異世界では役に立たなかったスキルでしたが、現代社会ではそれなりに役立ちます

竹桜

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第十話 オークション

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 あれから、1週間が経った。

 俺は、100万ドルが入ったアタッシュケースを持って、コージから電話で聞いた集合場所に向かった。

 家を出る前に、茉里に、抱きつかれて、「無事に帰ってきて、宗佑」

 その時、俺は、無事に帰ろうと強く思った。

 そんなことを思い出していると、集合場所に到着した。

 到着したのは、調布にある空港だ。

 夜も遅いので、殆ど人が居なかった。

 駐車場に車を止め、ターミナルの方に向かうと、コージが、待っていた。

 その後は、コージに、案内され、普通の入り口では無い入り口に案内された。

 そこには、黒いスーツと黒いサングラスをつけた男達がいた。

 厳ついな。

 そこで、携帯電話を預けた。

 オークション会場の位置バレを防ぐためか。

 念入りに身体検査させられた。

 体の中まで調べるのかよ。

 徹底的だな。

 全ての検査と全ての確認が終わると、車に乗せられ、小型機に案内された。

 小型機の中は、改造されており、普通の席ではなく、個室になっていた。

 俺は、入り口に近い個室に案内された。

 俺の部屋は、まるでホテルのようだった。

 すごいな。

 部屋を見て回っていると、1つのことに気が付いた。

 この部屋、時計がないな。

 時間で、位置が特定させないためか。

 本当に徹底的だ。

 そんなことを思いながら、フライトを待っていると、コージが、入ってきた。

 監視兼接待として。

 コージから、色々と説明を受けていると、シートベルト着用のランプが点灯した。

 俺達は、シートベルトを着用した。

 それから、少しすると、飛行機は、動き出し、無事に離陸した。

 機体が安定すると、シートベルト着用のランプが点滅した。

 俺は、取り敢えず、寝ることにした。

 夜も遅かったからな。

 どれぐらい寝たか分からないが、起きた。

 起きたらトイレに行きたいと無性に思った。

 コージに、トイレに行きたいと伝えたら、部屋に取り付けてある電話で、何かを確認していた。

 確認し終えると、コージは、大丈夫と言っていた。

 俺は、個室を出て、トイレに向かった。

 音は、全く聞こえなかった。

 どうやら、全個室は、防音のようだ。

 トイレを済ませ、部屋に戻ると、朝食が準備されていた。

 その朝食は、ホテルに出てくるレベルのものだった。

 朝食を食べ、シャワーを浴びで、ゆっくりしていると、シートベルト着用のランプが点灯した。

 俺達は、シートベルトを着用した。

 シートベルトを着用した後に、コージから、何かを手渡された。

 これは、仮面か。

 「何故、仮面を?」と、聞いた。

 「カオヲカクスタメ。コノオークションデ、スジョウヲキクノハルールイハイ。ソシテ、カオヲカクスノモルール」と、コージが、答えてきた。

 「そうか。確かに必要だな」と言い、仮面を被った。

 20分ぐらいで、小型機は、地上に降り立った。

 シートベルトを外し、アタッシュケースを持って、個室を出ると、俺と違う仮面をつけた日本人達がいた。

 俺と同年代では無く、殆ど中年だった。

 小型機の外では、車が待機しており、1人1台で、オークション会場に向かった。

 車の窓からは、外に見れないようになっていた。

 10分ぐらいで、到着し、車を降りた。

 俺は、コージと、一緒に、オークション会場の中に入った。

 オークション会場は、大きかった。

 そして、オークション会場の中には、多種多様な人達がいた。

 ざっと見た感じ、アジア人は、少なめで、1番多いのは、白人だな。

 俺は、コージに、椅子に案内された。

 俺は、そこに座ると、コージは、俺の席の右側に座った。

 そこで、少し待っていると、司会者が出てきた。

 司会者は、英語だったが、コージから、貰ったヘッドホンをつけると、日本語で聞こえた。

 本当に、サービスがいい。

 司会が、「皆様、長らくお待たせしました。これより、オークションを開始致します」

 その司会の言葉で、裏の組織主催のオークションが、始まった。
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