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第二章
8.魔の母
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ナリラは帰りが遅くなりすぎないようにと少女たちに暗示をかけてから、ひと足さきに神殿へ引き上げた。
第一段階はこれで成功だ。
少女たちは自分の手に落ちたも同然だった。
さて、この後はどう享楽の地獄に落としてあげようか──
ナリラは自分が魔女イシュタ=ラのように彼女たちを堕落させる様を思い描き、淫らな微笑みを浮かべた。
自分と同じように、魔物に純潔を奪わせ、それでいて男は知らない歪な処女にしてあげようか。
いや、この子たちはかつての自分とは違い、あんなに男に興味津々だったのだ。
男に奪わせてあげよう。
この子たちが意にそまぬ男の欲望と暴力に引き裂かれ、泣き叫ぶところを見たい。
そしてその後で、自分が傷ついた彼女たちを慰めるのだ。
その時こそ、私が手づからあなたたちを可愛がってあげる。
地獄の快楽で。
翌日──
ナリラは、家へと帰る巫女見習いの少女たちを見送り、彼女たち全員が巫女となり神殿に住み込みで働きたいと希望した旨を、神官トルリルに伝えた。
「本当か!」
トルリルは喜んだ。
「ナリラ、お前のおかげだ。よくあの娘たちの面倒を見てくれた。感謝するぞ」
「いいえ、そんな……女神様があの子たちを見初めたんです」
ただ、その女神がムロシャラではなかったというだけのこと……
ナリラは自分のささやかな征服が成功したことに満足し、早くイシュタ=ラに報告したいと思った。
きっと、ご褒美に新しい悦楽を与えてくれることだろう。
待ち侘びた夜が来て──
またしても魔窟に飛んだナリラは、魔女イシュタ=ラ・ヴェラの前にひざまずき、自分がいかにして三人の処女たちを堕落に導いているかを語った。
「でも、まだ完全にあの子たちを堕としてはいないのです。そのためにはもっと、死にたくなるほどの恥辱とそれにも増して愉悦を与えなければ……」
血の色の酒の入った盃を口に運び、南海の魔女はうっとりとした目でナリラを見た。
「素晴らしいわ、ナリラ! お前の手管はもう一人前の魔女と言ってもいい。しかも三人もの娘を同時に辱めるなんて……」
ナリラもとろけるような目で師を見上げた。
口元からはだらしなく、よだれも垂れようとしている。
イシュタ=ラは「困った子ね」と言うように微笑みながら首を振った。
「もちろんご褒美をあげましょう。もう日も満ちた。お前は今日、魔女として次の階段を昇るのよ」
イシュタ=ラはナリラを祭壇の上に導き、その体を愛撫しながら横たえた。
「今宵、あなたは魔の母になるの」
第一段階はこれで成功だ。
少女たちは自分の手に落ちたも同然だった。
さて、この後はどう享楽の地獄に落としてあげようか──
ナリラは自分が魔女イシュタ=ラのように彼女たちを堕落させる様を思い描き、淫らな微笑みを浮かべた。
自分と同じように、魔物に純潔を奪わせ、それでいて男は知らない歪な処女にしてあげようか。
いや、この子たちはかつての自分とは違い、あんなに男に興味津々だったのだ。
男に奪わせてあげよう。
この子たちが意にそまぬ男の欲望と暴力に引き裂かれ、泣き叫ぶところを見たい。
そしてその後で、自分が傷ついた彼女たちを慰めるのだ。
その時こそ、私が手づからあなたたちを可愛がってあげる。
地獄の快楽で。
翌日──
ナリラは、家へと帰る巫女見習いの少女たちを見送り、彼女たち全員が巫女となり神殿に住み込みで働きたいと希望した旨を、神官トルリルに伝えた。
「本当か!」
トルリルは喜んだ。
「ナリラ、お前のおかげだ。よくあの娘たちの面倒を見てくれた。感謝するぞ」
「いいえ、そんな……女神様があの子たちを見初めたんです」
ただ、その女神がムロシャラではなかったというだけのこと……
ナリラは自分のささやかな征服が成功したことに満足し、早くイシュタ=ラに報告したいと思った。
きっと、ご褒美に新しい悦楽を与えてくれることだろう。
待ち侘びた夜が来て──
またしても魔窟に飛んだナリラは、魔女イシュタ=ラ・ヴェラの前にひざまずき、自分がいかにして三人の処女たちを堕落に導いているかを語った。
「でも、まだ完全にあの子たちを堕としてはいないのです。そのためにはもっと、死にたくなるほどの恥辱とそれにも増して愉悦を与えなければ……」
血の色の酒の入った盃を口に運び、南海の魔女はうっとりとした目でナリラを見た。
「素晴らしいわ、ナリラ! お前の手管はもう一人前の魔女と言ってもいい。しかも三人もの娘を同時に辱めるなんて……」
ナリラもとろけるような目で師を見上げた。
口元からはだらしなく、よだれも垂れようとしている。
イシュタ=ラは「困った子ね」と言うように微笑みながら首を振った。
「もちろんご褒美をあげましょう。もう日も満ちた。お前は今日、魔女として次の階段を昇るのよ」
イシュタ=ラはナリラを祭壇の上に導き、その体を愛撫しながら横たえた。
「今宵、あなたは魔の母になるの」
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