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しおりを挟む「精霊の祝福か~。えへへ、とぉちゃんかぁちゃんに言ったら、びっくりするかなぁ」
「なんかちからわいてきた」
「私もすごい魔法が使えそうな気がします!」
話を聞いた三人が分かりやすくう浮かれている。
「あらかじめ言っておくけど、精霊の祝福なんて、普通の冒険者にとっては羨望の対象だからね。余計なトラブルに巻き込まれないように不用意に人に話さない方がいいよ」
冷や水をかけるようで悪いが、こういうのがきっかけで落ちぶれていく人間も少なくない。
なので少し厳しく言うことにした。
そもそも彼女たちはすんなり祝福を受けたが、普通はそういうことにはならない。もっと試練めいた旅路の果てに授かったりするのだ。
まず、このケーラルと言う土地からして特別なのだ。街を歩けば、たくさんとはいわないがそれなりに祝福持ちをみたりするからね。そんな街ほとんどない。
これだけ精霊と近い土地は他にみないし、そこに住む民にも精霊に好かれやすい血が流れている。おそらくかつての勇者の影響なのだろう。
さいわい祝福のほとんどがささやかなものだから、それほど大事にはなってない。精霊の純粋な好意からくるものだからだろう。
「たしかにそうですよね」
「それに君たちはまだ若いからね。へんな目立ち方するとワルい大人が寄ってくるんだ。独立してウチと提携すれば、今の何倍も稼げますよ~って」
優秀で世間知らずな若者をどうにかして取り込めないかと、あの手この手で勧誘してくるようなやつらはいくらでもいる。
それこそ悪党だけではなく、商人や貴族など真っ当なところも優秀な人材はウェルカムなので、普通にスカウトしてきたりする。
「時代的にさ、そーゆー話に乗るのも個人の自由なんだけどね。膳立てしたギルドの顔に泥をかけるのはおすすめしないよ」
「大丈夫です。ギルドの皆さんにはよくしてもらってますので」
「私たちは学ばなきゃいけないことまだまだあるんで、浮かれてるヒマなんてないです」
「ミクねぇ、こわいし」
まぁ三人とも、しっかりしてるしそこまで心配することはないか。
てかカリン、それでいいのか。
「まぁ、しっかりした先輩がみててくれるなら、大丈夫か」
「そうですね。あはは」
こりゃ他の2人も、多少は同じこと思ってたんだろうな。
「とにかく、祝福は君たちのこれからの冒険者人生を大いに助けてくれるはずだ」
リスクになる部分もあるが、それでも精霊の祝福のもたらすメリットは計り知れない。
「ギルドなら祝福の内容も詳細に調べてくれるから、今後の方針も含めて、帰ったらしっかり話を聞くといい」
「「「はいっ」」」
三人が元気よく返事をした。
「じゃあ、本日の仕事はこれにて終了。後は大自然を目一杯満喫しようじゃないか」
「おー!」
「おー!」
「ぉ、おー」
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