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ミックス・チャーハン

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「我々は現実を直視する必要がある。数字を見ればそれは明らかです。打ち負かされた示しとしての撤退は、早ければ早い方がいい。一刻も早い撤退こそが、立ち直るために必要だ。金ではない。行動しなければ意味がありません」

「先生の自主的な研究成果の発表に対して、まずは拍手を送りたい。実に素晴らしいお考えだと思いました。いずれにしろ、我々は人類の夢と希望、冒険と友情、愛と絆、そういった様々な要素をミックスさせ、未来へと運んで行かなければなりません。そのためにできることを……」

「何かこのテレビ調子わるいわね」


「はい、ウーバー飯店です。金のチャーハン3、プロテインチャーハン2、安心チャーハン4。住所は、選手村、5丁目。毎度ありがとうございます!」


「そろそろ限界かしら、ねえおじいさん」

「おばあさん、そんなことより仕事仕事!」

「はいはい。始めますか」





人類の非難の中に袖を振る命をかけた貴族の遊戯
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