『詠唱しながら殴る男と、月を落としたかった少女の異世界演出譚』

トンカツうどん

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番外編『あたし、ムーンアタック見たかっただけなんだけど?』

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​「……でさ、“月を落とした”んですってよ?」
「うわ、またあの人……」
「ギルドの机、また壊したって――」
​なーんて、朝のギルドはいつも通りのクソ騒がしい状態。
朝日の差し込むステンドグラスからは、カラフルな光が差し込み、埃の舞う空間を幻想的に彩る。けれど、そこで繰り広げられているのは、まさに混沌そのもの。
魔術師がやかましく呪文の改良について熱弁し、騎士は甲冑をジャラジャラ鳴らして自慢話に花を咲かせ、傭兵は昨晩の酒のせいでゲロを吐いている。ボケとツッコミの応酬がそこかしこで勃発し、しまいには飯だけ食いに来る、どこかの定食屋と勘違いしているような連中までいる。
​何が“厳選された冒険者の集う場”よ。
ただの雑多な見世物小屋じゃない。
あたし、リィナ・ストレイグは、そんなギルドの喧騒の中心で、腕を組みながら呆れたように周囲を見回していた。全く、頭の痛くなるような連中ばかりだ。
​その雑多な騒がしさの中で――
あたしの目に留まったのが、一人の男だった。
​「オイ、ちょっとどけ。トンファーが引っかかって通れねぇって!」
​黒髪に、どこか気だるげな視線。腰にぶら下げたトンファーは、いかにも重そうで、歩くたびにゴツンゴツンと音を立てる。そして何より、奴の詠唱パターンは、明らかに演出が過剰だった。まるで舞台役者のように、芝居がかった身振り手振り。
しかも「殴りながら魔術詠唱」って、何よそれ。初対面で見たときは、あまりのシュールさに、笑いをこらえるのに必死だったし。喉の奥で笑いを噛み殺すのが、どれだけ大変だったか。顔は真顔を装いながら、全身が小刻みに震えていた。
​でも――面白かったのよ。マジで。
この退屈な世界で、あんなぶっ飛んだ奴に出会えるなんて。
まるで、灰色だった世界に、突然鮮やかな色が塗りたくられたような感覚。
​『月を落とす魔術師』。
この言葉を最初に聞いたとき、正直、あたしワクワクした。
ギルドの片隅で、噂話に耳を傾けていた時のことだ。誰かがひそひそと、「昨夜、あの“殴り詠唱”の奴が、月を落としたらしいぜ」なんて言っているのが聞こえた。
​月を落とすって――何それ、最高にバカでしょ。
想像しただけで、ゾクゾクするような高揚感。自分の目で、その“奇跡”と“狂気”の瞬間を目撃したい。その一心で、あたしは奴を探し始めた。
だから見に来たのよ、“伝説の演出”を。
なのにあいつったら……
​📘回想:月を落とす魔術師、演出詐欺事件
​あの日のこと、あたしは期待に胸を膨らませていた。噂の“月を落とす魔術師”が、魔獣の大群と対峙していると聞き、あたしは急いで現場へ駆けつけた。息を切らしながら丘の上に到着したあたしの目に映ったのは、まさに戦闘の真っ只中にあるレクトの姿だった。
​「えーと、じゃあ今から演出だけでビビらせる魔術いきまーす」
​レクトの言葉に、あたしは思わず身を乗り出した。来る! ついに、あの「月が落ちる」瞬間を目撃できる! ドキドキが止まらない。心臓が早鐘を打つ。
​「《ムーン・カモン・クラッシュ!!!!》!!」
​レクトの叫びと共に、空に巨大な月の幻影が浮かび上がった。その存在感は、確かに凄まじかった。あまりの迫力に、魔獣たちは泡を食って逃げ出した。地面に転がる魔獣の尻尾が、慌てぶりを物語っている。
​……で、ただの月の幻影が出て、敵が逃げて終わり。
​ねぇ、あたし、それ見てないんだけど!?!?
あたしが見たかったのは、単なる幻影じゃない! 物理的に月が落ちてくる、あの“月を落とす”瞬間だったのに! 想像していたのは、もっとこう、空が割れて、巨大な月がズォォォン!って降ってくるような、そんな壮大なスペクタクルだったのに!
​なんであたしが出てくる回ではやらなかったの!?
何?照れ?間合い?タイミング逃した?
ふざけんな!!あたし、それ見るために来たんだけど!?
期待した分、裏切られた気持ちが強くて、あの時は本気でぶん殴ってやろうかと思った。
​📘ギルド・日常コントシーン
​「なーんかさ、リィナって月好きだよな」
​いつものように、ギルドの片隅で依頼書を眺めていたレクトが、突然そんなことを言い出した。あたしは、彼の言葉にピクリと反応する。
​「演出に月は必要不可欠でしょ? 演出力=魔術の格。これは常識よ」
​あたしは、当然のように言い切った。魔術とは、ただ敵を倒すだけのものではない。見る者を圧倒し、心に刻み込むような「魅せる」要素が必要なのだ。特に月は、その神秘的な輝きと、どこか不吉な雰囲気とが相まって、最高の演出素材となる。
​「そのわりに、俺の月はスルーするじゃん」
​レクトは、不満げに口を尖らせた。その表情は、まるで駄々をこねる子供のようだ。
​「違うの。“私が見てる時に月を落とさないのが問題”なの」
​あたしは、毅然と言い放った。問題は、彼の魔術の質ではない。あたしが、その最高の瞬間を見逃したことにあるのだ。
​その時、近くのテーブルから、誰かの声が聞こえてきた。
​「よー、月バカカップルまだやってんのか?」
​ギルドの仲間Aだ。ニヤニヤと笑いながら、こっちを見ている。
​「は?誰がバカで誰がカップルよ」
​あたしは、反射的に言い返した。バカはともかく、カップルってなんだ!? ふざけるな。
​「バカは多分、両方だな」
​レクトが、冷静に、そしてあっさりとそう言った。その言葉に、あたしの血管がブチッと音を立てたような気がした。
​「……否定できないのがムカつくのよ!!」
​ぐぬぬ……と、あたしは拳を握りしめた。確かに、彼の言葉は的を射ていた。認めたくないが、悔しいが、その通りだ。
​💥詠唱でスベるギャグ回(レクトVer.)
​「すべての心の源よ……ってあれ?ど忘れした。」
​ある日の戦闘中。レクトの詠唱が、突然止まった。あたしは、敵の攻撃をシールドで弾き飛ばしながら、彼の異変に気づく。まさか、こんな時に……。
​「なんだっけ、えーと、尽きることなき……何か?
あー、あれだ、“尽きることなき……何かのパスタ?”」
​レクトは、真剣な顔で、しかしどこか間抜けなことを口走っている。彼の額には、焦りの汗が滲んでいた。
​「ちょっと、世界をぶっ飛ばす前に詠唱を仕上げなさいよ!!」
​あたしは叫んだ。敵は容赦なく攻め立ててくる。詠唱中にド忘れとか、ありえないでしょ!
​「俺の脳がパスタに支配された!」
​レクトは、そう叫びながら、頭を抱えている。その姿は、まるでコントのようだった。敵も、一瞬動きを止めて、ポカンとしているのが見て取れた。
​そして、ついにレクトは詠唱カミカミモードに突入した。
​「すずべ、あ、すべで、すずべのすー、ふっ……ッ」
​声にならない言葉が、彼の口から漏れる。顔は真っ赤になり、明らかにパニックに陥っている。ギルド内(※周囲にいる見物人)に、静寂が訪れる。全員が、固唾を飲んでレクトの様子を見守っている。
​リィナ「こいつマジで詠唱封印されてるじゃん……!」
​あたしは、思わず呟いた。ここまで酷いと、もはや呆れるしかない。これは、本当にどうするんだ。
​その時、どこからともなく、ギルドマスターの声が響いた。その声には、深いため息と、長年の経験からくる諦めが滲んでいた。
​「トンファー振るほうが早ぇぞ」
​その一言で、レクトはハッと我に返った。彼の顔に、再び闘志が宿る。
そして、彼は躊躇なく、魔術の代わりにトンファーを握りしめ、敵に向かって突進していった。
​「ぐおおおおおぉぉぉぉぉぉッ!!!!」
​肉弾戦と化した彼の攻撃は、詠唱がない分、よりシンプルに、そして容赦なく敵を打ち据えていく。
結局、その場はレクトのゴリ押しでどうにかなった。
あたしは、その光景を眺めながら、思わず苦笑した。この男と組んで、あたしの異世界生活は、さらにカオスなものになっていくのだろう。そして、あたしはそれを、どこか楽しみにしている自分に気づいた。​殴って詠唱して、衛星ビットが降ってくる(終幕)
​結局、その場はレクトのゴリ押しでどうにかなった。
強引で、単純で、バカみたいに直線的。だけど……なぜか敵が逃げていく。それはまるで、嵐が過ぎ去った後のように、何もかもが吹き飛ばされたかのようだった。彼の周囲には、わずかに土煙が舞い、戦いの余韻を残している。
​あたしは、その光景を眺めながら、思わず苦笑した。
これが、あたしの新しい日常か――。
​考えてみれば、あたしの人生は、これまでずっと単調だった。Bランク術士としての依頼をこなし、鍛錬を積み、より高みを目指す。それはそれで充実していたけれど、どこか物足りなさも感じていた。だが、レクトと出会ってからというもの、毎日がまるでジェットコースターのようだ。予測不能で、ハチャメチャで、だけど、目が離せない。
​「ねぇ、リィナ」
​背中から、あのバカが声をかけてくる。彼の声は、疲労の色が滲んでいるにもかかわらず、どこか楽しげだった。
​「次、何落とす? 星? 太陽?」
​「……はぁ?」
​思わず声が裏返った。何を落とすって、そんなの――常識的に考えて、ありえないでしょ。あたしの脳内では、思わず巨大な太陽が地球に落下する想像図が浮かび上がり、頭を抱えたくなる衝動に駆られた。
​「バカじゃないの?」
​あたしは、呆れと怒りを込めて言い放った。この男は、本当に何を考えているんだ。スケールがぶっ飛びすぎている。
​「……まあ、でも。太陽は演出的に熱すぎるか?」
​レクトは、腕を組み、真剣な顔で考え込んでいる。その表情は、まるで真面目な学者が難解な論文を解読しようとしているかのようだ。その思考回路が理解できない。
​「その前にアンタが焼け死ぬわよ」
​冷静に、しかし冷たく言い放つ。馬鹿にも程がある。
​「じゃあ月にしとくか」
​「またかい!」
​思わず、あたしの口からツッコミの声が漏れた。もう「また」だよ。この数日の間に、何回このやり取りをしたことか。デジャヴュかと錯覚するほどだ。
​はぁ、と深く息を吐く。
本当に、こいつといるとツッコミが絶えない。あたしのボキャブラリーが、日に日に増えていく気がする。このままでは、ツッコミのプロになってしまうのではないだろうか。
​でも。
あたしは気づいてる。心のどこかで。
――ちょっとだけ、次の**“馬鹿な演出”**を楽しみにしている自分がいるって。
その事実に、あたしは薄っすらと頬を染める。まさか、自分がこんなにもアホなことに付き合わされるのを、心待ちにするようになるなんて。
​「リィナ、次は**“詠唱コンビ芸”**練習しよーぜ!」
​レクトは、突然目を輝かせて、とんでもないことを言い出した。その瞳は、まるで新しいおもちゃを見つけた子供のようだ。
​「練習って何よそれ。舞台立つの? それとも漫才やる気?」
​あたしは、呆れ返りながら問いかけた。詠唱がまるで漫才のネタのように聞こえる、なんて言われたら、それこそ冒険者としてのプライドが傷つく。
​「いや、“詠唱漫才”って新ジャンルじゃね?」
​レクトは、自信満々に胸を張った。その顔は、まるで世紀の大発明でも成し遂げたかのように、得意げに歪んでいる。
​「ねぇそれ、真面目なギルドが認めると思う?」
​あたしは、再び深いため息をついた。ギルドマスターの顔が目に浮かぶようだ。きっと、頭を抱えながら「お前らは一体何がしたいんだ」とでも言うだろう。
​彼といると、世界がちょっとウルサくて、
ちょっとバカバカしくて、でも――妙に楽しい。
これまで抱えていた、心の奥底にあった物足りなさは、彼と出会ってから綺麗さっぱり消え去った。毎日が刺激的で、予測不能。まるで、色褪せていた世界に、鮮やかな色が塗られていくような感覚だ。
​だから、もう少しだけ付き合ってやるわ、火ノ原レクト。
演出バカで、詠唱バカで、殴り魔術師なアンタに。
​次に月を落とす時は、
ちゃんとあたしが見てる前でやりなさいよ?
その一言は、あたしの本音だった。あの時の消化不良感を、次は晴らしてやる。そのために、どれだけ面倒なことに巻き込まれても、構わない。
​……そうじゃなきゃ、叩き潰すから。
​あたしは、そう心の中で呟き、ニヤリと笑った。その顔は、まるで獲物を見つけた狩人のようだった。
​――こうして、カオスな異世界演出コンビの日常は、今日も続く。
彼らの行く先には、どんな**“演出”が待ち受けているのだろうか。そして、その“演出”**は、この異世界にどんな影響を与えるのだろうか。
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