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「「ごちそうさまでしたー」」
俺のあげたクッキーを食べ終え、子どもたちはみんな満足そうにしている。
「なぁ、サイトにーちゃん」
声の主はミツオという少年。
チカちゃんと同い年でこの集団の中では年長者で、リーダー的存在である。
トーフ屋さんのせがれ。
昨日の晩にでたトーフデンガクのトーフはそこのなのだとか。
絶品でした。
「菓子のお礼ににーちゃんをとっておきの場所に案内してやるよ」
チカちゃんからある程度話を聞いていたらしく、今回のお礼にとっておきの観光スポットに案内してくれるらしい。
面白そうだったので、俺はその提案に乗ることにした。
「……一回家に帰ってから」
そう小さな声で言ったのはマチ。
チカとミツオと同い年で、この3人が子ども集団の年長組でまとめ役なのだろう。
銀色の髪がきれいな少女だ。
家は服飾店で着物とかも扱っているところ。時間があったら、後で訪れて見よう。
今はお昼前といった時間帯。
一回帰ってお昼を食べてから、再び集合ということとなった。
というわけで一度解散。
俺は今食べたばかりなので、ぶらぶら散歩をして過ごすことにした。
しばらくして。
「よし、集まったな。点呼、始め! 1」
「2」
「……3」
「よ、4」
点呼はミツオ、チカ、マチ、俺の順。
小さい子たちは、これからの戦いについてこれないから、置いてきた。
とかではなくて、
単に人数が多すぎても面倒なので、年長者が代表してお礼するということにしたのだとか。
「じゃあ、サイトにーちゃんには俺らの秘密基地に案内してやるから、ついてきてくれよな!」
3人に先導されて、町から少し離れた山森の方へ向かう。
「町から離れていってるみたいだけど、大丈夫なのかい?」
自分一だけだったら、多少危険な場所でも問題無いのだが、子どもが危ないことをしようとしてるのなら、大人としては見過ごせない。
「大丈夫、ここいらはまだ魔物避けの結界の範囲内だから、安全なんだぜ」
俺の心配をよそにミツオは、自信満々に言う。
街や集落、休憩所には、魔物が嫌がる植物を植えたりしている。
そういう対策をすることで、魔物に対して人間の縄張りを主張しているのだ。
また、魔物が近寄りがたい雰囲気を出す魔法なんてのも開発されていて、魔導具化して各地に配置されたりもしている。
そういった様々な工夫を重ねて、人類は生存圏を確保してきたのだ。
「ミッちゃんの言ってることはホントだよ。そこなら子どもたちが遊んでいいってなってるの」
「……代々受け継がれてきた場所」
後の2人がこう言っているので、まぁ大丈夫なのだろう。
でも全然秘密基地じゃないよね?
うっそうとした草木をかき分け、木々の合間を通り抜ける。
子どもたちはなんでもないようにずんずん進んでいくが、けっこう険しい道だよね、これ?
やっぱりこの世界の子どもはたくましい。
そりゃ命の危険と隣り合わせの世界観だしなぁ。
チートがなければ、俺もけっこう厳しかったかも。
そんなこんなで森の中の開けたところまでたどり着いた。
「到ちゃ~く!」
元気なミツオ少年の声が響いた。
俺のあげたクッキーを食べ終え、子どもたちはみんな満足そうにしている。
「なぁ、サイトにーちゃん」
声の主はミツオという少年。
チカちゃんと同い年でこの集団の中では年長者で、リーダー的存在である。
トーフ屋さんのせがれ。
昨日の晩にでたトーフデンガクのトーフはそこのなのだとか。
絶品でした。
「菓子のお礼ににーちゃんをとっておきの場所に案内してやるよ」
チカちゃんからある程度話を聞いていたらしく、今回のお礼にとっておきの観光スポットに案内してくれるらしい。
面白そうだったので、俺はその提案に乗ることにした。
「……一回家に帰ってから」
そう小さな声で言ったのはマチ。
チカとミツオと同い年で、この3人が子ども集団の年長組でまとめ役なのだろう。
銀色の髪がきれいな少女だ。
家は服飾店で着物とかも扱っているところ。時間があったら、後で訪れて見よう。
今はお昼前といった時間帯。
一回帰ってお昼を食べてから、再び集合ということとなった。
というわけで一度解散。
俺は今食べたばかりなので、ぶらぶら散歩をして過ごすことにした。
しばらくして。
「よし、集まったな。点呼、始め! 1」
「2」
「……3」
「よ、4」
点呼はミツオ、チカ、マチ、俺の順。
小さい子たちは、これからの戦いについてこれないから、置いてきた。
とかではなくて、
単に人数が多すぎても面倒なので、年長者が代表してお礼するということにしたのだとか。
「じゃあ、サイトにーちゃんには俺らの秘密基地に案内してやるから、ついてきてくれよな!」
3人に先導されて、町から少し離れた山森の方へ向かう。
「町から離れていってるみたいだけど、大丈夫なのかい?」
自分一だけだったら、多少危険な場所でも問題無いのだが、子どもが危ないことをしようとしてるのなら、大人としては見過ごせない。
「大丈夫、ここいらはまだ魔物避けの結界の範囲内だから、安全なんだぜ」
俺の心配をよそにミツオは、自信満々に言う。
街や集落、休憩所には、魔物が嫌がる植物を植えたりしている。
そういう対策をすることで、魔物に対して人間の縄張りを主張しているのだ。
また、魔物が近寄りがたい雰囲気を出す魔法なんてのも開発されていて、魔導具化して各地に配置されたりもしている。
そういった様々な工夫を重ねて、人類は生存圏を確保してきたのだ。
「ミッちゃんの言ってることはホントだよ。そこなら子どもたちが遊んでいいってなってるの」
「……代々受け継がれてきた場所」
後の2人がこう言っているので、まぁ大丈夫なのだろう。
でも全然秘密基地じゃないよね?
うっそうとした草木をかき分け、木々の合間を通り抜ける。
子どもたちはなんでもないようにずんずん進んでいくが、けっこう険しい道だよね、これ?
やっぱりこの世界の子どもはたくましい。
そりゃ命の危険と隣り合わせの世界観だしなぁ。
チートがなければ、俺もけっこう厳しかったかも。
そんなこんなで森の中の開けたところまでたどり着いた。
「到ちゃ~く!」
元気なミツオ少年の声が響いた。
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