この星でいきぬく!

來帝

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夢と蒼天と出会いと①

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惑星「スィートゥダ」の夜空に幾つかの流れ星が流れ、それは燃え尽きることなくスィートゥダの西から東へ流れ落ちていき東大陸ウテヌクの大密林シーヴァと墜ちる。

墜ちた移民船は大密林シーヴァに大きなクレータを作った。しかし、第三隔離デッキの残骸の中には恒星間宇宙戦艦「V・S・E」が原型を留めていた。(V・S・Eの略はVSS-EZ NumberつまりVSSを搭載したイージーナンバー専用戦艦である)

ザッザー・・・ヴゥン
機械的なノイズと共に白かった世界から意識が蘇えってくる。周辺を見渡すと計器類が見えるが炎と煙などで視界が遮られ大きな衝撃のせいでまともに思考することすらできない状態だった。

「うぅ・・・ここは?」

(体を動かそうにも動かないだと?それにここは?)
考えようにも頭が混乱しているようで私はここで気を失った。

一方、大密林シーヴァを住処にしていた一体の神龍が大きな閃光と轟音と共に地響きがした事にびっくりして目を覚ました。

「む!何事じゃ!?こんな夜中に人間共(アホ)が攻めてきたと言うのか?」

大密林シーヴァに住み着いている龍を討伐せんと要塞攻略専用大規模魔法を人間と亜人が同盟を結んで撃ってきたのかと思った。
何故なら大規模魔法以外でこれほどの大きな閃光と衝撃波と地響きを起こすことはできなかったからだ。しかし、その割に魔法が起動するときの波動1つすら感知することができないというのはおかしな話である。

「我が魔法の波動すら感知できぬとは面白いものもあったものだ。少し様子を見に行くとするかいざとなれば滅ぼしてくれようぞ!」

寝起きでおぼつかない足取りのまま龍は現場へと向かう。

「ふむ。ここら辺から地響きを感じたのだが、一体これは何なのだ??」

頭をかしげながら現場について最初に見たものが大きなクレータの中心にある鉄の塊と思わしき物体であった。5億年以上生きてきたが今まで見たことも聞いたこともない物体が目の前にあるのを不気味に感じ戦闘態勢のまま警戒を続けといかけた。

「我が生きてきた中でも知らぬものか。空から"降ってきた"のは間違いないだろう。魔法も生命の波動も感じぬ。だが、我の"感"が警告しておる・・・この場から直ぐに離れよっと・・・。」
「気に入らん!我の神聖なる領域を侵す者よ!汝は何者か!!応えよ!!さもなくばこの神龍ラナ・ライズ・レイダーが裁きを下す!!」

我は神龍ラナ・ライズ・レイダーである!と鉄の塊に名のるが返答はまったくない。むしろ、沈黙を貫かんとするが如く口を堅く閉じたままであった。
それもそのはず、口を開く宇宙戦艦がどこにあるだろうか?ここは宇宙の深層にある星で5億年以上生きる神龍であろうと今まで見たこともない物体に問いかけても仕方がないことである。

「ぬうううう!我を愚弄する気か!!答える気がないのであれば我の一撃をもって屠ってくれようぞ!!食らうがよい!!」
「龍の息吹き!(ドラゴ・スピリートナ)」

ドッゴオオオオン!!!!!!!

全く答えない鉄の塊・・・つまり恒星間宇宙戦艦「V・S・E」へ蒼白い炎の一撃が放たれる。着弾と同時に轟音を立てて「龍の息吹き」が炸裂し土煙がもうもうと立ち上げる。神龍はやったか?と静かに様子を見るが恒星間宇宙戦艦「V・S・E」には効果がない。神龍が放った「龍の息吹き」の一撃が当たる瞬間に亜空間フィールド(フォースフィールド)を前面へ展開して艦を守ったのである。

「全くの無傷じゃと!?」

神龍は驚愕の顔をした。龍の息吹きは1000m級の山をも軽く吹き飛ばす威力を持っているのにそれが傷つくどころか逆に無傷でその場を動かないまま防がれてしまったのだ。
動揺を隠しきれない神龍。沈黙を続ける恒星間宇宙戦艦「V・S・E」。両者は緊張(?)を保った状態で睨みあっている。

その頃、恒星間宇宙戦艦「V・S・E」の艦内で気を失っていた私だが第一級戦闘態勢の緊急アラートの音で目を覚ますことができた。
正面モニターと思わしきスクリーンには今まで見たことのない生物・・・ドラゴン?が攻撃をしようとしている。急いでサポートAIのユキを起動して恒星間宇宙戦艦「V・S・E」のメインシステム起動とVSSとのリンクを始めようとするがオフラインになってしまう。
ドラゴンの放った攻撃が着弾するまで数秒だがサポートAIのユキの手を借りて防御プログラムの亜空間フィールドを前面に最大値レベルで展開する。
そして、ギリギリで攻撃を防ぐことに成功。冷や汗をかくことになる。

「あ、あぶねぇ・・・。ユキ現在の艦内の損害レベルを報告してくれ。」
『了解。・・・本艦の損傷レベルイエロー。メインシステムの一部損傷により火器管制系統がオフライン、VSSとのリンクがオフライン、メインエンジンはオールグリーン。自動修復(オートリペア)による完了時間は1209600秒となります。』
『また、EZ Numberの生存はマスター以外確認できません。以上です。』
「報告ありがとう」
『YSE、マスター』

(船は防御することはできても攻撃・迎撃ができないのか・・・。しかし、EZ Numberって何だ?しかも、ユキの言い方だと私以外にも「居た」ようだ。まだ、頭が混乱してて要点が掴めないな。とりあえずは・・・あの、ドラゴン(?)何とかしないとな。)

神龍ラナ・ライズ・レイダーが問いかけている間は私は気を失っていて何も反応できなかったということは神龍も知らなかったのだった、神龍の存在が間近にいることを私も知らなかったのだ。
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