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第三十四話 帝国の第2皇子
しおりを挟む俺はツキミとレンさんと一緒に帰ろうとしたが、王の使者に止められた。
訳を聞くと、ツキミとレンさんが王城に呼ばれているらしい。
だが、俺は呼ばれてないので、王城の近くまで行き、そこら辺で待つことにした。
取り敢えず、ツキミとレンさんと一緒の馬車に乗った。
王城に到着するまで何の話だろうと話していた。
王城に到着する前に俺は馬車から降りた。
俺が王城の近くで待っているとさっきと違う使者がやってきた。
そして、俺はその使者に案内され、王城の中に通された。
案内された応接室の中でツキミとレンさんは何故か怒っていた。
そんな応接室の中には高そうな服に身を包んだライオンの獣人と高そうな服に身を包んだ人間がいたのだ。
多分だが、ライオンの獣人はこの国の王で人間の方は他国の王子か、高位貴族の者だろう。
俺はツキミの隣に座って、話を聞くことにした。
話を聞くと俺の予想通り、ライオンの獣人はこの国の王で、人間の方はベリアル帝国の第2皇子だった。
そして、ツキミとレンさんが怒っている理由はツキミの婚約に関するものだった。
どうやら、第2皇子は踊っているツキミに惚れて、婚約を申し込んだらしい。
だが、ツキミは俺と結婚を前提とした婚約を結んでいるので、ツキミは断った。
それでも第2皇子は諦めが悪く、俺と別れろと言った来たらしい。
それで、ツキミとレンさんが怒っているのか。
「おい、お前がツキミの婚約者だな?悪いことは言わない。お前では不釣り合いだ。この完璧な俺に譲れ」
そう言い、第2皇子は醜く笑っていた。
「お断りします。第2皇子様に不釣り合いなどと決めてもらう必要はありません」
「お前はバカか?まぁ、所詮は低能は平民だな。高貴な血を引く俺が夫となったほうがいいに決まっている」
そう言い、第2皇子はまた醜く笑っていた。
それを聞いたツキミが突然立ち上がったのだ。
「いい加減にして下さい。私が好きなのはリアンです。第2皇子様、貴方ではないです。私がこれからも生きていきたいと思っているのはリアンだけです。この際ですから、はっきり言わせて頂きます。私が第2皇子様のところに嫁ぐぐらいなら、死にます。いえ、リアン以外のところに嫁ぐなら、私は死にます。これが私の覚悟です」
ツキミはそう言い切ったのだ。
自分の覚悟を。
俺はそれが凄く嬉しかった。
こんなにも愛されていることに。
「こ、後悔しても知らないぞ」
そう言い残し、第2皇子は逃げるように応接室を出て行った。
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