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店の日常編
緩衝材なんて真っ平ご免 その2
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「薄暗いダンジョンの中、巨大モンスターのドラゴン種と戦って……。とても太刀打ちできませんでした。装備もガラクタになり、武器も本来の役目を果たせないほど無残な形になり……。魔物の目を盗んで安全地帯の小部屋に飛び込んで、何とか息を整えて……。持っていたアイテムはおにぎり一個だけでした。それをあの人と半分こして食べて……」
どうすんだよこの雰囲気。
重っ苦しいじゃねぇか。
うちのドラゴン亜種は……目の届くところで双子たちと遊んでやがる。
まぁ、大雑把に言えば同属ってことなんだよな。
こっちじゃ仲良し。
そちらは戦闘相手。
なんだかなぁ。
「モンスターがいたのは大広間でした。その小部屋は広間から出た廊下の先にありました。なので、そのドラゴンにはその廊下はとても狭く、私達を追いかけることはできませんでした」
「……命からがら、ってわけですね?」
「はい、私は……私だけでしたが」
「あなた……えっと、イールさんだけ?」
「えぇ。リュールーは、ひょっとしたら爪とか伸ばしてくるかもしれないから、と言って、その廊下でドラゴンの方を向いて警戒してました。私を先に逃がしてあとから追いかけるから、と……」
男が我が身を挺して女を逃がして、自分は絶命する話だこれ。
慰めの言葉かけても無駄だろ。
俺にどうしろと。
「ドラゴンの炎のブレスで一瞬でした。私は先に出口を目指して駆けだしてたので……」
「逃げられたんですね……?」
「……背中一面に、治ることのない大やけどを負いましたが……」
無事では、ただでは済まなかった、か。
とは言え……。
「いいんじゃないですか?」
「ちょっと、アラタっ」
「別にいいじゃねぇかよ、ヨウミ。彼氏さんの本懐は遂げられたんだから。先に逃がす。そして逃げ切った、だろ? この人が幽霊でない限り」
「え? あは。私は……しっかり生きてますよ?」
「す、すいませんっ。アラタが変なことを……」
物事をこねくり回して考えるからあれこれと気を遣って気疲れを起こすんだよ。
二人とも絶命したってんなら……って、そんな悲惨な話は、それ自体耳に入ることはねぇか。
「いえ、いいんです。でも……ずっと変わらない味ですよね。おにぎり」
いや、そりゃシンプルな構造だしよ。
味付けなんて塩と具だけだもん。
褒められても実感わかねぇよ。
「まぁ……作るに際し、心掛けてることは行商時代から変わってないから……」
「そうですか……。彼と楽しく過ごしてた日々を思い出せるんですよ。お金がなくて苦しい日々でしたけど、それでも……。このおにぎりも、その苦しい私達の生活を支えてくれたものの一つでした。彼もきっと、この店とアラタさん達に感謝してることでしょう」
「……そりゃ、どうも」
としか言えねぇよ。
誰かが昔を懐かしんでるその時間は、ほかの誰かにとって多忙で一瞬にして過ぎていく時間かもしれねぇし、何の思い入れもなく、淡々と過ぎていく時間かもしれん。
そして俺には……米研ぎの時間にしたいんだが……。
「そんな思いも、その人にとっての供養になるかもしれませんね」
「……そうですね。有り難うございます。えっと……ヨウミさん、でしたっけ?」
「はい」
「あ……あの……、またここで買い物していいでしょうか……?」
あ、ちょっと和んだ雰囲気になったか?
重苦しい雰囲気は、ほんとに気を遣うんだよ。
軽くなって何よりだ。
さて……。
「買い占めなきゃな。他にも客は来るんで。油を売るばかりってのも困る。最近はそんな連中が増えてきて閉口してるとこ」
「あは……、それはたいへんそうですね。私、魔物退治は引退しましたけど、アイテム採集などの仕事は続けてるので……。またお世話になります」
悪質な客よりは、まぁ有り難い客だよな。
雰囲気に流されちゃいない。
彼女の気配を感じると、物静かな口調は彼女の性格をそのまま反映してるように見える。
「またのお越しをお待ちしてますっ、イールさんっ」
ヨウミさん、俺にはもうすっかり見せることがなくなった、そのさわやかな笑顔、俺にも向けてほしいんですがね。
「はい、ありがとうございますっ。では……きゃっ」
「あ、ごめんなさい、お姉ちゃんっ」
「ごめんなさいっ」
「ミーッ」
こっちに来る双子とサミーがイールにぶつかりそうになった。
無邪気っつーか、周りを見ずに走って突進してくるとこはまだ子供だよなぁ。
双子はともかく、姿かたちが変わったサミーもだ。
鳴き声も全く変わらん。
変声期ってねぇのかな。
まぁ変わらないままでも構わねぇけど。
「あ、こっちこそごめんね。それは……」
「サミーだよ。アラタお兄ちゃんのペット」
「ペットじゃなくて仲間でしょ、ロウレ」
「へぇ、そうなんだ。アラタさん、いろんなお仲間がいらっしゃるんですねー。この子の種族は何です?」
「えっと、これはねー」
「たしかねー」
おい。
黙れ、双子!
「見ての通り、魚……水棲生物の魔物ですよ。話によれば、亜種はたくさんいて、これと決めつけられづらいそうですよ」
「そうなんですかぁ。サミーちゃんだっけ? かわいくてかっこいいねー」
「ミィ」
大声出すのも疲れるわ。
双子が何を言い出すかと冷や冷やしたからか?
「またのお越しをー」
「はい、失礼しますねー」
今度こそ……うん。ニコニコしながら去っていった。
「アラタお兄ちゃん。サミーはギョリュウ族だよね?」
「すいせいせいぶつって、なに?」
双子がサミーを連れて戻るなり、すぐに質問を投げてくる。
大人にゃ大人の事情と都合ってもんがあるんだよ。
ま、子供にゃ空気を読む機能はねぇだろうから仕方がねぇよな。
「あのお姉ちゃんね、竜関係の魔物と知ったらちょっとどうなるか分からないから、ちょっと言葉を変えてるの。それに、すいせいってのは、水に住むってことだから、嘘とか間違いじゃないでしょ?」
「うーん、まぁ、そうだね」
「なるほどなー」
こうして双子は、ヨウミの入れ知恵によって大人の暗黒面を知っていくのでしたっと。
「……アラタ。今変なこと考えてなかったでしょうね?」
「ナ、ナニモカンガエテナイデスヨー」
ヨウミ、時々鋭いんだよな、まったく……。
どうすんだよこの雰囲気。
重っ苦しいじゃねぇか。
うちのドラゴン亜種は……目の届くところで双子たちと遊んでやがる。
まぁ、大雑把に言えば同属ってことなんだよな。
こっちじゃ仲良し。
そちらは戦闘相手。
なんだかなぁ。
「モンスターがいたのは大広間でした。その小部屋は広間から出た廊下の先にありました。なので、そのドラゴンにはその廊下はとても狭く、私達を追いかけることはできませんでした」
「……命からがら、ってわけですね?」
「はい、私は……私だけでしたが」
「あなた……えっと、イールさんだけ?」
「えぇ。リュールーは、ひょっとしたら爪とか伸ばしてくるかもしれないから、と言って、その廊下でドラゴンの方を向いて警戒してました。私を先に逃がしてあとから追いかけるから、と……」
男が我が身を挺して女を逃がして、自分は絶命する話だこれ。
慰めの言葉かけても無駄だろ。
俺にどうしろと。
「ドラゴンの炎のブレスで一瞬でした。私は先に出口を目指して駆けだしてたので……」
「逃げられたんですね……?」
「……背中一面に、治ることのない大やけどを負いましたが……」
無事では、ただでは済まなかった、か。
とは言え……。
「いいんじゃないですか?」
「ちょっと、アラタっ」
「別にいいじゃねぇかよ、ヨウミ。彼氏さんの本懐は遂げられたんだから。先に逃がす。そして逃げ切った、だろ? この人が幽霊でない限り」
「え? あは。私は……しっかり生きてますよ?」
「す、すいませんっ。アラタが変なことを……」
物事をこねくり回して考えるからあれこれと気を遣って気疲れを起こすんだよ。
二人とも絶命したってんなら……って、そんな悲惨な話は、それ自体耳に入ることはねぇか。
「いえ、いいんです。でも……ずっと変わらない味ですよね。おにぎり」
いや、そりゃシンプルな構造だしよ。
味付けなんて塩と具だけだもん。
褒められても実感わかねぇよ。
「まぁ……作るに際し、心掛けてることは行商時代から変わってないから……」
「そうですか……。彼と楽しく過ごしてた日々を思い出せるんですよ。お金がなくて苦しい日々でしたけど、それでも……。このおにぎりも、その苦しい私達の生活を支えてくれたものの一つでした。彼もきっと、この店とアラタさん達に感謝してることでしょう」
「……そりゃ、どうも」
としか言えねぇよ。
誰かが昔を懐かしんでるその時間は、ほかの誰かにとって多忙で一瞬にして過ぎていく時間かもしれねぇし、何の思い入れもなく、淡々と過ぎていく時間かもしれん。
そして俺には……米研ぎの時間にしたいんだが……。
「そんな思いも、その人にとっての供養になるかもしれませんね」
「……そうですね。有り難うございます。えっと……ヨウミさん、でしたっけ?」
「はい」
「あ……あの……、またここで買い物していいでしょうか……?」
あ、ちょっと和んだ雰囲気になったか?
重苦しい雰囲気は、ほんとに気を遣うんだよ。
軽くなって何よりだ。
さて……。
「買い占めなきゃな。他にも客は来るんで。油を売るばかりってのも困る。最近はそんな連中が増えてきて閉口してるとこ」
「あは……、それはたいへんそうですね。私、魔物退治は引退しましたけど、アイテム採集などの仕事は続けてるので……。またお世話になります」
悪質な客よりは、まぁ有り難い客だよな。
雰囲気に流されちゃいない。
彼女の気配を感じると、物静かな口調は彼女の性格をそのまま反映してるように見える。
「またのお越しをお待ちしてますっ、イールさんっ」
ヨウミさん、俺にはもうすっかり見せることがなくなった、そのさわやかな笑顔、俺にも向けてほしいんですがね。
「はい、ありがとうございますっ。では……きゃっ」
「あ、ごめんなさい、お姉ちゃんっ」
「ごめんなさいっ」
「ミーッ」
こっちに来る双子とサミーがイールにぶつかりそうになった。
無邪気っつーか、周りを見ずに走って突進してくるとこはまだ子供だよなぁ。
双子はともかく、姿かたちが変わったサミーもだ。
鳴き声も全く変わらん。
変声期ってねぇのかな。
まぁ変わらないままでも構わねぇけど。
「あ、こっちこそごめんね。それは……」
「サミーだよ。アラタお兄ちゃんのペット」
「ペットじゃなくて仲間でしょ、ロウレ」
「へぇ、そうなんだ。アラタさん、いろんなお仲間がいらっしゃるんですねー。この子の種族は何です?」
「えっと、これはねー」
「たしかねー」
おい。
黙れ、双子!
「見ての通り、魚……水棲生物の魔物ですよ。話によれば、亜種はたくさんいて、これと決めつけられづらいそうですよ」
「そうなんですかぁ。サミーちゃんだっけ? かわいくてかっこいいねー」
「ミィ」
大声出すのも疲れるわ。
双子が何を言い出すかと冷や冷やしたからか?
「またのお越しをー」
「はい、失礼しますねー」
今度こそ……うん。ニコニコしながら去っていった。
「アラタお兄ちゃん。サミーはギョリュウ族だよね?」
「すいせいせいぶつって、なに?」
双子がサミーを連れて戻るなり、すぐに質問を投げてくる。
大人にゃ大人の事情と都合ってもんがあるんだよ。
ま、子供にゃ空気を読む機能はねぇだろうから仕方がねぇよな。
「あのお姉ちゃんね、竜関係の魔物と知ったらちょっとどうなるか分からないから、ちょっと言葉を変えてるの。それに、すいせいってのは、水に住むってことだから、嘘とか間違いじゃないでしょ?」
「うーん、まぁ、そうだね」
「なるほどなー」
こうして双子は、ヨウミの入れ知恵によって大人の暗黒面を知っていくのでしたっと。
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