モテたかったが、こうじゃない 魔力ゼロになったおれは、あらゆるスパダリを魅了する愛され体質になってしまった

三ツ葉なん

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web版設定第二章

34*

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下腹部を大きな手で暫く撫でられた後、そのまま胸の方に上がってきて揉まれた。

当然そこに膨らみなんてものは無いから表面の皮膚がちょっと動くだけで、わしわしされても特に何も感じない。

ただただ気まずい。

「…それ楽しい?」

「思ったより楽しくない」

「じゃあ止めようよ!」

「いやー、さっきまで何処触っても感じてたからもっとあんあん言うもんだと思ってたんだが…マシロは気持ち良くないのか?」

「気持ち良くない。というか何で名前?いきなりじゃない?」

「はあ?今からセックスするのに坊主なんて情緒のねぇ呼び方するかよ。お前もイグニスって言ってみ?」

「セッ…!や、やだよ…っ」

「お、生意気だな。そんな態度の奴はこうしてやるっ」

「わ、ちょ…、ひう…っ」

いきなり両方の乳首をキュッと摘まれた。瞬間、何とも言い難い甘い感覚が腰に響いて甘い声が漏れる。

自分から出た声にびっくりして、慌てて両手で口を塞いだがもう遅い。

バッチリ聞いていた兄貴がにんまり笑う気配がした。

「へぇ…乳首は感じるんだな」

「ふうぅ…っ!ん、んんーっ、ん、んぅ…っ!」

「楽しくなってきたぜ」

乳首で反応するのがバレてから両手で摘んだり、指先で摩られたり、弾かれたりと入念に責められた。

初めはピリッとした小さな刺激だったのが、しつこく弄られているうちに大きな波になって身体に響き、肌があわあわとざわつき出した。

「ふー、うぅ…っふっ、んぅ、んっふー…っ」

声が抑えられない。
くぐもった喘ぎが風呂場に響く。

今は何とか手で押さえてるけど、息苦しくなってきた。そろそろ酸欠になりそう。

「頑張るなぁ…。マシロの肌、汗が滲んで美味そうになってきたぞ」

「ゔうぅ…っ!」

「…しょっぺ」

な、舐めたよ!この人ぉ…っ!

うなじを下から舐められた感触にびくっとする。

それに気を良くしたのか、今度はガブガブと首筋を甘噛みし出した。

肌に軽く食い込む歯の感触に、敏感になった身体が泡立つ。

本当に止めて…っ!我慢出来なくなる…っ。

口を押さえている手に力が入らなくなってきて、指の隙間から声が漏れ出した。

風呂場に響く自分の甘い声に更に力が抜けていく。

「ふぅ…っぁ…はぁ…っん、うう…んぅああ…っむぅ…っ」

「そろそろ楽になれよ。声出すともっと気持ちいぜ?な?」

「ゔぅう…っふぅ…あぁやぁ…んっふ…っはぁ」

「いや?…ああ、なるほど。俺が悪かった」

不意に全ての動きが止まった。止まったのに、もう何処にも刺激が無いはずなのに、乳首や首筋がビリビリと疼いて震えが止まらない。

それでも直接的な刺激から解放された安心感で口から手を外した瞬間。

「わっ、ふぇ…え?ああぁあ…っ!」

ぐっと脇を持ち上げられて体勢を変えられた。兄貴と向かい合うように膝の上に座らされて、一瞬目が合った時にニヤリと笑われる。と、右の乳首を思い切り吸われた。

「じゅっじゅる…っん、はむ、じゅっんん…はぁんちゅ…っ」

「や、まっああぁ…っやんっあに…っふああぁあ…あんっはあぁ…やぁ…っ」

乳首に吸い付く兄貴を退かそうにも背中をがっちりホールドされてびくともしない。

さっきまで散々指で弄られて敏感になっている乳首をぬるぬるした舌と吸い上げられる感触でぐちゃぐちゃに揉まれ、ガクンと腰から力が抜けた。

引き剥がすどころか、崩れ落ちないように兄貴の頭にしがみつくしか出来なかった。

塞ぐものがなくなった口からは、兄貴の要望通りとめどなく声が出ていく。

「はあぁ…っあっあっ、はあ…っひぃう…ふぅあぁあ…あぁっああぁ…っん」

喘ぎ声と共に身体が揺れて、その度にお湯がばしゃばしゃと波打った。腰もカクカクと動いて兄貴の腹にちんこを擦ってしまう。目の奥がチカチカした。

「んちゅ…はぁ…指じゃ物足りなかったよな…?ちゅっん…、はぁ…いい声出んじゃねぇか…っ」

「やぁ、兄貴とま…ああぁっふぅ…んっだめ…ぁ…恥ずか、しぃ…っ」

「セックスしてんだから当たり前だろ。ほら、名前で呼べって。呼んだら代わりに口塞いでやるよ」

この恥ずかしい声が止まるんなら…そう回らない頭で要求に従う。

「イグ、ニス…」

蚊の泣くような小さな声にも、兄貴は満足そうに笑った。

「上出来だ」

胸から顔を上げた兄貴が約束通りおれの口を塞いだ。兄貴自身の口で。

「んっんん…っくちゅ…あ、ん…んっや、ああぁぁっむぅ…っ!」

大きな唇で噛みつかれるようなキスに翻弄される中、背中に回っていた兄貴の手がすすっと下へ降りていって尻の割れ目をなぞった。

その指から逃れようと前に身体を押し付けるが、そこにも兄貴の身体あって、まるでおれからせがんでいるような形になってしまう。

くくっと喉で笑われた。

「なんだ、案外乗り気じゃねぇか。じゃあ遠慮しなくていいな」

「ちが…っあぁああ…っはあぁ…っ」

表面をなぞっていただけの指が2本ぐっと穴を押した。そのまま何の抵抗も無くずぶずぶと太い指がおれの中に埋められていく。

「…本当柔けぇなココ。すげぇ良い」

「はあ…っあぁ…だめ…お湯が…入ってく、る…っん」

じゅぼじゅぼと抜差しされる度にぬるい感触が中に入ってきて落ち着かない。

「おっと悪りぃ、じゃあベッド行くか」

ザバァっとおれを抱えたまま立ち上がった兄貴。散々弄られたおれは荒い息を吐きながら兄貴にもたれ掛かるので精一杯だ。足がガクガク震えている。情けない。

「仕上がってんな。と、ベッドの前に俺も抜いとくか…」

くるりとまた身体の向きを変えられて、後ろを向かされてから浴槽の淵に手を付けさせられた。兄貴に尻を突き出す格好に焦る。

案の定おれの尻に手を掛けた兄貴を慌てて静止した。

「え…あっ、待って…っ」

「安心しろ、挿れやしねぇよ」

バキバキに固くなった兄貴のモノがおれの太ももの付け根に押し込まれた。こ、これって…。

太ももの外側を大きな手で内に押さえ込まれて、そのまま腰を上下に打ちつけ始めた。

兄貴のちんこがおれ股の間を出たり入ったりを繰り返している。
はっはっと背中にかかる荒い息に兄貴が感じているのが伝わった。

これは、素股だ…っ。

確かに挿れられては無い。無いんだけど、腰を打ちつけられる度におれの身体も上下に揺れて、尻たぶに当たる兄貴の腰の感触とか、少しずれたら挿入されてしまうんじゃないかと思うほどの圧迫感。それに、兄貴のちんこがおれのちんこを擦り上げてきて…犯されてるのと変わらない。

「あっあっあに、兄貴ぃ…っ」

「はっはぁっ、呼び名…っ戻ってんぞ…っ」

「いひぃ…っ」

ぱしんと咎めるように軽く尻たぶを叩かれた。いい音が鳴ったわりに痛くなかったが、びっくりして泣いてしまう。

「うえ…っごめ、なさ…ふぇ…っ」

「あーあー泣くな、男だろ?ほら、怒ってねぇから、ちゃんと言えるよな?」

優しい声とは裏腹にガツガツ腰を打ちつけられて訳が分からなくなる。

腰の動きはそのままに、上半身だけピッタリと背中に覆い被さってきて抱き込まれた。

近くなった体温にドキドキする。
すると耳元でとびきり甘やかすような声で囁かれた。

「マシロ、ほら頑張れ」

「あ、あ…っ」

もう頭の中がぐちゃぐちゃだった。

「イグ、ニスぅ…っイグにしゅ…っあん、はっぁイグニ…っスぅ…っ」

「いい子だ」

「ああ…っああぁはぁ…っイグニ、ス…もう、はん…だめっやぁ、い、いっちゃ…っ」

「ああ、一緒にイこうな」

「ああぁあ…っああ…っ!」

「ぐぅ…っ!」

抱き込まれたまま激しく揺さぶられ、おれが射精したとほぼ同時にイグニスも大量の精子をぶちまけていた。

ぽたぽたと2人分の白濁がお湯に落ちて漂う。

その光景を息を整えながらぼんやり見ていると、顎を掴まれて後ろを向かされた。

こちらも荒く息を吐くイグニスに唇を塞がれて舌を絡められる。

気持ちいい…。

自然とおれも招き入れるように口を開けていた。

暫く水音と息遣いだけが風呂場に響く。

「…辛くないか?」

「…うん」

イグニスがシャワーでお互いの身体を流してバスタオルを巻いてくれた。

足腰が駄目になっているおれを気遣ってバスタオルごと横抱きにしてベッドまで運んでくれる。

その間、おれはドキドキして固まっていた。

さっきの、辛くないか?っての、なんか恋人ぽかったって思ったのおれだけ?兄貴…じゃない、イグニス優しすぎないか?

思わずうんって言っちゃったけど、ぶっちゃけお風呂場だけで結構ぐにゃぐにゃだ。まだ挿れられてすらないのに。

このままベッドに着いたら当然、その…おれの尻に、イグニスのを挿れるって事…だよな?

…魔力補充の為じゃなくて、ただの、セックス…だよな…。

ブワッと一気に顔が熱くなる。恥ずかしいってものじゃない。

おれ、今からイグニスとただのえっちするんだ。ただ…気持ち良くなる為の、義務とかない…。

そうこう考えている内に背中に柔らかい感触がした。…ベッドに着いちゃった。

「はわ…ぁ、あの…イグニス…っ」

「ん?どうした?」

押し倒される体制で覗き込んでくるイグニスの瞳があんまりにも優しくて、やっぱり止めようと出掛かった言葉を飲み込む。

…これは、逃げられない。

敗北を認めたおれは、せめてもの足掻きでお願いする。

「優しくして下さい…」

「ははっ、任せろ」

嬉しそうに笑う男前が、おれの唇に噛みついた。


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