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第四話 白い花畑の中で君に永遠では無い愛を誓うよ

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 [一週間後]

 男は、噴水広場で待っている聖女に向かって、「お待たせ、待ったかな?」

 「いえいえ、私が楽しみで少し早く来すぎただけですから、大丈夫ですよ」と、微笑みを浮かべながら男の問いに答えた。

 聖女は続けて、待ちきれないような顔を浮かべ、「今日はどこに連れって行ってくれるのですか?」

 男は、聖女の手を取りながら、「まずは、最近新しく出来たカフェに行こうと思っているよ」と、笑顔を聖女に向かって浮かべた。

 男に手を取られながら聖女は、「とても楽しみです」と、笑顔を男に向けて浮かべた。

 そして男と聖女は、街の中に消えっていった。

 [夕方]

 聖女は、男の方を向きながら、笑顔を浮かべ、「今日は、とても楽しかったです」

 「ああ、それなら俺も嬉しいよ」と、男は聖女に向かって微笑みを浮かべた。

 「ナツミ、この後何か予定とか入っていないか?」と、真剣な顔して、聖女に問いをかけた。

 「この後ですか?何も予定は入って無いですけど、どうしたんですか?」と、不思議の顔をして男の問いに答えた。

 男は、聖女に向かって、「一度、一緒に行きたいと思っている場所があるからどうかな」

 「行ってみたいです。どんなところですか?」と、男に向かって問いをかけた。

 「それは、行ってからのお楽しみだ」と、言いながら聖女に向かって手を伸ばした。

 「べリスさんとなら、どこに行っても楽しいですよ」と、言いながら伸ばされた手を握った。

 男は、聖女に向かって微笑みを浮かべながら、聖女の手を握り、影移動と言い、目的の場所へと移動した。

 [ある海の近く]

 聖女は、白い花畑を見ながら、「うわー、とても綺麗です」

 聖女は、男に、笑顔を浮かべながら、「べリスさん、こんな素敵な場所に連れてきてくれてありがとうございます」

 男は、聖女の言葉を黙って聞いていた。そして、白い花が咲き誇る花畑の中にいる聖女に見惚れていた。

 「なぁ、あの教会で依頼した報酬についてだが、何か考えたか?」と、聖女に向かって問いをかけた。

 「えっ、あ、ごめんなさい。まだ何するか考えていませんでした」と、苦笑しながら男の問いに答えた。

 「じゃあ、俺が報酬については俺が決めていいか?」と、聖女の目を見ながら男は、問いをかけた。

 「はい。私は、思いつかなかったので大丈夫ですよ」と、男の問いに答えた。

 その言葉を聞いた男は、聖女の前で膝をついた。聖女は、男が膝をついたことにとても驚いた。

 「ど、どうしたんですか?」と、焦った声で男に問いをかけた。

 男は、膝つきながら聖女の問いに答えた、「依頼の報酬だが、君だ。ナツミ、君が報酬として欲しい」と、笑顔を聖女に向けた。

 「ど、どういゆうことですか?」と、驚いた顔を浮かべていたが、頬は少し赤かった。

 「こうゆうことだよ」と言い、男は懐から小さい箱を出した。その小さい箱を開け彼女の瞳の色のエメラルドグリーンの宝石が埋め込まれている指輪を出した。

 この国では、男性が女性に告白する際は、女性の瞳の色の宝石が埋め込まれている指輪を贈ることが習慣になっている。

 聖女は、男に向かって、「わ、私で良いんですか?」と、聞いた。聖女の頬は赤く、嬉しそうな顔をしていた。
 
 男は、聖女に向かって、「ああ、君が良いんだ。受け取ってくれるか?」

 「はい、こんな私で良ければお受けします」と、これまで見たことのない幸せそうな笑顔で男の告白を受け入れた。
 
 その時男は、始まりの教会で見たこの世のものと思えない笑顔の何倍にもその笑顔が美しいと感じた。
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