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●6月_秘密の補修3

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一応プールにあるシャワーで体についた証拠を隠滅して、

急いで着替えて、僕たちは職員室に鍵を返しに戻った。


須藤先生宛に完了した旨の伝言を職員室に残っていた先生に託し、僕たちは帰路に着いた。


まだ少しデレてくれていた湊さんをほうておくわけにもいかず、
しばらくは寮の僕の部屋に招いて小声で可愛がった。


まあ、寮だから仕方ないのだが、壁が薄いから。

しばらくたくさん1ヶ月分甘えてくれて、
だんだんツンツンしだした湊さんは夕陽が傾き始めた頃に帰った。


「おまえの今日の行為は許せないが、授業の件は助かった……」

そしてしばらく熟考して、

「…でも、こうなったのはお前のせいだからな!やまがみぃ~‼︎」

そう吐き捨てるように言って、その勢いのまま出ていったから引き留める間もなかった。


いつもデレデレならかわいいのになと先程までの彼を思い出して、彼がいなくなった寂しさを埋める。

でもやっぱツンツンで一生懸命で時々空回りしてる湊さんもかわいいんだよなと思い返した。


「前よりちょっと仲良くなれたかな…」

そんな僕の願いのような一方通行な感情がポロッと口からこぼれていた。



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