勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

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勇者と妖精と猫の生活

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アレス「オレ、今日はあと三時間程で帰らないといけないからさ…」
エウレカ「そうなのか…」
アレス「うん…用事があるんだ」
エウレカ「そっかぁ…あ、そうだ…アレスさ、ボクとノトスちゃんの結婚式…来てくれるよね?」
アレス「もちろん行くよ…ミリアも」
ミリア「結婚式ってどんなの?」
アレス「結婚をして、これからずっと支え合って生きていきますっていう誓いをするのさ」
ミリア「ふぅん…」
アレス「オレたちもいつかやりたいな」
ミリア「うん」
エウレカ「あ、そっか…恋人なんだよねw…兄妹か親子みたいに見えるからつい忘れがちだw」
アレス「ああw…でもそうだな…オレたちもずっと一緒だし、結婚したいな」
ミリア「うん!…そしたらアタシも家事するのよ」
アレス「あははw…でもいつもしてるじゃん」
エウレカ「あ、そうなの?!」
アレス「してるよ~、オレと一緒に」
ミリア「掃除とか洗濯とか料理とか?」
アレス「そうそう」
ミリア「そっかあ…ねえ、エウレカちゃん」
エウレカ「なあに?」
ミリア「かぶかって何?」
エウレカ「かぶか?」
アレス「ああ、ノトスが言ってたんだよ、かぶかが上がるとかなんとか」
エウレカ「ああ、株価ね!」
ミリア「ノトスちゃんはよくわからないから、エウレカちゃんに聞いてって」
エウレカ「ああw…えっとね…ちょっと難しいかもしれないけどね…簡単に言うとね…株式ってのは…うーん…例えばオレが山の中歩いてて、すんごい金塊とかを見つけたとするね?」
アレス「うん」
エウレカ「その金塊は街に持って行けば3億の価値で売れるとするね」
アレス「うん」
エウレカ「でも、それを運ぶのに2000万かかるのね」
アレス「うんうん」
エウレカ「だけどオレはその時500万しか持ってなくて、運べない」
アレス「うん」
エウレカ「それだとオレはなんの儲けにもならないじゃん?」
アレス「ああ、うん」
エウレカ「だけど、オレの他にアレスとミリアちゃんとノトスちゃんが、500万ずつ出してくれたら、その金塊を運べるよね?」
アレス「うん」
エウレカ「そんで運んで、3億の儲けがでたら、それをみんなで分けると、一人あたり7500万儲かるよね」
アレス「うんうん!」
エウレカ「そんなふうに、一人じゃ無理な大きな事を、みんなの力を合わせて利益を出すっていうのが株ってのの始まりなんだよね」
アレス「…へぇぇ!」
エウレカ「そんで、今はそれが進化しててね、ボクやノトスちゃんの会社もそうだけど、『株式会社』ってなってるんだよね」
アレス「うん…株式会社…」
エウレカ「それっていうのは、『法龍』っていうね、架空の龍…アレスに置き換えると架空の人をまず作るんだよ」
アレス「架空の?」
エウレカ「そう、それは実際には存在してない人なんだけど、物や金を所有できる権利を持ってるのね」
アレス「んー…うん」
エウレカ「で、その法龍ってのは、お金を出した龍が法龍に持たせる事で、法龍の持ち物なんだけど、間接的にその法龍の持ち主の龍の物ってなるんだよね…難しいよね」
アレス「……ちょっと待ってね…えー…例えば…ミリアが、架空のミリアを作って、そのミリアに金を持たせるって事?」
エウレカ「そうw…で、ミリアちゃんはその架空ミリアの持ち主だから、架空ミリアの持ち物はミリアちゃんの物って事」
アレス「…なんでそんな面倒な事を?」
エウレカ「それは、ミリアちゃんだけが架空ミリアにお金を渡すわけじゃないからだよ…アレスやボクも、ミリアちゃんのやろうとしてる仕事に賛同して、その架空ミリアにお金を渡すの…ミリアちゃんに力を貸すみたいな形」
アレス「んー…」
エウレカ「そうじゃなくて、直接ミリアちゃんにみんながお金を渡してしまうと、アレスのお金もオレのお金もみんなミリアちゃん所有の金ってなっちゃって、ミリアちゃんが欲出して独り占めしちゃう事だって考えられるでしょ?」
アレス「ああ~…」
ミリア「そんな事しないもん」
エウレカ「うん、例えばの話だよw」
アレス「悪い奴もいるからなぁ」
エウレカ「でね、架空ミリアは人だけど人じゃないから、お金を出した人が出した分だけ架空ミリアを持てるの…アレスが500万出したら、架空ミリアの500万相当の分だけ架空ミリアを持てる…その分けた架空ミリアの事を『株』って言って、それを持つアレスは『株主』ってなるの」
アレス「…ふむ」
エウレカ「で、架空ミリアの事を『株式会社』って言うの…だから、株式会社って言うのは、株主の持ち物って事」
アレス「うん…」
エウレカ「最初のやつみたいに、オレだけの力で出来る事は小さいよね?…だから、大きな事をするには、多くの他の力を集めなきゃいけないよね」
アレス「ああ、うんうん」
エウレカ「その力を集めて、固まったエネルギーが法龍…架空ミリアで、架空ミリアが株式会社…で、その力を与えた龍たち…人たちを株主って言う感じ」
アレス「…ほぉぉw」
エウレカ「その集めた力…架空ミリアを元にして、大きな事を成し遂げて、成功させて、さらに多くの利益を産むの」
アレス「ほうほう」
エウレカ「で、それで得た多くの利益を利用して、またさらに大きな利益を産んだりね…でも、それだと株主にいつまで経っても返ってくる力がないじゃんって思うよね?」
アレス「ああ、うん」
エウレカ「けど、そんな事なくて、成功した利益のいくらかが、それぞれの株主に持ってる株の分だけ渡るの…それを『配当』って言うの」
アレス「…つまり、その配当ってのは、持ってる架空ミリアの一部がデカい奴ほど多いって事だな?」
エウレカ「そうそうそう!…で、もちろん架空ミリアの一部を持ってる割合がデカい人ほど、大株主って言って、架空ミリアの中でも権力や権利があるのよ…指一本しか持ってない人より、足一本持ってる奴の方が偉いって感じ…実質的には誰よりも多く一番架空ミリアの部品を持ってる奴が、その架空ミリアの持ち主みたいな感じ」
アレス「ふむふむ」
エウレカ「で、架空ミリアの力で得た利益が大きい程、株の価値が上がるのね…当然だよね」
アレス「ああ、そうだね」
エウレカ「例えばノトスちゃんが大会の時に会社名の入った道着を着て戦って、ノトスちゃんが良い成績で勝ったりすれば、見てるみんなはその会社名を覚えたりするよね?」
アレス「うんうん」
エウレカ「そんで、ノトスちゃんがその会社で作った商品を宣伝したら、ノトスちゃんのファンの龍たちが買ったりしてさ」
アレス「うん」
エウレカ「その買った龍の口伝えとか、インターネットで商品の評価とかする事で、良い物だったらどんどんそれを買う龍も増えるよね?」
アレス「うんうんうん」
エウレカ「そうなると利益がどんどん上がって、たいがいはそれと比例して株の価値も上がるのね…そうしたら当然、架空ミリア自体の価値も上がるし、配当も多くなるの…それが株価が上がるって事かな」
アレス「なぁるほどねぇ!…じゃあ、ノトスが大会で活躍して龍気が出て、利益が出たら、ノトスはその会社に利益をもたらしてる…ノトスが株価を上げてるってわけか」
エウレカ「そうそうw…そんで国民はやっぱり、地味な事より、そうやって目立つ事の方が目につくから、ノトスちゃんが会社で鍛錬して良い結果を出すのは、普通に仕事するよりも価値があるし、それが出来る龍も限られてるから、価値があるのよ」
アレス「ほほう…すげえじゃんか、ノトス」
エウレカ「そうだよw」
アレス「エウレカはどうなの?…お前も株主なの?…自分の会社では」
エウレカ「もちろんだよ…大株主の一龍になると思うよ」
アレス「おおっ!…すげえじゃん!…なんかすげえカッコ良く見えてきたw」
エウレカ「へへ///…で、オレの会社はドラゴニアでも有数の大企業…大きな架空ミリアで、その大株主って事は、ノトスちゃんの会社よりも価値ある株をたくさん持ってるって事だから、自分で言うのもあれだけど、オレはかなりのエリートって感じになる」
アレス「おお、かっけぇ~!!…てことは、お前ってドラゴニアではかなり偉い奴だったんだな?」
エウレカ「偉い…ってわけじゃないけどw…かなり裕福な方だと思うよ…なんせ、ドラグーンはドラゴンには絶対に必要なもので、一龍が普通に1000年生きたら、それだけで20個は必要になるだろ?…それが全ドラゴンの分ってなったら大変な利益だもん」
アレス「…そっか、そうだよな…」
エウレカ「つってもさ…社長が元々持ってたドラグーンの畑で、オレも働いてたってだけで、ドラグーンが7年で栽培出来るようになったから利益が出るのはタイガのおかげで…オレはそこにずっと勤めてるってだけでエリートになった、ラッキーな奴って感じw」
アレス「…そう、謙遜すんなよ…お前だってそれなりに努力も勉強もしてるんだろ?」
エウレカ「それはもちろんしてるけど…やっぱり運も大きいよw…アレスとだって友達になっちゃうし」
アレス「そうなのかw」
エウレカ「アレスは自分の龍気を知らないもんな」
アレス「そうなの?」
エウレカ「そうだよw…アレスは龍と比べたら小さくて弱そうなのに、史上初のレジェンドで、その上人間なんだから」
アレス「オレは小さくて弱そうとか思われてんのかw」
ミリア「ゲラゲラ(* ≧▽≦)ノ=3」
エウレカ「いや、普通はそう見えると思うよ?w…たぶん…見た目だけならオレの方がまだ強そうに見えるんじゃないかなw」
アレス「まあ、そうだろうねw…ミリアは株の事はわかった?」
ミリア「んー…なんとなく…」
エウレカ「なんとなくでもわかればすごいと思うよ」

その後、ホームセンターに着いたオレたちは、サインや握手を求められながらも、いろいろ見て回った

基本的にドラゴンサイズだから大きくて、普段使ってるようなモンが大きいとそれだけでなんか笑える

入浴剤やシャンプーとか、人間の世界にはないものを買って帰った
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