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元・婚約者
嫉妬
しおりを挟む「瀬野~‼︎」
必死に叫ぶが、この厚い窓ガラスのせいで声までは届かないだろう。
そんな時ふっと、
部屋の空気が凍てついた気がした。
そして
「美都様、何をしていらっしゃるんですか」
という声でそれは確証に変わった。
振り返ると、そこにはいつの間にか正装をしたままのユシエルが立っていた。
何かはわからないけど、
本能が〈まずい〉と警鐘を鳴らす。
「あ…ユシエル…おかえり…」
ぎこちない動きで、それ以上の地雷を踏まないようにベットに戻る。
その動きをユシエルはただただ、冷え切った目で見ていた。
そして、
「美都様は僕よりあの男がいいのですか」
という問いに即答できなかったのを気に入らなかったのか
「まだ躾が足りなかったようですね。
ちょっとあの駄犬と話をつけてくるので、美都様はここでおとなしく反省していてください」
本棚を動かして隠し部屋へ連れて行かれた。
すごい、この仕掛け気づかなかったわ。
でもそこは俺の脱出への希望とは正反対のものだった。
拷問器具のようなものがずらーりと飾られていた。
「…ひっ」
本能的に逃げようとしたら、
肩をがっちり捕まえられて
「だめですよ。体にちゃんとわからせてあげますから」
「いや…」
ユシエルとの体格差のせいか、
逃げるシミュレーションはどうしてもうまく組み立てられない。
ふかふかのソファのような椅子に座らされ、手は天井に枷で吊るされて拘束され、目隠しもされる。
下半身は衣服を脱がされ、ソファの腕に脚をのせた開脚状態で枷で固定される。
「あっ…やぁ…んああ」
「残念ながらこの部屋は防音ではないので、これでおとなしくしていてくださいね」
そして口には金属のボールのような口枷をさせられた。
「あーあ‼︎」
何かを訴えようと話せば話すほど、
口枷のせいで意味をなさず、
ただただ涎が溢れてしまって恥ずかしくなる。
「あーあ…はぁ…ぁあっ…」
たっぷりの潤滑剤は塗られているものの、
ユシエルのよりかは小さいけれど、何か硬くて太いものが
俺の体が最近快感を覚えてしまったところに入ってきた。
「はっ…あっあ…あぁ…はあっ」
「すぐに話をつけてくるので、しっかり反省していてくださいね」
そんな一言を残し、
カチッという音と共に中のものがうねり出した。
「ぁあ…はあっ…あっ…」
声にならない叫びと快感で勝手に溢れてくる涙と共に思考は快感に染まっていく。
いくら叫んでも、
ユシエルはもう行ってしまったのか、
反応もない。
見えない暗い世界で、
ただただ快感に溺れていく歯止めを効かせれないでいた。
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―――
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