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母ちゃんと三度目のオレと二度目のユウトくん
8話
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今日は母ちゃんは二つとも仕事の日だ
だから、5時までに家に居て、安心させてから父さんに会いに行こうと思う
母ちゃんが帰るまでに、ユウトくんに会いに行く事にした
暑い
早くもシャツが汗で濡れてきて、すごく不愉快だ
ユウトくんちに行けば、会えるだろうか
早く自分のスマホが欲しいな
出来れば自転車も欲しい
ユウトくんちのマンションに着き、部屋の番号を入れてインターホンを押す
「はい」
「あ!…ユウトくん?」
「おお、カオくんか?…どした?…開けるから上がってきなよ」
「うん!」
「カオくん、汗すげえなw…オレのシャツに着替えなよ…それベランダに干しとけば、すぐ乾くから」
「あ、うん///…ありがと…涼し~」
「歩きだと大変だよな…」
「うんw」
「オレなんか前はバイク乗ってたから、チャリでもキツく思うよw」
「ああ、そうかもね~…オレはバイクは乗ってなかったし、車の免許もなかったからな///」
「そうなのかw…今回はとろうぜ?…自分で乗り物乗れるようになると、世界が広がるよ」
「うん、18までにお金貯めとく…」
「おお、ドライブとかしてえなw…で、何の用事だった?」
「ああうん、オレ昨日、クラスのワルに小説のノート取り上げられてね」
「なに?…そいつぶっ飛ばしてやるよ…行こうぜ」
「ま、待ってw…ちゃんとノートは返ってきたんだよ」
「おお…いやでもムカつくぞ、オレは」
「ありがとw…とりあえず話聞いて?」
「ああ、わりいw」
「オレはそいつから直接返してもらったんだけど、今日学校行ったら、いじめの対象になっててさ」
「なんだと?…それで?」
「ほら、これ見てよ…」
オレはスマホの写真と、動画を見せて、先生とのやり取りとかも説明した
「なるほどねえ…」
「ユウトくんがぶっ飛ばす方がスカッとするし、オレは嬉しいけど、そうなるときっとすごく問題になるからね」
「まあ、たしかに…オレは何もしてやれねえのか?」
「うーん…今のところはないけど…」
「じゃあなんで相談しにきたのよw」
「オレはユウトくんの優しいのよく知ってるからw」
「どゆこと?」
「もしね、ユウトくんに秘密で、このことを解決して、ユウトくんが後から知ったら、『なんで言ってくれなかったんだよ?』って言うよ…ユウトくんは」
「…言えてるw…絶対言うわw」
「それに、ユウトくんが直接この件に何もすることなくても、オレはこうして会ってるだけでいいの」
「ん?…なんで?」
「ユウトくんといると、安心するからw」
「あははw…オレはカオくんの精神安定剤か?」
「うんw」
「すげえ頼りにされてんだな、オレは」
「うん、ユウトくんはいつもオレが不安な時、そばに居てくれたからね」
「そっかw…小説の続きはまだ…だよな?」
「ごめん、そんなすぐには書けないw」
「そりゃそうだよなw…あ、今借りてるの返すか?」
「もういいの?」
「うん、5回読んだし」
「ど、どうだった?///」
「面白いよ…特にいいなって思うのはさ、普通なら勇者って魔王を倒すのに燃えてるパターンが多いけど、このアレスは全然そんなんじゃないじゃん?」
「うん」
「で、ガイア様も、そんなアレスの気性を利用してるんだよなw…アレスが魔王を倒そうと思うか、思わないかで、判断してるから」
「そうそうw」
「ネタバレは聞きたくないけど、アレスがどう動くのか、すげえ気になるわ」
「それはね、オレもわからないんだよ…オレが考えてるのは確かなんだけど、それなのにわからないんだよ…オレも自分で書いておきながら、すごく楽しみなんだよね」
「そういうものなの?」
「うん…これは書いてみないとわからないと思う…この感覚は…オレは大まかな骨組みは作ってるけど、たいがいそれとは違ってきたりしてさ」
「面白えなw」
「あ!…そろそろ帰らないとヤバい!」
「そうなのか…つまんねえな…まあ、仕方ないか」
「うん…シャツ乾いたかな?」
「待ってな」
「うん、ほとんど乾いてる」
「ありがと…今着てるこれは洗って返すね」
「いや、いいよw…やるよ」
「…遠慮したいとこだけど、服あんまりないから、すごくありがたい///」
「あははw…遠慮はいらないよ…着てないのもあるから、もらってくれた方がオレもありがたいし」
「ありがと…じゃあまたね…ギュ」
「うん、またねw」
クーラーの効いたとこから外に出る時の『ムワッ』とした感じ
なんだか空気もネットリとしてる
ボロボロアパートで暮らしてると、暑さにも慣れるけど、辛くないことなんてない
家電ていろいろたくさんあるけど、エアコンが一番すごいと思う
そんな事を考えながら、ボロボロアパートに着いた
母ちゃんはまだ帰ってなかった
また汗で濡れたシャツを脱いで、台所で濡らしたタオルで身体を拭いていると、母ちゃんは帰ってきた
「あ、ただいま~w…あっついねえ」
「おかえり」
「母ちゃんも身体拭こう」
母ちゃんは構わずシャツを脱ぎ始めたから、オレは居間の方へ移動した
「身体拭いたらごはん作るからね、ごめんね」
「うん」
「はい、ごはんだよ…ごめんね、またチャーハンで」
「ううん、チャーハン好きだよ」
「でも、チャーハンの回数多いから悪いよ」
「気にしないで…食べれるだけ感謝してる」
「カオくん…ギュ…ありがと…ウル」
母ちゃん、オレも抱きしめたいよ…
前回の母ちゃんは柔軟剤のいい匂いがしてたけど、今の母ちゃんは、母ちゃんの匂いがする
良い匂いとは言えないけど、オレにはとても良い匂い
優しい匂い
泣きたくなるような
「ごめんねw…急にw」
「ううんw…食べようよ」
「うんw」
そうして、一緒にチャーハンを食べていると、珍しくドアを叩く音がした
母ちゃんが出てみると、なんとユウトくんとユウトくんのお父さんだった
「どちら様ですか?」
「こんにちは、オレ、ユウトって言います…カオルくんの友達です」
「はじめまして…ユウトの父です」
「はじめまして!…カオルの母です!」
「ユウトくん…」
「カオくんよぉ、オレさ、新しい自転車買いに行くんだけどさ、今のこれ、ちょっと小さいかもだけど、もらってくれない?」
「えっ!」
「そんな…申し訳ないです…」
「いえいえ、ぜひ迷惑でなかったらもらってくれませんか?…防犯登録の変更はしておくので」
「そんな…」
「カオくんのママさん…カオくんちからうちまで、歩くと40分かかるんです…だから、その分遊ぶ時間が少なくなるから、もらって欲しいんです」
「実際、車で来てみて、歩きは辛い距離だと思いましたし、もらってください」
「…ありがとうございます…グス…す、少しで恥ずかしいですが…これ…」
「いえ、結構ですw…自転車を捨てるお金払わずに済むだけ、こっちとしてもお得ですから」
「本当によろしいのですか?」
「はい、ママさん、お願いします」
「ユウトくん…グス」
「カオくんてでも…自転車乗れるの?」
「ママさん、大丈夫です…オレがみっちりしごきましたから」
「あはははw…では…申し訳ないですが、いただかせてもらいます…ペコリ…グス…ありがとうございます」
「ユウトくん、パパさん…ありがとうございます」
「カオくん、また遊びにおいで」
「はい!」
「じゃあまたね」
「うん!…ほんとにありがと!!」
「おう」
「ありがとうございました!」
「いえw…夏休みはいっぱい遊びたいんでw…それではまた」
「ありがとうユウトくん…こんなとこで良かったら、ユウトくんも来てね」
「はい、おじゃまします!…またね!…あ、これ鍵…予備ないから失くすなよ?」
「うん、ありがと!…またね!」
そう言ってユウトくんは、車で去っていった
20インチの6段ギヤの自転車
正直言ってかなり嬉しい
「ユウトくん、カッコいいよね」
「カッコ良すぎるw」
「いつもカッコいいんだよ」
「ユウトくんが友達なら、母ちゃんも安心だよ」
「良かった」
「母ちゃん、もうバイト行かないといけないから、母ちゃんの残りのチャーハン、食べれたら食べて?」
「あ、うん…大丈夫?…お腹空かない?」
「大丈夫w…ユウトくんたちの優しさでもう胸もお腹もいっぱいだよ」
「じゃあもらっちゃうね」
「うん」
そうして母ちゃんは急いでバイトに出かけた
オレはごはんを食べて、早速自転車で父さんの家に行った
速くて、楽チンで、自転車をこぎながら、ユウトくんの優しさに泣いた
父さんの家
父さんの家に着いて、インターホンを押したけど、返事はなかった
当たり前だ
普通なら今はまだ仕事から帰る時間じゃない
どうしようかな…
玄関の前なら、ひさしがあって、日陰が出来てて、涼しそうだけど…
でも、見知らぬ子どもが夕方過ぎまで玄関前にいるのを近所の人に見られたら、変な噂になって、父さんに迷惑がかかるかもしれないし、単純に警官に補導されるかもしれない
本当はコンビニとかで待ちたいけど、涼しいし…でも、子どもが一人でコンビニに遅い時間にいるのも、迷惑かもしれない…
それでもたぶん、ここでずっと待つよりかはいいと思う
オレは最寄りのコンビニで待つ事にした
コンビニ入ると涼しい
汗をかいてるから、シャツが冷えて寒いくらいだ
オレは本の売り場に行って、最初は漫画を手にとったけど、やめた
小説のストーリーを書くのに、参考になるかもしれないと思ったけど、それに自分の感性が引っ張られるのは嫌だったし、もし仮に偶然何かの書籍とストーリーや設定やセリフが似てたり同じだったとしても、読んだ後だとパクりになってしまう
読まないで似てる分には、他人が何と言おうとオリジナルだ
だからオレは、隣にあった雑学の本を読む事にした
いろんな知識は多いほど良い
書いてる小説は現実ではないから、オレの想像以上にリアリティーを持たす事は出来ない
だから想像の元になりそうな知識はたくさん欲しい
その本には様々な雑学が載っていて、特に多いのは『今までみんなこういう認識だったけど、実はそれはウソだった』っていう話だった
そういうのって『へぇぇ!』ってすぐに信じそうになる…だけど、この本が『実はこれが真実』って言ってる事が、本当に真実なのか、今までの説がウソだったのかなんて、ちゃんと自分で調べてみない事には、証明しようがないなと思った
疑り深いかもだけど、安易に信じるのは愚かだと思う
それでもこの本は面白くて、待つ時間の退屈さを感じずに済んだ
そうして、父さんが帰る頃に、コンビニを出た
だから、5時までに家に居て、安心させてから父さんに会いに行こうと思う
母ちゃんが帰るまでに、ユウトくんに会いに行く事にした
暑い
早くもシャツが汗で濡れてきて、すごく不愉快だ
ユウトくんちに行けば、会えるだろうか
早く自分のスマホが欲しいな
出来れば自転車も欲しい
ユウトくんちのマンションに着き、部屋の番号を入れてインターホンを押す
「はい」
「あ!…ユウトくん?」
「おお、カオくんか?…どした?…開けるから上がってきなよ」
「うん!」
「カオくん、汗すげえなw…オレのシャツに着替えなよ…それベランダに干しとけば、すぐ乾くから」
「あ、うん///…ありがと…涼し~」
「歩きだと大変だよな…」
「うんw」
「オレなんか前はバイク乗ってたから、チャリでもキツく思うよw」
「ああ、そうかもね~…オレはバイクは乗ってなかったし、車の免許もなかったからな///」
「そうなのかw…今回はとろうぜ?…自分で乗り物乗れるようになると、世界が広がるよ」
「うん、18までにお金貯めとく…」
「おお、ドライブとかしてえなw…で、何の用事だった?」
「ああうん、オレ昨日、クラスのワルに小説のノート取り上げられてね」
「なに?…そいつぶっ飛ばしてやるよ…行こうぜ」
「ま、待ってw…ちゃんとノートは返ってきたんだよ」
「おお…いやでもムカつくぞ、オレは」
「ありがとw…とりあえず話聞いて?」
「ああ、わりいw」
「オレはそいつから直接返してもらったんだけど、今日学校行ったら、いじめの対象になっててさ」
「なんだと?…それで?」
「ほら、これ見てよ…」
オレはスマホの写真と、動画を見せて、先生とのやり取りとかも説明した
「なるほどねえ…」
「ユウトくんがぶっ飛ばす方がスカッとするし、オレは嬉しいけど、そうなるときっとすごく問題になるからね」
「まあ、たしかに…オレは何もしてやれねえのか?」
「うーん…今のところはないけど…」
「じゃあなんで相談しにきたのよw」
「オレはユウトくんの優しいのよく知ってるからw」
「どゆこと?」
「もしね、ユウトくんに秘密で、このことを解決して、ユウトくんが後から知ったら、『なんで言ってくれなかったんだよ?』って言うよ…ユウトくんは」
「…言えてるw…絶対言うわw」
「それに、ユウトくんが直接この件に何もすることなくても、オレはこうして会ってるだけでいいの」
「ん?…なんで?」
「ユウトくんといると、安心するからw」
「あははw…オレはカオくんの精神安定剤か?」
「うんw」
「すげえ頼りにされてんだな、オレは」
「うん、ユウトくんはいつもオレが不安な時、そばに居てくれたからね」
「そっかw…小説の続きはまだ…だよな?」
「ごめん、そんなすぐには書けないw」
「そりゃそうだよなw…あ、今借りてるの返すか?」
「もういいの?」
「うん、5回読んだし」
「ど、どうだった?///」
「面白いよ…特にいいなって思うのはさ、普通なら勇者って魔王を倒すのに燃えてるパターンが多いけど、このアレスは全然そんなんじゃないじゃん?」
「うん」
「で、ガイア様も、そんなアレスの気性を利用してるんだよなw…アレスが魔王を倒そうと思うか、思わないかで、判断してるから」
「そうそうw」
「ネタバレは聞きたくないけど、アレスがどう動くのか、すげえ気になるわ」
「それはね、オレもわからないんだよ…オレが考えてるのは確かなんだけど、それなのにわからないんだよ…オレも自分で書いておきながら、すごく楽しみなんだよね」
「そういうものなの?」
「うん…これは書いてみないとわからないと思う…この感覚は…オレは大まかな骨組みは作ってるけど、たいがいそれとは違ってきたりしてさ」
「面白えなw」
「あ!…そろそろ帰らないとヤバい!」
「そうなのか…つまんねえな…まあ、仕方ないか」
「うん…シャツ乾いたかな?」
「待ってな」
「うん、ほとんど乾いてる」
「ありがと…今着てるこれは洗って返すね」
「いや、いいよw…やるよ」
「…遠慮したいとこだけど、服あんまりないから、すごくありがたい///」
「あははw…遠慮はいらないよ…着てないのもあるから、もらってくれた方がオレもありがたいし」
「ありがと…じゃあまたね…ギュ」
「うん、またねw」
クーラーの効いたとこから外に出る時の『ムワッ』とした感じ
なんだか空気もネットリとしてる
ボロボロアパートで暮らしてると、暑さにも慣れるけど、辛くないことなんてない
家電ていろいろたくさんあるけど、エアコンが一番すごいと思う
そんな事を考えながら、ボロボロアパートに着いた
母ちゃんはまだ帰ってなかった
また汗で濡れたシャツを脱いで、台所で濡らしたタオルで身体を拭いていると、母ちゃんは帰ってきた
「あ、ただいま~w…あっついねえ」
「おかえり」
「母ちゃんも身体拭こう」
母ちゃんは構わずシャツを脱ぎ始めたから、オレは居間の方へ移動した
「身体拭いたらごはん作るからね、ごめんね」
「うん」
「はい、ごはんだよ…ごめんね、またチャーハンで」
「ううん、チャーハン好きだよ」
「でも、チャーハンの回数多いから悪いよ」
「気にしないで…食べれるだけ感謝してる」
「カオくん…ギュ…ありがと…ウル」
母ちゃん、オレも抱きしめたいよ…
前回の母ちゃんは柔軟剤のいい匂いがしてたけど、今の母ちゃんは、母ちゃんの匂いがする
良い匂いとは言えないけど、オレにはとても良い匂い
優しい匂い
泣きたくなるような
「ごめんねw…急にw」
「ううんw…食べようよ」
「うんw」
そうして、一緒にチャーハンを食べていると、珍しくドアを叩く音がした
母ちゃんが出てみると、なんとユウトくんとユウトくんのお父さんだった
「どちら様ですか?」
「こんにちは、オレ、ユウトって言います…カオルくんの友達です」
「はじめまして…ユウトの父です」
「はじめまして!…カオルの母です!」
「ユウトくん…」
「カオくんよぉ、オレさ、新しい自転車買いに行くんだけどさ、今のこれ、ちょっと小さいかもだけど、もらってくれない?」
「えっ!」
「そんな…申し訳ないです…」
「いえいえ、ぜひ迷惑でなかったらもらってくれませんか?…防犯登録の変更はしておくので」
「そんな…」
「カオくんのママさん…カオくんちからうちまで、歩くと40分かかるんです…だから、その分遊ぶ時間が少なくなるから、もらって欲しいんです」
「実際、車で来てみて、歩きは辛い距離だと思いましたし、もらってください」
「…ありがとうございます…グス…す、少しで恥ずかしいですが…これ…」
「いえ、結構ですw…自転車を捨てるお金払わずに済むだけ、こっちとしてもお得ですから」
「本当によろしいのですか?」
「はい、ママさん、お願いします」
「ユウトくん…グス」
「カオくんてでも…自転車乗れるの?」
「ママさん、大丈夫です…オレがみっちりしごきましたから」
「あはははw…では…申し訳ないですが、いただかせてもらいます…ペコリ…グス…ありがとうございます」
「ユウトくん、パパさん…ありがとうございます」
「カオくん、また遊びにおいで」
「はい!」
「じゃあまたね」
「うん!…ほんとにありがと!!」
「おう」
「ありがとうございました!」
「いえw…夏休みはいっぱい遊びたいんでw…それではまた」
「ありがとうユウトくん…こんなとこで良かったら、ユウトくんも来てね」
「はい、おじゃまします!…またね!…あ、これ鍵…予備ないから失くすなよ?」
「うん、ありがと!…またね!」
そう言ってユウトくんは、車で去っていった
20インチの6段ギヤの自転車
正直言ってかなり嬉しい
「ユウトくん、カッコいいよね」
「カッコ良すぎるw」
「いつもカッコいいんだよ」
「ユウトくんが友達なら、母ちゃんも安心だよ」
「良かった」
「母ちゃん、もうバイト行かないといけないから、母ちゃんの残りのチャーハン、食べれたら食べて?」
「あ、うん…大丈夫?…お腹空かない?」
「大丈夫w…ユウトくんたちの優しさでもう胸もお腹もいっぱいだよ」
「じゃあもらっちゃうね」
「うん」
そうして母ちゃんは急いでバイトに出かけた
オレはごはんを食べて、早速自転車で父さんの家に行った
速くて、楽チンで、自転車をこぎながら、ユウトくんの優しさに泣いた
父さんの家
父さんの家に着いて、インターホンを押したけど、返事はなかった
当たり前だ
普通なら今はまだ仕事から帰る時間じゃない
どうしようかな…
玄関の前なら、ひさしがあって、日陰が出来てて、涼しそうだけど…
でも、見知らぬ子どもが夕方過ぎまで玄関前にいるのを近所の人に見られたら、変な噂になって、父さんに迷惑がかかるかもしれないし、単純に警官に補導されるかもしれない
本当はコンビニとかで待ちたいけど、涼しいし…でも、子どもが一人でコンビニに遅い時間にいるのも、迷惑かもしれない…
それでもたぶん、ここでずっと待つよりかはいいと思う
オレは最寄りのコンビニで待つ事にした
コンビニ入ると涼しい
汗をかいてるから、シャツが冷えて寒いくらいだ
オレは本の売り場に行って、最初は漫画を手にとったけど、やめた
小説のストーリーを書くのに、参考になるかもしれないと思ったけど、それに自分の感性が引っ張られるのは嫌だったし、もし仮に偶然何かの書籍とストーリーや設定やセリフが似てたり同じだったとしても、読んだ後だとパクりになってしまう
読まないで似てる分には、他人が何と言おうとオリジナルだ
だからオレは、隣にあった雑学の本を読む事にした
いろんな知識は多いほど良い
書いてる小説は現実ではないから、オレの想像以上にリアリティーを持たす事は出来ない
だから想像の元になりそうな知識はたくさん欲しい
その本には様々な雑学が載っていて、特に多いのは『今までみんなこういう認識だったけど、実はそれはウソだった』っていう話だった
そういうのって『へぇぇ!』ってすぐに信じそうになる…だけど、この本が『実はこれが真実』って言ってる事が、本当に真実なのか、今までの説がウソだったのかなんて、ちゃんと自分で調べてみない事には、証明しようがないなと思った
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