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第十一話 豪華な食卓
しおりを挟む夕ご飯の準備しようと思い、下処理したものを自在の影のスキルで、作った箱に入れて、台所の隣にある倉庫に全て運んだ。
倉庫に運んだ食材の中から料理に使う材料だけを取り出し、台所に運び、料理を始めることにした。
料理を始めようとしたタイミングで、フリージアが、台所に来た。
「雄介?何か、手伝う、こと、ない?」と、フリージアが、聞いて来た。
「じゃあ、この野菜とかを洗って」と、答えた。
「うん、任せて」と答え、フリージアは、野菜を洗い始めた。
フリージアが、野菜を洗っている間に、僕は、肉に塩と胡椒で下味をつけ、ハーブにつけた。そして、魔物の固い肉の部位から出汁を取り、スープの下準備をした。
そんなことをしていると、フリージアが、野菜を洗い終わっていた。
「次、何、すれば、いい?」と、フリージアが、聞いて来た。
「次は、この鍋を掻き回して」と、答えた。
「うん、任せて」と答えて、フリージアは、鍋を掻き回し始めた。
フリージアが、鍋を掻き回し始めてる間に、僕は、野菜を切った。そして、野生の芋は、蒸し、スープの中に切った野菜を入れた。
切った野菜を入れた鍋を掻き回し続けて欲しいとフリージアに声を掛けた。
「うん、頑張る」と、フリージアは、答えてくれた。
フリージアが、鍋を掻き回し続けて間に、ハーブでつけていた肉を強火で焼き、その後は、余熱で熱を通した。
肉の焼き終えると、僕は、フリージアに、「フリージア、皿の準備してくれる?」と、頼んだ。
「うん」と、フリージアは、答えてくれた。
フリージアが、棚の方に行き、皿を出している間に、スープの味を調整し、蒸した芋を出した。
フリージアが、持ってきた皿に出来た料理を乗せ、それらを食堂の机に運んだ。
食堂の机に料理を並べ終えると、フリージアの向かいの席に座り、頂きますをして、食べ始めた。
僕は、まず、スープから食べることにした。スープをスプーンで口に運んだ。スープの味は、肉の出汁が効いていて、とても美味しかった。
次は、肉を食べることにした。肉をナイフで切り、口の中に運んだ。肉の味は、朝と比べて更に美味しいものになっていた。胡椒が、どれだけ重要なのか分かった。
最後は、蒸した芋を食べることにした。蒸した芋を手で崩し、口の中に運んだ。蒸した芋の味は、普通の芋だった。
僕は、全ての料理を食べ終えた。
フリージアは、僕が作った料理達を朝よりも美味しそうに食べていた。
フリージアが、食べ終えると、「雄介は、凄いね。こんなに、美味しい、料理を、作れる、から」
僕は、「そんなことは、無いよ。でも、フリージアに、喜んで貰えたなら嬉しいよ。あ、食後に飲む物を持ってくるね」
僕は、台所に戻り、花から作った紅茶を作り、砂糖と共に食堂に持って行った。
フリージアの前に、紅茶と砂糖を置き、僕の前にも同様に置いた。
「雄介?これは?花の、匂い、が、するよ」と、フリージアが、聞いて来た。
「これは、花から作った紅茶だよ。あ、後、そこにあるのは、砂糖だよ。自由に紅茶に入れてね」と、答えた。
フリージアは、僕の言葉を聞き、驚いた表情を浮かべた。
「こ、この、紅茶が、花?す、凄いね。そ、そして、砂糖、なんて、久し振り」と言い、フリージアは、砂糖に感動している表情を浮かべた。
僕は、「フリージア、砂糖を作ることが出来るから、これからは、毎日、砂糖を使うことが出来るよ」
「ありがとう、雄介、本当に、ありがとう。私、雄介に、会えて、幸せ、だよ」と言い、フリージアは、僕の疲れが全て吹っ飛ぶような笑顔を浮かべた。
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