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薬師の依頼の謎編
その男は、雪が降り始めた日にやってきた この男は天馬に乗ってやって来た、という事をその少女は知らない
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「え? ミルダに行くの?」
「ワザワザトドケニ?」
「取りに来るって言ったんですよね?」
「アラタらしくないわね」
おい、マッキー。
「だって、いつものアラタなら『そっちが依頼を勝手に押し付けてきたんだし、こっちはその依頼を受領していない』って言いそうじゃない」
む……。
まぁ、それは確かに言いたいな。
「けどよ。この花を見つけたのは俺だったらそうは言える。ましてや報酬の話は全く出てないんだからな。けどこれはンーゴの好意によって、俺の目の前に現れた物だ。それは、俺『が』欲しがってたんじゃなくて、俺の依頼人が求めて俺に頼ってきたってとこがな」
だから、俺がそんなことを言うべきタイミングは、みんなに見本の花を見せる前だった。
だがそのときには、そんなことは言えるわけがない。
花の気配は感じてはいたものの、すぐそばにある。ましてや仲間の誰かが持っているなんて思いもしなかったから。
「キニシナクテイインダガナ」
「変なとこで几帳面っつーか……神経質?」
神経質……って……。
毒舌じゃないが、コーティはホントに遠慮がないな。
まぁ毒舌じゃない分受け入れやすいけどよ。
「いずれ、手渡しすりゃ誰からも文句は出てこないだろ。それにンーゴからもらった奴は、見本とは違って鉢植えじゃねぇんだ。長くは持たないだろうから、早めに届ける方がいいだろうし」
「今すぐにでも行きそうな勢いね。一人で行くの? あたしは店があるから無理」
ヨウミはそうだな。
「遺贈に時間がかからないとなれば……」
「オレニハイッテ、チチュウヲイドウスルカ? マッスグイケルゾ?」
待て待て。
ンーゴに移動されたら、大都市の地盤が緩んじまわねぇか?
「行きだけじゃなく、帰りも必要だぞ? 王都の地下が穴だらけになりゃしねぇか?」
集団欠陥住宅の出来上がりじゃねぇか。
笑えねぇ話だぞ?
「あたしが乗せてってあげようか? 空を一直線で飛んでくよ?」
大丈夫かなぁ?
「住民から奇異の目で見られなきゃいいけどな」
いくら戴冠式の時に、シアンから説明を聞いたとしても、国民全員に語り掛けたスピーチは、国民側の一人一人が、自分に向けて語られたものと受け止めてくれてるんだろうか?
もしそうでなければ、未だに偏見の目で見られるかもしれん。
冒険者達は、こいつらの姿はもう見慣れている。
が、向こうの連中は果たしてどんなもんだろうな。
「なら門の外で降ろすよ。そっからは歩いて行けばいいんじゃない? そんなに時間はかからないでしょ? それに長居するつもりがないなら、あたしはそこで待ってればいいし」
「一人で大丈夫か?」
「ナラ、ライムモテンチャンニツキソウヨ。テンチャンヲイジメニクルヤツイタラ、カタッパシカラトカスカラシンパイナイヨ」
……おう……。
確かに心配ないな……。
「アラタにも付き添い必要なんじゃない? あたしが動けたら一緒に行ってもいいけど店があるからね……」
確かに、俺一人だけじゃ、向こうも警戒するかも分からんな。
「なら、私が付き添いましょうか? ヨウミさんの姿に変化させれば、万が一向こうの人がこっちに来てヨウミさんを見ても怪しまれないでしょうし。私もなるべくアラタさんの後ろにいれば、そんなに目を惹くこともないでしょうから」
なるほど。
俺が何者かから襲われても守ってもらえそうだしな。
「移動中もお、到着した後もお、そんな珍しい物ならあ、誰かに奪われてもお、おかしくないもんなあ」
あ、そうか。
そういうこともあるな。
誰かが求めてる珍しい物なら、別の誰かがそれを奪いに来る可能性もあるのか。
厄介な依頼押し付けられたもんだ。
「でもよぉ、考えすぎっつーこともあっかも知んねぇぞ? 警戒するにゃこしたこっちゃねぇどもよ」
「ミアーノの言う通りね。あたしじゃこの茶色っぽい体じゃ普通の人間の中にいたら目立つし、何より弓矢が、あまりいい目で見られないでしょうから」
ふむ。
そういう意味では、クリマーが一番穏やかに事を納められそうだよな。
「で、もう行くの? 明日にするの? あたしはどのみち留守番になるから、不在の間に何かあっても安心していいわよ?」
以前のコーティなら、間違いなくツンデレな言葉だよな。
今じゃ頼りになる仲間の一人だよ。
「昼休み終わったら早速向かうにするよ。住所は名刺に書かれてるし、明日になって天気が酷くなったら移動も難しいからな」
今日も日は差してるが、ちらほらと降る雪は止まらない。
雪がテンちゃんの翼にまとわりつかきゃいいが。
「雪がついても飛べるんですか? テンちゃんさん」
「いつも動いてるから、羽根に積もるなんてことはないよ。ライムは平気かもしれないけど、二人は着る物は注意してね?」
「あ? あぁ、そうだな。上空は気温が低くなるはずだから」
「え? そっち?」
そっち? ってなんだよ。
「あたしの体、暖かいから、厚着したら汗だくだくになるよ?」
体温調節できねぇのか!
便利なんだか不便なんだかわからんな。
※※※※※ ※※※※※
王都の街門の外も、地面がうっすらと雪化粧。
そこにいる人間は、町の門を守る護衛兵二人。
その二人からの注目は浴びた。
灰色の天馬が綺麗な雪がちらほら降る空から舞い降りてきたんだ。
珍しい物を記憶に留めようとでもしたのか。
テンちゃんとライムをそこに待たせて、ヨウミの姿をしたクリマーと二人で門をくぐる。
何か質問とか受けるんだろうか? とか思ったが
「どうぞお通りください」
の一言で通り抜け、王都に入ることができた。
「シアンが通達してたのかな」
「戴冠式のことを覚えてたのかもしれませんよ?」
まぁ通してもらえるのなら、それに越したことはない。
街門に入ってすぐ、この付近の地図を見つけた。
地図の中に名刺の住所を見つけた。
大通りの最初の十字路を左に曲がって間もなく、その道路の道沿いにあった。
薬療所の看板を見る。
「ミルダ東端薬療所……ここか。入るぞ」
「はい」
木製の扉を開ける。
ドアベルが鳴った後、いらっしゃいませ、と澄んだ声の挨拶が飛んできた。
なるほど薬療所というだけのことはある。
壁沿いに天井まで届く棚が設えており、隙間なく、しかも整然と薬の瓶が並んでいる。
「えーと……ダックル=ケリーさん……はいませんね?」
「は? あ、はい。えっと……」
店員はカウンターに一人だけ。
そこはかとなく不安げな顔をしている。
おそらくこの子が見習いとやらだろう。
なんて言うんだっけ?
ツインテールってんじゃないよな?
髪の毛を三つ編みにしてる。
外国が舞台の物語に出てくる少女がよくこんな髪形をしてるよな。
見た目十七才っぽい。
こっちの自己紹介は……不要かな。
急ぎの用件を済ます方が先だ。
「頼まれた物を届けに来ました。えーと……雪月草、でしたか。それを二株」
「え?! 雪月草を?! しかも二株?!」
「それと、鉢植えを返しに」
「まさか! 所長に会われたんですか?! あ、あの、お名前お聞かせください! あ、いや、えっと……」
いきなり慌てふためく店員。
ケーナ=リーフレットってのはこの女の子か。
「確かに届けましたよ? ……物を受け取った受領書みたいなの、一筆書いてもらいたいんですがね」
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください! え、えっと、そう、配達料とかも……」
「こっちは配達行じゃありませんけどね。でも手間賃くらいは頂かないと割に合わないかな?」
「あ、あのっ! どちらもお渡ししますから、ちょっとお待ちくださいっ! あ、ま、まず、お茶をお出ししますっ!」
物事を進めるには、何から取り掛かるか、という順番が大切だと思う。
体が二つも三つもあったら、同時にいろんなことができて便利なことこの上ないが、残念ながら一つしかない。
お茶を入れるのに必要なのは、お茶っ葉とポット、あとはティーカップだ。
筆記具を持って蛇口のところに行って、何をする気だ?
慌てるにもほどがある。
大丈夫か? この店。
「ワザワザトドケニ?」
「取りに来るって言ったんですよね?」
「アラタらしくないわね」
おい、マッキー。
「だって、いつものアラタなら『そっちが依頼を勝手に押し付けてきたんだし、こっちはその依頼を受領していない』って言いそうじゃない」
む……。
まぁ、それは確かに言いたいな。
「けどよ。この花を見つけたのは俺だったらそうは言える。ましてや報酬の話は全く出てないんだからな。けどこれはンーゴの好意によって、俺の目の前に現れた物だ。それは、俺『が』欲しがってたんじゃなくて、俺の依頼人が求めて俺に頼ってきたってとこがな」
だから、俺がそんなことを言うべきタイミングは、みんなに見本の花を見せる前だった。
だがそのときには、そんなことは言えるわけがない。
花の気配は感じてはいたものの、すぐそばにある。ましてや仲間の誰かが持っているなんて思いもしなかったから。
「キニシナクテイインダガナ」
「変なとこで几帳面っつーか……神経質?」
神経質……って……。
毒舌じゃないが、コーティはホントに遠慮がないな。
まぁ毒舌じゃない分受け入れやすいけどよ。
「いずれ、手渡しすりゃ誰からも文句は出てこないだろ。それにンーゴからもらった奴は、見本とは違って鉢植えじゃねぇんだ。長くは持たないだろうから、早めに届ける方がいいだろうし」
「今すぐにでも行きそうな勢いね。一人で行くの? あたしは店があるから無理」
ヨウミはそうだな。
「遺贈に時間がかからないとなれば……」
「オレニハイッテ、チチュウヲイドウスルカ? マッスグイケルゾ?」
待て待て。
ンーゴに移動されたら、大都市の地盤が緩んじまわねぇか?
「行きだけじゃなく、帰りも必要だぞ? 王都の地下が穴だらけになりゃしねぇか?」
集団欠陥住宅の出来上がりじゃねぇか。
笑えねぇ話だぞ?
「あたしが乗せてってあげようか? 空を一直線で飛んでくよ?」
大丈夫かなぁ?
「住民から奇異の目で見られなきゃいいけどな」
いくら戴冠式の時に、シアンから説明を聞いたとしても、国民全員に語り掛けたスピーチは、国民側の一人一人が、自分に向けて語られたものと受け止めてくれてるんだろうか?
もしそうでなければ、未だに偏見の目で見られるかもしれん。
冒険者達は、こいつらの姿はもう見慣れている。
が、向こうの連中は果たしてどんなもんだろうな。
「なら門の外で降ろすよ。そっからは歩いて行けばいいんじゃない? そんなに時間はかからないでしょ? それに長居するつもりがないなら、あたしはそこで待ってればいいし」
「一人で大丈夫か?」
「ナラ、ライムモテンチャンニツキソウヨ。テンチャンヲイジメニクルヤツイタラ、カタッパシカラトカスカラシンパイナイヨ」
……おう……。
確かに心配ないな……。
「アラタにも付き添い必要なんじゃない? あたしが動けたら一緒に行ってもいいけど店があるからね……」
確かに、俺一人だけじゃ、向こうも警戒するかも分からんな。
「なら、私が付き添いましょうか? ヨウミさんの姿に変化させれば、万が一向こうの人がこっちに来てヨウミさんを見ても怪しまれないでしょうし。私もなるべくアラタさんの後ろにいれば、そんなに目を惹くこともないでしょうから」
なるほど。
俺が何者かから襲われても守ってもらえそうだしな。
「移動中もお、到着した後もお、そんな珍しい物ならあ、誰かに奪われてもお、おかしくないもんなあ」
あ、そうか。
そういうこともあるな。
誰かが求めてる珍しい物なら、別の誰かがそれを奪いに来る可能性もあるのか。
厄介な依頼押し付けられたもんだ。
「でもよぉ、考えすぎっつーこともあっかも知んねぇぞ? 警戒するにゃこしたこっちゃねぇどもよ」
「ミアーノの言う通りね。あたしじゃこの茶色っぽい体じゃ普通の人間の中にいたら目立つし、何より弓矢が、あまりいい目で見られないでしょうから」
ふむ。
そういう意味では、クリマーが一番穏やかに事を納められそうだよな。
「で、もう行くの? 明日にするの? あたしはどのみち留守番になるから、不在の間に何かあっても安心していいわよ?」
以前のコーティなら、間違いなくツンデレな言葉だよな。
今じゃ頼りになる仲間の一人だよ。
「昼休み終わったら早速向かうにするよ。住所は名刺に書かれてるし、明日になって天気が酷くなったら移動も難しいからな」
今日も日は差してるが、ちらほらと降る雪は止まらない。
雪がテンちゃんの翼にまとわりつかきゃいいが。
「雪がついても飛べるんですか? テンちゃんさん」
「いつも動いてるから、羽根に積もるなんてことはないよ。ライムは平気かもしれないけど、二人は着る物は注意してね?」
「あ? あぁ、そうだな。上空は気温が低くなるはずだから」
「え? そっち?」
そっち? ってなんだよ。
「あたしの体、暖かいから、厚着したら汗だくだくになるよ?」
体温調節できねぇのか!
便利なんだか不便なんだかわからんな。
※※※※※ ※※※※※
王都の街門の外も、地面がうっすらと雪化粧。
そこにいる人間は、町の門を守る護衛兵二人。
その二人からの注目は浴びた。
灰色の天馬が綺麗な雪がちらほら降る空から舞い降りてきたんだ。
珍しい物を記憶に留めようとでもしたのか。
テンちゃんとライムをそこに待たせて、ヨウミの姿をしたクリマーと二人で門をくぐる。
何か質問とか受けるんだろうか? とか思ったが
「どうぞお通りください」
の一言で通り抜け、王都に入ることができた。
「シアンが通達してたのかな」
「戴冠式のことを覚えてたのかもしれませんよ?」
まぁ通してもらえるのなら、それに越したことはない。
街門に入ってすぐ、この付近の地図を見つけた。
地図の中に名刺の住所を見つけた。
大通りの最初の十字路を左に曲がって間もなく、その道路の道沿いにあった。
薬療所の看板を見る。
「ミルダ東端薬療所……ここか。入るぞ」
「はい」
木製の扉を開ける。
ドアベルが鳴った後、いらっしゃいませ、と澄んだ声の挨拶が飛んできた。
なるほど薬療所というだけのことはある。
壁沿いに天井まで届く棚が設えており、隙間なく、しかも整然と薬の瓶が並んでいる。
「えーと……ダックル=ケリーさん……はいませんね?」
「は? あ、はい。えっと……」
店員はカウンターに一人だけ。
そこはかとなく不安げな顔をしている。
おそらくこの子が見習いとやらだろう。
なんて言うんだっけ?
ツインテールってんじゃないよな?
髪の毛を三つ編みにしてる。
外国が舞台の物語に出てくる少女がよくこんな髪形をしてるよな。
見た目十七才っぽい。
こっちの自己紹介は……不要かな。
急ぎの用件を済ます方が先だ。
「頼まれた物を届けに来ました。えーと……雪月草、でしたか。それを二株」
「え?! 雪月草を?! しかも二株?!」
「それと、鉢植えを返しに」
「まさか! 所長に会われたんですか?! あ、あの、お名前お聞かせください! あ、いや、えっと……」
いきなり慌てふためく店員。
ケーナ=リーフレットってのはこの女の子か。
「確かに届けましたよ? ……物を受け取った受領書みたいなの、一筆書いてもらいたいんですがね」
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください! え、えっと、そう、配達料とかも……」
「こっちは配達行じゃありませんけどね。でも手間賃くらいは頂かないと割に合わないかな?」
「あ、あのっ! どちらもお渡ししますから、ちょっとお待ちくださいっ! あ、ま、まず、お茶をお出ししますっ!」
物事を進めるには、何から取り掛かるか、という順番が大切だと思う。
体が二つも三つもあったら、同時にいろんなことができて便利なことこの上ないが、残念ながら一つしかない。
お茶を入れるのに必要なのは、お茶っ葉とポット、あとはティーカップだ。
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慌てるにもほどがある。
大丈夫か? この店。
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