439 / 493
番外編 この世界で唯一前世の記憶を持つダークエルフ編
放浪中にて その1
しおりを挟む
……そういう日々の中であたしは今何してるかというと、放浪の途中で村を見つけて、ちょっと炊事が面倒になったのでその村の食堂を適当に見つけて、現在只今晩ご飯の最中。
なんだけど。
行きずりの冒険者パーティに声をかけられた。
「ようやく会えた。久しぶりだね。覚えてる? サルトだ。こっちはレナードに、ショーンとチャール。忘れたかな? 同一人物って確証はないけど、ダークエルフってあまり見ないからね」
こっちは晩ご飯を食べてる最中なんだけど?
声をかけられるのも面倒だから、隅の席で黙々とご飯食べてるんだけど?
なのに近寄ってくるってことは、こいつらも下心満載ってこと?
「……何よ。あたしを奴隷商にでも売り飛ばそうとか考えてるの? お呼びじゃないんだけど」
誰でも楽してお金を稼ぎたいものだろうから、こいつらもそんなこと企んでたりするんだろうな。
「えっと……あの時とは全然印象が違うな……」
「何というか……こう……性格が変わったような……」
「ちょっとしか会話交わさなかったけど、それでもこんな感じじゃないことくらいは分かる……よね……」
何なの? こいつら。
どっかに行ってくんないかな。
「えっと……俺らのこと、覚えてない? 飛竜退治の時に、馬車の前で気絶してた……」
飛竜退治?
……あ。
シーナ市に着く前の夜の、か。
「……あぁ、うん。言われないと思い出せなかった。……何? 介抱してあげたお礼の請求? 悪いけどあたし、今は浮浪者してるの。何か出せと言われても出せないし、そのためのお金を作る気にもなれないし手段もないんだけど?」
四人は呆れたような顔で互いに見合わせている。
そういうのは、あたしの目に入らないところでやってくれない?
「で、今のあたしはご覧の通り食事中。何とか少ないお金をかき集めて、久々の外食を堪能してるとこなんだけど、それを台無しにするつもりなら……食べ物の恨みって恐ろしいんだって。知ってる?」
「あ、いや、ちょっと待って。邪魔したんなら悪かった。謝るよ」
「あー……久しぶりの再会だし、もし良ければその晩ご飯代、奢らせてくれよ。一緒に飯、食わないか?」
あーやだやだ。
ただより怖い物はないってね。
そっけない態度で追っ払う方が無難よね。
向こうはこっちの事情なんか知りやしない。
だからこっちが得する話なんか出せるわけがない。
うまい話だって、向こうからそうそうやってくるわけがない。
「あたしには、そうしなきゃならない理由はないし、あんた達が得することってなさそうだけど?」
また顔を見合せる四人。
だけどあたしの予想に反して、壁を向いて座っていたあたしの正面に男二人と女一人。
あたしの隣の窓際に女一人が座る。
……誰が座っても、あたしにはそれを制する権利もないけどさ。
でもせめて、あたしから同意を求める努力くらいはするもんじゃない?
「あの夜のことは、あらためて感謝するよ。俺達に怪我人が出ることなく、住民達にも被害が及ぶこともなくなったからな」
適当に聞き流す。
感謝の言葉だけもらっても、心のうちはどうだかね。
「それに、他にもいろんな話聞いてるぜ。でかい大蛇の首落としたりとかよ」
「ちょっとレナード。でかい大蛇って……」
「気持ちは分かるけど……。それに、あの飛竜くらいのグリフォン倒したりとかしたのよね? 近くでダークエルフの姿を見かけたって噂時々聞くけど、大概関わってるんでしょ?」
……確かにでかい魔物は何度も相手にしたけど、どんな奴だったかは一々覚えてないな。
ましてや、いつ、どこでってのは……まぁ屋外か、ダンジョンとかの中かとかならうっすらと覚えて……いなくもないけど……。
……冒険者達の、命を懸ける覚悟の空回りする妄想を楽しんでるだけだし。
そいつらだって、何か損するわけでもないし。
手柄横取りされたって、あたしは誰かに頼まれたわけでもないからね。
「さあ? あんまりよく知らない。噂が流れるような場所に行くこともあまりないから」
自分の評判なんて興味ない。
不吉な象徴って話が必ずついて回るし、それが結論になることが多いから。
「……魔物退治の噂には確証もあって、疑いようのないことだと思ってる。けど根も葉もない噂も流れてるんだよな」
あーはいはい。
勝手に流してなさいよ。
あたしの毎日がガラッと変わるわけでもないだろうし。
「行商人が襲撃されて、荷を奪われる、なんて話があちこちから聞こえてきてね」
はい?
「……行商の人は何度か見たことあるけど、荷車の中身は外から見えないじゃない。欲しい物を奪おうったって、その欲しい物を扱ってるかどうか分かるわけもなし。無駄な労力使って無駄足になるようなことして、何の得になるのよ」
馬鹿馬鹿しい。
……きっと退屈なのね。
刺激を求めた結果、そんなくだらない噂話を広めて面白がって……。
「けど、中には真に受ける人もいる。利益を俺達に何の条件もなしに譲る人……失礼、エルフか。
エルフに、そんな悪評高めるくだらない噂話がついて回るのがどうしても許せなくてな」
「あたし達を仲間にしてもらえたら、正当に評価されると思うのよ。……どう……かな……?」
この冒険者達の仲間になる、ではなく、この四人をあたしが仲間にする?
……細かいとこだけど、そんな言い回しができるくらいには、誠実さはあるってことよね。
……でもねぇ……。
仲間だと思ってた冒険者達が、あたしを切り捨てた。
そんな物の言い方をするこの人達なら、まさかそんなパーティがいるとは思ってないだろうね。
であれば、そんなことをする発想なんて出てこないかもしれない。
でも、他にそんな冒険者達はいない、と、あたしには言い切れない。
それにさぁ……。
「……でも、その噂が本当かもしれないって事実を作るのも面白そうかなぁ」
「え?」
行商人への襲撃。
でも、物盗りが目当てじゃなく、視界から消えろっていう警告で襲うの。
そんな噂が広まってるなら、それを打ち消すために仲間になるってのもどうかと思う。
この四人には、あたしのためにそんなことをする義理もないだろうし。
なら、商人に被害を出さず、ただ怖がらせてあたしから遠ざける、ってのも面白いかなぁ。
ダークエルフに襲われたけど被害がない。
そんな事例が数多くなったら、あたしは必ずしも悪者とは言えないよね。
だってあたしは……。
「ダークエルフは災厄の前触れ、とか言われてるんでしょ? それくらいは知ってるわよ。その噂に、ちょっとだけ真実味が出るだけの話だもんね」
「……ちょっと……」
「何もわざわざ自分を窮地に追い込むような真似……」
世間から、これはこう、と決めつけられたら、それを覆すのって難しいのよね。
ましてや異なる種族なら尚更。
いくら品行方正な生活を送ろうと、最初から見せかけの態度に見られてるんだから。
なら、噂通りの悪事はするけど、同じ悪事でもそんなことはしないって評判なら立てやすいし、ある意味防衛対策になる。
それに、そっちの方が楽しそうだし。
「……いい話聞かせてもらったわ。そのお礼に、この場での食事代はあたしが払っといて上げる」
「ま、待ってくれ」
「何か、いろいろ情報量が多すぎて。奢るつもりが奢られるってこと?」
あぁ、そうだ。
これだけは断っとかないと。
「あくまで今の食事代よ? ここで食事をするなら、回数、日数問わず無条件で奢る、なんて言ってないわよ? 今回限定だから、そこのところは覚えといてね?」
どんな揚げ足を取られて、お金を支払わされることになるか分からない。
こういうことは、きっちりしとかないとね。
「ちょ、ちょっと待っ……」
「じゃ、さよなら」
そもそも仲間になったところで、自分の命の安全を優先することには違いない。
天秤にかけられたら、あたしよりも我が身を大事にする。
それが分かり切ってる以上、仲間になるのは時間と金の無駄。
どちらも縛られるのは御免だし。
けど、あたしに関する噂を聞かせてくれたことには感謝よね。
その感謝を形に表した。
あたしのどこにも、非はないわよね、うん。
なんだけど。
行きずりの冒険者パーティに声をかけられた。
「ようやく会えた。久しぶりだね。覚えてる? サルトだ。こっちはレナードに、ショーンとチャール。忘れたかな? 同一人物って確証はないけど、ダークエルフってあまり見ないからね」
こっちは晩ご飯を食べてる最中なんだけど?
声をかけられるのも面倒だから、隅の席で黙々とご飯食べてるんだけど?
なのに近寄ってくるってことは、こいつらも下心満載ってこと?
「……何よ。あたしを奴隷商にでも売り飛ばそうとか考えてるの? お呼びじゃないんだけど」
誰でも楽してお金を稼ぎたいものだろうから、こいつらもそんなこと企んでたりするんだろうな。
「えっと……あの時とは全然印象が違うな……」
「何というか……こう……性格が変わったような……」
「ちょっとしか会話交わさなかったけど、それでもこんな感じじゃないことくらいは分かる……よね……」
何なの? こいつら。
どっかに行ってくんないかな。
「えっと……俺らのこと、覚えてない? 飛竜退治の時に、馬車の前で気絶してた……」
飛竜退治?
……あ。
シーナ市に着く前の夜の、か。
「……あぁ、うん。言われないと思い出せなかった。……何? 介抱してあげたお礼の請求? 悪いけどあたし、今は浮浪者してるの。何か出せと言われても出せないし、そのためのお金を作る気にもなれないし手段もないんだけど?」
四人は呆れたような顔で互いに見合わせている。
そういうのは、あたしの目に入らないところでやってくれない?
「で、今のあたしはご覧の通り食事中。何とか少ないお金をかき集めて、久々の外食を堪能してるとこなんだけど、それを台無しにするつもりなら……食べ物の恨みって恐ろしいんだって。知ってる?」
「あ、いや、ちょっと待って。邪魔したんなら悪かった。謝るよ」
「あー……久しぶりの再会だし、もし良ければその晩ご飯代、奢らせてくれよ。一緒に飯、食わないか?」
あーやだやだ。
ただより怖い物はないってね。
そっけない態度で追っ払う方が無難よね。
向こうはこっちの事情なんか知りやしない。
だからこっちが得する話なんか出せるわけがない。
うまい話だって、向こうからそうそうやってくるわけがない。
「あたしには、そうしなきゃならない理由はないし、あんた達が得することってなさそうだけど?」
また顔を見合せる四人。
だけどあたしの予想に反して、壁を向いて座っていたあたしの正面に男二人と女一人。
あたしの隣の窓際に女一人が座る。
……誰が座っても、あたしにはそれを制する権利もないけどさ。
でもせめて、あたしから同意を求める努力くらいはするもんじゃない?
「あの夜のことは、あらためて感謝するよ。俺達に怪我人が出ることなく、住民達にも被害が及ぶこともなくなったからな」
適当に聞き流す。
感謝の言葉だけもらっても、心のうちはどうだかね。
「それに、他にもいろんな話聞いてるぜ。でかい大蛇の首落としたりとかよ」
「ちょっとレナード。でかい大蛇って……」
「気持ちは分かるけど……。それに、あの飛竜くらいのグリフォン倒したりとかしたのよね? 近くでダークエルフの姿を見かけたって噂時々聞くけど、大概関わってるんでしょ?」
……確かにでかい魔物は何度も相手にしたけど、どんな奴だったかは一々覚えてないな。
ましてや、いつ、どこでってのは……まぁ屋外か、ダンジョンとかの中かとかならうっすらと覚えて……いなくもないけど……。
……冒険者達の、命を懸ける覚悟の空回りする妄想を楽しんでるだけだし。
そいつらだって、何か損するわけでもないし。
手柄横取りされたって、あたしは誰かに頼まれたわけでもないからね。
「さあ? あんまりよく知らない。噂が流れるような場所に行くこともあまりないから」
自分の評判なんて興味ない。
不吉な象徴って話が必ずついて回るし、それが結論になることが多いから。
「……魔物退治の噂には確証もあって、疑いようのないことだと思ってる。けど根も葉もない噂も流れてるんだよな」
あーはいはい。
勝手に流してなさいよ。
あたしの毎日がガラッと変わるわけでもないだろうし。
「行商人が襲撃されて、荷を奪われる、なんて話があちこちから聞こえてきてね」
はい?
「……行商の人は何度か見たことあるけど、荷車の中身は外から見えないじゃない。欲しい物を奪おうったって、その欲しい物を扱ってるかどうか分かるわけもなし。無駄な労力使って無駄足になるようなことして、何の得になるのよ」
馬鹿馬鹿しい。
……きっと退屈なのね。
刺激を求めた結果、そんなくだらない噂話を広めて面白がって……。
「けど、中には真に受ける人もいる。利益を俺達に何の条件もなしに譲る人……失礼、エルフか。
エルフに、そんな悪評高めるくだらない噂話がついて回るのがどうしても許せなくてな」
「あたし達を仲間にしてもらえたら、正当に評価されると思うのよ。……どう……かな……?」
この冒険者達の仲間になる、ではなく、この四人をあたしが仲間にする?
……細かいとこだけど、そんな言い回しができるくらいには、誠実さはあるってことよね。
……でもねぇ……。
仲間だと思ってた冒険者達が、あたしを切り捨てた。
そんな物の言い方をするこの人達なら、まさかそんなパーティがいるとは思ってないだろうね。
であれば、そんなことをする発想なんて出てこないかもしれない。
でも、他にそんな冒険者達はいない、と、あたしには言い切れない。
それにさぁ……。
「……でも、その噂が本当かもしれないって事実を作るのも面白そうかなぁ」
「え?」
行商人への襲撃。
でも、物盗りが目当てじゃなく、視界から消えろっていう警告で襲うの。
そんな噂が広まってるなら、それを打ち消すために仲間になるってのもどうかと思う。
この四人には、あたしのためにそんなことをする義理もないだろうし。
なら、商人に被害を出さず、ただ怖がらせてあたしから遠ざける、ってのも面白いかなぁ。
ダークエルフに襲われたけど被害がない。
そんな事例が数多くなったら、あたしは必ずしも悪者とは言えないよね。
だってあたしは……。
「ダークエルフは災厄の前触れ、とか言われてるんでしょ? それくらいは知ってるわよ。その噂に、ちょっとだけ真実味が出るだけの話だもんね」
「……ちょっと……」
「何もわざわざ自分を窮地に追い込むような真似……」
世間から、これはこう、と決めつけられたら、それを覆すのって難しいのよね。
ましてや異なる種族なら尚更。
いくら品行方正な生活を送ろうと、最初から見せかけの態度に見られてるんだから。
なら、噂通りの悪事はするけど、同じ悪事でもそんなことはしないって評判なら立てやすいし、ある意味防衛対策になる。
それに、そっちの方が楽しそうだし。
「……いい話聞かせてもらったわ。そのお礼に、この場での食事代はあたしが払っといて上げる」
「ま、待ってくれ」
「何か、いろいろ情報量が多すぎて。奢るつもりが奢られるってこと?」
あぁ、そうだ。
これだけは断っとかないと。
「あくまで今の食事代よ? ここで食事をするなら、回数、日数問わず無条件で奢る、なんて言ってないわよ? 今回限定だから、そこのところは覚えといてね?」
どんな揚げ足を取られて、お金を支払わされることになるか分からない。
こういうことは、きっちりしとかないとね。
「ちょ、ちょっと待っ……」
「じゃ、さよなら」
そもそも仲間になったところで、自分の命の安全を優先することには違いない。
天秤にかけられたら、あたしよりも我が身を大事にする。
それが分かり切ってる以上、仲間になるのは時間と金の無駄。
どちらも縛られるのは御免だし。
けど、あたしに関する噂を聞かせてくれたことには感謝よね。
その感謝を形に表した。
あたしのどこにも、非はないわよね、うん。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。
夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。
もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。
純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく!
最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる