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最終話 黒き英雄の物語

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 あるところにくろいきしがいました。

 くろいきしには、ちいさいころからいつもいっしょにいるおんなのこがいました。

 ふたりは、とてもなかがよく、しぜんとこいにおちました。そして、おおきなきのしたで、あるやくそくをしました。

 ふたりのことをまわりは、とてもしゅくふくしました。

 だけど、ふたりは、はなればなれになってしまいました。

 ですが、ふたりは、またあうことができたのです。

 くろいきしは、こことはべつのせかいにいっていました。でも、そのおんなのとしたのやくそくをずっとおぼえていました。

 かえってきたくろいきしは、おんなのことむすばれました。でも、こことはべつのせかいにいたべつのおんなのこが、くろいきしのことがすきでした。

 ひとりめのおんなのこは、ふたりめのおんなのこのことをうけいれ、ふたりめのおんなのこもくろいきしとむすばれました。

 くろいきしは、いろいろなところにいくのが、しごとなので、いろいろなところにいきました。

 そのときに、まものにおそわれそうだったおんなのこをたすけました。

 さんにんめのおんなのこは、ひどいおとなからひどいことをされていたので、くろいきしが、まもることにしました。

 くろいきしは、ひとりめのおんなのこと、ふたりめのおんなのこと、さんにんめのおんなのこと、くらしていました。

 とつぜん、せかいをほろぼそうとかんがえているわるいひとがあらわれました。

 くろいきしは、おんなのこたちをまもるためにわるいひとをたおしました。そして、くろいきしは、くろきえいゆうとよばれるようになりました。

 そして、くろきえいゆうは、さんにんめのおんなのこともむすばれました。

 くろきえいゆうとさんにんのおんなのこは、けっこんしきあげ、しあわせにくらしました。

 めでたし、めでたし

 金色の髪を腰まで伸ばし、アメジストのように美しい紫色の瞳を持つ女性が、 「はい、お終い」と言い、本を閉じた。

 金色の髪を肩まで伸ばし、アメジストのように美しい紫色の瞳を持つ6歳ぐらいの幼女が、「お母さん、この話って、本当のことなの?」と、聞いた。

 母親は、「うん、本当のことだよ」と、答えた。

 娘は、「本当なんだ。だったら、会ってみたい」

 母親は、優しく微笑み、「いつか、会えるよ」と言い、娘の頭を撫でた。

 母親は、娘の頭を撫でながら、「みんなが、待ってるから行こ、ミランダ」

 「うん、行こ」と言い、娘のミランダは、母親の手を握り、部屋から出て行った。

 部屋の中には、黒き英雄の物語という本だけが残されていた。

 そして、部屋の外からは、3人の女の声と男の声と3人の女の子の声が聞こえた。

 その声から、とても幸せそうな家族だと理解することが出来る。
 
 これからもこの家族は、幸せであり続けるだろう。
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