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10 お母さんには内緒
大晦日の晩は侑の家で鍋をすることになり、健はスーパーで安売りしていた黒毛和牛の詰め合わせを買っていった。準備はお母さんがしてくれ、その間侑とトランプをした。紅白歌合戦を流しながら鍋を突つく。お母さんはビールを少し飲み、勧められるままに健も飲んだ。肉は大方侑の胃袋に入り、年越し蕎麦で〆た。
食後ものんびり炬燵に当たる。お母さんはビールをちまちま飲みながらテレビに集中し、健もみかんを剥きながらテレビに耳を傾ける。侑だけはなんだかつまらなそうに、炬燵にとっぷり潜ってごろごろしている。
「ねー、兄ちゃん」
「なに。みかん食べる?」
「あ……んむ」
口元に持っていけばぱくりと食い付く。餌付けみたいで楽しい。
「違うよぉ、みかんじゃなくて……だって暇なんだもん」
「侑、清水さんにあんまり迷惑かけないの」
「えー、だってさぁ……」
ごろん、と健の方へと寝返りを打つ。炬燵の中で足を絡ませ、お母さんからは見えない角度で手を握ってくる。健が放そうとしても全然離れない。しっかり握りしめている。さらに、足を絡ませるだけでなく膝で股間を突っついてくる。暖かいせいもあって反応してしまう。侑はにやっと笑って刺激を強め、あろうことか健の指を咥えて舐める。
やめなさい、と言いたくても言えない。お母さんがすぐ隣にいる。テレビに集中しているとはいえ、もしも気づかれたら物凄くまずいことになる。お母さんには気取られないようにして行為をやめさせたいが……
そうやって悩んでいる間にも、侑からの愛撫はどんどん際どいものになっていく。微かに水音が立つほどたっぷり唾液を纏わせて指をしゃぶる。爪の先から付け根まで、指と指の間の水かきまで丁寧に舐める。ふっくらとした舌がちろちろと動き回ると、くすぐったいだけではない感覚が湧き上がる。
股間の方はとりあえずガードできたが、兆し始めたものはなかなか収まらない。緩いスウェットを履いていたのは幸いだが……いやそうでもないか。反応しているのが一目でバレてしまいそうだ。ちょっとトイレ、などと言って立ち上がるわけにもいかない。ああもう、どうすればいいのだ。このままでは本当にまずい――
「あら!」
突然、お母さんが言った。健もぎくりとしたが、侑はそれ以上に驚いたらしい。舐めていた指にがぶりと噛み付く。痛かったが、声を出すのはぎりぎり堪えた。
「この二人、結婚してたのね」
「あ……テレビか」
「ええ。この女優と歌手、つい最近結婚したんですって。おめでたいわね」
「ああ、はは……そういえばニュースか何かで見たかも……」
「そうなの? 私、今初めて知ったわ」
何だ、テレビの話か。全くもって肝が冷えた。それは侑も同じだったようで、しゅんとなって噛んだところをぺろぺろ舐める。しかしそれは逆効果だ。早く手を放して、舌を仕舞ってほしいのに。
「……そんなに暇なら、うちでゲームでもする?」
健が言うと、侑はぱっと顔を上げる。
「いいの?」
「お母さんのお許しがあればだけど……」
構わないわ、とお母さんは言った。
「今日は特別に夜更かししてもいい日だものね。ああでも、カウントダウンが終わったら寝るのよ。徹夜なんか絶対だめよ」
「わかってるよ。ね、兄ちゃん」
「でも、ご迷惑じゃないです? せっかくお休みなのに……」
「ええ、僕も楽しいので」
「そーだよ、兄ちゃんから言ってきたんだもん。ね、早く行こ!」
侑は炬燵を飛び出し、玄関へと駆けていく。さりげなく前を隠しつつ、健もようやくこの部屋から脱出した。
侑は灯りもつけずに真っ先にリビングに入る。テレビをつけてゲームの電源を入れようとするので、健はその襟首をぐいと引っ張った。侑はきょとんと首を傾げる。
「え? じゃないよ。何ほんとにゲームしようとしてるの」
「え、だって、ゲームしようって……」
「方便に決まってるでしょ」
「……って、ことは、嘘!?」
大分ショックらしい。
「うそぉ……おれ完全にゲームするつもりだったのにぃ……」
「よく言うよ。あんなことしておいて」
侑を抱え上げ、膝に乗せてソファに座った。先ほどまで舐められていた指を無理やり口に突っ込んで、ふくふくした舌を摘まむ。唾液が溢れてきて、指がぬるつく。
「にぃひゃ……?」
「お母さんがいる前であんないたずらして、どういうつもりなの」
「ぁ、え……?」
「こういうことしてるって知られたら、たぶん二度と会えなくなっちゃうんだけど。それでもいい?」
「! やっ、ゃら、やらぁ……」
短い舌を引っ張ると、侑は涙目になる。
「ああいういたずら、もうしないって約束できる?」
「ん、ぅんっ……ごぇんなしぁ……」
「わかったならいいよ」
引っ張り出した舌に吸い付き、そのまま口を塞いだ。侑はゲームのことなんてすっかり忘れて大人しくなり、与えられるキスに没頭する。軽く口を開け、健の促すままに舌を絡める。時折喉を鳴らして唾液を飲み込むが、許容量を超えた分は顎を伝って零れ落ちる。侑は苦しそうに、健の胸に縋り付く。
「んむ……ん、ぅぅ……」
「鼻で息するんだよ」
「わか、ってる、けど……んぅ……」
前歯の裏側やら舌の付け根やらをしつこく責める。侑は敏感に反応し、腰をぴくぴく跳ねさせる。
「んゃ、ぁ、にぃひゃ……」
「まだ」
「も、ぅ、やぇ……」
もう少し焦らしたい。ちょっとした意趣返しというのもあるが、何よりこうしているのが気持ちいい。侑の舌はまるで果汁たっぷりのグミみたいで、いつまでも飽きずに吸っていられる。この舌と、唇を、隅々まで味わい尽くしたい。
「っ、にぃ……まっ、」
「まだだって」
「、だ、め、ほんとに――」
侑はいきなり顔を背け、くしゃみをした。声を抑えたような、可愛らしいくしゃみだった。続けてまた、くしゅんくしゅん、とくしゃみをする。
「……ごめん、寒かったね」
炬燵をつけて、続きをすることにした。侑を膝に抱き、炬燵に当たる。侑の子供体温のせいもあり、全身がぽかぽか暖かい。
「ね……にーちゃ……」
「なに。もう寒くないでしょ」
「そ、じゃなくて……もっと、ちゃんと……」
「触ってるよ」
「だから……も、もっと……」
炬燵の中、侑の下半身を弄る。パンツを脱がし、つるつるのおちんちんを剥き出しにして、それを指先で摘まんで優しく擦る。侑はもどかしそうに腰をくねらせる。耳を舐めてやると、ぞくぞくっと体を仰け反らせる。
「に、にーちゃ……いじわるしないで……」
「いじわるかな」
「いじわるだよぉ……よ、酔っ払ってるの?」
「まさかぁ。あれっぽっちで」
「で、でも……そんなにされると……っ」
侑はちらりと振り返り、物欲しそうな、しかしどこか恥じらいを残した表情で、健を見上げる。
「ね、ねー……まえに、触ったこと、あるでしょ……」
「何を?」
「だから、その……」
「ん?」
「あ……ぉ……おしり……」
もじもじしながら、消え入りそうな声で言った。今更そんなことでそんなに恥じることもないのに、やはりまだ幼い。健はつやつやの突起を弄りつつ、奥まったところにある小さな窄まりに指を這わせた。びく、と侑の体が跳ねる。
「ぁ、そ、そこ……」
「ここがどうかしたの」
「だ、って……なんか、へん……」
「変って?」
「だ、から……ひゃぁあっ!?」
表面を撫でるだけでなく、中指の第一関節を沈めた。侑が叫ぶので、咄嗟に口を押さえる。お母さんが隣にいるんだから、と囁くと、こくこく頷く。
「静かにね、静かに」
「お、おしり、さわるの……?」
「してほしいんでしょ?」
「そ、だけど……こえ、でちゃう……」
「ゆっくりするから」
小さな蕾は窮屈で、中指だけで満杯だ。それでも少しずつ、じわりじわりと奥に沈めていく。侑はうっとりと息を吐いて、健の胸にもたれかかる。
「にぃちゃ……これ、すき、おれ……」
「どんな感じ?」
「あ、あったかくって……じんじんするの、おなかのほう……」
「そう。じんじんするの」
「うん……でね、息、すると……に、にぃちゃんのゆび、よくわかってね……すき……」
指を入れてじっとしているだけなのに苦しげに息を切らし、しかし幸せを噛みしめるようにほっと頬を緩める。
遠くの寺で梵鐘を撞く音が響いている。重厚な鐘の音が、幾度も繰り返し響いてくる。部屋の中にも、その余韻が残る。
「……もうすぐ、来年?」
「結局夜更かししちゃったね」
「えへ……けど、だまってればバレない……」
そう言って笑う表情は、無邪気な悪戯っ子そのものだ。その小さな蕾は、今や中指の付け根までをすっかり呑み込み、ゆっくりとした呼吸に合わせて食むように動く。後ろはそのままに前の突起を擦ると、呼応して蕾が引き攣れる。
「にっ、ぁ……ごしごし? ごしごしする?」
「そろそろね。ごしごし好きでしょ」
「すき、だけど……んん……」
何やら不服そうな声を出し、膝の上でもぞもぞ身動いだかと思うと、健のズボンをぐいぐい引っ張って、勃起したあれを引きずり出す。改めて侑のものと比べてみるとかなりグロテスクで、色も黒ずんでいて、全く別の生き物みたいだが、侑はそれを宝物のように両手で握りしめる。
「い、いっしょに、したい……まえみたいに……」
「……一人でできる?」
「できる……にぃちゃんも、おれのさわって……」
侑の手はしっとりしていて滑らかで、こんなものを触らせているのが申し訳なくなるくらい幼い。しかし、だからこそ、その小さな両手を一所懸命に上下させる姿が堪らない。見ているだけで熱が集まっていく。
「あっ、ぁ、そこ……それすき、にぃちゃ……」
「どっち?」
「どっちも……どっちもすきぃ……っ」
「好きもかわいいけど、気持ちいいって言ってごらん。ほら、気持ちいい」
「き、きもちいい……」
「どこが気持ちいい?」
「ち、ちんちんが……ぁ、お、おしりも、きもちぃっ……やっ、ゃ、ぁあ……っ、も、だめ、だめかもぉ……にぃちゃ、ぁ、ッ……」
一息ごとに上擦っていく。そろそろ決壊する。健は己の服を侑に噛ませた。お母さんがまだ起きているかもわからない。
「声、我慢して」
侑を抱きしめ、前から後ろから愛撫する。ふわふわの髪の毛や、頬や耳にキスをする。噛まれた胸元が唾液でじっとり濡れていく。
「っふ……くっ――んんん゛っっ!!」
侑は激しく悶え、絶頂した。おちんちんがぶるぶる震え、蕾がびくびく収縮する。それはもう、健の指を食い千切らんばかりにきつく締まる。きつすぎるという点を除けば、女陰のそれと大差ない。もしもこの中に入ったら一体どうなってしまうのだろう、とぼんやり思う。
「っ!? あ、やば――」
途端、どういうわけか催した。咄嗟にティッシュを掴めるだけ掴んで亀頭に押し当てる。すんでのところで精液を受け止めた。侑の比でなく、陰茎が激しく痙攣する。思ったより量が多く、ティッシュを追加した。根元の方へ少し垂れてしまった。しばらくそのまま押さえていた。
「……にーちゃんも、きもちぃくなった?」
健の胸に顔を押し当てて呼吸を整えていた侑は、ふと顔を上げて言う。
「ちんちん、すっごいどくどくしてた……せーしも、でた? これ、せーし?」
「……ごめん、汚れたね。拭いてあげる」
「えへへ……おれ、ひとりでもちゃんと、できたでしょ。にーちゃんのちんちん、きもちかったぁって言ってるね」
「そうだね……」
そうだねじゃない。気持ちよかったのは事実だが、しかしそうじゃないのだ。あんな射精は不本意だ。侑の手は途中からほとんど止まっていて刺激などゼロに等しかったのに、だから健は後でこっそり抜こうと考えていたのに、どういうわけか暴発してしまった。ああ全く、穴があったら入りたい。
「おれも、きもちかった……えへへ」
しかし侑は気づいていない。それだけが救いだ。満足そうに笑って体をすり寄せる。頭を撫でるとますます嬉しそうに、猫みたいに目を細めた。
食後ものんびり炬燵に当たる。お母さんはビールをちまちま飲みながらテレビに集中し、健もみかんを剥きながらテレビに耳を傾ける。侑だけはなんだかつまらなそうに、炬燵にとっぷり潜ってごろごろしている。
「ねー、兄ちゃん」
「なに。みかん食べる?」
「あ……んむ」
口元に持っていけばぱくりと食い付く。餌付けみたいで楽しい。
「違うよぉ、みかんじゃなくて……だって暇なんだもん」
「侑、清水さんにあんまり迷惑かけないの」
「えー、だってさぁ……」
ごろん、と健の方へと寝返りを打つ。炬燵の中で足を絡ませ、お母さんからは見えない角度で手を握ってくる。健が放そうとしても全然離れない。しっかり握りしめている。さらに、足を絡ませるだけでなく膝で股間を突っついてくる。暖かいせいもあって反応してしまう。侑はにやっと笑って刺激を強め、あろうことか健の指を咥えて舐める。
やめなさい、と言いたくても言えない。お母さんがすぐ隣にいる。テレビに集中しているとはいえ、もしも気づかれたら物凄くまずいことになる。お母さんには気取られないようにして行為をやめさせたいが……
そうやって悩んでいる間にも、侑からの愛撫はどんどん際どいものになっていく。微かに水音が立つほどたっぷり唾液を纏わせて指をしゃぶる。爪の先から付け根まで、指と指の間の水かきまで丁寧に舐める。ふっくらとした舌がちろちろと動き回ると、くすぐったいだけではない感覚が湧き上がる。
股間の方はとりあえずガードできたが、兆し始めたものはなかなか収まらない。緩いスウェットを履いていたのは幸いだが……いやそうでもないか。反応しているのが一目でバレてしまいそうだ。ちょっとトイレ、などと言って立ち上がるわけにもいかない。ああもう、どうすればいいのだ。このままでは本当にまずい――
「あら!」
突然、お母さんが言った。健もぎくりとしたが、侑はそれ以上に驚いたらしい。舐めていた指にがぶりと噛み付く。痛かったが、声を出すのはぎりぎり堪えた。
「この二人、結婚してたのね」
「あ……テレビか」
「ええ。この女優と歌手、つい最近結婚したんですって。おめでたいわね」
「ああ、はは……そういえばニュースか何かで見たかも……」
「そうなの? 私、今初めて知ったわ」
何だ、テレビの話か。全くもって肝が冷えた。それは侑も同じだったようで、しゅんとなって噛んだところをぺろぺろ舐める。しかしそれは逆効果だ。早く手を放して、舌を仕舞ってほしいのに。
「……そんなに暇なら、うちでゲームでもする?」
健が言うと、侑はぱっと顔を上げる。
「いいの?」
「お母さんのお許しがあればだけど……」
構わないわ、とお母さんは言った。
「今日は特別に夜更かししてもいい日だものね。ああでも、カウントダウンが終わったら寝るのよ。徹夜なんか絶対だめよ」
「わかってるよ。ね、兄ちゃん」
「でも、ご迷惑じゃないです? せっかくお休みなのに……」
「ええ、僕も楽しいので」
「そーだよ、兄ちゃんから言ってきたんだもん。ね、早く行こ!」
侑は炬燵を飛び出し、玄関へと駆けていく。さりげなく前を隠しつつ、健もようやくこの部屋から脱出した。
侑は灯りもつけずに真っ先にリビングに入る。テレビをつけてゲームの電源を入れようとするので、健はその襟首をぐいと引っ張った。侑はきょとんと首を傾げる。
「え? じゃないよ。何ほんとにゲームしようとしてるの」
「え、だって、ゲームしようって……」
「方便に決まってるでしょ」
「……って、ことは、嘘!?」
大分ショックらしい。
「うそぉ……おれ完全にゲームするつもりだったのにぃ……」
「よく言うよ。あんなことしておいて」
侑を抱え上げ、膝に乗せてソファに座った。先ほどまで舐められていた指を無理やり口に突っ込んで、ふくふくした舌を摘まむ。唾液が溢れてきて、指がぬるつく。
「にぃひゃ……?」
「お母さんがいる前であんないたずらして、どういうつもりなの」
「ぁ、え……?」
「こういうことしてるって知られたら、たぶん二度と会えなくなっちゃうんだけど。それでもいい?」
「! やっ、ゃら、やらぁ……」
短い舌を引っ張ると、侑は涙目になる。
「ああいういたずら、もうしないって約束できる?」
「ん、ぅんっ……ごぇんなしぁ……」
「わかったならいいよ」
引っ張り出した舌に吸い付き、そのまま口を塞いだ。侑はゲームのことなんてすっかり忘れて大人しくなり、与えられるキスに没頭する。軽く口を開け、健の促すままに舌を絡める。時折喉を鳴らして唾液を飲み込むが、許容量を超えた分は顎を伝って零れ落ちる。侑は苦しそうに、健の胸に縋り付く。
「んむ……ん、ぅぅ……」
「鼻で息するんだよ」
「わか、ってる、けど……んぅ……」
前歯の裏側やら舌の付け根やらをしつこく責める。侑は敏感に反応し、腰をぴくぴく跳ねさせる。
「んゃ、ぁ、にぃひゃ……」
「まだ」
「も、ぅ、やぇ……」
もう少し焦らしたい。ちょっとした意趣返しというのもあるが、何よりこうしているのが気持ちいい。侑の舌はまるで果汁たっぷりのグミみたいで、いつまでも飽きずに吸っていられる。この舌と、唇を、隅々まで味わい尽くしたい。
「っ、にぃ……まっ、」
「まだだって」
「、だ、め、ほんとに――」
侑はいきなり顔を背け、くしゃみをした。声を抑えたような、可愛らしいくしゃみだった。続けてまた、くしゅんくしゅん、とくしゃみをする。
「……ごめん、寒かったね」
炬燵をつけて、続きをすることにした。侑を膝に抱き、炬燵に当たる。侑の子供体温のせいもあり、全身がぽかぽか暖かい。
「ね……にーちゃ……」
「なに。もう寒くないでしょ」
「そ、じゃなくて……もっと、ちゃんと……」
「触ってるよ」
「だから……も、もっと……」
炬燵の中、侑の下半身を弄る。パンツを脱がし、つるつるのおちんちんを剥き出しにして、それを指先で摘まんで優しく擦る。侑はもどかしそうに腰をくねらせる。耳を舐めてやると、ぞくぞくっと体を仰け反らせる。
「に、にーちゃ……いじわるしないで……」
「いじわるかな」
「いじわるだよぉ……よ、酔っ払ってるの?」
「まさかぁ。あれっぽっちで」
「で、でも……そんなにされると……っ」
侑はちらりと振り返り、物欲しそうな、しかしどこか恥じらいを残した表情で、健を見上げる。
「ね、ねー……まえに、触ったこと、あるでしょ……」
「何を?」
「だから、その……」
「ん?」
「あ……ぉ……おしり……」
もじもじしながら、消え入りそうな声で言った。今更そんなことでそんなに恥じることもないのに、やはりまだ幼い。健はつやつやの突起を弄りつつ、奥まったところにある小さな窄まりに指を這わせた。びく、と侑の体が跳ねる。
「ぁ、そ、そこ……」
「ここがどうかしたの」
「だ、って……なんか、へん……」
「変って?」
「だ、から……ひゃぁあっ!?」
表面を撫でるだけでなく、中指の第一関節を沈めた。侑が叫ぶので、咄嗟に口を押さえる。お母さんが隣にいるんだから、と囁くと、こくこく頷く。
「静かにね、静かに」
「お、おしり、さわるの……?」
「してほしいんでしょ?」
「そ、だけど……こえ、でちゃう……」
「ゆっくりするから」
小さな蕾は窮屈で、中指だけで満杯だ。それでも少しずつ、じわりじわりと奥に沈めていく。侑はうっとりと息を吐いて、健の胸にもたれかかる。
「にぃちゃ……これ、すき、おれ……」
「どんな感じ?」
「あ、あったかくって……じんじんするの、おなかのほう……」
「そう。じんじんするの」
「うん……でね、息、すると……に、にぃちゃんのゆび、よくわかってね……すき……」
指を入れてじっとしているだけなのに苦しげに息を切らし、しかし幸せを噛みしめるようにほっと頬を緩める。
遠くの寺で梵鐘を撞く音が響いている。重厚な鐘の音が、幾度も繰り返し響いてくる。部屋の中にも、その余韻が残る。
「……もうすぐ、来年?」
「結局夜更かししちゃったね」
「えへ……けど、だまってればバレない……」
そう言って笑う表情は、無邪気な悪戯っ子そのものだ。その小さな蕾は、今や中指の付け根までをすっかり呑み込み、ゆっくりとした呼吸に合わせて食むように動く。後ろはそのままに前の突起を擦ると、呼応して蕾が引き攣れる。
「にっ、ぁ……ごしごし? ごしごしする?」
「そろそろね。ごしごし好きでしょ」
「すき、だけど……んん……」
何やら不服そうな声を出し、膝の上でもぞもぞ身動いだかと思うと、健のズボンをぐいぐい引っ張って、勃起したあれを引きずり出す。改めて侑のものと比べてみるとかなりグロテスクで、色も黒ずんでいて、全く別の生き物みたいだが、侑はそれを宝物のように両手で握りしめる。
「い、いっしょに、したい……まえみたいに……」
「……一人でできる?」
「できる……にぃちゃんも、おれのさわって……」
侑の手はしっとりしていて滑らかで、こんなものを触らせているのが申し訳なくなるくらい幼い。しかし、だからこそ、その小さな両手を一所懸命に上下させる姿が堪らない。見ているだけで熱が集まっていく。
「あっ、ぁ、そこ……それすき、にぃちゃ……」
「どっち?」
「どっちも……どっちもすきぃ……っ」
「好きもかわいいけど、気持ちいいって言ってごらん。ほら、気持ちいい」
「き、きもちいい……」
「どこが気持ちいい?」
「ち、ちんちんが……ぁ、お、おしりも、きもちぃっ……やっ、ゃ、ぁあ……っ、も、だめ、だめかもぉ……にぃちゃ、ぁ、ッ……」
一息ごとに上擦っていく。そろそろ決壊する。健は己の服を侑に噛ませた。お母さんがまだ起きているかもわからない。
「声、我慢して」
侑を抱きしめ、前から後ろから愛撫する。ふわふわの髪の毛や、頬や耳にキスをする。噛まれた胸元が唾液でじっとり濡れていく。
「っふ……くっ――んんん゛っっ!!」
侑は激しく悶え、絶頂した。おちんちんがぶるぶる震え、蕾がびくびく収縮する。それはもう、健の指を食い千切らんばかりにきつく締まる。きつすぎるという点を除けば、女陰のそれと大差ない。もしもこの中に入ったら一体どうなってしまうのだろう、とぼんやり思う。
「っ!? あ、やば――」
途端、どういうわけか催した。咄嗟にティッシュを掴めるだけ掴んで亀頭に押し当てる。すんでのところで精液を受け止めた。侑の比でなく、陰茎が激しく痙攣する。思ったより量が多く、ティッシュを追加した。根元の方へ少し垂れてしまった。しばらくそのまま押さえていた。
「……にーちゃんも、きもちぃくなった?」
健の胸に顔を押し当てて呼吸を整えていた侑は、ふと顔を上げて言う。
「ちんちん、すっごいどくどくしてた……せーしも、でた? これ、せーし?」
「……ごめん、汚れたね。拭いてあげる」
「えへへ……おれ、ひとりでもちゃんと、できたでしょ。にーちゃんのちんちん、きもちかったぁって言ってるね」
「そうだね……」
そうだねじゃない。気持ちよかったのは事実だが、しかしそうじゃないのだ。あんな射精は不本意だ。侑の手は途中からほとんど止まっていて刺激などゼロに等しかったのに、だから健は後でこっそり抜こうと考えていたのに、どういうわけか暴発してしまった。ああ全く、穴があったら入りたい。
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