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第三十七話 因果応報
しおりを挟むベレック帝国で、最初に皇族から情報を得ようとしたが、何だが嫌な予感がした。
まずは、嫌な予感から調べることにした。
結果は、直ぐに出た。禁忌魔法をベレック帝国が用意していた。こっちから調べて良かったと改めて思った。
直ぐに、禁忌魔法を無効化にするため、禁忌魔法の使い手の魔法使いを影の中の取り込み、魔力を全て吸い上げ、無力化した。後で、この魔法使いにも愚か者達と同じようにしようと考えた。
禁忌魔法を無効化にした僕は、この国のトップの情報から取ることにした。
僕は、皇帝の影に入り、皇帝の記憶と感情を読み取った。
そして、今回の宣戦布告は、皇帝と第一皇子が企んだことが分かった。
しかもこいつら、レティの菜月のミレイネの純潔を奪おうと思っていたのか、さらに、3人のことをモノ扱いしていた。
この時、僕は、一切の慈悲など与えずに、苦しみ切ることに決めた。
今日の夜に、2人で話し合うみたいなので、纏めて連れ去り、連れ去った後から苦しめようと、心の中で決めた。
夜になるまでは、することも無いので、屋敷に戻り、何事も無かったように3人と時間を過ごした。
3人と夕食を取った後に、仕事があることを伝え、ベレック帝国に戻った。
ベレック帝国に戻った僕は、直ぐに皇帝の記憶から読み取った皇帝と第一皇子が話すと決めた部屋に向かった。
その部屋に着いた時には、皇帝と第一皇子が、僕のことを話していた。
この部屋の中に他に人がいないことを確認した僕は、部屋の外を影で包み、音が外に漏れないようにした。
部屋から音が漏れないようにした僕は、皇帝と第一皇子の口を影で覆った。
口を覆われた皇帝と第一皇子は、驚いた表情を浮かべた。
僕は、驚いている2人の前に姿を現した。
僕の姿を見た2人は、信じられないという表情を浮かべた。
「初めまして、皇帝陛下に第一皇子殿」と、僕は、2人に全く目が笑ってない笑顔を向けた。
皇帝は、何かを言っているが、口が影で塞がれているため、言葉に出来ていない。
第一皇子は、何が起きたのかまだ理解出来ずにいた。
「貴方方は、私に、禁忌魔法を掛けようとしたようですが、全くの無駄になりましたね。貴方方が、雇った魔法使いは、魔力を全て吸い上げて、無力化してありますよ」と言い、僕は、影から魔力を吸い取られた瀕死の魔法使いを出した。
2人は、絶望の表情を浮かべた。
「これから貴方方は、皇族では無くなり、ただの愚かな人になる。そして、私からの罰を受けて頂きます。何故こうなったのかは、分かりますよね?私の可愛い婚約者に手を出そうとしたからですよ。あ、安心して下さい、勿論この魔法使いも同じですよ」と言い、僕は、2人に満面の笑みを浮かべた。
皇帝は、顔が青を通り越して、顔が真っ白になっていた。
第一皇子は、体をブルブル震わせ、顔は、涙でぐちゃぐちゃになっていた。
僕は、逃げたいと思っているが、体が言うことが効かず逃げることが出来ない愚か者達の服を掴み、影の中に放り込んだ。勿論、忘れずに魔法使いも影の中に放り込んだ。
もう一つの王命を遂行するために、今まで皇族が犯し、隠してきた様々な真実を街の至る所にばら撒いた。その中には、今回の宣戦布告の回避条件と愚か者達の考えていたことも含まれている。
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