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集合、出発は明くる日の日の出に合わせてということに決まった。
場所は俺の宿泊先であるヤズヤの目の前。
登山口から程近い場所なので、そこでいいとなった。
ヤズヤに宿泊してるというと、3人はとても羨ましがってたな。
すげーなヤズヤブランド。
出発は馬車の始発より前なので、3人も今日のうちには奥ケーラル入りしておくそうだ。
メンバーの1人、ナツメの実家が奥ケーラルなのだとか。
打ち合わせを済ませた俺は、奥ケーラルに戻ってゆっくりすることに。
マリーの実家の精肉店は後日あらためて案内してもらう。
連絡馬車で奥ケーラル行きに乗り、ヤズヤに帰る。
「おかえりなさいませ」
人におかえりってもらえるのいいよね。
独り身にはなおさら浸みる。
宿に戻った後は、温泉に入りまったりして、一休み。
だらだらと明日の準備を整えつつ、ちょっと早めにしてもらった夕御飯の時間を待つ。
夕御飯のメインは猪肉の鍋とキノコの炊き込みご飯。
白飯に慣れてきたところで、この変化球を入れてくるとこがにくいね。
鍋とお釜が火にかけられているのをぼーっと眺めながら、すでに副菜で一杯はじめている。
一応、明日早いので今日は控えめにしておくつもりではある。
実はチートあるから、いくら飲んでもまったく問題無いんだけど、それに頼りきりもちょっと情けない。日々にメリハリつける意味でも節度を持って生きていこうと思う。
おっ、そろそろ鍋がいけそうだな。
結局、シメのうどんもいってしまった。さすがに満腹である。
腹が落ち着いたら、明日に備えて温泉入って、すぐ寝よ。
――――
時刻は夜明け前。
魔光灯の明かりを頼りに着替えを済ませ、出ていく。
暗がりの廊下を通ってフロントに行くと、そこにはすでにパーティの3人と女将さんがいた。
「おはようございまーす」
「おはようございます、サイト様。皆さん、こられましたよ」
こちらに気づいた女将さんが会釈をして、俺を迎え入れる。
「おはよう、待たせちゃったかな」
「あっサイトさん。おはようございます」
「はよっーす」
「おはようございます」
3人とも朝から声がしっかりしてる。
「私たちが少し早く来ちゃったんですけど、ヤズヤさんのご厚意で中に入れてくださって」
まだ外は真っ暗で気温もかなり低い。
「朝御飯代わりにスープで身体を温めていってください」
少し奥に下がっていた女将さんが、人数分のマグカップを持ってやってきた。
「わぁ~、ありがとうございます」
わらわらといっせいに暖に群がる。建物の中とはいえ、この時期のこの時間帯はけっこう冷える。
「サイト様のご要望通り、お弁当も4人分用意しておきましたので、お持ちになってください」
昨日のうちに頼んでおいた、ヤズヤの特製弁当。
「すいませんね、こんな早くから」
「いえいえ、ケーラルのために働いてくださってるのですから、このぐらい」
まぁ俺は単なる付き添いなんですけどね。
「サイトさん、私たちの分のお弁当まで頼んでくださって、ありがとうございます」
「「ありがとうございます」」
「あぁ気にしないでいいよ。こういうのも先達の役目だからね」
さて、身体も温まったことだし、そろそろ出発しますか。
「それじゃあ、いってきます。明日の夕飯には戻ってきてるはずなので」
「解りました、どうかご無事で。いってらっしゃいませ」
女将さんに見送られながら、俺たちは出発した。
場所は俺の宿泊先であるヤズヤの目の前。
登山口から程近い場所なので、そこでいいとなった。
ヤズヤに宿泊してるというと、3人はとても羨ましがってたな。
すげーなヤズヤブランド。
出発は馬車の始発より前なので、3人も今日のうちには奥ケーラル入りしておくそうだ。
メンバーの1人、ナツメの実家が奥ケーラルなのだとか。
打ち合わせを済ませた俺は、奥ケーラルに戻ってゆっくりすることに。
マリーの実家の精肉店は後日あらためて案内してもらう。
連絡馬車で奥ケーラル行きに乗り、ヤズヤに帰る。
「おかえりなさいませ」
人におかえりってもらえるのいいよね。
独り身にはなおさら浸みる。
宿に戻った後は、温泉に入りまったりして、一休み。
だらだらと明日の準備を整えつつ、ちょっと早めにしてもらった夕御飯の時間を待つ。
夕御飯のメインは猪肉の鍋とキノコの炊き込みご飯。
白飯に慣れてきたところで、この変化球を入れてくるとこがにくいね。
鍋とお釜が火にかけられているのをぼーっと眺めながら、すでに副菜で一杯はじめている。
一応、明日早いので今日は控えめにしておくつもりではある。
実はチートあるから、いくら飲んでもまったく問題無いんだけど、それに頼りきりもちょっと情けない。日々にメリハリつける意味でも節度を持って生きていこうと思う。
おっ、そろそろ鍋がいけそうだな。
結局、シメのうどんもいってしまった。さすがに満腹である。
腹が落ち着いたら、明日に備えて温泉入って、すぐ寝よ。
――――
時刻は夜明け前。
魔光灯の明かりを頼りに着替えを済ませ、出ていく。
暗がりの廊下を通ってフロントに行くと、そこにはすでにパーティの3人と女将さんがいた。
「おはようございまーす」
「おはようございます、サイト様。皆さん、こられましたよ」
こちらに気づいた女将さんが会釈をして、俺を迎え入れる。
「おはよう、待たせちゃったかな」
「あっサイトさん。おはようございます」
「はよっーす」
「おはようございます」
3人とも朝から声がしっかりしてる。
「私たちが少し早く来ちゃったんですけど、ヤズヤさんのご厚意で中に入れてくださって」
まだ外は真っ暗で気温もかなり低い。
「朝御飯代わりにスープで身体を温めていってください」
少し奥に下がっていた女将さんが、人数分のマグカップを持ってやってきた。
「わぁ~、ありがとうございます」
わらわらといっせいに暖に群がる。建物の中とはいえ、この時期のこの時間帯はけっこう冷える。
「サイト様のご要望通り、お弁当も4人分用意しておきましたので、お持ちになってください」
昨日のうちに頼んでおいた、ヤズヤの特製弁当。
「すいませんね、こんな早くから」
「いえいえ、ケーラルのために働いてくださってるのですから、このぐらい」
まぁ俺は単なる付き添いなんですけどね。
「サイトさん、私たちの分のお弁当まで頼んでくださって、ありがとうございます」
「「ありがとうございます」」
「あぁ気にしないでいいよ。こういうのも先達の役目だからね」
さて、身体も温まったことだし、そろそろ出発しますか。
「それじゃあ、いってきます。明日の夕飯には戻ってきてるはずなので」
「解りました、どうかご無事で。いってらっしゃいませ」
女将さんに見送られながら、俺たちは出発した。
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