1 / 1
第1話『恭弥 視点』 世界で最も有名なおっぱい作家に、オレはなる!
しおりを挟む
『理沙(りさ) 視点(してん)。高3(18歳)』
「言いなさい、今すぐに言えば特別にさせてあげますから」
平静を装っているつもりでも、唇は僅かに震えながら、続けざまに♥
「ほら、おちんちんをおまんこに入れたいですって、早く言いなさい」
そう、いつもお兄ちゃんのことを考えながら一人でしているエッチなことを、私(わたし)、頑張ります♥ めちゃくちゃ恥ずかしいですけどね♥
そういう、恥ずかしがる牝(メス)ガキの顔を見るというプレイもあるんだよね?
お兄ちゃんをその気にさせるためなら、なんだって……やってやるわ♥
いつもしているように、お兄ちゃんのことを思い浮かべながら、愛液と『おしっこ』でびっしょりと濡れた下着(ショーツ)の真ん中を指でなぞる。
いつもと違うのは、目をつぶってお兄ちゃんの面影を追う必要はなく、目を開いて、目の前にいるお兄ちゃんの見つめるだけ♥
お兄ちゃんは、さっきみたいに普通に笑えば、どちらかというと可愛らしいくらいの顔をしているんだけど ♥
普段から滅多に笑うことはないし、さっきから私(わたし)に見せている表情は、なんていうか、すごく冷たいっていうか、いわゆるSっぽくて♥
いつもよりも男(オトコ)らしく見えるわ♥
お兄ちゃん、こんな表情もするんだね♥
いつものお兄ちゃんも大好きだけれど、このお兄ちゃんも……すごくドキドキするわ♥ ウフフ♥ イイ♥ 凄くイイわ♥
私(わたし)のこと、蔑(さげす)むような目で、もっと見て♥ お兄ちゃん♥
み、見られたいの♥
「ハァ♥ ハァ♥ ハァ♥」
大好きな恭弥(きょうや)お兄ちゃんのことを想って私(わたし)の身体(カラダ)は、どんどん高まっていくわ♥
私(わたし)ってエッチだよね♥
まさに『発情したメス』で、そして牝奴隷(メスドレイ)だ♥
私(わたし)はその『牝奴隷(メスドレイ)』という言葉にゾクゾクとしたものを感じてしまう。
ああ、私(わたし)だって、本当は……好きな殿方(とのがた)には、すごく優しくされたいって……気持ちがあるのに♥
なんでこんなに辱められたいと思ってしまうんだろう。
やだ、これじゃあ……まるでMの人みたい……だわ♥
でもお兄ちゃんがSだというのなら、私(わたし)は……。
もどかしくて、指が勝手に下着(ショーツ)の中に入ろうとしてしまう。
でも、その時! お兄ちゃんが突然、私(わたし)の右腕を強い力でんだ。
こちらをなんとも言えない表情で見つめながら。
「お兄ちゃん?」
「義理とはいえ……オレたちは兄妹(きょうだい)だぞ」
「えっ?」
また顔が赤くなるのが分かったけれど♥
今度はもう、火が噴き出してしまいそうな勢いよ。
ああ、どうしよう……お兄ちゃんに嫌われちゃう♥
でもお兄ちゃんを見ると、その顔は何だか困ったように、少しだけ微笑み♥
「結婚したいだけなら、ここまで……する必要はないだろう……どうして……自分を貶めることをするんだ……」
どうして♥ どうしてなんだろう?
それは。
「私(わたし)の本気を見て欲しくて、お兄ちゃんに喜んでもらえるために♥ 私(わたし)ができる中の一番がしたくて♥」
「それでおっぱいで『誘惑』して……さらに自慰(オナニー)を見せべば……オレが喜ぶと♥」
「何となくそんな気がしちゃって♥ ごめんなさい♥ お兄ちゃん♥ 私(わたし)のことを……軽蔑(けいべつ)しましたか?」
もうちょっと、泣きそうだ。
「そうか」
何かを考え込むお兄ちゃん。
でも、その表情は厳しいままなのに、いつも見ているお兄ちゃんよりもやっぱりどこか柔らかい気がした。
++++++++++++++++++++
『恭弥(きょうや) 視点(してん)当時:高3(18歳)』
夏休(なつやす)みで、実家(じっか)に帰省(きせい)したお盆休(おぼんやす)み日(ひ)の出来事(できごと)。
某忍者(ぼうにんじゃ)の隠(かく)れ里(ざと)。
族長(ぞくちょう)の家(いえ)の二階建(にかいだ)ての一軒家(いっけんや)。
深夜(しんや)……久方ぶりに姿を見せた父は、連れてきた妙齢の女性と、その膝丈(ひざたけ)ほどしかない少女を前に出して唐突に
「今日からオマエのお母さんと妹(いもうと)になる」と告げた。
さらに驚くことに、妹は魔法少女だった♥
妹は月明かりを背に、天に向かってパッと右手をかざすと、その手に収まるように光の杖が出現し、可愛いハートに小さな翼をあしらった杖を握りしめ、彼女の愛らしい唇から『変身』の呪文が紡がれる。
『世界の理(ことわり)を歪(ゆが)めし力、集え♥』
すると目もくらむ光に包まれて、理沙のは『制服』は、消え失せ! ボディラインがくっきりと浮かび上がり、豊満なバスト、引き締まった腹部と太もも! 黄金比のとれた曲線は、一輪の花のように優雅で、生命力に溢れていた。
美の女神を彷彿させる裸身を、優しく包むまばゆい魔法の光! そのまばゆいばかりの輝きに、照らされ、黒いナニカが姿を現したぞ。
それはまさに、異形の怪物。
この世界に、存在するはずのないモノだと直観的に理解できた。
怪物がわずかにひるむだけ、すぐさま攻撃の態勢に入る。
オレは、少しでも時間を稼ぐために、化け物目がけて、ガラスの破片を投げつける。
もちろん、そんなものが化け物に効くはずもなく、だが、注意を引くことには成功した。
「かっ、はぁ……かはぁ……っ」
化け物の攻撃によって、壁に強く打ちつけられたオレは……朦朧(もうろう)とした意識の中で『妹』の完全無欠パーフェクトな裸身に、幾筋もの光の帯がまとわりつき、それは徐々に新たな衣装に変化していく姿を見た。
徐々に意識が覚醒していき! 視界が鮮明になっていく……。
施された襞《パフスリープ》のワンピースに、ピンクと薄いピンクの二段がまえのレースをあしらった女の子らしさを強調するふわっとしたスカート、そこからすらりと伸びた脚を清楚な感じのロングブーツと白タイツが包み♥ タイツは素肌をさらさないための身だしなみとして穿くのだとばかり思っていたが、理沙(リサ)の場合は全く違う♥
タイツを身に着けることによって、太ももの肉体美を際立たせ♥
胸元をひときわアピールするような、ピンクの大きなリボン、三色で構成されたコルセットを身に纏って……なお、妹の肢体からは濃厚な色香を滲み出し、一歩前に踏み出し名乗りを上げる。
「愛と正義の魔法少女 スピカ 参上!!」
はっきり言って、街中で見かけたら……速攻で目を逸らしたくなるような、コスプレじみた格好だ!
魔法少女が身につけている装備は、すべて自身の魔力によって、生み出されたものだ。
ちなみに男性は『魔剣士』と呼ばれている。
魔力を意のままに操ることができなかった、オレは……魔剣士としては落ちぼれだった。
妹こと『スピカ』は、女性らしいしなやかな手足をゆっくりと揺らし、弾むように宙に舞い、化け物に向かってキックをくりだすと! バケモノはあっさりと霧散(むさん)してしまう。
実にあっけないモノだった。
「あの程度の使い魔では、やはりこの程度か、ふふふふ」
いつの間にか? 自室にはもう一人の愛と正義の魔法少女が現れていた。
首元を飾る真紅のスカーフを、腰の辺りまで垂らし、風になびく、特徴的な赤毛とロングコートの内側は、真っ赤なレオタードを身に着けた全体的に『赤い少女』だ。
赤い少女は、鋭く息を落すとともに肘上まであるエナメルレッドな手袋をはめた両腕には、長い棒状部分を挟み込むように、先端に向かいあってつけられた巨大な『刃』が鈍く輝く杖から『破壊の力』が凝集され、空気を震わせ! 渦まいているのがわかる……さながら鮮血の翼のように、左右に広がってゆく……それはまるで死神の持つ血塗られた『鎌』のように見えた。
「愛と正義の魔法少女 鮮血のフェニックス♥ やはりアナタの仕業だったのねぇ」
フェニックスに向かって、スピカは挑発するように指を突きだし、妹の叫び声がこだまするなか、まったく動じることなくフェニックスは、スピカの頭上まで、飛び上がり、一回転してから、上段の構えた『両刃のサイズ』を、黒い稲妻のように振り下ろす。
「無駄よ。私(わたし)の絶対防御は、並大抵の攻撃じゃ破れないわよ」
そう叫び、スピカは無色透明なバリアで、フェニックスの攻撃を防ぎきり。
「これが私(わたし)の固有スキル『痴女神アリアドスケベの加護』よ。無駄なことは、いい加減……やめなさい」
ジャンル:固有スキル
スキル名:痴女神アリアドスケベの加護
属性:邪悪。
常時発動型。
効果:無色透明なバリアをオートで発動させるという、一部の隙もない完全ガード。
物理、魔法、毒物など、様々なモノから身を守ることができる。
たとえ核攻撃だろうと、巨大隕石が落ちてこようと、無傷。
ただし、精神攻撃などは防ぐことがてきない。
また攻撃だと認識されない『攻撃』は防ぐことができないという欠点がある。
フェニックスもそのことがわかっているみたいで、彼女(カノジョ)の攻撃速度はドンドン上がっていき……音速を越え……光の速さへとなっていった♥
彼女(カノジョ)の下半身を包むのは、真紅の網タイツと、膝上まであるハイヒールの同色ブーツ、肩や足の付け根などは露出しており、少女らしからぬ挑発的な色香を放っている。
フェニックスの服装(コスチューム)は、超極薄のレオタードのためか……くっきりと曲線をさらけ出されているため、ついその豊満なオッパイに、目がいってしまう。
悲しき男のさがだな。
それから腰まわりやヒップも、ほどよく引き締まっていて、実に素晴らしい。
迷いないその一撃を『スピカ』は、上手く杖を使って受け流した。
「今の一撃を防ぐとは、なかなかやるじゃない、スピカ♥ ふふふ♥ さすがはわたくしの好敵手ね♥」
フェニックスは、妖艶な笑みを浮かべ、妹を挑発する。
その挑発にのって、スピカは……
「今度は、こっちから行かせてもらうわぁ」
無数の金色の球が突如(とつじょ)……空中に現れ……
「シュート」
低い声が発せられ、フェニックスに向かって降り注ぐ、妹を本気で、怒らせてしまったみたいだな。
だが、その猛攻撃を全て、フェニックスは赤いスカーフで防ぎきったぞ。
その後、赤髪についた埃を払って、反撃開始。
なんて戦いだ! まるで、特撮ヒーローモノを見てる気分だぜ!
無数の魔法弾で、攻撃を繰り広げている、スピカはおそらく『遠距離型』で、両刃のサイズを振りまわす、鮮血のフェニックスは、間違いなく『近距離型』だろうな。
「ちょこまか、ちょこまかと、鬱陶しいわね! スピカ♥」
フェニックスは、イライラしたように舌うちすると、頭上にブラックホールを彷彿《ほうふつ》とさせる強い力場をものが現れ、それに吸い寄せられないようにオレは……ベッドの脚に……なんとか……しがみついているが、長くはもちそうにないな。
一方は、それを予測していたかのように、妹はハートの付いた杖から超特大の砲撃が放たれると凄まじい爆発が起き。それにオレは思いっきり巻き込まれ……。
お漏らしプリンセスのイベントを開始します。
頭の中にアナウンスが流れる。
生命の危機にさらされたことで、スキル『ラッキースケベ』が発動してしまいました……みたい……だな。
ジャンル:固有スキル
スキル名:ラッキースケベ
属性:邪悪。
常時発動型。
効果:強制イベントを行うことができる。イベント内容は『ランダム』。
スピカは突然うずくまり、失禁してしまう♥
その瞬間、スピカの魔力が爆発的に膨れ上がり、辺りは白い光に包まれて……オレは気を失った……。
++++++++++++++++++++
『理沙 視点』
お兄ちゃんのことが大好きな私(わたし)は、お兄ちゃんが気を失っているうちに、盗聴器を仕掛けることにしたわ。
仕掛ける場所は『ベッドの下』よ♥
お兄ちゃんが眠る場所……寝息が聞こえるかもしれないし……ソレにエッチな声も……グヘヘ♥
お兄ちゃんが目を覚ます前に、と素早くベッドマットの隙間(スキマ)に手を突っ込み、盗聴器をセットしたわ♥
さらに部屋を物色していると、創作ノートを見つけたわ♥
ノートに手書きされた文章は、登場人物の会話や内省(ないせい)を描いた物語の一部が描かれていたわ♥
登場人物は、主人公を含め、問題を抱えた学生ばかり♥
また、恋愛、友情、自己認識などかテーマのラブコメみたいね♥
登場人物の「妹」や「幼馴染」との会話や行動が描写されていたわ。
それからキャラクターの能力や設定♥
恋愛的な感情や葛藤を示唆する内容が見受けられ……学校が舞台の青春モノみたいね♥
あらすじは、王立魔法学園の生徒会長となった義理の妹の画策で、嫁候補の7人の女だけが集められたクラスに編入した主人公が、彼女たちに何でも言うことを聞かせる「絶対許可証(魔道具)」を駆使して仲を深めていく官能小説みたいね♥
++++++++++++++++++++
『恭弥 視点』
身体中を包む暖かい温もりを感じ、それに導かれるように、オレこと先導(せんどう) 恭弥(きょうや)は――重たい眼を擦りながら、ゆっくり開けると! オレは妹の膝の上で寝ていた。部屋は元通りに戻っていたし、どこも痛くなかった……かすり傷ひとつなく……さっきまでの出来事は、全部『夢』だったのだろう……か……
「言いなさい、今すぐに言えば特別にさせてあげますから」
平静を装っているつもりでも、唇は僅かに震えながら、続けざまに♥
「ほら、おちんちんをおまんこに入れたいですって、早く言いなさい」
そう、いつもお兄ちゃんのことを考えながら一人でしているエッチなことを、私(わたし)、頑張ります♥ めちゃくちゃ恥ずかしいですけどね♥
そういう、恥ずかしがる牝(メス)ガキの顔を見るというプレイもあるんだよね?
お兄ちゃんをその気にさせるためなら、なんだって……やってやるわ♥
いつもしているように、お兄ちゃんのことを思い浮かべながら、愛液と『おしっこ』でびっしょりと濡れた下着(ショーツ)の真ん中を指でなぞる。
いつもと違うのは、目をつぶってお兄ちゃんの面影を追う必要はなく、目を開いて、目の前にいるお兄ちゃんの見つめるだけ♥
お兄ちゃんは、さっきみたいに普通に笑えば、どちらかというと可愛らしいくらいの顔をしているんだけど ♥
普段から滅多に笑うことはないし、さっきから私(わたし)に見せている表情は、なんていうか、すごく冷たいっていうか、いわゆるSっぽくて♥
いつもよりも男(オトコ)らしく見えるわ♥
お兄ちゃん、こんな表情もするんだね♥
いつものお兄ちゃんも大好きだけれど、このお兄ちゃんも……すごくドキドキするわ♥ ウフフ♥ イイ♥ 凄くイイわ♥
私(わたし)のこと、蔑(さげす)むような目で、もっと見て♥ お兄ちゃん♥
み、見られたいの♥
「ハァ♥ ハァ♥ ハァ♥」
大好きな恭弥(きょうや)お兄ちゃんのことを想って私(わたし)の身体(カラダ)は、どんどん高まっていくわ♥
私(わたし)ってエッチだよね♥
まさに『発情したメス』で、そして牝奴隷(メスドレイ)だ♥
私(わたし)はその『牝奴隷(メスドレイ)』という言葉にゾクゾクとしたものを感じてしまう。
ああ、私(わたし)だって、本当は……好きな殿方(とのがた)には、すごく優しくされたいって……気持ちがあるのに♥
なんでこんなに辱められたいと思ってしまうんだろう。
やだ、これじゃあ……まるでMの人みたい……だわ♥
でもお兄ちゃんがSだというのなら、私(わたし)は……。
もどかしくて、指が勝手に下着(ショーツ)の中に入ろうとしてしまう。
でも、その時! お兄ちゃんが突然、私(わたし)の右腕を強い力でんだ。
こちらをなんとも言えない表情で見つめながら。
「お兄ちゃん?」
「義理とはいえ……オレたちは兄妹(きょうだい)だぞ」
「えっ?」
また顔が赤くなるのが分かったけれど♥
今度はもう、火が噴き出してしまいそうな勢いよ。
ああ、どうしよう……お兄ちゃんに嫌われちゃう♥
でもお兄ちゃんを見ると、その顔は何だか困ったように、少しだけ微笑み♥
「結婚したいだけなら、ここまで……する必要はないだろう……どうして……自分を貶めることをするんだ……」
どうして♥ どうしてなんだろう?
それは。
「私(わたし)の本気を見て欲しくて、お兄ちゃんに喜んでもらえるために♥ 私(わたし)ができる中の一番がしたくて♥」
「それでおっぱいで『誘惑』して……さらに自慰(オナニー)を見せべば……オレが喜ぶと♥」
「何となくそんな気がしちゃって♥ ごめんなさい♥ お兄ちゃん♥ 私(わたし)のことを……軽蔑(けいべつ)しましたか?」
もうちょっと、泣きそうだ。
「そうか」
何かを考え込むお兄ちゃん。
でも、その表情は厳しいままなのに、いつも見ているお兄ちゃんよりもやっぱりどこか柔らかい気がした。
++++++++++++++++++++
『恭弥(きょうや) 視点(してん)当時:高3(18歳)』
夏休(なつやす)みで、実家(じっか)に帰省(きせい)したお盆休(おぼんやす)み日(ひ)の出来事(できごと)。
某忍者(ぼうにんじゃ)の隠(かく)れ里(ざと)。
族長(ぞくちょう)の家(いえ)の二階建(にかいだ)ての一軒家(いっけんや)。
深夜(しんや)……久方ぶりに姿を見せた父は、連れてきた妙齢の女性と、その膝丈(ひざたけ)ほどしかない少女を前に出して唐突に
「今日からオマエのお母さんと妹(いもうと)になる」と告げた。
さらに驚くことに、妹は魔法少女だった♥
妹は月明かりを背に、天に向かってパッと右手をかざすと、その手に収まるように光の杖が出現し、可愛いハートに小さな翼をあしらった杖を握りしめ、彼女の愛らしい唇から『変身』の呪文が紡がれる。
『世界の理(ことわり)を歪(ゆが)めし力、集え♥』
すると目もくらむ光に包まれて、理沙のは『制服』は、消え失せ! ボディラインがくっきりと浮かび上がり、豊満なバスト、引き締まった腹部と太もも! 黄金比のとれた曲線は、一輪の花のように優雅で、生命力に溢れていた。
美の女神を彷彿させる裸身を、優しく包むまばゆい魔法の光! そのまばゆいばかりの輝きに、照らされ、黒いナニカが姿を現したぞ。
それはまさに、異形の怪物。
この世界に、存在するはずのないモノだと直観的に理解できた。
怪物がわずかにひるむだけ、すぐさま攻撃の態勢に入る。
オレは、少しでも時間を稼ぐために、化け物目がけて、ガラスの破片を投げつける。
もちろん、そんなものが化け物に効くはずもなく、だが、注意を引くことには成功した。
「かっ、はぁ……かはぁ……っ」
化け物の攻撃によって、壁に強く打ちつけられたオレは……朦朧(もうろう)とした意識の中で『妹』の完全無欠パーフェクトな裸身に、幾筋もの光の帯がまとわりつき、それは徐々に新たな衣装に変化していく姿を見た。
徐々に意識が覚醒していき! 視界が鮮明になっていく……。
施された襞《パフスリープ》のワンピースに、ピンクと薄いピンクの二段がまえのレースをあしらった女の子らしさを強調するふわっとしたスカート、そこからすらりと伸びた脚を清楚な感じのロングブーツと白タイツが包み♥ タイツは素肌をさらさないための身だしなみとして穿くのだとばかり思っていたが、理沙(リサ)の場合は全く違う♥
タイツを身に着けることによって、太ももの肉体美を際立たせ♥
胸元をひときわアピールするような、ピンクの大きなリボン、三色で構成されたコルセットを身に纏って……なお、妹の肢体からは濃厚な色香を滲み出し、一歩前に踏み出し名乗りを上げる。
「愛と正義の魔法少女 スピカ 参上!!」
はっきり言って、街中で見かけたら……速攻で目を逸らしたくなるような、コスプレじみた格好だ!
魔法少女が身につけている装備は、すべて自身の魔力によって、生み出されたものだ。
ちなみに男性は『魔剣士』と呼ばれている。
魔力を意のままに操ることができなかった、オレは……魔剣士としては落ちぼれだった。
妹こと『スピカ』は、女性らしいしなやかな手足をゆっくりと揺らし、弾むように宙に舞い、化け物に向かってキックをくりだすと! バケモノはあっさりと霧散(むさん)してしまう。
実にあっけないモノだった。
「あの程度の使い魔では、やはりこの程度か、ふふふふ」
いつの間にか? 自室にはもう一人の愛と正義の魔法少女が現れていた。
首元を飾る真紅のスカーフを、腰の辺りまで垂らし、風になびく、特徴的な赤毛とロングコートの内側は、真っ赤なレオタードを身に着けた全体的に『赤い少女』だ。
赤い少女は、鋭く息を落すとともに肘上まであるエナメルレッドな手袋をはめた両腕には、長い棒状部分を挟み込むように、先端に向かいあってつけられた巨大な『刃』が鈍く輝く杖から『破壊の力』が凝集され、空気を震わせ! 渦まいているのがわかる……さながら鮮血の翼のように、左右に広がってゆく……それはまるで死神の持つ血塗られた『鎌』のように見えた。
「愛と正義の魔法少女 鮮血のフェニックス♥ やはりアナタの仕業だったのねぇ」
フェニックスに向かって、スピカは挑発するように指を突きだし、妹の叫び声がこだまするなか、まったく動じることなくフェニックスは、スピカの頭上まで、飛び上がり、一回転してから、上段の構えた『両刃のサイズ』を、黒い稲妻のように振り下ろす。
「無駄よ。私(わたし)の絶対防御は、並大抵の攻撃じゃ破れないわよ」
そう叫び、スピカは無色透明なバリアで、フェニックスの攻撃を防ぎきり。
「これが私(わたし)の固有スキル『痴女神アリアドスケベの加護』よ。無駄なことは、いい加減……やめなさい」
ジャンル:固有スキル
スキル名:痴女神アリアドスケベの加護
属性:邪悪。
常時発動型。
効果:無色透明なバリアをオートで発動させるという、一部の隙もない完全ガード。
物理、魔法、毒物など、様々なモノから身を守ることができる。
たとえ核攻撃だろうと、巨大隕石が落ちてこようと、無傷。
ただし、精神攻撃などは防ぐことがてきない。
また攻撃だと認識されない『攻撃』は防ぐことができないという欠点がある。
フェニックスもそのことがわかっているみたいで、彼女(カノジョ)の攻撃速度はドンドン上がっていき……音速を越え……光の速さへとなっていった♥
彼女(カノジョ)の下半身を包むのは、真紅の網タイツと、膝上まであるハイヒールの同色ブーツ、肩や足の付け根などは露出しており、少女らしからぬ挑発的な色香を放っている。
フェニックスの服装(コスチューム)は、超極薄のレオタードのためか……くっきりと曲線をさらけ出されているため、ついその豊満なオッパイに、目がいってしまう。
悲しき男のさがだな。
それから腰まわりやヒップも、ほどよく引き締まっていて、実に素晴らしい。
迷いないその一撃を『スピカ』は、上手く杖を使って受け流した。
「今の一撃を防ぐとは、なかなかやるじゃない、スピカ♥ ふふふ♥ さすがはわたくしの好敵手ね♥」
フェニックスは、妖艶な笑みを浮かべ、妹を挑発する。
その挑発にのって、スピカは……
「今度は、こっちから行かせてもらうわぁ」
無数の金色の球が突如(とつじょ)……空中に現れ……
「シュート」
低い声が発せられ、フェニックスに向かって降り注ぐ、妹を本気で、怒らせてしまったみたいだな。
だが、その猛攻撃を全て、フェニックスは赤いスカーフで防ぎきったぞ。
その後、赤髪についた埃を払って、反撃開始。
なんて戦いだ! まるで、特撮ヒーローモノを見てる気分だぜ!
無数の魔法弾で、攻撃を繰り広げている、スピカはおそらく『遠距離型』で、両刃のサイズを振りまわす、鮮血のフェニックスは、間違いなく『近距離型』だろうな。
「ちょこまか、ちょこまかと、鬱陶しいわね! スピカ♥」
フェニックスは、イライラしたように舌うちすると、頭上にブラックホールを彷彿《ほうふつ》とさせる強い力場をものが現れ、それに吸い寄せられないようにオレは……ベッドの脚に……なんとか……しがみついているが、長くはもちそうにないな。
一方は、それを予測していたかのように、妹はハートの付いた杖から超特大の砲撃が放たれると凄まじい爆発が起き。それにオレは思いっきり巻き込まれ……。
お漏らしプリンセスのイベントを開始します。
頭の中にアナウンスが流れる。
生命の危機にさらされたことで、スキル『ラッキースケベ』が発動してしまいました……みたい……だな。
ジャンル:固有スキル
スキル名:ラッキースケベ
属性:邪悪。
常時発動型。
効果:強制イベントを行うことができる。イベント内容は『ランダム』。
スピカは突然うずくまり、失禁してしまう♥
その瞬間、スピカの魔力が爆発的に膨れ上がり、辺りは白い光に包まれて……オレは気を失った……。
++++++++++++++++++++
『理沙 視点』
お兄ちゃんのことが大好きな私(わたし)は、お兄ちゃんが気を失っているうちに、盗聴器を仕掛けることにしたわ。
仕掛ける場所は『ベッドの下』よ♥
お兄ちゃんが眠る場所……寝息が聞こえるかもしれないし……ソレにエッチな声も……グヘヘ♥
お兄ちゃんが目を覚ます前に、と素早くベッドマットの隙間(スキマ)に手を突っ込み、盗聴器をセットしたわ♥
さらに部屋を物色していると、創作ノートを見つけたわ♥
ノートに手書きされた文章は、登場人物の会話や内省(ないせい)を描いた物語の一部が描かれていたわ♥
登場人物は、主人公を含め、問題を抱えた学生ばかり♥
また、恋愛、友情、自己認識などかテーマのラブコメみたいね♥
登場人物の「妹」や「幼馴染」との会話や行動が描写されていたわ。
それからキャラクターの能力や設定♥
恋愛的な感情や葛藤を示唆する内容が見受けられ……学校が舞台の青春モノみたいね♥
あらすじは、王立魔法学園の生徒会長となった義理の妹の画策で、嫁候補の7人の女だけが集められたクラスに編入した主人公が、彼女たちに何でも言うことを聞かせる「絶対許可証(魔道具)」を駆使して仲を深めていく官能小説みたいね♥
++++++++++++++++++++
『恭弥 視点』
身体中を包む暖かい温もりを感じ、それに導かれるように、オレこと先導(せんどう) 恭弥(きょうや)は――重たい眼を擦りながら、ゆっくり開けると! オレは妹の膝の上で寝ていた。部屋は元通りに戻っていたし、どこも痛くなかった……かすり傷ひとつなく……さっきまでの出来事は、全部『夢』だったのだろう……か……
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる