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自分の力を知る
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「何ですか!コレはっ」
「知らない。こっちが聞きたい」
目を覚ますと。
宿屋の自分たちの部屋に大量の貨幣があった。
どうやらこの世界の通貨、机の上に乗り切らないほどの量がある。
「すごい量…」
「ー手紙がついてる」
なくなった頃にはまた届けます。
手紙にはその一言だけだった。
「…こわい」
現代でいえばストーカー?な謎の存在の振る舞い、今まで経験したことはないがリュウにとっては恐怖だった。
隣のリルは下を向いてプルプル震えている。
リルも怖いのかと思ったがどうやら違うらしい。
「おじいちゃん…っ」
羞恥と怒りに震えて出た小さな声はリュウには届かなかった。
「なんとかしまえた」
「よかったですねぇ、私のカバンのおかげですねぇ」
そうなのだ。一度見たがリルのカバンは異次元なのだ。
そして神の名残なのかリルのカバンや中の荷物は変わらずにあった。
「さてと。それではリュウ、あなたの素質を見ましょうか?」
「素質?」
村からいくらか離れて簡単に舗装された道が広がっている。
「昨日も言ったと思いますが、ここは魔法の世界。どれくらいあなたに力があるか調べますよ~」
「調べるってどうやって」
そう言ってリルはカバンから杖を出した。
「この杖に向かって魔法をぶつけてください!」
「魔法ってどうしたらいいんだよ!」
「何か念じるのですっ!こうっ」
リルの胸あたりから光の珠が生み出される。そしてバレーのジャンプサーブのようにそれを高く放り投げ、リュウに向けて一発撃ってくる。かろうじて避けたがリルは生き生きとしていた。
「念じたか?今っ」
「ではわかりやすく、ゆっくりやりますね」
少し得意気なリルは目を瞑り、胸に手を置く。
「集中すると、身体中が熱くなってくるので」
そしてその手をリュウへ振り下ろす。
「初めてでしたら、投げるイメージですっ!」
手から放たれた豪速球はまたもやリュウのギリギリ横を通り過ぎる。
「わかった!わかったからもうそれ止めてくれ」
「…わかりました」
ひよっとして神様よりもバレーボールの選手のほうが才能あるとリュウは思ったが、それを言うと命がなくなりそうなので飲み込んだ。
そして、自分の魔法のため、集中を始めた。
目を閉じ、胸に手を置き集中する。
足先から何か力が湧いてくるような感覚があり、それはやがて身体中をめぐっていく。
熱くなってくる。これが恐らく魔法の力なのだろう。
「~~!」
リルが何か言っていた。しかしリュウの耳にはその言葉までは届かなかった。
そしてその手を。
ドゴォン!
怒号と共に、リュウは目を開けた。
「なっ…なんていう魔法を放つんですか!」
「え?」
「隕石かと思いましたっ!」
「何したの、僕」
「バカでっかい光の球を私に向けて撃ちました!」
「さっきリルが撃ったのよりもでかいの?」
「アレの何十倍も大きいのですっ!この魔力吸収の杖じゃなかったら私死んでたかもしれないですよ!」
「それは…ごめんなさい」
実際自分の目では見ていないので何とも言えないが舗装された明るい茶色だった道は焦げたような色をしていて、自分のしたことの片鱗が確認できてしまったため、正式に謝罪した。
「それでどうなんですか。僕の魔法は」
「合格…というか、非常識ですね。その魔力」
「褒められてるのかけなされてるのか」
「この世界では十分に生きていけるでしょう」
「…魔力って、体力の魔法バージョンってこと?」
「簡単に言えばそうですね。魔法を使うための力です」
「魔力が多いのか、僕は」
「初めてですから魔力に操られてしまうのは仕方ないです」
リルのカバンから取り出した簡易テントを広げ休息をとることにした二人。街を出る時に買ったスコーンのような菓子にジャムをたっぷりとつけたものと紅茶を飲みながら、地図を広げ今後のことについて話す。
「昨日の街はフフルというところです。この道をまっすぐ川沿いに行くと、レンジという鉱山地帯に着くのでそこで情報収集しましょうか」
「鉱山地帯…この世界もそういう鉱物を使うのか?」
「何をおっしゃいますやら!」
ドヤ顔を見せつけるリルに静かな怒りを覚えた。
「ここは魔法の世界です。しかし魔法というのは才能がないと使えません。魔法が使えない人は武器を使って魔物と戦うのです!」
「剣とか?」
「そうなのですよ!剣と、魔法!憧れますよね~男の子でしたら一度は使いたいですよね~」
言い様のない怒りが込み上げてくる。
「レンジはその素材が採れるんだ」
「そ~うなのです!しっかも~、あっこれは現地に着いたら教えますね~」
むかつく。
スコーンもどきを頬いっぱいいれてニヤニヤしてるリル。お茶を取り上げるくらいならしてもいいかと思い、カップへ手を伸ばすが
「はい」
「……?何これ」
そんなリュウの様子を見ていたのか、リルはカバンから自分の端末を差し出した。
「私のスマホです。どうぞお使いください」
「スマホって」
「電話とかは出来ませんが、カード並べみたいなゲームありますし、暇つぶしにはなります。私は元神ですけど、この世界仕様の人間と同じくらい魔法は使えるようになってますので。あ、離れててもコレで私呼べるんですよ!」
「いいの?使っても」
「どうぞどうぞ!」
その言葉と同時にそれまでニコニコ笑っていたリルの表情が少し曇った。
「…大丈夫?」
「何がですか、何でもありませんよ!」
言葉では隠せても、表情にハッキリと出ている。
「大丈夫じゃ、ないよ」
「そんな、ことない、ですっ」
「リルってほんと神さまらしくないね」
「うっ…ひどいっ」
声が涙混じりになる。
「聞くよ。何かあるんでしょ」
「そんなっ」
「慣れてる。前の世界でもよく色んな人の話を聞いてたんだ」
リュウは親切な男ではない。
だが巻き込まれることが多い。相談されることも多い。
そして何より、人の話を聞くのが嫌いではなかった。
「私はダメダメだから、こんな風に関係の無い人間を巻き込んでしまってっ、申し訳ない気持ちでいっぱいなんですっ…ごめんなさいっ」
大きな瞳からポロポロ涙をこぼして、リュウへすがりつくように頭を下げていた。
虚勢を一生懸命見せていたが、とうとう限界だったようだ。
「バカみたいに振舞ってればっ罪悪感も何もかも消えてしまうかなって思ってっ…」
「…そういうことだったんだ」
「何をやってもダメなんですっ」
「自分をダメだって思うの?」
「神から降格するなんて…ダメ以外の何があるんですかっ」
泣いても泣いても、涙は溢れる。
吹き出る感情と同じように、止められなくてリルの胸がまたぎゅうっと締め付けられた。
「また昇格すればいいじゃん」
「…そんな簡単にっ」
「いいことをすればいいんだろ。例えば~お腹すいた人に食べ物与える~とか」
「リュウ」
「僕も一緒に旅してるんだし、困ってる人探すのは多いほうがいいでしょ」
「私のために手伝ってくれるのですか?」
リュウは親切な男ではない。
「それはない」
「なっ!」
「だから、僕とリルどっちが先か」
「勝負、ですか…?」
「まぁ負けることはないと思うけど」
「ぐぅっ」
「スマホ貸して貰ってるから、借りは返す」
「ふふっ」
「なに」
「ありがとうございます」
「素直…気持ち悪」
「ひどいですっ!さっきからっ!」
ここは2人が次に訪れる街、レンジ。
ここの街にはこの世界では異質なある施設があった。
「先生!急患なんだ!開けてくれるか!」
けたたましくノックをするその男の肩には頭から血を流して気を失っている同僚が担がれていた。
「はいは~い、センセなら今手が離せないんだ~。要件ならオレが聞くよ~」
「うるせーヤブ看護師!てめぇのことはお呼びじゃねぇんだ!全く何で先生はこんな奴雇ってんだよっ」
「センセの悪口は止めてください!」
「先生のことじゃねぇよ!てめぇだよ!」
「煩い…」
「センセ☆お目覚めですか?」
「扉の前でそんな漫才やっていたら、嫌でも目覚めます」
「悪い…」
「急患ですね、わかりました。こちらへ」
つづく
「知らない。こっちが聞きたい」
目を覚ますと。
宿屋の自分たちの部屋に大量の貨幣があった。
どうやらこの世界の通貨、机の上に乗り切らないほどの量がある。
「すごい量…」
「ー手紙がついてる」
なくなった頃にはまた届けます。
手紙にはその一言だけだった。
「…こわい」
現代でいえばストーカー?な謎の存在の振る舞い、今まで経験したことはないがリュウにとっては恐怖だった。
隣のリルは下を向いてプルプル震えている。
リルも怖いのかと思ったがどうやら違うらしい。
「おじいちゃん…っ」
羞恥と怒りに震えて出た小さな声はリュウには届かなかった。
「なんとかしまえた」
「よかったですねぇ、私のカバンのおかげですねぇ」
そうなのだ。一度見たがリルのカバンは異次元なのだ。
そして神の名残なのかリルのカバンや中の荷物は変わらずにあった。
「さてと。それではリュウ、あなたの素質を見ましょうか?」
「素質?」
村からいくらか離れて簡単に舗装された道が広がっている。
「昨日も言ったと思いますが、ここは魔法の世界。どれくらいあなたに力があるか調べますよ~」
「調べるってどうやって」
そう言ってリルはカバンから杖を出した。
「この杖に向かって魔法をぶつけてください!」
「魔法ってどうしたらいいんだよ!」
「何か念じるのですっ!こうっ」
リルの胸あたりから光の珠が生み出される。そしてバレーのジャンプサーブのようにそれを高く放り投げ、リュウに向けて一発撃ってくる。かろうじて避けたがリルは生き生きとしていた。
「念じたか?今っ」
「ではわかりやすく、ゆっくりやりますね」
少し得意気なリルは目を瞑り、胸に手を置く。
「集中すると、身体中が熱くなってくるので」
そしてその手をリュウへ振り下ろす。
「初めてでしたら、投げるイメージですっ!」
手から放たれた豪速球はまたもやリュウのギリギリ横を通り過ぎる。
「わかった!わかったからもうそれ止めてくれ」
「…わかりました」
ひよっとして神様よりもバレーボールの選手のほうが才能あるとリュウは思ったが、それを言うと命がなくなりそうなので飲み込んだ。
そして、自分の魔法のため、集中を始めた。
目を閉じ、胸に手を置き集中する。
足先から何か力が湧いてくるような感覚があり、それはやがて身体中をめぐっていく。
熱くなってくる。これが恐らく魔法の力なのだろう。
「~~!」
リルが何か言っていた。しかしリュウの耳にはその言葉までは届かなかった。
そしてその手を。
ドゴォン!
怒号と共に、リュウは目を開けた。
「なっ…なんていう魔法を放つんですか!」
「え?」
「隕石かと思いましたっ!」
「何したの、僕」
「バカでっかい光の球を私に向けて撃ちました!」
「さっきリルが撃ったのよりもでかいの?」
「アレの何十倍も大きいのですっ!この魔力吸収の杖じゃなかったら私死んでたかもしれないですよ!」
「それは…ごめんなさい」
実際自分の目では見ていないので何とも言えないが舗装された明るい茶色だった道は焦げたような色をしていて、自分のしたことの片鱗が確認できてしまったため、正式に謝罪した。
「それでどうなんですか。僕の魔法は」
「合格…というか、非常識ですね。その魔力」
「褒められてるのかけなされてるのか」
「この世界では十分に生きていけるでしょう」
「…魔力って、体力の魔法バージョンってこと?」
「簡単に言えばそうですね。魔法を使うための力です」
「魔力が多いのか、僕は」
「初めてですから魔力に操られてしまうのは仕方ないです」
リルのカバンから取り出した簡易テントを広げ休息をとることにした二人。街を出る時に買ったスコーンのような菓子にジャムをたっぷりとつけたものと紅茶を飲みながら、地図を広げ今後のことについて話す。
「昨日の街はフフルというところです。この道をまっすぐ川沿いに行くと、レンジという鉱山地帯に着くのでそこで情報収集しましょうか」
「鉱山地帯…この世界もそういう鉱物を使うのか?」
「何をおっしゃいますやら!」
ドヤ顔を見せつけるリルに静かな怒りを覚えた。
「ここは魔法の世界です。しかし魔法というのは才能がないと使えません。魔法が使えない人は武器を使って魔物と戦うのです!」
「剣とか?」
「そうなのですよ!剣と、魔法!憧れますよね~男の子でしたら一度は使いたいですよね~」
言い様のない怒りが込み上げてくる。
「レンジはその素材が採れるんだ」
「そ~うなのです!しっかも~、あっこれは現地に着いたら教えますね~」
むかつく。
スコーンもどきを頬いっぱいいれてニヤニヤしてるリル。お茶を取り上げるくらいならしてもいいかと思い、カップへ手を伸ばすが
「はい」
「……?何これ」
そんなリュウの様子を見ていたのか、リルはカバンから自分の端末を差し出した。
「私のスマホです。どうぞお使いください」
「スマホって」
「電話とかは出来ませんが、カード並べみたいなゲームありますし、暇つぶしにはなります。私は元神ですけど、この世界仕様の人間と同じくらい魔法は使えるようになってますので。あ、離れててもコレで私呼べるんですよ!」
「いいの?使っても」
「どうぞどうぞ!」
その言葉と同時にそれまでニコニコ笑っていたリルの表情が少し曇った。
「…大丈夫?」
「何がですか、何でもありませんよ!」
言葉では隠せても、表情にハッキリと出ている。
「大丈夫じゃ、ないよ」
「そんな、ことない、ですっ」
「リルってほんと神さまらしくないね」
「うっ…ひどいっ」
声が涙混じりになる。
「聞くよ。何かあるんでしょ」
「そんなっ」
「慣れてる。前の世界でもよく色んな人の話を聞いてたんだ」
リュウは親切な男ではない。
だが巻き込まれることが多い。相談されることも多い。
そして何より、人の話を聞くのが嫌いではなかった。
「私はダメダメだから、こんな風に関係の無い人間を巻き込んでしまってっ、申し訳ない気持ちでいっぱいなんですっ…ごめんなさいっ」
大きな瞳からポロポロ涙をこぼして、リュウへすがりつくように頭を下げていた。
虚勢を一生懸命見せていたが、とうとう限界だったようだ。
「バカみたいに振舞ってればっ罪悪感も何もかも消えてしまうかなって思ってっ…」
「…そういうことだったんだ」
「何をやってもダメなんですっ」
「自分をダメだって思うの?」
「神から降格するなんて…ダメ以外の何があるんですかっ」
泣いても泣いても、涙は溢れる。
吹き出る感情と同じように、止められなくてリルの胸がまたぎゅうっと締め付けられた。
「また昇格すればいいじゃん」
「…そんな簡単にっ」
「いいことをすればいいんだろ。例えば~お腹すいた人に食べ物与える~とか」
「リュウ」
「僕も一緒に旅してるんだし、困ってる人探すのは多いほうがいいでしょ」
「私のために手伝ってくれるのですか?」
リュウは親切な男ではない。
「それはない」
「なっ!」
「だから、僕とリルどっちが先か」
「勝負、ですか…?」
「まぁ負けることはないと思うけど」
「ぐぅっ」
「スマホ貸して貰ってるから、借りは返す」
「ふふっ」
「なに」
「ありがとうございます」
「素直…気持ち悪」
「ひどいですっ!さっきからっ!」
ここは2人が次に訪れる街、レンジ。
ここの街にはこの世界では異質なある施設があった。
「先生!急患なんだ!開けてくれるか!」
けたたましくノックをするその男の肩には頭から血を流して気を失っている同僚が担がれていた。
「はいは~い、センセなら今手が離せないんだ~。要件ならオレが聞くよ~」
「うるせーヤブ看護師!てめぇのことはお呼びじゃねぇんだ!全く何で先生はこんな奴雇ってんだよっ」
「センセの悪口は止めてください!」
「先生のことじゃねぇよ!てめぇだよ!」
「煩い…」
「センセ☆お目覚めですか?」
「扉の前でそんな漫才やっていたら、嫌でも目覚めます」
「悪い…」
「急患ですね、わかりました。こちらへ」
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