兄がBLゲームの主人公だったら…どうする?

なみなみ

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中学生編

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「ブサ犬、はい。お土産。」
「ありがとうございます。お兄ちゃん達は二階の部屋にいますよ。」

最近、柴崎蓮にブサ犬って呼ばれることに慣れてきた自分が少し切ない。
素直にお土産を受け取った私に、柴崎蓮はふっと笑うと、私の鼻をつまんできた。
「ううっ。」
「君、相変わらずブサ可愛いね。ナッツとフルーツ持ってきたから食べるんならこれね。スナック菓子と清涼飲料水なんてお肌に悪いからたべないでよね。あ、これはご家族に渡してくれる?みんなで食べて?」
鼻から手を離した柴崎蓮は私の頭を撫でながら、もう一つの紙袋を渡してくれた。
「ありがとうございます!わあ、このお店のクッキー美味しいですよね!」
私が柴崎蓮から頂いたクッキーに歓声をあげていると、お母さんが玄関にやってきた。
「アーモンドとチョコのクッキーがおすすめ。あ、お母様お邪魔します。」
「あら、柴崎くんいらっしゃい。」
「お母さん、クッキー頂きました!」
「あら、ありがとう。みんなで食べる?」
「いえ、こちらはご家族でお召し上がりください。今日はお邪魔します。よろしくお願いします。」
「あらあら、ご丁寧に。どうぞ?環は二階の自分の部屋にいるんじゃないかしら。花奈案内してあげてくれる?」
「はあい。こっちですよ。」

柴崎蓮を先導しながら、二階にあがりお兄ちゃんの部屋の前に立った私は
ノックしようとした手を止めた。
部屋の中から悔しそうなお兄ちゃんの声が聞こえてきた。

「うわ。また負けた。三田、実は強いだろ。もしかしてけっこうやりこんでる?」
「ううん?こういうの初めてやった。だけどけっこう面白いもんだね~。」
どうやらお兄ちゃんと三田くんは一緒にゲームをしているらしい。蓮琉くんはまだ来てないみたい。
とはいっても、うちにあるのはいわゆるテレビにつないでみんなで遊ぶタイプの家庭用ゲーム機。しかも最近新しいソフトも買ってないので、何年か前のを引っ張り出して楽しんでいる。

「初めて?でもすげえ上手いよな。とても初心者には見えないけどなあ。慣れるまで花奈とか面白かったぞ?」
「面白かったって?」
「まだ幼稚園だったからかなあ。画面の中で前に進もうとして一緒に前に進んだり、リモコンも一緒にぶん投げたり。蓮琉の頭を直撃して真っ青になってたなあ。」
(お兄ちゃん。ばらさないで下さい。)
私はお兄ちゃんの部屋のドアを恨めしそうに見た。
柴崎蓮が冷たい目で私をちらりと見た。
「ブサ犬。僕には当てないでよ?」
「最近は投げてませんから!」
私は小さい声で憤然と返事をした。

「三田はこういうゲームにはあんまり興味なかったんだな。俺、小学校の時とかはまってたなあ。」
「小学校の時かあ。なにやってたかなあ。習い事で忙しかったからねえ。」
「なにやってたんだ?」
「ん~?塾と、英会話と、茶道と、空手と剣道かなあ。」
「すげえな。超多忙。」
「その時は忙しいのが有難かったけどね。家に帰らなくていいし。中学校の時に家を出てからは習い事もやめたし、清々したなあ。」
「………」

お兄ちゃんは三田くんの何気ない会話に感じたものがあったのか、少し無言になった。
「……なに?タマちゃん。」
「いや、なんとなく。」
「そのなで方、くすぐったいよ。」
「いいんだよ。俺がなでたいんだから。なでられてろって。」

三田くんのくすくす笑う声が聞こえてくる。

私はお兄ちゃん達の会話を聞いてしまっていることにだんだん罪悪感を感じてしまい、ノックしようとした手をどうしていいかわからずに握りしめた。
そんな私を柴崎蓮は黙って見下ろしていたが、やがて私の背中をポンとたたいて、部屋のドアをノックせずいきなり開け放した。

お兄ちゃんは突然開いたドアに驚いた顔をしたが、柴崎蓮と私に気がついて
さらに目を丸くした。

「あれ?柴崎来てたんだな。」
「今さっきね。あれ?一条は?まだ来てないの?」
「蓮琉はもう少ししたら来るんじゃないかな?花奈もぼんやりしてどうした?」
「えっ?ううん。なんのゲームやってるの?私もやっていい?」
「おう。いいぞ。三田と対戦するか?けっこう強いぞ。」
「うん!三田くん一緒にしよ?」
私はお兄ちゃんからリモコンを受け取り、三田くんの隣に座り込んだ。
三田くんは、嬉しそうに笑うと首を傾げた。
「いいよ~。なにする?妹ちゃんの好きなのでいいよ?」
「じゃあ、私の得意なので。」
私がリモコンを操作していると、柴崎蓮が私の後ろでからかうような声を出した。
「勝つ気まんまんだね。ブサ犬。」
「当たり前です。勝負は無情なのです。」
「え。そうなの。妹ちゃん、俺、本気だしていい?」
「当たり前です!情けをかける方が相手に失礼なのです!」
私は首をまわしたり、肩をまわして準備体操をすると、画面をまっすぐに見つめた。
タート開始を告げるいい音を合図に、私はリモコンをギュッと握りしめた。


「やったあ!勝った!」
私は喜びに両手を上にあげて、ウィニングポーズをとった。
「うわっ。危なっ!ブサ犬、リモコン振り回さないでよ。」
「ごめんなさい。でも勝ったのが嬉しくて。」
ニコニコ笑っている私の頭を、お兄ちゃんがよしよしと撫でてくれた。
「花奈はこのゲームは強いからなあ。でも、三田は初心者だぞ?しかも二、三回やったら、コツをつかんでくるから要注意な。」
「そうなんだ。すごいね三田くん。じゃあ、あと三回しよう?」
「………えっ?」
「だから、三回しよ?はい、リモコン持って?スタート!」
「うえええええっ?」

ゲームを無理矢理スタートさせると、三田くんも最初は慌てていたけど次第に落ち着いてプレイし始めた。
お兄ちゃんが言ったとおり、回を重ねるごとに動きがよくなっていく。
(すごいなあ。初心者とは思えないよ!)
三回目にはついに三田くんが勝利した。

「わあっ。負けちゃった。すごいね?三田くん。どんどん上手くなるんだもん。ねえ、柴崎蓮もゲームする?」
「なんで僕はフルネームなの?まあ、いいけど。リモコンもう一つあるんなら三人ですれば?斎藤と三田とブサ犬で。」
「私は休憩します!喉がかわいたので。」
ジュースをコップに入れようとした私の手を、柴崎蓮がさり気なく止めた。
「ブサ犬はこっち飲みなよ。レモンと蜂蜜でお肌にいいジュース作ってきたから。それに…はい、ここに座って。ヘアスタイル整えてあげる。」
柴崎蓮はどこからともなく櫛をとりだしたかと思うと私の髪をとき始めた。
ヘアピンやヘアゴムに可愛いシュシュまで取り出して、私の髪を整え始める。サイドを分けて編み込みをしていたかと思うと、短時間でオシャレなゆるふわのポニーテールが出来上がっていた。しかもカバンからメイク道具まででてきて、私にメイクまでし始めた。
やけに大きなカバンだなと思ったら、中からいろいろでてきてびっくりしたよ!

「せっかくクリスマスなんだから、少しは可愛いヘアスタイルしなよ。いつもの一本結びなんてつまんないでしょ?しかも、スッピンだし。」
「まだ中学生だもん。」
「何言ってんの。する子はしてますから。女子会のパジャマパーティーじゃないんだから、少しくらい見栄をはりなよ。これだけ顔面偏差値高い男たちにかこまれてて、スッピンにTシャツにジーンズなんて有り得ないからね?」
「ううっ。」
私は自分の服をそっと見下ろした、

いつもはお兄ちゃんと蓮琉くんだけなので、いつでも寝れるようにお風呂上りにパジャマのままでしたなんて言える雰囲気じゃない。今日はお客さんが来るから少し気を使って、Tシャツにジーンズにしたのに。まさかダメだしされるとは思わなかった。私は口を尖らせて柴崎蓮に言い返した。
「家の中だもん。外に出たとしてもコンビニぐらいじゃない。」
柴崎蓮はため息をつくと、お兄ちゃんを見た。
お兄ちゃんは苦笑しながら私に一つの紙袋を渡してくれた。
「はい。花奈。」
「なあに?これ。」
袋を不思議そうにみる私に、メイクを終えたらしい柴崎蓮がイラついたよううな声を出した。
「いいから、この中に入ってる服に着がえてきなよ?ちゃんとレギンスもはいてね。」
「えっと………今ですか?」
渋る私に、柴崎蓮はにっこりと微笑んだ。
「着替えないんなら僕がここで着替えさせるよ?」
「すぐに着替えさせて頂きます!」

私は柴崎蓮に渡された袋を持って、自分の部屋に駆け込んだ。
急いで袋の中から服をだし、着替え始める。
袋の中からはオフホワイトのニットワンピースに、レギンス、小さな宝石のついたネックレスまで出てきた。ファッション雑誌に出てきそうなコーディネートだ。
「うわ、可愛い……けど丈短っ!これは恥ずかしい……かな。」
私は伸びるわけないのにスカートの裾を引っ張るようにのばしてみた。
あまりミニ丈のスカートをはくことがないのでかなり恥ずかしい。
床に座り込んでゲームをしてたらスカートの中が見えそうだ。
普段はかない種類の服装に慣れない私はビクビクしてしまう。
来ていかなかったらどうなるかなあ、と私は想像してみて首をふった。
柴崎蓮の黒い笑顔しか出てこない。

(まあ、どうせ見るのはお兄ちゃんと蓮琉くんと柴崎蓮と三田くんだしいいかなあ?)

私は思い切ってお兄ちゃんの部屋のドアを開けた。
着替えに夢中で気がつかなかったけど、蓮琉くんも来たみたいで、私の格好を見てにっこりと満面の笑みをうかべた。
「花奈!可愛いじゃないか。良く似合ってる!」
「うう……。柴崎蓮!丈が短くないですか?」
「何言ってるの、普通でしょ。ブサ犬足は綺麗なんだから、見せても大丈夫だって。ほら、このラインなかなかそそるよ?」
「ひゃあっ!」
柴崎蓮が私の腿からふくらはぎの辺りまでをそっと指で辿った。

三田くんが興奮したように目をキラキラさせて私を見た。
「妹ちゃん!似合ってる。隣の部屋に連れ込んで、レギンス脱がせて触って喘がせたいくらいだよ!」
「三田……それ褒めてんのか?」
「タマちゃん!当たり前だよ!そんで、ネックレスはしたままで、服は脱がせて……うごっ?」
「それ以上はセクハラだからな。」
お兄ちゃんの手が素早く三田くんの口を塞いでいた。

三田くんを拘束している手はそのままで、お兄ちゃんは私に優しく笑いかけてきた。
「袋の中の服は俺と蓮琉からな。ネックレスは三田から。ヘアメイク担当は柴崎。……花奈、よく似合ってるよ。」

私はお兄ちゃんの部屋にある鏡を見た。
そこには、可愛い服に可愛いヘアメイクをした、いつもより少し大人びた私がうつっている。とはいっても漂う平凡さは否めない。
でもみんなが私の為に選んでくれたんだよね。
私はみんなの気持ちがうれしくて、お礼を言うことにした。

「ええと、みなさんありがとうございます。今度おでかけするときに着て行きますね?」

「「それはダメ。」」

お兄ちゃんと蓮琉くんの声が見事にはもった。

じゃあ何のためにこの服をプレゼントしてくれたのだろう。
服は着るためにあるんだよね。
まあ、この服を着て外を歩く勇気はないけれどね。今度おでかけする時に着ていくっていうのは、まあ方便みたいなものなのですよ。だってせっかくプレゼントしてくれたのに、大切にしまっときますね?っていうのは悪いかなあと思って。

蓮琉くんが私の肩を抱き寄せて頬にキスしてきた。
「こんなに可愛い花奈を外で歩かせたら変な虫がつきそうだしな。……ああ、ほんと似合うな。可愛い。」
「その服着る時は俺か蓮琉が一緒にいる時限定な?」
「そうなの?」
「そうなんです。わかった?花奈。」
「ええと……はい。」

柴崎蓮が、可哀想なものを見る目でお兄ちゃん達を見た。
「一条も斎藤もそのとんでもないシスコンを大概にしなよね。そんなだからブサ犬が天然記念物並に恋愛にうとくなるんだよ。ブサ犬も素直に頷かない。どうせこんな短いスカート無理だとでも思ってるんでしょ。タンスノコヤシなんかにしてたら……わかってるよね?」
柴崎蓮は私をギラリと光る目で見つめてきた。
「は……はいっ!ちゃんと着ます!」
「はい。後はこれ。今つけてる口紅ね。ナチュラル系の色だから。シュシュもプレゼントだから、また、使ってね。」
「うん。ありがとう。柴崎蓮。」
「だからなんでフルネームなわけ?……まあいいけどさあ。」

三田くんがニコニコと笑いながら私に話しかけてきた。
「妹ちゃん、今度デートしよう?俺の選んだネックレスつけてね。服はなんでもいいよ?ただ、このネックレスはつけてきて?俺の隣でこれをつけてる妹ちゃんが見たいなあ。」
三田くんは私のネックレスを手に取るとそっと口付けを落とした。
そして甘く微笑んで私を見つめてきた。

私は咄嗟に三田くんのおでこに手をあてて体温を確かめた。
「んん?熱はないみたいですね。お兄ちゃん!三田くんが蓮琉くんみたいになってます。変なものでも食べたのかなあ。」

柴崎蓮がほら見たことかとお兄ちゃんに呆れた顔をした。
「ほら見てみなよ、斎藤。恋愛モードになったら安定のスルーだよ。どうすんの?君の妹、一生嫁に行けないかもよ?」
「いいんだよ。花奈は。俺らといるから。」
「うわ。言ったよこの兄。妹離れしろとは言わないけどもう少しさあ。……はあ、もういいよ。」

柴崎蓮は諦めたようにため息をついた。そして、私に向き直った。

「ブサ犬も、好きなヤツできたら自分に正直に動きなよ?このシスコン達に遠慮したらダメだよ?わかった?」
「う……はあい。」
「花奈!柴崎の言うことは聞かなくていいからな。俺がそばにいるし。」
「一条もそれ隣のお兄ちゃんを通り越してるからね?」
「望むところだっつーの。」
蓮琉くんが私を後ろから抱きしめてきた。
「俺は花奈離れする気はないから。」

私はすがりつくように抱きしめてくる蓮琉くんの頭をよしよしと撫でた。
「もう無理に蓮琉くんとお兄ちゃんから自立しようとはしませんから大丈夫ですよ?……蓮琉くんと喧嘩は嫌だし。」
「花奈……っ!」

蓮琉くんは嬉しそうに私を抱きしめる腕に力をこめた。
柴崎蓮は可哀想なものを見る目を軽蔑するような視線に変えて蓮琉くんを見た。
「うわ。暑苦しい。もういいから。……そういえば、ブサ犬は高校受験どこ目指してるの?」
「お兄ちゃん達の高校は偏差値高いので、近くの女子高目指そうかなと思ってますよ?」
「ふうん……。」
柴崎蓮は腕をくんで考えるように目を閉じた。
そして、目を開けると花が咲くように微笑んだ。
(うっ。眩しい……っ!)
彼も整った容姿をしており、いわゆるイケメンの部類だ。
その笑顔には凡人に対する破壊力がある。

「ねえ、ブサ犬。君、僕達の高校においでよ。」
「あの、私の話を聞いてました?偏差値高すぎて私の学力では無理なんですってば。」
「君、今何年生?」
「中二ですけど。」
「中二の12月でしょ?……今から死ぬ気で勉強したらいけるよ。僕が教えてあげる。」
「え?妹ちゃん俺らの高校にくるの?うわあ。俺も勉強教えてあげるよ?」
「俺もいるし。」
「あ~。環、三田。お前らはやめとけ。花奈、俺もいるからな?」

蓮琉くんはお兄ちゃんと三田くんの肩をたたいて落ち着かせると、勇気づけるように私の頭を優しくなでた。
二人はどうして?と不満そうだ。
お兄ちゃんは頭が良すぎるからか、教えてくれても凡人の私にはよくわからないんだよね。もしかして三田くんも同じタイプなのかな?

「花奈は文系はわりと得意なんだけど、理数科が苦手なんだ。」
「ふうん。じゃあ、数学を重点的にした方がいいかな。」
さすが蓮琉くん。私の苦手な教科を熟知してますね。テスト前にお世話になってるからかなあ。二人の話し合いででどんどん私の受験計画が進んでいく。そこには私の意志はない。聞いているだけで超ハードな計画だ。
頑張ってやっと人並みの私には無理。無理ですってば!

「お兄ちゃん!無理。私にはお兄ちゃんの高校に行くなんて無理だから。蓮琉くんと柴崎蓮を止めてよ!」

必死に訴える私に、お兄ちゃんは清々しい笑顔で私の肩をポンとでたたいた。
「花奈。お兄ちゃんは花奈と一緒の高校生活が送りたいんだ。」
「えっ。」
「諦めて、勉強頑張れ?」
「えええっ!」
そして、柴崎蓮が止めのように微笑んだ。
「ブサ犬、寝かさないから覚悟してよね?」

(いやあああああっ!)

私はその場にがくりと膝をついた。














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