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店の日常編
ファンクラブをつくるのはいいが俺を巻き込むな その3
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「……俺は、ワッツ。ワッツ=インガルフ」
「……ご丁寧にどうも。でも何で俺に?」
「あ……」
まぁいいけどさ。
「今、普通に挨拶してくれたな。あ、俺は三波新。みんなはアラタと呼んでるが」
「あ、あぁ。知ってる」
冷水で顔洗って冷静になってほしいとは思ってたが、意外に冷静だな。
けどな。
「同じような自己紹介を、想う相手にもすべきとは思うがな」
「あ、あぁ……うん」
「アラタあ! いい加減、お前もおにぎり作れよ! お前の店だろ!」
流石にコーティも、自分の人気に体力が追いつかなくなってるようだ。
絡まれてきたとはいえ、俺もそろそろ切り上げんと。
「あ……はい……。……ま、物事は順序正しく、な」
「う、うむ。では……」
従業員に働けと注意される店長の図。
ある意味被害者は俺だぞ?
「では、じゃねぇだろ、ワッツ! すんません。飲み物とセットを五つ」
「うん、注文客の行列の最後に並べ。注文はそんときにな」
なんだよ。
駄弁りに来た奴らかと思ったら買い物客かよ。
不慣れな経験すりゃ気が動転するのも無理はないだろうが、それにしても慌てすぎだ。
※※※※※ ※※※※※
毎日毎日いろんな客が来る。
特定の一組の客にだけ構ってる場合じゃない。
特定の仕事に没頭してる場合でもない。
収容物が劣化しない貯蔵庫があるおかげで、売れ残りがあっても客には何の問題も起きない。
だからとにかく毎日おにぎりを生産するための仕事を続けている。
そのうち、何もしなくてもいい日ってのが出てくるだろうから。
それを期待すると、自ずと仕事をする気も湧いて出る。
が、この日の夕食時の会話は、コーティの文句から始まった。
ちなみに、最近の食事時は、みんな一緒にフィールドで食べることにしている。
ドーセンの宿屋がまた賑わってきて、俺らが何組かに分けて飯を食いに行こうとしても順番待ちになったりすることが多くなった。
繁盛するのはいいが、飯を食える場所がないってのは流石に困る。
そこで、早めに注文して、フィールドのところまで出前を頼むようになった。
「あ、ありがとね、ゴーア。……にしてもさぁ、今日はさんざんだったよ! アラタのお仕事手伝うのはいいよ? でもあたしだけ忙しいってのはどういうこと?!」
いつも、何かしら文句をこぼしてるような気がする。
もちろん仲間達と笑ったりすることもあるが、記憶にあまり残らないのはなんでだろう?
だが今回の文句はもっともな意見だ。
彼女の身長は、俺の指先から肘くらい。
自分の手で握るおにぎりの大きさは、カプセル薬か錠剤かってなもんである。
そんな彼女がおにぎりを作る時は、いつも俺達が作る大きさに合わせようと頑張ってくれてる。
けれど、どうしても二回りほど小さいものとなってしまう。
おにぎりの効果もその分少ない。
それでも彼女は、体を移動させながら、全身の力を使って作ってくれるのだから有り難い。
いくら効果が少ないといっても、おにぎりの質量分の効果はあるわけだからな。
「苦労を掛けたから、今日はいつもよりおにぎり一個多くしてあげ」
「いるわけねーだろっ?! いくら美味くても、体力が回復できたとしても、喰える量に限りはあるんだっての!」
もっともな話だ。
「そこまで無理しなくてもいいん」
「お前がっ! 客と! くっちゃぺって! 在庫の数が! 減る一方になっちまうだろっ!」
おっしゃる通りでございます。
貯蔵庫にたくさんあるけれど、それを言うと「じゃあもう手伝わねっ!」で拗ねちまうだろうから、余計なことは言わんでおこう。
「くっちゃぺって、って誰と? ゲンオウとか、来たの?」
タイミングよく、しかもこいつが聞いてきましたよ。
「それがね、テンちゃん! 何度かここに来たって言ってた、人馬族の五人組! テンちゃんがどうのとか言ってたの!」
「あたしが? そんな人いた……あぁ、いたな。二回くらい会ってお話ししたよ? 人間じゃない種族で、その種族だけのチームって珍しいからね」
ほう。
覚えてたか。
けど、やはり名前は出てこないか。
少しカマかけてみるか。
「そう言えばテンちゃんも今までいろんな冒険者達を案内してきたけどさ、 好みの異性とかいたりしたか?」
……って、みんなして一斉に俺の方を向いて、何なんだ?
「えーと……アラタ、誰か気になる人でもいるの? ヨウミなら諦めるけど……」
「ちょっ! マッキー! 何言ってんの! つか、何でいきなりそんな話題になるのよ、アラタ!」
何で顔真っ赤にしてんだこいつは?
「いや、誰か、好きな彼氏彼女でもいるのかなー、と思ってな。俺の周りのグループで、そんな話題でしょっちゅう盛り上がってたことがあってな」
「周りの……って……。アラタは?」
「俺はずっと独りぼっちだったが、それがどうした?」
「あ……ゴメン……」
別に地雷でも何でもねぇよ。
何で雰囲気重くなるんだよ。
「冒険者グループでも、男女混合のチームとかよく見かけたろ? あーゆーのはどうなんかなーとか思ったりするが、お前らはどうかなと」
「あたしは今みたいにアラタがそばにいてくれたらそれで十分かなー」
ぶっ!
それとは別件で俺が自爆したわ!
「テンちゃん、趣味悪すぎっ!」
「コーティ、それは言い過ぎかも。あはは」
テンちゃんは俺を煽てたいのか突き落としたいのかどっちだよ!
つか、そんな言い方は相手によって受け止め方変わるからな!
「……私もアラタさんがいいかなー」
「……趣味が悪いのが二人目」
コーティは俺を攻撃目標に定めたようだな。
「じゃあコーティは?」
「彼氏なら、別にいなくてもいいよ? アラタが彼氏になってくれって言ってきたら、即効爆裂魔法炸裂させるけど」
「安心しろ。コーティもテンちゃんも、俺の彼女候補じゃない」
「アラタさん、相変わらずひどいこと言いますね」
「しょうがねぇだろ。家族としか思えねえんだから」
「それはそれで何と言いますか……。心中複雑です……」
「クリマーにはどう思ってんのよ、アラタ」
困らせようとする狙いが見え見えだな。
「クリマーだけじゃなくお前にだってそうだぞ? マッキー。ヨウミもだな。……お前らがいりゃ、俺、彼女いらねぇわ。けど、お前らが誰か恋人連れて来たら、そいつがまともな奴なら祝福はするかな。お祝い金までは出せねぇけどよ」
主に経済的理由からだが。
「……お前ら……といっても、はっきり男って分かるのは俺以外じゃミアーノとモーナーだけど……仲間内でペアってのは」
「ないなあ。家族だもんなあ」
「特別意識したこたあねぇやな。見た目はともかく、生活圏が違ぇしよお。ま、仲良くしてくれるならよろしくな、嫌いならほどほどになっつーことで」
「まぁ……あたし達にできない事を簡単にしてくれそうだから、頼り甲斐はあるわよねぇ」
「生活圏は違うけど、不潔ってんでもないし、ま、家族としてならね。けどアラタ」
「ん?」
「異性の好みのタイプってあんの?」
なんか、話題が俺の方に移りつつある。
あの人馬族の男への意識の確認をするつもりだったが。
このままじゃまずいっていうことじゃないが……。
「まぁ……同じ姿格好の方が意識向けやすいかな」
「んじゃヨウミは当然として、あたしとかクリマーとか……流石に女性でもライムとかンーゴは無理か。あはは」
「な、何であたしが出てくんのよ!」
「へ? 好みの種族ってことで聞いただけよ?」
「あ、あぁ、そゆことね。で、アラタ、テンちゃんもやっぱり……」
「ヨウミ、お前が天馬の男から言い寄られたらどうする?」
「あ、うん。それもそうね。テンちゃんは?」
「んー……同じ種族からは嫌われてたからあり得ないよね。人間とかエルフとかも……一緒にいて居心地がよかったらいいけど……アラタには敵わないよねー」
「じゃあテンちゃん個人的にはどうなの? エルフ族とか人間の彼氏って」
「んー……異種族って意識が強い相手はごめんかな。そんな意識を持ってなきゃあ……よく分かんないっ!」
逃げの答えじゃなさそうだ。
「種族に拘らないとは思うけどお……、あたしまだ子供だからねー」
「子供かどうかよりも何年生きてるかどうかだと思うがな」
「何年生きてても、経験が乏しけりゃそれこそ子供と同じでしょ? 言い寄ってきた相手が大人なら、話が合わないよ。そんな相手と一緒にいてもつまんないし」
言ってることは大人じゃねぇか。
こんな達観した子供なんか付き合いづらくてしょうがねぇ。
「けど、話が合うとしたら……やっぱりまだ子供でいたいかなー」
ピーターパン症候群、だっけか。
あれ……って……妖精なんだっけ?
「ずーっとみんなと一緒にいたいからねっ! だから、みんなに恋人できたら、家族に引きずり込んじゃおうよ!」
聞きようによっては、ゾンビを増やすみたいな感じだぞおい。
ちょっと怖ぇよ!
「……ご丁寧にどうも。でも何で俺に?」
「あ……」
まぁいいけどさ。
「今、普通に挨拶してくれたな。あ、俺は三波新。みんなはアラタと呼んでるが」
「あ、あぁ。知ってる」
冷水で顔洗って冷静になってほしいとは思ってたが、意外に冷静だな。
けどな。
「同じような自己紹介を、想う相手にもすべきとは思うがな」
「あ、あぁ……うん」
「アラタあ! いい加減、お前もおにぎり作れよ! お前の店だろ!」
流石にコーティも、自分の人気に体力が追いつかなくなってるようだ。
絡まれてきたとはいえ、俺もそろそろ切り上げんと。
「あ……はい……。……ま、物事は順序正しく、な」
「う、うむ。では……」
従業員に働けと注意される店長の図。
ある意味被害者は俺だぞ?
「では、じゃねぇだろ、ワッツ! すんません。飲み物とセットを五つ」
「うん、注文客の行列の最後に並べ。注文はそんときにな」
なんだよ。
駄弁りに来た奴らかと思ったら買い物客かよ。
不慣れな経験すりゃ気が動転するのも無理はないだろうが、それにしても慌てすぎだ。
※※※※※ ※※※※※
毎日毎日いろんな客が来る。
特定の一組の客にだけ構ってる場合じゃない。
特定の仕事に没頭してる場合でもない。
収容物が劣化しない貯蔵庫があるおかげで、売れ残りがあっても客には何の問題も起きない。
だからとにかく毎日おにぎりを生産するための仕事を続けている。
そのうち、何もしなくてもいい日ってのが出てくるだろうから。
それを期待すると、自ずと仕事をする気も湧いて出る。
が、この日の夕食時の会話は、コーティの文句から始まった。
ちなみに、最近の食事時は、みんな一緒にフィールドで食べることにしている。
ドーセンの宿屋がまた賑わってきて、俺らが何組かに分けて飯を食いに行こうとしても順番待ちになったりすることが多くなった。
繁盛するのはいいが、飯を食える場所がないってのは流石に困る。
そこで、早めに注文して、フィールドのところまで出前を頼むようになった。
「あ、ありがとね、ゴーア。……にしてもさぁ、今日はさんざんだったよ! アラタのお仕事手伝うのはいいよ? でもあたしだけ忙しいってのはどういうこと?!」
いつも、何かしら文句をこぼしてるような気がする。
もちろん仲間達と笑ったりすることもあるが、記憶にあまり残らないのはなんでだろう?
だが今回の文句はもっともな意見だ。
彼女の身長は、俺の指先から肘くらい。
自分の手で握るおにぎりの大きさは、カプセル薬か錠剤かってなもんである。
そんな彼女がおにぎりを作る時は、いつも俺達が作る大きさに合わせようと頑張ってくれてる。
けれど、どうしても二回りほど小さいものとなってしまう。
おにぎりの効果もその分少ない。
それでも彼女は、体を移動させながら、全身の力を使って作ってくれるのだから有り難い。
いくら効果が少ないといっても、おにぎりの質量分の効果はあるわけだからな。
「苦労を掛けたから、今日はいつもよりおにぎり一個多くしてあげ」
「いるわけねーだろっ?! いくら美味くても、体力が回復できたとしても、喰える量に限りはあるんだっての!」
もっともな話だ。
「そこまで無理しなくてもいいん」
「お前がっ! 客と! くっちゃぺって! 在庫の数が! 減る一方になっちまうだろっ!」
おっしゃる通りでございます。
貯蔵庫にたくさんあるけれど、それを言うと「じゃあもう手伝わねっ!」で拗ねちまうだろうから、余計なことは言わんでおこう。
「くっちゃぺって、って誰と? ゲンオウとか、来たの?」
タイミングよく、しかもこいつが聞いてきましたよ。
「それがね、テンちゃん! 何度かここに来たって言ってた、人馬族の五人組! テンちゃんがどうのとか言ってたの!」
「あたしが? そんな人いた……あぁ、いたな。二回くらい会ってお話ししたよ? 人間じゃない種族で、その種族だけのチームって珍しいからね」
ほう。
覚えてたか。
けど、やはり名前は出てこないか。
少しカマかけてみるか。
「そう言えばテンちゃんも今までいろんな冒険者達を案内してきたけどさ、 好みの異性とかいたりしたか?」
……って、みんなして一斉に俺の方を向いて、何なんだ?
「えーと……アラタ、誰か気になる人でもいるの? ヨウミなら諦めるけど……」
「ちょっ! マッキー! 何言ってんの! つか、何でいきなりそんな話題になるのよ、アラタ!」
何で顔真っ赤にしてんだこいつは?
「いや、誰か、好きな彼氏彼女でもいるのかなー、と思ってな。俺の周りのグループで、そんな話題でしょっちゅう盛り上がってたことがあってな」
「周りの……って……。アラタは?」
「俺はずっと独りぼっちだったが、それがどうした?」
「あ……ゴメン……」
別に地雷でも何でもねぇよ。
何で雰囲気重くなるんだよ。
「冒険者グループでも、男女混合のチームとかよく見かけたろ? あーゆーのはどうなんかなーとか思ったりするが、お前らはどうかなと」
「あたしは今みたいにアラタがそばにいてくれたらそれで十分かなー」
ぶっ!
それとは別件で俺が自爆したわ!
「テンちゃん、趣味悪すぎっ!」
「コーティ、それは言い過ぎかも。あはは」
テンちゃんは俺を煽てたいのか突き落としたいのかどっちだよ!
つか、そんな言い方は相手によって受け止め方変わるからな!
「……私もアラタさんがいいかなー」
「……趣味が悪いのが二人目」
コーティは俺を攻撃目標に定めたようだな。
「じゃあコーティは?」
「彼氏なら、別にいなくてもいいよ? アラタが彼氏になってくれって言ってきたら、即効爆裂魔法炸裂させるけど」
「安心しろ。コーティもテンちゃんも、俺の彼女候補じゃない」
「アラタさん、相変わらずひどいこと言いますね」
「しょうがねぇだろ。家族としか思えねえんだから」
「それはそれで何と言いますか……。心中複雑です……」
「クリマーにはどう思ってんのよ、アラタ」
困らせようとする狙いが見え見えだな。
「クリマーだけじゃなくお前にだってそうだぞ? マッキー。ヨウミもだな。……お前らがいりゃ、俺、彼女いらねぇわ。けど、お前らが誰か恋人連れて来たら、そいつがまともな奴なら祝福はするかな。お祝い金までは出せねぇけどよ」
主に経済的理由からだが。
「……お前ら……といっても、はっきり男って分かるのは俺以外じゃミアーノとモーナーだけど……仲間内でペアってのは」
「ないなあ。家族だもんなあ」
「特別意識したこたあねぇやな。見た目はともかく、生活圏が違ぇしよお。ま、仲良くしてくれるならよろしくな、嫌いならほどほどになっつーことで」
「まぁ……あたし達にできない事を簡単にしてくれそうだから、頼り甲斐はあるわよねぇ」
「生活圏は違うけど、不潔ってんでもないし、ま、家族としてならね。けどアラタ」
「ん?」
「異性の好みのタイプってあんの?」
なんか、話題が俺の方に移りつつある。
あの人馬族の男への意識の確認をするつもりだったが。
このままじゃまずいっていうことじゃないが……。
「まぁ……同じ姿格好の方が意識向けやすいかな」
「んじゃヨウミは当然として、あたしとかクリマーとか……流石に女性でもライムとかンーゴは無理か。あはは」
「な、何であたしが出てくんのよ!」
「へ? 好みの種族ってことで聞いただけよ?」
「あ、あぁ、そゆことね。で、アラタ、テンちゃんもやっぱり……」
「ヨウミ、お前が天馬の男から言い寄られたらどうする?」
「あ、うん。それもそうね。テンちゃんは?」
「んー……同じ種族からは嫌われてたからあり得ないよね。人間とかエルフとかも……一緒にいて居心地がよかったらいいけど……アラタには敵わないよねー」
「じゃあテンちゃん個人的にはどうなの? エルフ族とか人間の彼氏って」
「んー……異種族って意識が強い相手はごめんかな。そんな意識を持ってなきゃあ……よく分かんないっ!」
逃げの答えじゃなさそうだ。
「種族に拘らないとは思うけどお……、あたしまだ子供だからねー」
「子供かどうかよりも何年生きてるかどうかだと思うがな」
「何年生きてても、経験が乏しけりゃそれこそ子供と同じでしょ? 言い寄ってきた相手が大人なら、話が合わないよ。そんな相手と一緒にいてもつまんないし」
言ってることは大人じゃねぇか。
こんな達観した子供なんか付き合いづらくてしょうがねぇ。
「けど、話が合うとしたら……やっぱりまだ子供でいたいかなー」
ピーターパン症候群、だっけか。
あれ……って……妖精なんだっけ?
「ずーっとみんなと一緒にいたいからねっ! だから、みんなに恋人できたら、家族に引きずり込んじゃおうよ!」
聞きようによっては、ゾンビを増やすみたいな感じだぞおい。
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これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
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