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「お待たせしました」
「いえ、こっちも今終わったところです~」
作業を済まして、ミクリさんのカウンターへ戻ると、あちらも作業を終えていたようだ。
「サイトさんが以前いらしたときに作業場へ案内してくれた人、覚えてます?」
そう言ってミクリさんはある酒蔵の資料を差し出してきた。
「あぁ覚えてますよ。酒造を経営している方ですよね。作業が全部終わって帰るときに、お土産といってケーラル酒をたくさん持たせてくれたんですよ」
あの日本酒(ケーラル酒)は実に飲み口がよくて旨かった。
帰ってから職場の人たちにも振る舞ったら、あっという間になくなってしまったぐらいだ。
だから、今回も時間があれば立ち寄ろうと思っていたのだ。
「その方の酒造が所有する水源のメンテナンスと、水質の基礎査定の依頼があります」
水源のメンテナンスとは、水源周りの環境を整えてあげることで、その水のポテンシャルを最大限に引き出してあげ作業である。
飲み物を扱うところが依頼することが多い。
もうひとつの水質の基礎査定は、水源の水の成分を分析・鑑定しその水質を保証する仕事である。
査定するにはそれに相当する資格が必要だか、俺はそれを所持しているし、なんならその上位である詳細鑑定の資格まで持ってる。本当に水関連のことは、エリートなんです、俺。
こういった調査結果を公表することで、水質の良さを明らかにし世間にアピールすることができるため、水関連の商売をしているところから、よくこういった依頼が出されるのだ。
ふむふむ。
資料によれば、水源の位置もそう遠くないため、俺のチートならば、半日もあれば終わる仕事だ。
ミクリさんは、本当に割のいい依頼を持ってきてくれたみたいだ。
「サイトさんの前回の仕事ぶりが評判よかったので、今回の依頼も、話を振ったらすぐに決まりましたよ。やっぱり、貴重な資格持ちはいいですね」
鑑定書を発行するには、甲種水質調査員の資格が必要になる。
そしてそれは国内で20人ぐらいしかいない。だいたいは国や領のお抱えになっている場合が多く、地方に呼び出すのも金がかかるし、面倒な場合が多い。
俺ぐらいフッ軽な資格持ちはけっこう貴重なのだ。
俺はその依頼を受けることにした。
あのあとすぐに依頼を受諾して、そのまま依頼先へ向かう。
ケーラル本町の中心街より徒歩20分ぐらいの郊外。
農地の中にぽつんと奥ケーラル式の石造りの建物がいくつか密集して建ち並んでいるところ。
看板のところに注意書きで、納豆厳禁! と大きく書かれているが、まだ食べてないので大丈夫だ。
今回の依頼主は、国内外で評価の高いケーラル酒を製造している「マツダイラ酒造」という老舗の酒蔵。
「お久しぶりです。今回は依頼をお引き受けいただき、ありがとうございます」
「いえ、こちらこそご指名ありがとうございます」
対応してくれたのは、オーナー兼酒造職人でもあるサダヨシ・マツダイラさん。
この人もケーラル風の名前だ。
「以前お土産にいただいたお酒、とても美味しかったです。すぐに空けてしまいました」
「それはありがたい。今回もいくつかお持ち帰ってください」
「いえ、今回は知人にも配るつもりなので、依頼が終わった後にでも、購入させていただこうと」
「ではせめてお勉強させて頂きます」
なんて会話をしながら、今回の仕事場であるマツダイラ酒造の水源へと向かう。
なお秘密保持のため、方向がわからなくなる魔道具の装着して案内されている。
実は俺のチートなら効かないのだが、空気を読んで、チートの効力を切っておいた。
そういうマナーは大事。
「さぁ。こちらがうちの水源です」
「いえ、こっちも今終わったところです~」
作業を済まして、ミクリさんのカウンターへ戻ると、あちらも作業を終えていたようだ。
「サイトさんが以前いらしたときに作業場へ案内してくれた人、覚えてます?」
そう言ってミクリさんはある酒蔵の資料を差し出してきた。
「あぁ覚えてますよ。酒造を経営している方ですよね。作業が全部終わって帰るときに、お土産といってケーラル酒をたくさん持たせてくれたんですよ」
あの日本酒(ケーラル酒)は実に飲み口がよくて旨かった。
帰ってから職場の人たちにも振る舞ったら、あっという間になくなってしまったぐらいだ。
だから、今回も時間があれば立ち寄ろうと思っていたのだ。
「その方の酒造が所有する水源のメンテナンスと、水質の基礎査定の依頼があります」
水源のメンテナンスとは、水源周りの環境を整えてあげることで、その水のポテンシャルを最大限に引き出してあげ作業である。
飲み物を扱うところが依頼することが多い。
もうひとつの水質の基礎査定は、水源の水の成分を分析・鑑定しその水質を保証する仕事である。
査定するにはそれに相当する資格が必要だか、俺はそれを所持しているし、なんならその上位である詳細鑑定の資格まで持ってる。本当に水関連のことは、エリートなんです、俺。
こういった調査結果を公表することで、水質の良さを明らかにし世間にアピールすることができるため、水関連の商売をしているところから、よくこういった依頼が出されるのだ。
ふむふむ。
資料によれば、水源の位置もそう遠くないため、俺のチートならば、半日もあれば終わる仕事だ。
ミクリさんは、本当に割のいい依頼を持ってきてくれたみたいだ。
「サイトさんの前回の仕事ぶりが評判よかったので、今回の依頼も、話を振ったらすぐに決まりましたよ。やっぱり、貴重な資格持ちはいいですね」
鑑定書を発行するには、甲種水質調査員の資格が必要になる。
そしてそれは国内で20人ぐらいしかいない。だいたいは国や領のお抱えになっている場合が多く、地方に呼び出すのも金がかかるし、面倒な場合が多い。
俺ぐらいフッ軽な資格持ちはけっこう貴重なのだ。
俺はその依頼を受けることにした。
あのあとすぐに依頼を受諾して、そのまま依頼先へ向かう。
ケーラル本町の中心街より徒歩20分ぐらいの郊外。
農地の中にぽつんと奥ケーラル式の石造りの建物がいくつか密集して建ち並んでいるところ。
看板のところに注意書きで、納豆厳禁! と大きく書かれているが、まだ食べてないので大丈夫だ。
今回の依頼主は、国内外で評価の高いケーラル酒を製造している「マツダイラ酒造」という老舗の酒蔵。
「お久しぶりです。今回は依頼をお引き受けいただき、ありがとうございます」
「いえ、こちらこそご指名ありがとうございます」
対応してくれたのは、オーナー兼酒造職人でもあるサダヨシ・マツダイラさん。
この人もケーラル風の名前だ。
「以前お土産にいただいたお酒、とても美味しかったです。すぐに空けてしまいました」
「それはありがたい。今回もいくつかお持ち帰ってください」
「いえ、今回は知人にも配るつもりなので、依頼が終わった後にでも、購入させていただこうと」
「ではせめてお勉強させて頂きます」
なんて会話をしながら、今回の仕事場であるマツダイラ酒造の水源へと向かう。
なお秘密保持のため、方向がわからなくなる魔道具の装着して案内されている。
実は俺のチートなら効かないのだが、空気を読んで、チートの効力を切っておいた。
そういうマナーは大事。
「さぁ。こちらがうちの水源です」
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