294 / 493
王宮動乱編
王宮異変 後日談その3
しおりを挟む
戴冠式に、来賓として招待された。
招待されたのは俺、ヨウミ。
そしてライム、テンちゃん、マッキー、モーナー、クリマー、ミアーノ、ンーゴ、サミー、コーティ。
俺の仲間達……ばかりじゃなく、人間でいうその人間関係じゃないようだが、クリマーの弟のゴーアも名指しで指名されてた。
種族が違う。体形が違う。体格も違う。
それでも丁重に対応してくれる宿を用意してくれた。
王族ゆえ、だからかなぁ。
前泊のために前日宿に到着して間もなく、久々にシアンの歓迎を受けた。
「王都にこんな大部屋がある宿があるなんて思わなかったなー」
「個室で別々にいるよりはいいんじゃないか、とね」
離れ離れで監禁されていたことが、個室で宿泊する際に心の傷をえぐることを心配してくれたようだ。
って、シアンもそんな扱い受けてたんだよな。
まぁ……有り難いってば有り難いか。
「つか、俺達の一言目が宿の感想かよ。感情込めなくても、戴冠式おめでとうの一言くらいでてこねぇか? ヨウミ」
「アラタからそんな殊勝な言葉が出てくるとは思わなかったなー」
「性格、丸くなったわよねぇ。イジり甲斐、減っちゃったなー」
「尖ってるよりはいいと思うよ? そこまでのめり込んでないけど、ある意味商売人でしょ?」
「客相手に尖ってばかりでは、ちょっと問題ありますよね」
「俺の事なんかどうでもいいだろ」
こいつらぁ……。
話題の焦点はシアンだろうに。
……て、確かに何か、義理堅くなってるか? 俺。
「タイカンシキ、ヨクワカンナイケド、オメデト」
「オメデトウ」
「説明聞いて、王様になるってのは分かったけど……まぁおめでとうは言っとくわ」
「これから大変そうだなあ」
仲間達の祝いの言葉が次々と出てくる。
それはそうと。
「招待状に書かれてた通り、普段の格好のままで来たぞ? おめかしするよりはこっちの方が肩ひじ張らんで済むが、お前はそれでよかったのか?」
ずーっと気になる一点がこれ。
ところが……。
「むしろ、そうでなくては困るのだ。それに、アラタ達が入場するのは式典の途中からだからな」
「え? 来賓として呼ばれたのに?」
「うむ。なぜそうするかは……アラタ達にもこちらにも参賀する者達にも、今は内緒にしておこう。ただ、こちらには、そうする予定であることは既に伝えてある」
この招待状には裏があるってことか。
仲間内には、隠し事は禁止ってルールができちまったんだがな。
「この世界に来た時に、俺だけ爪はじきにされたんだがな。そしてお前が王となるその日に、招待受けて爪はじきか」
「いや、アラタ。これは君にとっても絶対に必要な事なのだ。君はこの世界の人として、そして日本大王国の国民として毎日を過ごすのだろう?」
それは、こいつと初めて会った時から、いや、その前からそうすると決めていた。
「あの騒ぎは鎮火しつつあるが、未だにアラタを目の敵にしている商人ギルドの幹部が何人かいる。下らぬ噂を信じている者も少なくはない。王の名において、その流言の元が不明な噂を払拭するために、な」
「いや、それくらいは」
「いや、アラタ。これからは、こんな風に気軽に会うことが難しいかもしれない。そんなことはないかもしれないが、もしそうならアラタへの友情の証として」
堅苦しいな。
けど、前国王からの仕打ちの償いって言わないところは評価できるし、余計な言葉も不要だ。
「普通なら、そういうことは気遣いってもんだろうが、いいよ」
「……いいよ、とは?」
「明日はお前の指示通りに行動する。お前の新たな門出を祝する意味でもな」
「……あぁ、有り難う」
しかし……こんな間抜けが国王になるって……コーティじゃないが大丈夫か? この国。
「けど一言、いいか?」
「何だ? アラタ」
「俺達が式典の最初から参加しないその理由は、俺達やそっちの人達とかに秘密っつってたが、今、俺らに、モロにその理由言ってんじゃねぇか」
その演出のための、俺らへの入場規制なんだろ?
秘密とか言いながら、自分からばらしてどうすんだ?
「あ」
遅ぇよ。
「「「「「「「「「あ」」」」」」」」」
いや、お前らも気付くの遅ぇよ。
それはそうと、この式典の主役に俺がちょいと絡められるようなことがあれば、俺の企みもうまい具合に成功できるかもしれねぇかな?
※※※※※ ※※※※※
「式典、始まってるよね」
「何か、向こう側がざわついてるな。人の気配も、数えるのが面倒なくらい。向こうには……」
案内図とかが見当たらないエントランスホール。
城門の中の広場と同じくらいのスペースか?
だとしたら、敷地の広さって……どれくらいなんだ……。
「向こう側は中庭になっており、式典の会場にもなっております」
「はぁ……」
案内役の兵達の一人から説明を受けた。
ご丁寧にどうも。
「それにしても、そろそろ一時間経つよ? まだ入れないの?」
マッキーの不満を聞いて、ポケットにある通話機に思わず触った。
が、連絡しても無駄なはずだ。
あの時以来、シアンも、そして仲間達も取り上げられた通話機はそのまま処分されたらしい。
だからこの通話機が通じる相手はヨウミのみ。
もちろん他の通話機と通信可能だが、その相手の番号を俺は知らんからな。
「ん? この通話音誰のだ? 俺じゃねぇぞ?」
「あたしのでもない」
俺のでもヨウミのでもなければ……。
「私だ。うむ。了解した。……みなさん、お待たせしました。式場に入ります。私が先導しますのでついてきてください」
案内役の兵士の通話機からだった。
随分待たせられたな。
さて……。
この式典をどうやって弄ってやろうかな。
でも、相当広い式場いっぱいに俺の声を響き渡らせるには、マイクか何かが必要だよな。
それを手にする自然な流れを考えるには……。
時間、足りねぇ……。
招待されたのは俺、ヨウミ。
そしてライム、テンちゃん、マッキー、モーナー、クリマー、ミアーノ、ンーゴ、サミー、コーティ。
俺の仲間達……ばかりじゃなく、人間でいうその人間関係じゃないようだが、クリマーの弟のゴーアも名指しで指名されてた。
種族が違う。体形が違う。体格も違う。
それでも丁重に対応してくれる宿を用意してくれた。
王族ゆえ、だからかなぁ。
前泊のために前日宿に到着して間もなく、久々にシアンの歓迎を受けた。
「王都にこんな大部屋がある宿があるなんて思わなかったなー」
「個室で別々にいるよりはいいんじゃないか、とね」
離れ離れで監禁されていたことが、個室で宿泊する際に心の傷をえぐることを心配してくれたようだ。
って、シアンもそんな扱い受けてたんだよな。
まぁ……有り難いってば有り難いか。
「つか、俺達の一言目が宿の感想かよ。感情込めなくても、戴冠式おめでとうの一言くらいでてこねぇか? ヨウミ」
「アラタからそんな殊勝な言葉が出てくるとは思わなかったなー」
「性格、丸くなったわよねぇ。イジり甲斐、減っちゃったなー」
「尖ってるよりはいいと思うよ? そこまでのめり込んでないけど、ある意味商売人でしょ?」
「客相手に尖ってばかりでは、ちょっと問題ありますよね」
「俺の事なんかどうでもいいだろ」
こいつらぁ……。
話題の焦点はシアンだろうに。
……て、確かに何か、義理堅くなってるか? 俺。
「タイカンシキ、ヨクワカンナイケド、オメデト」
「オメデトウ」
「説明聞いて、王様になるってのは分かったけど……まぁおめでとうは言っとくわ」
「これから大変そうだなあ」
仲間達の祝いの言葉が次々と出てくる。
それはそうと。
「招待状に書かれてた通り、普段の格好のままで来たぞ? おめかしするよりはこっちの方が肩ひじ張らんで済むが、お前はそれでよかったのか?」
ずーっと気になる一点がこれ。
ところが……。
「むしろ、そうでなくては困るのだ。それに、アラタ達が入場するのは式典の途中からだからな」
「え? 来賓として呼ばれたのに?」
「うむ。なぜそうするかは……アラタ達にもこちらにも参賀する者達にも、今は内緒にしておこう。ただ、こちらには、そうする予定であることは既に伝えてある」
この招待状には裏があるってことか。
仲間内には、隠し事は禁止ってルールができちまったんだがな。
「この世界に来た時に、俺だけ爪はじきにされたんだがな。そしてお前が王となるその日に、招待受けて爪はじきか」
「いや、アラタ。これは君にとっても絶対に必要な事なのだ。君はこの世界の人として、そして日本大王国の国民として毎日を過ごすのだろう?」
それは、こいつと初めて会った時から、いや、その前からそうすると決めていた。
「あの騒ぎは鎮火しつつあるが、未だにアラタを目の敵にしている商人ギルドの幹部が何人かいる。下らぬ噂を信じている者も少なくはない。王の名において、その流言の元が不明な噂を払拭するために、な」
「いや、それくらいは」
「いや、アラタ。これからは、こんな風に気軽に会うことが難しいかもしれない。そんなことはないかもしれないが、もしそうならアラタへの友情の証として」
堅苦しいな。
けど、前国王からの仕打ちの償いって言わないところは評価できるし、余計な言葉も不要だ。
「普通なら、そういうことは気遣いってもんだろうが、いいよ」
「……いいよ、とは?」
「明日はお前の指示通りに行動する。お前の新たな門出を祝する意味でもな」
「……あぁ、有り難う」
しかし……こんな間抜けが国王になるって……コーティじゃないが大丈夫か? この国。
「けど一言、いいか?」
「何だ? アラタ」
「俺達が式典の最初から参加しないその理由は、俺達やそっちの人達とかに秘密っつってたが、今、俺らに、モロにその理由言ってんじゃねぇか」
その演出のための、俺らへの入場規制なんだろ?
秘密とか言いながら、自分からばらしてどうすんだ?
「あ」
遅ぇよ。
「「「「「「「「「あ」」」」」」」」」
いや、お前らも気付くの遅ぇよ。
それはそうと、この式典の主役に俺がちょいと絡められるようなことがあれば、俺の企みもうまい具合に成功できるかもしれねぇかな?
※※※※※ ※※※※※
「式典、始まってるよね」
「何か、向こう側がざわついてるな。人の気配も、数えるのが面倒なくらい。向こうには……」
案内図とかが見当たらないエントランスホール。
城門の中の広場と同じくらいのスペースか?
だとしたら、敷地の広さって……どれくらいなんだ……。
「向こう側は中庭になっており、式典の会場にもなっております」
「はぁ……」
案内役の兵達の一人から説明を受けた。
ご丁寧にどうも。
「それにしても、そろそろ一時間経つよ? まだ入れないの?」
マッキーの不満を聞いて、ポケットにある通話機に思わず触った。
が、連絡しても無駄なはずだ。
あの時以来、シアンも、そして仲間達も取り上げられた通話機はそのまま処分されたらしい。
だからこの通話機が通じる相手はヨウミのみ。
もちろん他の通話機と通信可能だが、その相手の番号を俺は知らんからな。
「ん? この通話音誰のだ? 俺じゃねぇぞ?」
「あたしのでもない」
俺のでもヨウミのでもなければ……。
「私だ。うむ。了解した。……みなさん、お待たせしました。式場に入ります。私が先導しますのでついてきてください」
案内役の兵士の通話機からだった。
随分待たせられたな。
さて……。
この式典をどうやって弄ってやろうかな。
でも、相当広い式場いっぱいに俺の声を響き渡らせるには、マイクか何かが必要だよな。
それを手にする自然な流れを考えるには……。
時間、足りねぇ……。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。
夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。
もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。
純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく!
最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる