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案内された場所は森の中の少し開けた場所。
その中心には小さな泉があり、中央からは水が湧き出ている。
俺の眼から見ても、とても澄んでいてきれいな水だ。
泉自体にも、微量だが魔を除く力があるように見える。
「・・・こっち」
泉に眼を奪われていると、マチに手を引かれる。
そして、そのさきにはひときわ大きな樹があり、その根元には人が出入り出来るほどの大きな洞があった。
「へへっ・・・、ここが俺たちの秘密基地だぜ!」
「みんなでいろんなものを持ち寄ったの」
洞の中にはラグマットにちゃぶ台などの生活用品から、本や玩具やぬいぐるみまでいろんなものがごちゃごちゃしている。
なんというか、確かにみんなのたまり場という感じだ。
「さぁサイトさん、はいってはいって」
チカちゃんが手招きをして、洞の中に入る。
「・・・今明るくする」
マチがライトに魔力を流し、灯りがつく。
「魔道具まであるんだね」
「私たちの前から、ずっとあったみたいだよ」
ライトなどの比較的簡易な魔道具は、現代では誰でもつかえるくらいにだいぶ普及している。
「それにここは水がすげーうまいんだぜ!」
そう言ってミツオは、水の入ったコップをこちらに差し出す。
泉から汲んできてくれたようだ。
「・・・ここのは沸かさなくても大丈夫」
マチの言うとおり、俺のチートでも大丈夫だとでている。
歩いてちょうど喉が渇いていたのでありがたくいただくことにしよう。
ゴクッゴクッ――
ぷはぁ~。
期待した目で見つめる3人に対して満面の笑みを見せて言う。
「うん、美味しいね!」
雑味のない澄んだ味。
ほどよく冷えていて、歩いてきた身体にちょうどよく染みこんでいく。
これだけいい水なら、ちょっとしたことができそうだ。
せっかくだし3人にすごいものを見せてやろう。
「ちょっと、いいものをみせてあげよう」
3人にそういって、ちょこちょこと準備をはじめる。
なんだなんだと期待の目を向けてくるが、大丈夫。その期待を裏切らないものをみせてあげよう。
秘密基地にあった大きめの水差しいっぱいに泉の水を汲んできてもらい、道すがら拾った甘い匂いのする木の実と薬草をそこに投入する。
それを簡易魔方陣が描かれたランチョンマットの上に置き、少しずつ魔力を込めていく。
準備完了。後は魔法を発動するための詠唱をするだけ。
「水よ 我が魔力を受け入れ その性質を変えよ クラフトビバレッジング」
詠唱を終えた頃には、無色透明だった水は木の実の紅を薄くまとい、その上でしゅわしゅわとほんのり泡が立っている。
クラフトビバレッジングとは、飲み物を創る魔法だ。
本来の製法でしっかり作ったものには流石に及ばないが、俺のチートも加われば、即興で楽しむには十分なクオリティの飲み物が出来る。
品質は材料の質でだいぶ変わるので、今回のような上等の水があれば、それなりにいいものが出来るのだ。
また炭酸やフレーバーなど、加えるものや魔力によって自由がきく上に、俺には前世の記憶がある。
そのお陰で様々なジュースをイメージ出来るようになった。
行きの旅程の中でこそこそと色々実験したのだ。
ちなみに今回は、ピンクレモネード風。
「はいどうぞ」
期待の眼差しを向ける3人へ、水差しからそれぞれのマイカップに注いでやる。
「「「いただきま~す!」」」
3人は我先にと、カップに口をつけた。
その中心には小さな泉があり、中央からは水が湧き出ている。
俺の眼から見ても、とても澄んでいてきれいな水だ。
泉自体にも、微量だが魔を除く力があるように見える。
「・・・こっち」
泉に眼を奪われていると、マチに手を引かれる。
そして、そのさきにはひときわ大きな樹があり、その根元には人が出入り出来るほどの大きな洞があった。
「へへっ・・・、ここが俺たちの秘密基地だぜ!」
「みんなでいろんなものを持ち寄ったの」
洞の中にはラグマットにちゃぶ台などの生活用品から、本や玩具やぬいぐるみまでいろんなものがごちゃごちゃしている。
なんというか、確かにみんなのたまり場という感じだ。
「さぁサイトさん、はいってはいって」
チカちゃんが手招きをして、洞の中に入る。
「・・・今明るくする」
マチがライトに魔力を流し、灯りがつく。
「魔道具まであるんだね」
「私たちの前から、ずっとあったみたいだよ」
ライトなどの比較的簡易な魔道具は、現代では誰でもつかえるくらいにだいぶ普及している。
「それにここは水がすげーうまいんだぜ!」
そう言ってミツオは、水の入ったコップをこちらに差し出す。
泉から汲んできてくれたようだ。
「・・・ここのは沸かさなくても大丈夫」
マチの言うとおり、俺のチートでも大丈夫だとでている。
歩いてちょうど喉が渇いていたのでありがたくいただくことにしよう。
ゴクッゴクッ――
ぷはぁ~。
期待した目で見つめる3人に対して満面の笑みを見せて言う。
「うん、美味しいね!」
雑味のない澄んだ味。
ほどよく冷えていて、歩いてきた身体にちょうどよく染みこんでいく。
これだけいい水なら、ちょっとしたことができそうだ。
せっかくだし3人にすごいものを見せてやろう。
「ちょっと、いいものをみせてあげよう」
3人にそういって、ちょこちょこと準備をはじめる。
なんだなんだと期待の目を向けてくるが、大丈夫。その期待を裏切らないものをみせてあげよう。
秘密基地にあった大きめの水差しいっぱいに泉の水を汲んできてもらい、道すがら拾った甘い匂いのする木の実と薬草をそこに投入する。
それを簡易魔方陣が描かれたランチョンマットの上に置き、少しずつ魔力を込めていく。
準備完了。後は魔法を発動するための詠唱をするだけ。
「水よ 我が魔力を受け入れ その性質を変えよ クラフトビバレッジング」
詠唱を終えた頃には、無色透明だった水は木の実の紅を薄くまとい、その上でしゅわしゅわとほんのり泡が立っている。
クラフトビバレッジングとは、飲み物を創る魔法だ。
本来の製法でしっかり作ったものには流石に及ばないが、俺のチートも加われば、即興で楽しむには十分なクオリティの飲み物が出来る。
品質は材料の質でだいぶ変わるので、今回のような上等の水があれば、それなりにいいものが出来るのだ。
また炭酸やフレーバーなど、加えるものや魔力によって自由がきく上に、俺には前世の記憶がある。
そのお陰で様々なジュースをイメージ出来るようになった。
行きの旅程の中でこそこそと色々実験したのだ。
ちなみに今回は、ピンクレモネード風。
「はいどうぞ」
期待の眼差しを向ける3人へ、水差しからそれぞれのマイカップに注いでやる。
「「「いただきま~す!」」」
3人は我先にと、カップに口をつけた。
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