まったり異世界観光 ~観光チートで異世界を楽しみつくす~

にしん

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「はっ!!」

唐突に色々なことを思い出した。
この世界に生まれる直前のこととか、前世の記憶の一部とか、色々なことをだ。

まず現状から説明すると、
俺の名前はサイト・シーイング。
レガイア王国シーイング伯爵家の庶子である25歳だ。
すでに伯爵家の籍は外れているが、名乗りは許されている。
一応、準貴族として扱われるけど、俺の子どもからは庶民となる。
今のところ子どもはいないけどね。

物語とかでは、庶子は冷たく扱われがちだが、現実はそんなことはない。
妾である母とともに敷地内の別邸に住んでいたが、異母兄弟たちとは一緒になって遊んでいたし、父が屋敷にいる週末は本邸にお呼ばれして皆でご飯を食べていた。

必要な教育もちゃんと受けさせてもらえて、魔法とか戦闘技能とか家出た後に役立つ技能も、学ばせてもらえた。
教師とかは手の空いてる家臣とかその身内とかが、やってくれた。
伯爵家ともなると、家中にそういう人材をそれなりに抱えているものだ。

とりあえず、普通に恵まれた環境だったとは思う。
まぁ仲のこじれてない一般的な貴族なんて割とこんなもんなのだ。

そして18歳の成人の年に、貴族が通う学校を卒業と同時に、家の籍から抜けて独立した。
そのときには、父親から支度金としてまとまったお金も貰えた。
庶民なら、10年は何もせずに暮らしていけるお金だ。
そのお金を投資にまわしながら、働きはじめた。
仕事は魔法の技能を使う仕事を親のコネで、紹介してもらった。
この世界でも、コネは重要。
でも、ちゃんと魔法使いとしても優秀な部類だったからね、俺。

そこで5年くらい働いた後に独立。
現在はフリーランスで働いて、仕事の合間に世界中を移動して、観光している。
現在、独身。世界中を飛び回っているので、なかなか恋人ができない。
顔は貴い血も混じっているため、悪くはないはず。……ないはずだよね?
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