。蓮琉くんの無言の圧力が怖い。
余計に、涙が溢れてきて声を抑えられなかった私は、思いきりしゃくりあげてしまった。蓮琉くんがその音を聞き逃すはずもなく。
蓮琉くんは部屋に入ってきた。
(どうしてうちの家は部屋に鍵がないのかなあ!)
「花奈、泣いてるの?」
「ぐすっ……泣いてません。」
「……………。」
ああ、蓮琉くんの無言が怖い。後ろを振り向けない。
しばらく無言の状態が続き、私もどうしようとダラダラ冷や汗を流しはじめた頃。私の視界がいきなり反転した。
椅子を引き寄せられて、振り向かされた私の目の前に蓮琉くんがいた。
いつもの蓮琉くんじゃない。
何を考えてるのかわからない雰囲気。
蓮琉くんは私を乱暴に抱き上げるとそのままベッドに放り投げた。
蓮琉くんは私の上に覆い被さるようにあがってきて、彼の左手で私の両手を頭の上にまとめてベッドにおしつけ、右手で私のあごをつかみ、顔をそらすことができないように私の顔を固定した。
「……蓮琉くん?」
「なんなの、お前。」
蓮琉くんの声はとても低くて目は凍えそうに冷たくて、私を怯えさせるには充分だった。
「お前が目の前で泣いてるのに慰めちゃいけないの?……今朝だって俺らをおいて先に行こうとしただろ。しかも柴崎の自転車に乗るし。しかも楽しそうだし。……俺はもういらない?」
「ちが……!そんなことないっ……。私はっ……。」
私はお兄ちゃんと蓮琉くんのバッドエンドを回避しようとして……なんて言えるわけがない。どうしよう。蓮琉くん怒ってる。
それ以上言葉がでない私に蓮琉くんはイラついたように、鎖骨のあたりに噛み付いてきた。
「蓮琉くん、痛いっ………。」
「俺から離れるのは、許さない。……わかってるよね、花奈。」
蓮琉くんは暗いぞっとするような微笑みで私をみていた。
私はその時、頭が真っ白になった。
涙腺が一気に溢れ出す。
蓮琉くんの瞳が少し揺れた気がした。
「………っ。」
小さく呟いた私の声を聞き取れず、蓮琉くんが訝しげに私を見た。
「なに?花奈。」
「キライ。……こんな蓮琉くん、怖いっ。やだやだっ。お兄ちゃん。おにいちゃん!」
蓮琉くんは目を見開いて、私を呆然と見た。
私から手を離すと、信じられないものを見るかのように自分の手を見た。
その時、ドアがすごい勢いで開いて、お兄ちゃんが部屋に入ってきた。
私達の状況を一目でなにがあったか理解したらしいお兄ちゃんは蓮琉くんをベッドから蹴り落とした。
「なにやってんだ。蓮琉!目ぇ覚ませ!」
お兄ちゃんは蓮琉くんを引きずり起こすと、そのまま部屋を出ていった。
残された私が泣いていると、お兄ちゃんが部屋に戻ってきて、私のベッドに座った。
黙って私の頭を撫でるお兄ちゃんに、私は小さな声で話しかけた。
「お兄ちゃん。」
「ん?」
「蓮琉くんに………嫌いって言っちゃった。」
「うん。」
「今朝、先に行ったりして嫌な思いさせてごめんなさい。私、2人に甘えてばかりだから、お兄ちゃん離れしないとと思ったんだけど、上手くいかなくて……。」
「ああ。それで……お兄ちゃん寂しかったぞ?離れるのはもう少し後でいいんじゃないか?」
「……うん。私も寂しかった。」
「そっか……蓮琉には、甘えてやれよ。あいつ、お前を、甘やかすのが生き甲斐みたいなやつだからな。」
「前に彩子にも同じようなこと言われた。」
「お、よく見てるな。彩子ちゃん。」
私たちは、顔を見合わせると笑いあった。
どう話し掛けたらいいのかわからなかったのが嘘みたい。
私はお兄ちゃんに抱きついた。
「お兄ちゃん。」
「ん?」
「大好き。」
「…………っ。」
お兄ちゃんの天使のような顔がぶわっと赤くなった。
何か小さい声でぶつぶつ言ってたけど、聞き取れなかった。私はお兄ちゃんに話しかけた。
「お兄ちゃん。私、蓮琉くんと仲直りできるかな?」
「あ?できるできる。蓮琉にも言ってやれ。大好きって。」
「怒ってないかな。」
「怒るというよりは今頃反省してるんじゃないか?」
お兄ちゃんはベッドから起き上がると、私に布団をかけて、ポンポンとたたいてきた。
「もう寝ろ。昨日兄ちゃん離れのこと考えてあんまり寝てないんじゃないのか?しっかり寝たら頭もすっきりするさ。な?」
「……うん。」
「ほら。寝るまでいてやるから。」
「……ん。」
私が寝るまで、ずっとお兄ちゃんが頭をなでてくれた。
もう怖い夢は見なかった。
私のバッドエンド回避のための自立大作戦は、一日で頓挫した。
ずっと変な夢を見てたからか、ほとんど寝た気がしない。
朝からぼんやりしている私をお兄ちゃんが心配してくれたけど、私は大丈夫だよ、と言い張った。いつもだったら、お兄ちゃんが頭を撫でてくれたりするんだよね。撫でようと右手を出し掛けたお兄ちゃんは変な顔をしてたけど。心の中でごめんなさい!と謝りながら、私は洗面所へ向かった。
今日からは自立するんだ。
こんなことで甘えてちゃいけないんだよね。
今朝もやっぱりお兄ちゃんを迎えにきた柴崎蓮が私の髪を結んでくれて。
学校の準備をしていたら蓮琉くんがお兄ちゃんを迎えに来た。
私も学校に行くために今日はお兄ちゃん達より先に家を出た。
お兄ちゃん離れの第一歩。別行動である。
だけど今日に限って、準備の早くできたお兄ちゃんたちが私に追い付いてきた。
自転車に乗った蓮琉くんが私に話しかけてきた。
「花奈、今日学校行く途中まで自転車にのせてやろうか?」
「え?ほんと?やったあ……あっ?」
喜んでカバンを渡そうとした私は『あ』の口のまま、固まった。
だめだ。甘えるのが癖になってる。
カバンを渡そうとしたまま、固まっている私に蓮琉くんが心配そうに話しかけてきた。
「花奈?どうした?」
すると、柴崎蓮も私の横にやってきた。
「ブサ犬、どうしたの?ブサイクなのがもっと変になってるし。」
私はカチンときて柴崎蓮を睨みつけた。
「ブサ犬って……ひどくないですか?せめてブサ可愛いの可愛いを付けてくださいよ!」
「なんで?ブサ犬で充分でしょ。」
むかああああっ!
私はムッとして、柴崎蓮の自転車をつかむと、彼の後ろに乗り込んだ。
「今日は柴崎蓮に送ってもらいます。」
「フルネームで呼び捨て?中学生のクセに生意気だね。」
「こういう時だけ歳の差だしてくるのやめて下さいよ!」
自転車を走らせると、柴崎蓮が私に話しかけてきた。
「どうしたの。あんた達。喧嘩でもした?雰囲気ちょっとおかしくない?」
「喧嘩してないですよ。ただ反省したんです。」
「反省?何に対して?」
「私、お兄ちゃんたちに甘えてばかりだから、少し自立しようって。」
「……ナニそのわけわかんない思考。ブサ犬バカなんだから考えすぎない方がいいんじゃない?」
私は口を尖らせて柴崎蓮を見た。
「また、ブサ犬って。やめてくださいよ。」
「ブサ犬はブサ犬でしょ。」
「また言った!もうひどすぎでしょ。柴崎蓮のクセに!そんな柴崎蓮にはこうしてやります。」
私は彼の脇腹をくすぐり始めた。
「ちょっと。危なっ。もうキミは歩いて学校行きな。」
自転車を急停止させて、私を振り落とすと、柴崎蓮はそのまま自転車をこいでいってしまった。
「うわあ。なにあれ、なにあれっ!」
私はプンプン怒った。
そして、柴崎蓮に腹が立っていた私は、わあわあ騒いでいる私達を少し離れたとかろから無表情で見ている蓮琉くんの視線に気が付かなかった。
その日の夜。
蓮琉くんが家にやって来て、お兄ちゃんの部屋に入った気配を感じた。
私はお兄ちゃん離れ大作戦ということで、部屋にこもって勉強していた。
お兄ちゃんも私の勉強頑張ってるぞの気迫に気を使ったのか、私の部屋を少し覗いたが言葉をかけるだけで部屋に入ってこなかった。
私といえば。
すでに寂しくてたまらなくなっていた。
いつもお兄ちゃんや蓮琉くんと過ごしていた日々が懐かしい。
どうやってお兄ちゃんに話しかけていたかもなんだか思い出せない。
うう。涙が出てきた。
ぐすっと鼻をすすると、私は机に突っ伏した。
そのままでグズグズさしていると、部屋をノックする音がした。
「花奈。ちょっといい?」
蓮琉くんだ。
私は頭が真っ白になった。
私の顔は今泣いてたからひどいことになっている。
こんな顔見られたら理由を聞いてくるよね。絶対。
「べ……勉強中です。」
私はせめてもの抵抗にボソボソと小さな声を返した。
うう。蓮琉くんの無言の圧力が怖い。
余計に、涙が溢れてきて声を抑えられなかった私は、思いきりしゃくりあげてしまった。蓮琉くんがその音を聞き逃すはずもなく。
蓮琉くんは部屋に入ってきた。
(どうしてうちの家は部屋に鍵がないのかなあ!)
「花奈、泣いてるの?」
「ぐすっ……泣いてません。」
「……………。」
ああ、蓮琉くんの無言が怖い。後ろを振り向けない。
しばらく無言の状態が続き、私もどうしようとダラダラ冷や汗を流しはじめた頃。私の視界がいきなり反転した。
椅子を引き寄せられて、振り向かされた私の目の前に蓮琉くんがいた。
いつもの蓮琉くんじゃない。
何を考えてるのかわからない雰囲気。
蓮琉くんは私を乱暴に抱き上げるとそのままベッドに放り投げた。
蓮琉くんは私の上に覆い被さるようにあがってきて、彼の左手で私の両手を頭の上にまとめてベッドにおしつけ、右手で私のあごをつかみ、顔をそらすことができないように私の顔を固定した。
「……蓮琉くん?」
「なんなの、お前。」
蓮琉くんの声はとても低くて目は凍えそうに冷たくて、私を怯えさせるには充分だった。
「お前が目の前で泣いてるのに慰めちゃいけないの?……今朝だって俺らをおいて先に行こうとしただろ。しかも柴崎の自転車に乗るし。しかも楽しそうだし。……俺はもういらない?」
「ちが……!そんなことないっ……。私はっ……。」
私はお兄ちゃんと蓮琉くんのバッドエンドを回避しようとして……なんて言えるわけがない。どうしよう。蓮琉くん怒ってる。
それ以上言葉がでない私に蓮琉くんはイラついたように、鎖骨のあたりに噛み付いてきた。
「蓮琉くん、痛いっ………。」
「俺から離れるのは、許さない。……わかってるよね、花奈。」
蓮琉くんは暗いぞっとするような微笑みで私をみていた。
私はその時、頭が真っ白になった。
涙腺が一気に溢れ出す。
蓮琉くんの瞳が少し揺れた気がした。
「………っ。」
小さく呟いた私の声を聞き取れず、蓮琉くんが訝しげに私を見た。
「なに?花奈。」
「キライ。……こんな蓮琉くん、怖いっ。やだやだっ。お兄ちゃん。おにいちゃん!」
蓮琉くんは目を見開いて、私を呆然と見た。
私から手を離すと、信じられないものを見るかのように自分の手を見た。
その時、ドアがすごい勢いで開いて、お兄ちゃんが部屋に入ってきた。
私達の状況を一目でなにがあったか理解したらしいお兄ちゃんは蓮琉くんをベッドから蹴り落とした。
「なにやってんだ。蓮琉!目ぇ覚ませ!」
お兄ちゃんは蓮琉くんを引きずり起こすと、そのまま部屋を出ていった。
残された私が泣いていると、お兄ちゃんが部屋に戻ってきて、私のベッドに座った。
黙って私の頭を撫でるお兄ちゃんに、私は小さな声で話しかけた。
「お兄ちゃん。」
「ん?」
「蓮琉くんに………嫌いって言っちゃった。」
「うん。」
「今朝、先に行ったりして嫌な思いさせてごめんなさい。私、2人に甘えてばかりだから、お兄ちゃん離れしないとと思ったんだけど、上手くいかなくて……。」
「ああ。それで……お兄ちゃん寂しかったぞ?離れるのはもう少し後でいいんじゃないか?」
「……うん。私も寂しかった。」
「そっか……蓮琉には、甘えてやれよ。あいつ、お前を、甘やかすのが生き甲斐みたいなやつだからな。」
「前に彩子にも同じようなこと言われた。」
「お、よく見てるな。彩子ちゃん。」
私たちは、顔を見合わせると笑いあった。
どう話し掛けたらいいのかわからなかったのが嘘みたい。
私はお兄ちゃんに抱きついた。
「お兄ちゃん。」
「ん?」
「大好き。」
「…………っ。」
お兄ちゃんの天使のような顔がぶわっと赤くなった。
何か小さい声でぶつぶつ言ってたけど、聞き取れなかった。私はお兄ちゃんに話しかけた。
「お兄ちゃん。私、蓮琉くんと仲直りできるかな?」
「あ?できるできる。蓮琉にも言ってやれ。大好きって。」
「怒ってないかな。」
「怒るというよりは今頃反省してるんじゃないか?」
お兄ちゃんはベッドから起き上がると、私に布団をかけて、ポンポンとたたいてきた。
「もう寝ろ。昨日兄ちゃん離れのこと考えてあんまり寝てないんじゃないのか?しっかり寝たら頭もすっきりするさ。な?」
「……うん。」
「ほら。寝るまでいてやるから。」
「……ん。」
私が寝るまで、ずっとお兄ちゃんが頭をなでてくれた。
もう怖い夢は見なかった。
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