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來帝

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掟の真実と先に逝く者

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ゼハーから掟の内容を聞き出している間にVSEのメインコンピューターへアクセスし特殊強襲用装甲歩兵兵装(Special assault for armored infantry weapons)SAWを選択、モデルAN-4阿修羅を転送準備状態へ。

AN-4阿修羅の性能は金属バイオノイドに対応した鋭敏な筋検出センサー類とVSSによる高効率な予測処理能力を搭載それにより繰り出される鋭敏さとスピードが特徴。武装は圧縮荷電粒子を応用した日本刀型レーザーブレード。左手には鎮圧銃としても使える荷電粒子銃を搭載。バックパックには短距離なら10分程空を低空飛行することも可。

そして、ゼハーは語り始める掟の真実と歴史を。
「いいだろう。教えてやる。今から700年前に我々猫族は違う名前で呼ばれていた、猫耳族とな。今のような安寧な世界ではなく亜人というだけで迫害されいたそうだ。そこを大賢者カツラ様に助けられ大密林シーヴァへとやってくることになる。カツラ様は魔法結界を張り巡らして俗世間から我々を守って下さり様々な知識と技術を与えてくださった。「ケモナー!猫耳メイドさいこう!」とよく口にされていたらしい。しかし、カツラ様も人間でな故郷(ちきゅう)へ帰還しなければいけなくなった。そこでカツラ様は我々にこう言い残していった「俗世の異形の者共を信じてはいけない。もし、誰も知らない異形の者が結界内へ入ってくる、もしくは仲間内で異形の者と結ばれようとした場合はを持って償わせること」とな。故に我が一族は掟を守ることを誇りとし今まで生きてきたのだ。これが、掟の内容だ。」

なんつーケモナー愛。大賢者カツラはそこまでしてケモナー道を貫き通したのか。しかし、殺される方の身にもなって欲しい。

「大賢者カツラ・・・ジャポン語を普及させた人物だっけか?あと勇者の仲間だったとか。」
「よく知っているな。」
「ロロとネリーに教えて貰ったんだよ。」
「ふん・・・。朝まで残りの時間を大切に過ごすんだな。お前ら、処刑の準備と民全員へ日の出と共に集落の広場へ集まるように伝令を回せ!」
「了解しました!!」

ゼハーは部下に命令をだすと一度こちらを見つめたあと牢屋からでていった。朝まで移民船時間で残り3時間。私は体の損傷具合をスキャンする打撲などによるダメージは40%、動力源には異常なし、SAWを装着することはできるな。ふむ。これならあとは転送座標を逆算して入力するのみ。
『サポートAIユキ起動。座標位置を逆算開始。・・・・・・・・・・・・・・逆算完了。141.38.5 α 99.38.13。座標固定完了。転送スタンバイです。』

そして朝日が出始めるころゼハーの部下に引き連れられて広場へ。広場の中央吊り下げられる形で私の周りに猫族の民が集まる。全員で大体300人ってところだ。そこには族長、ロロとネリーも顔を出していた。

「族長。準備が整いました。あとは族長の挨拶と命令だけです!」

ゼハーが族長へ報告する。

「うむ。準備ご苦労。」
「異形の者!最後に残す言葉は何かあるか!?」
「それじゃあお言葉に甘えて、ロロ、ネリー。お前達の好きな食べ物は何だ?教えてくれ。」
「え・・・?」
「にゃ・・・?」

ロロとネリーは私の問いに戸惑う。それはそうだろう、死に際に好きな物は何かと言ってくる者など普通はいないからだ。族長は「早く答えてやりな」と優しく双子の背中を押す。

「わっちは魚のディ・スパールが好き。」
「僕も魚のディ・スパールが好き。」
「何故好きなんだ?」
「それは・・・」
「にゃぁ・・・」

二人は急にどもってしまう。

「横やり入れるようだが、私が答えてやろう。ディ・スパールは守り人として一人前と認められる時にのみ食べられる食べ物でとても貴重な魚だからだ。今回はこの子達が1週間後の今日受ける予定だからね。残す言葉それだけかい?」
「もう一つだけ。ディ・スパールを手に入れたら私も戦士にしてくれるのだろうか?」
「まずは有り得ない話だが手に入れることができたのならな・・・死にゆく者にできまいて。それに、異形の者に中級魔法は効かないと報告を受けている。上級魔法で一瞬に葬ってやろう。」

族長は長い詠唱を唱え始める。

『サポートAI:ユキ 上空にて異常な数値のプラズマ波を感知。プラズマ波の干渉のせいで転送待機中のAN-4が正確にに転送できません。』
《AN-4の転送中止、私を緊急転送せよ。》
『サポートAI:ユキ プラズマ波干渉にて転送できません。再度座標を固定して下さい。』
《くっ。座標を再度計算する暇がない・・・!私のバッジを座標に固定、プラズマ波の干渉が緩くなったら緊急転送せよ。》
『サポートAI:ユキ 座標固定完了。干渉度110%から95%へ減少を確認しましたら緊急転送開始します。』

詠唱が最終段階に入りプラズマが劫火の塊となる。

「この一撃にて灰となれ、滅却の炎(サン・イクシーティオ)!!」
「っく!!体内エネルギー全てを荷電粒子シールドにして全面展開!!」

特大の炎が落ちてくるがエネルギー不足の為、頭部頭上にしか展開できなかった。いくら金属バイオノイドといえど所詮はロボットである。4000℃にちかい滅却の炎(サン・イクシーティオ)の攻撃など貰えば体は融解してしまう。私の死はあっけないもので、滅却の炎(サン・イクシーティオ)の攻撃が終わるとその周辺一体はクレータができており唯一残ったのが半融解した頭部だけであった。
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