異世界では役に立たなかったスキルでしたが、現代社会ではそれなりに役立ちます

竹桜

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第十ニ話 再会

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 ソニアを受け取った。

 その時に、奴隷契約もしたが、直ぐに解放するつもりだ。

 ソニアを待っているときに、コージに、茉里の分の偽の身分も頼んだ。

 コージは、特に驚くことなく、受け入れた。

 どうやら、俺のことを調べているようだな。

 まぁ、相手の素性も調べない訳ないか。

 どうやら、俺達が、本当の帰還者だということは、裏の社会だと周知の事実らしいな。

 もう今は、どうでもいいことだが。

 帰りも行きと同じように乗り継ぎ、調布の飛行場に到着した。

 携帯を受け取り、ソニアを連れて、車に向かった。

 車の後ろに、ソニアを乗せ、シートベルトを着用させ、車を走らせた。

 今のソニアは、目を塞がれ、首には、奴隷の首輪が付けられている。

 なので、バックミラーで、ソニアのことを見てみると、少し震えていた。

 すまない、ソニア。

 だが、少しだけ待ってほしい。

 ここでは、危険だから。

 よし、これだけ移動すれば、大丈夫だろう。

 俺は、車を止め、ソニア近くに移動した。

 そして、ソニアを目隠しを取った。

 「わ、私は、貴方に屈服致しません。私は、姫様の専属従女。これぐらいのことで。えっ、宗佑様?」と、驚いた表情を浮かべ、ソニアが、聞いてきた。

 「ああ、多村 宗佑だ。久し振りだな、ソニア」と、答えた。

 「えっ、あ、えっと、ど、どういう状況なのですか?」と、ソニアが、聞いてきた。

 「こうゆう状況」と答え、ソニアの奴隷の首輪を外した。

 奴隷の首輪は、音を立て、外れ、落ちた。

 ソニアは、私の胸に体を預けた。

 そして、泣く音が聞こえた。

 俺は、ただ、黙って胸を貸し、ソニアを抱きしめた。

 ソニアが、泣き止んでから、車を運転させた。

 「は、恥ずかしい姿を見せて申し訳御座いません」と言い、ソニアは、少し顔を赤くして、頭を下げた。

 俺は、「ソニア、気にしないでくれ。突然、異世界に一人ぼっちで、召喚されたら、誰でもそうなる。それに、さっきのソニアは、新鮮だった」

 それを聞いたソニアは、顔を真っ赤にしていた。

 家に着くまでは、この世界の説明やソニアからの質問に答えていた。

 家に着いたのは、夜中だった。

 家の中に入ると、走って来る音が聞こえた。

 そして、茉里が、俺に飛び込んできた。

 「おかえり、宗佑。どこも怪我とかしてない」と、茉里が、聞いてきた。

 「ああ、どこも怪我してない」と、答えた。

 「良かった」と言い、茉里は、安心した表情を浮かべた。
 
 茉里が、ふっと、俺の隣を見て、ソニアに気付き、驚いた表情を浮かべた。

 「えっ、なんでここにいるの?ソニア」と、茉里は、驚きながら、ソニアに、聞いた。

 「色々とあったんです。茉里さん」と、ソニアは、答えた。

 ここで、それを話すことでもないので、家の中に移動した。

 ちなみに、ソニアが、茉里のことをさん付けで呼んでいるのは、友人だからだ。

 リビングに移動し、紅茶を淹れ、それぞれの前に置いた。

 紅茶を飲みながら、ソニアは、ここに来るまでのことを話し始めた。

 ソニアは、いきなり召喚され、奴隷の首輪をつけられた。

 奴隷の首輪をつけられた後、オークションに出品された。

 その時に、自分が売られると自覚して、恐怖を覚えたが、何とか平常心を保ったみたいだ。

 そして、俺に競り落とされた。

 それからは、結構移動して、目隠しが取られたら、俺がいたと。

 その話の中で、召喚したのが、元クラスメイトだったことを聞いて、茉里は、複雑そうな表情を浮かべていた。

 俺の場合は、予想通りだったから、何とも思わなかった。

 「これで、私の話は、終わりです。宗佑様と茉里さんは、何故こんなところにいるんですか?」と、ソニアが、聞いてきた。

 俺達もここに来るまでのことを話した。

 俺達の話を聞いたソニアの顔は、真っ青になっていた。

 それもそうだ。

 異世界に召喚した影響で、俺は、家族から絶縁され、茉里は、元監督に犯されそうになったからな。

 「そ、そんな。そんなことが。私達は、なんてことをしてしまったのですか」と言い、ソニアは、下を向いてしまった。

 俺は、「あまり気にするな、ソニア。俺は、別にそこまで傷ついてない」

 茉里も「うん、その通りだよ、ソニア。確かにあの時は、怖かったけど、宗佑が、助けてくれたから、大丈夫だよ」

 「ありがとうございます、宗佑様、茉里さん」と言い、ソニアは、頭を下げた。

 ソニアは、頭を上げ、姿勢を正した。

 「宗佑様、茉里さん、これから、よろしくお願いします」と言い、ソニアは、頭を下げた。

 頭を上げたとき、ソニアは、微笑んでいた。

 俺は、その微笑みに、見惚れてしまった。
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