「異世界借金ライフ〜窒素No.7で切り拓く冒険譚〜」

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錬金術師編 トラブルメイカー登場

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銀次とNo.1007は、まだまだ続く旅路を歩んでいた。異世界での冒険にも少し慣れてきたころ、静かな森の中で何かが起こる予感がした。銀次がぼんやりと前を歩いていると、突然、遠くから高らかな声が響いた。

「我が名はエクスプロージャ・インフェルノ!爆裂の申し子、全てを破壊する力を持つ者よ!この世界に再び、爆裂の恐怖を刻む時が来た!」

銀次は一瞬立ち止まり、その声の方向に目を向けたが、すぐにため息をついて首を振った。「なんだよ、また面倒くさそうな奴が来たな…。無視しとくか」

その間も、エクスプロージャは自らの宣言を続けている。「今こそ、見よ!我が爆裂の力を!全てを消し去り、この世界に新たな秩序をもたらす!」

銀次は頭をかきながら、「あー、やれやれ。自分で爆裂させといて新たな秩序とか言ってるあたり、頭が少し爆裂してんじゃねぇのか」とぼやき、再び歩き始めた。

しかし、エクスプロージャはそんなことに全く気づくことなく、さらに声を張り上げた。「おい、そこの旅人!私の偉大な力を目撃する光栄に預かりたいとは思わないか?」

「思わねぇな」銀次は冷静に、しかししっかりとした声で即答した。

エクスプロージャは一瞬驚いたが、すぐに表情を取り繕い、「ふん!その無知こそが、貴様の最大の過ちだ!私の力を知らずして、この世界で生き残ることなどできないのだ!」と叫んだ。

「いやいや、別に知らなくてもいいんだけどな。むしろ、知りたくねぇし」銀次は肩をすくめ、さらに歩を進める。

だが、エクスプロージャはそのままでは引き下がらなかった。「見せてやろう!これが爆裂の真髄だ!」彼女は手を空高く掲げ、詠唱を始めた。

「我が力を束ね、天地を揺るがす破壊の炎よ!今こそその姿を現し、この世界を爆裂の光で包み込め!」

銀次はその詠唱を聞きながら、再びため息をつく。「おいおい、本気でやる気かよ。こんな静かな森の中で爆発なんてさせるなよ…」

その瞬間、エクスプロージャの手から巨大な火球が放たれ、森の一角が一瞬にして爆裂の炎に包まれた。爆風と共に木々が揺れ、周囲の小動物たちが逃げ出していく。

「やっぱりやりやがった…」銀次は呆れた表情でその光景を眺めた。「無駄に派手なことしやがって。これじゃあ、野営する場所も無くなっちまうだろ」

エクスプロージャは得意気に笑い、「どうだ!これが私の力だ!さあ、恐れをなして私にひれ伏すがいい!」と胸を張る。

「いや、恐れもひれ伏しもしねぇよ。ただ、面倒くさいからもうやめてくれよな」と銀次は冷静に言い放った。

エクスプロージャは銀次の反応に戸惑いを見せたが、それでも彼女の自信は揺るがない。「ふむ、どうやら貴様にはまだその力の真価が理解できていないようだな。だが、私は気長に待つことにしよう。いつか、その力を必要とする時が来るはずだ!」

「それまで待たずに消えてくれると助かるんだけどな」銀次はぼそりと呟きながら、さらに歩を進める。

エクスプロージャはしばらく銀次の背中を見つめていたが、やがて彼の後を追いかけるように歩き出した。「貴様が私の力を必要とするその日まで、私はお前の影となり、共に歩むことを許してやろう!」

「だから、勝手に決めるなっての…」銀次は頭を抱えながらも、完全に無視を決め込んだ。

こうして、新たなトラブルメイカー・エクスプロージャが銀次たちの旅に加わることになった。しかし、銀次にとって彼女はただの迷惑者であり、今後の旅がさらに騒がしくなることは明白だった。
銀次が呆れた表情でエクスプロージャと会話を続ける中、少し離れた場所で状況を見守っていたナナとサナ、そして焔悟。三人の表情はそれぞれ異なり、エクスプロージャの登場に対する反応も三者三様だった。

ナナは無表情で目の前の出来事を観察していたが、静かにため息をついた。「あの人、どうしてあんなに自信満々なのかしら。爆発の威力は確かにすごいけど、それを誇示するために森を焼き払うなんて…効率悪すぎるわ」

「そ、そりゃ、確かに派手すぎるけどさ…」サナが小声で応じる。「でも、なんかあの人、嫌いになれない気もするんだよね。ほら、なんていうか…全力で生きてる感じがするっていうか…」

焔悟は腕を組んで、苦笑いを浮かべた。「全力で生きてるっていうか、全力で迷惑かけてるってだけだろ。それにしても、銀次もよくあんな奴にまともに突っ込めるよな。俺だったら近寄らねぇ」

サナは苦笑いを返しつつ、「でも、銀次って結局そういうのに巻き込まれちゃうんだよね。何だかんだでお人好しだし」と言いながら、少し心配そうな表情を浮かべた。

その時、エクスプロージャの爆裂宣言が森全体に響き渡り、再び火球が放たれる。ナナはその光景を見て、眉をひそめた。「これ以上続けるなら、環境破壊として何らかの対策を考えないといけないわね」

「やめてよ、ナナ。あんたが真面目にそういうこと言い出すと、なんか本当にヤバい事態になりそうだし」とサナが慌てて止めた。

一方、焔悟は銀次を見ながら大きなため息をついた。「まぁ、銀次のことだから、そのうちどうにかなるだろ。あいつ、運だけはやたらといいからな」

すると、ナナが冷静な口調で補足する。「運だけで何とかなるなら、それも一つの才能と言えるわね。ただし、それに頼りすぎるのは危険よ」

「おいおい、今は説教するタイミングじゃねぇだろ」焔悟が苦笑いしながら肩をすくめた。

サナは笑顔を浮かべつつも、少し不安げに銀次を見つめていた。「でもさ、あの爆裂娘が仲間になったら、私たちの旅がもっと楽しくなるかもよ?」

「楽しくなるどころか、毎日が爆裂騒ぎになるだけだろ」と焔悟が即座に突っ込む。

「それはそれで面白いじゃん!」サナが明るく言い放つと、焔悟とナナは呆れ顔で互いを見合った。

銀次のもとに再び戻った三人。エクスプロージャは依然として自信満々で笑い、銀次は彼女を見て頭を抱えていた。

「銀次、どうするの?あの子、本気でついてくる気みたいだけど」とサナが銀次に尋ねる。

「どうするも何も、勝手に決められてるんだが…。まぁ、面倒だから追い払うのも疲れるし、好きにさせるしかねぇか」と銀次は半ば諦めたように言った。

「やれやれ、これからさらに賑やかになりそうだな」と焔悟が肩をすくめる。

「賑やかというより、混沌になりそうね」とナナが冷静に分析する。

こうして、新たなトラブルメイカーであるエクスプロージャを加えた銀次一行の冒険は、さらに騒がしく、そして混沌としたものになっていくのだった。

エクスプロージャは銀次たちの一行の中に居座り、すっかりその存在感を主張していた。静かな森を後にし、町に向かう途中、彼女は唐突に歩みを止め、後ろを振り返る。

「さて、改めて自己紹介させてもらおうじゃないか!」彼女は胸を張り、堂々と宣言した。

銀次は足を止め、眉間に皺を寄せた。「まだやってなかったのかよ…。てっきりもう済んだと思ってたぜ」

エクスプロージャはその言葉を聞き流し、華麗に腕を振り上げた。「我が名はエクスプロージャ・インフェルノ!爆裂の申し子にして、破壊の化身!この世の全てを、爆裂の光で浄化する運命を背負った者だ!」

「浄化って…。それただの迷惑行為だろ」銀次が即座に突っ込む。

サナは彼女の熱量に押されながらも微笑みを浮かべた。「すごい名前だね!でも、なんで爆裂なんて危ないことしてるの?」

エクスプロージャはその質問に顔を輝かせ、「爆裂は最高の芸術だ!破壊が新たな創造を生むという哲学を理解してほしい!」と語る。

「芸術ねぇ…。」焔悟が肩をすくめ、低く呟く。「その割にはやることが無計画すぎるけどな」

ナナは静かに観察していたが、一言付け加える。「それで、あなたの目的は何なの?ただ爆裂するために旅をしているの?」

「目的だと?」エクスプロージャは目を輝かせて拳を握った。「もちろんだ!私は最強の爆裂術師になるために旅をしているのだ!伝説の爆裂術を極め、この世界に私の名を刻むために!」

銀次は頭を抱え、「いや、それただの自己満足じゃねぇか…。もっとまともな目標立てろよ」とため息をついた。

エクスプロージャはその反応にも動じず、笑顔で続けた。「それに、私は人々を助けるために爆裂を使うこともあるんだぞ!」

「助ける?それ本気で言ってんのか?」銀次が疑わしげな目を向ける。

「もちろんだ!」エクスプロージャは胸を張る。「例えば、山賊が現れたら彼らごと森を吹き飛ばせば解決するだろう?」

ナナが眉をひそめながら、「それ、解決というより余計な被害を出してるだけじゃないかしら」と指摘する。

「細かいことは気にするな!」エクスプロージャは豪快に笑った。

サナは少し困ったように笑いながら、「でも、なんだか面白そうな人だね。よろしくね、エクスプロージャさん!」と手を差し出す。

「うむ!よろしく頼むぞ!」エクスプロージャは勢いよくサナの手を握り返した。

銀次はその様子を見て、再びため息をつく。「まぁ、いいけどさ…。これからの旅がますます騒がしくなるのは間違いないな」

焔悟は呆れたように言った。「これ以上どう騒がしくなるっていうんだよ。もう十分手一杯だぞ」

「それでも進むしかないだろ」銀次が前を向き直し、歩き始める。

こうして、一行に新たなトラブルメイカーが加わったことで、旅の先にはさらなる波乱が待ち受けているのだった。

銀次は森の道を歩きながら、肩越しに振り返り、エクスプロージャに目をやった。その表情はどこか疲れ切っていて、だけど突き放すような冷たさではなく、妙に人間臭さのあるものだった。

「おい、ポンコツ。」銀次はその一言でエクスプロージャを呼び止めた。

「えっ、な、何?」エクスプロージャはその呼び方に一瞬むっとしたが、銀次の真剣な顔つきに気を取られる。

「いいか、爆裂だかなんだか知らねぇけどよ、無駄な被害は出すんじゃねぇぞ。遊びで爆発させて、森も動物も全部巻き込んじまったら、あとでどうなると思うんだ?ほら、ちゃんと考えろよ、ポンコツ脳みそでさ」

銀次の言葉は鋭く、それでいてどこか軽快な響きを持っていた。エクスプロージャはその言葉を聞いて、一瞬目を見開いたが、すぐに顔を赤く染めた。そして、小さな声で呟いた。

「ポ、ポンコツって…そんなこと言わなくてもいいじゃない…。でも、なんか…キュンとした」

「おいおい、何キュンとしてんだよ!俺は説教してんだぞ!」銀次は一歩下がりながら大きなジェスチャーで驚きを示した。

「だって…普段、そんな真剣に注意してくれる人、いないし…。銀次って、意外と優しいんだね…」エクスプロージャは、どこか嬉しそうな顔で銀次を見つめた。

「優しい?どこがだよ!俺はただ、爆発で迷惑かけんなって言っただけだろ!」銀次は慌てて手を振り、「キュン」などという言葉を全力で否定する。

しかし、サナがそれを見てにやりと笑い、「ふふ、銀次、お兄ちゃんっぽくていいじゃん」と茶化すように口を挟んだ。

「お兄ちゃんとかやめろ!背中が寒気でゾワゾワするだろ!」銀次は背中をさすりながら抗議した。

エクスプロージャは、そのやりとりを見ながらも、小さく頷いた。「わかった、もう無駄に爆発させない。ちゃんと気をつけるよ…」

その言葉を聞いて、銀次はホッとした表情を浮かべる。「それでいい。分かってくれるなら、まぁいいや。次は頼むぜ?」

しかし、その瞬間、銀次の背後で小さな「ボフッ」という音が響き、ほんの少しの煙が立ち上った。銀次はピクリと反応し、振り返る。

「なんだ今の音?背中が冷てぇんだけど…まさか、お前また…」

エクスプロージャはそっぽを向きながら、指先をいじりつつ答えた。「ちょっとだけ…小さい爆発が漏れちゃっただけ…。大丈夫、全然無駄じゃないから!」

「無駄じゃないとかの問題じゃねぇ!背中がスースーするんだよ!」銀次は叫びながら背中を押さえた。

その様子にサナとナナは爆笑し、焔悟はため息をつきながら呟いた。「これ、確実に騒ぎの元が増えただけだな…」

サナは笑いながら、「でもさ、なんだかんだで面白いよね。こういう騒がしい日々って、ちょっとアニメの初回っぽくない?」

ナナが頷きながら付け加えた。「なんならエクスプロージャさん、自己紹介のタイミングも完璧すぎて、一話目のゲストキャラ感すごかったです」

焔悟は呆れた表情で二人を見ながら、「そのうち、この旅もどっかの作品のパロディとか言われそうだな」とぼやく。

銀次はそのメタ発言に眉をひそめ、「やめろ、そんなこと言ったら妙にリアルで寒気が倍増するだろ。俺はただ、普通に生きたいだけなんだからよ!」と抗議した。

エクスプロージャは目を輝かせながら、「ふふ、普通なんてつまらないよ!もっと爆裂な展開を期待して!」と言い放ち、堂々と胸を張った。

「いや、期待されるほどお前に賭けた覚えはねぇからな!」銀次は頭を抱えながら前を歩き出した。こうして、さらに騒がしい旅の幕が上がるのだった。

銀次とNo.1007とエクスプロージャの会話:爆発と窒素の融合

静かな森の中、銀次とNo.1007が焚き火を囲んでいた。夜の冷たい空気に包まれながらも、火の暖かさが二人を包み込んでいる。しかし、その静けさはすぐに破られた。

「銀次!聞いて!私、思いついちゃった!」エクスプロージャが突然、森の暗闇から飛び出してきた。彼女の目は興奮で輝き、手にはメモ帳が握られている。

「なんだよ、爆裂バカ。また何か派手なことを思いついたのか?」銀次は焚き火の枝をいじりながら、半ば呆れた表情で彼女を見た。

「爆裂バカじゃない!私は天才錬金術師エクスプロージャよ!それでね、思ったんだけど、銀次の窒素の力と私の爆裂魔法を融合させたら、超絶パワーの何かができるんじゃない?」エクスプロージャは胸を張りながら自信満々に言った。

No.1007は眉をひそめ、冷静に言葉を挟んだ。「お兄ちゃんの窒素能力は、非常に繊細なバランスが必要です。爆裂なんて加えたら、完全に制御不能になるだけじゃないですか?」

「制御不能っていうのがポイントなのよ!予測不能な力こそ、最強の武器になるの!」エクスプロージャは手を振り回しながら、興奮気味に続けた。

「予測不能って、それただの危険物だろ。俺が巻き込まれるのは勘弁してくれよ」銀次は深いため息をついた。

エクスプロージャは彼の反応に頬を膨らませ、「だから!ちゃんと計算してやれば問題ないって!例えばね、窒素を圧縮して、一瞬で爆発力を増幅させれば――」

「ストップ!ちょっと待て!」銀次は手を振って彼女を止めた。「窒素を圧縮して爆発だぁ?そんなもん、俺がやる前にお前が吹っ飛ぶだろうが!」

「そういうリスクを乗り越えてこそ、革新的な発明が生まれるのよ!」エクスプロージャはさらに声を張り上げた。

No.1007は困ったように首を傾げ、「お兄ちゃん、止めないと本当にやりそうです…」

銀次は焚き火から立ち上がり、エクスプロージャの肩を軽く叩いた。「いいか、爆裂錬金術師さんよ。お前のアイデアが危険なのは認めるけど、少なくともまず俺が死なない保証をくれ。それがなけりゃ、話すだけ無駄だ」

エクスプロージャは銀次の顔をじっと見つめ、「銀次が死なない保証なら…私が全力で守るわ!」と断言した。

「お前が原因で死にそうになってるのに、何言ってんだよ!」銀次は思わず頭を抱えた。「それに、爆発と窒素なんて、一歩間違えたらこの森ごと消し飛ぶぞ!」

エクスプロージャは一瞬考え込むと、笑顔でこう答えた。「でも、その一歩間違えなければ、大成功するってことでしょ?」

「…お前のそのポジティブさだけは認めるけどよ」銀次は疲れたように肩をすくめた。「でも俺は、爆発する人生なんてごめんだからな」

No.1007が銀次に寄り添い、小さく頷いた。「お兄ちゃんの言う通りです。爆裂と窒素を混ぜるのは、リスクが大きすぎます」

エクスプロージャはしばらく考え込んだ後、ついに手を挙げた。「わかったわ!安全な方法を考える!でも、その代わり、私の爆裂が無駄にならないように協力してよ!」

「協力はするけど…また俺に被害が出るようなら、即中止だからな」銀次は彼女に指を突きつけ、念を押した。

エクスプロージャはにっこりと笑い、「大丈夫よ!次は絶対にうまくいくから!信じて!」と答えたが、その笑顔にはどこか危なっかしさが漂っていた。

銀次は再びため息をつきながら、「この旅が終わる頃には、俺が先に爆発しちまう気がするな…」とぼやき、再び焚き火の前に座った。

こうして、エクスプロージャの爆裂と銀次の窒素を融合させるという危険なプロジェクトが、少しずつ動き出そうとしていた。しかし、それが成功に至るのか、ただの大災害になるのかは、まだ誰にも分からなかった――。

銀次の汗だく反省会

銀次は焚き火の前で肩をすくめながら、頭を抱えていた。冷たい夜風が額の汗を冷やすが、心の中の不安までは消え去らない。周囲の空気がどこかピリピリしているのは、先ほどの戦闘の名残だろう。

「……よく考えたら、あの状況で誘爆しなかったのが奇跡だよなぁ」と、銀次は呟いた。

焔悟が火炎属性の剣を振るい、燃え盛る炎を敵に叩きつけた時のこと。その直後、サナが必殺技を炸裂させ、周囲一帯を巻き込むような爆発を引き起こした光景が脳裏に蘇る。

「おい、焔悟。お前の火炎とサナの爆発、あれがちょっとでもタイミングずれてたら、俺らも一緒に吹っ飛んでたんじゃねぇか?」銀次は焔悟をちらりと見やった。

焔悟は剣を研ぎながら、淡々とした口調で答える。「考えすぎだ。俺の炎は狙いを外さないし、サナの爆発も計算されてたはずだ。」

「そうそう!」サナが勢いよく焔悟に乗っかる。「私の爆発はちゃんとコントロールされてるから、何も問題ないよ!むしろ、銀次が途中で窒素使って変な風向き作ってたほうが危なかったんじゃないの?」

「おいおい、俺の窒素がどれだけ繊細な技術か分かってんのか?」銀次はサナに向かって反論するが、言葉にあまり自信がない。

No.1007が静かに焚き火の横から口を挟む。「お兄ちゃん、実際に爆発が誘発されなかったのは幸運としか言いようがありません。焔悟さんの炎があれ以上広がっていたら、サナさんの技と衝突して大変なことになっていました。」

銀次はさらに汗をかき、背中をさすりながら、「だよなぁ……俺たち、運で生き延びてるって自覚したほうがいいんじゃないか?」と弱々しく呟いた。

エクスプロージャがその会話を聞きつけ、目を輝かせて焚き火に近づいてきた。「ねぇ、でも誘爆って、ちょっと面白そうじゃない?もしかして、それをうまく利用したらもっと派手な爆裂技が作れるんじゃない?」

「お前は黙ってろ!誘爆が面白いとか言ってる時点で、もう頭おかしいだろ!」銀次は全力でツッコミを入れる。

エクスプロージャは悪びれる様子もなく、「でもね、もし誘爆のタイミングを完璧に制御できたら、今まで見たことのない爆裂効果が生まれるかもしれないのよ!どう思う?」とニコニコしながら提案する。

「いや、どう思うも何も、そんなもん誰もやりたがらねぇよ!俺らがまず巻き込まれる未来しか見えねぇ!」銀次は必死で拒否するが、エクスプロージャの目の輝きは止まらない。

「ねぇ、焔悟も協力してみない?あなたの火炎と私の爆裂が合わされば、もう最強の破壊力が――」

「興味ない」焔悟は即答し、火を灯していた剣を無造作に地面に突き刺した。

エクスプロージャは少し残念そうな顔をしながらも、「ふーん、じゃあサナは?私たちの爆裂連携、絶対にかっこよくなると思うんだけど!」と目を輝かせながら提案する。

「いいね!それ、やってみたい!」サナが勢いよく手を挙げた瞬間、銀次は絶望の表情を浮かべた。

「おいおいおい!お前ら本当にやる気か!?俺の窒素がまた巻き込まれるじゃねぇか!」銀次は頭を抱え、焚き火の前でごろりと転がった。

No.1007は冷静に銀次を見下ろし、「お兄ちゃん、もっと危機管理能力を磨いたほうがいいです。いつか本当に誘爆しますよ」と静かに忠告した。

銀次は焚き火の明かりに照らされながら、頭を抱えつつ呟いた。「……なんで俺がこんな連中の中で生き延びなきゃいけないんだよ。次の町で安全マニュアルでも買うか……」

そんな銀次の嘆きにも関わらず、サナとエクスプロージャはすでに新しい爆裂の計画を立て始めていた。そして、焔悟はそれを黙って見守るだけ。

「次は絶対、すごい爆発になるから楽しみにしててね!」と意気揚々と宣言するエクスプロージャの声が、夜の森に響き渡った。

銀次は深いため息をつき、再び背中をさすった。「……いや、背中が冷てぇって言ってんだろうが!」

借金は計画的に!

銀次は頭を抱えながらため息をついた。目の前には、信じられないほど高額な請求書が積み重なっている。それを握りしめながら、冷たい汗が背中を伝うのを感じていた。

「……で、これは一体どういうことだ?」銀次の低い声が響いた。

エクスプロージャが少し恥ずかしそうに後ろ頭をかきながら、「えっと、その……ちょっと爆裂用の素材を買いすぎちゃって……」と口ごもった。

「ちょっと、じゃねぇだろ!」銀次は机を叩きながら声を上げた。「この額、もう『ちょっと』の範囲超えてんだよ!しかも女神から借金したって、どういうことだよ!?」

エクスプロージャはさらに小声になり、「だ、だってあの女神が『夢を叶えるためなら、どんな犠牲も厭わないで』って言うから、つい……」と言い訳を始めた。

「そいつ絶対ブラック女神だろうが!」銀次は再びため息をつき、肩を落とした。「お前のその夢とか希望のツケが、全部俺に回ってくるって知ってたか?」

「え、だって銀次が一番しっかりしてるから、支払いもきっと大丈夫だと思って……」

「なにその無責任な理論!?俺を銀行か何かと勘違いしてんのか?こちとら異世界に来てからずっと赤字経営だぞ!」

No.1007が静かに話に加わる。「お兄ちゃん、確かに女神からの借金はあまりにもリスクが高いですね。この世界の経済システムには利息の概念が存在しますし……」

「待て待て、利息って言ったか?」銀次は顔を青ざめさせた。「その女神、利子とか取りそうなタイプなのか?」

No.1007は首を縦に振り、「はい、そしてその利息は通常の金利を大幅に超えた、非常に過酷な条件が付与されることが知られています。例えば、『幸運ポイントの消失』や『次元的時間の短縮』など、非現実的な代償が課されるケースも……」

「おいおい、そんなもん聞いてねぇぞ!俺たち、もう異世界でブラックリスト入りじゃねぇか!」銀次は椅子から転げ落ちる勢いで驚いた。

エクスプロージャは申し訳なさそうに、「でも、ほら!爆裂のためには素材が必要でしょ?これも未来への投資ってことで……」と声を振り絞った。

「投資って言葉を免罪符にするな!それ、ただの浪費だ!」銀次は鋭いツッコミを入れた。「しかもだ、未来に賭けるとか言うけど、その未来が来る前に俺たち破産して路頭に迷うぞ!」

エクスプロージャが困った顔をしていると、突然、銀次の頭にアイデアが浮かんだようだった。「……待てよ。お前の爆発と俺の窒素でなんか金稼げねぇかな?」

エクスプロージャの目が輝く。「それいいじゃん!爆裂ショーとか開いて、みんなに見てもらえば一儲けできるかも!」

「いや、違う方向に使うんだよ!なんでまた爆発なんだ!」銀次は苛立ちながらも冷静さを保とうとした。「とにかく!借金はこれ以上増やすな。それ以上増えたら俺の胃袋が保たねぇ!」

エクスプロージャはしぶしぶ頷いたが、ふと小さな声で呟いた。「……でも、銀次って頼りになるから、つい甘えちゃうんだよね」

「甘えんな!頼るのは自分の財布と脳みそだ!」銀次は力強く言い放ち、請求書の山を再び睨みつけた。「……俺、次の町で絶対に節約術の本買うわ。お前らも読めよ!」

No.1007が静かに、「お兄ちゃん、それも支出になるので、節約したい場合はまずその行動を見直すべきでは?」と指摘すると、銀次は再び頭を抱えた。

「もう何から何まで詰んでるじゃねぇか……異世界転生って、もっと楽しいもんじゃなかったのかよ!」銀次のぼやきが、どこか疲れ切った夜の空気に溶けていくのだった。

No.1007が冷静に分析する。「つまり、彼女は無意識的に非常に戦略的な罠を張っている可能性があります。彼女の表向きの良心的な態度が、借金を重ねる原因を正当化してしまうんです」

銀次は思わず机を叩いた。「つまり、あの女神は無意識で俺たちを詰ませにかかってんのかよ!どんだけ悪質なんだ!」

エクスプロージャが慌てて手を振る。「ちょ、ちょっと待ってよ!それ、私が悪いみたいに聞こえるじゃない!私が借金したのは確かだけど、それって……銀次のためにもなることだと思ってたし!」

銀次は眉間にしわを寄せてエクスプロージャを見た。「俺のため?どういう理屈でそうなるんだ?」

「ほら、爆裂の素材があれば、もっと強力な攻撃ができるでしょ?それで銀次が戦うときに役に立つって思ったんだよ!」エクスプロージャは胸を張りながら言い訳を展開する。

「いや、戦闘で役立つかもしれないけど、そのために借金までしてくれるな!」銀次は拳を握りしめて声を上げた。「俺が求めてるのは安定した生活であって、爆裂の無限ループじゃねぇんだよ!」

No.1007は控えめに口を挟む。「確かに、エクスプロージャさんの考えには一理ありますが、それは収入が安定している場合にのみ有効な戦略です。現状では、さらにリスクを増やす行動とも言えます」

「おい、No.1007、それフォローになってねぇぞ!」銀次は汗をぬぐいながら振り返る。「結局、俺たち詰んでるって話だろ!?」

エクスプロージャはしょんぼりしながら、「でも、銀次ならどうにかしてくれるって思って……」と小さな声で呟いた。

銀次はその言葉に大きくため息をつき、天井を見上げた。「おいおい、どんだけ俺に期待してんだよ……俺は借金の穴埋めをするために異世界転生してきたわけじゃねぇんだぞ!」

「でも、銀次って頼りになるし……」エクスプロージャがぼそっと呟く。

「頼りになるかどうかよりも、まずはお前が頼るな!」銀次はツッコミながら椅子に崩れ落ちた。

そのとき、突然空間が歪むような光が現れ、どこからともなく女神の声が響いてきた。「銀ちゃん、元気にしてる~?」

「おい、またお前か!」銀次は顔を青ざめながら振り返った。「なんで毎回タイミング良く現れるんだよ!」

女神は笑顔を浮かべながら姿を現した。「だって、ちょっと心配でね~。異世界生活、楽しい?借金の管理はちゃんとしてる?」

銀次は頭を抱えた。「お前が言うなよ!お前のせいで俺たちが借金地獄に陥ってるんだろうが!」

女神は気にした様子もなく、「え~、そんなこと言わないでよ。銀ちゃんの頑張りを見てると、つい応援したくなっちゃうんだから」と軽い口調で返した。

「応援するなら金を返せ!利子もなしでな!」銀次は怒りの声を上げた。

しかし女神はにっこり笑って、「それはちょっと無理かな~。だって、世界の仕組みだからね」とあっさり断った。

銀次は深く息を吐き出し、エクスプロージャを振り返った。「お前、これからは本当に計画的にやれよ。次に借金が増えたら、俺の胃袋が限界突破するからな」

エクスプロージャは真剣な顔で頷きながら、「わかった……銀次のために、これからは気をつける!」と力強く宣言した。

しかしその言葉を聞いても、銀次の背中には冷や汗が流れていた。「信用したいけど……なんかまた騙されそうな気がするのは、俺の気のせいか?」

女神はそんな銀次を見て笑い、「これからも頑張ってね、銀ちゃん!」と明るく言い残し、再び消えていった。

銀次は頭を抱えながら、「異世界転生って、もっとワクワクするもんじゃなかったのかよ……」とぼやき続けるのだった。

銀次は肩をすくめながら、足を止めた。険しい表情をしていた彼だが、その目には少しばつの悪さが浮かんでいた。エクスプロージャは隣で気まずそうに目を泳がせている。数分前のやりとりを振り返り、銀次は自分が言い過ぎたことを自覚した。

「なあ、エクスプロージャ。」銀次は声を低くして、彼女の方を見た。

「えっ、な、何?」エクスプロージャは驚いて銀次の顔を見返す。

銀次は一呼吸置いてから、急に頭を下げた。その姿勢は真剣そのものだった。

「わりぃ、言い過ぎた。」彼は短く、しかしはっきりと謝罪の言葉を口にした。

「え……?」エクスプロージャは目を丸くし、信じられないという表情で銀次を見つめた。

「いやな、考えてみりゃ、俺も異世界に放り込まれて好き勝手言ってるくせに、お前にだけ厳しく当たるのは筋違いだろうよ。」銀次は顔を上げ、苦笑いを浮かべながら続けた。「借金だの爆発だの、たしかに問題山積みだけど、ここまで一緒にいてくれるのもお前なんだよな。俺がクサったら、もっとひでぇことになりそうだしよ。」

エクスプロージャは口をぽかんと開けたまま立ち尽くしていたが、やがて少し照れたように顔を赤らめた。「……な、なんだよ急に。そんな真面目に謝られたら……逆に困るじゃん。」

「おいおい、困るのはこっちだっつーの。」銀次は苦笑を深めた。「俺、島津豊久みてぇに強引に押し通すタイプでもないけど、つい荒っぽくなっちまった。まあ、許してくれや。」

エクスプロージャは少し考える素振りを見せたが、すぐに笑顔を見せた。「まあ、銀次がそこまで言うなら許してあげる。でもさ、これからも爆発は止められないよ?だって、私の生きがいだから!」

銀次は肩をすくめ、両手を広げた。「それはそれでどうしようもねぇな……。ただ、俺が言いたいのは、せめて周りに被害が出ないように気をつけてくれってことだ。」

「ふふ、気をつけるって言ったら、また銀次に『ポンコツ』とか言われるのかな?」エクスプロージャはいたずらっぽく笑った。

「言わねぇよ……たぶん。」銀次は視線をそらしながら答えた。

そのやりとりを見ていたNo.1007が冷静に口を挟む。「お兄ちゃん、謝罪の仕方としては悪くなかったけど、次はもっと早く謝るべきだと思います。お互いの関係を良好に保つためには迅速な対応が重要ですから。」

「お前、そこまで言うなら俺の代わりに謝っといてくれよ。」銀次は冗談交じりに言いながらNo.1007に目をやる。

「それはお兄ちゃん自身がやるべきことです。」No.1007は静かに答えた。

銀次は再び肩をすくめながらため息をついた。「ったく、どいつもこいつも俺を説教するのが好きだな。まあいい、これで一件落着ってことでどうだ?」

エクスプロージャは笑顔のまま頷き、「うん、これからもよろしくね、銀次!」と元気よく言った。

「……なんか、謝った俺が損してる気がするのは気のせいか?」銀次はぼそっと呟きながら、再び歩き出した。

彼らのやりとりが終わるころには、夕暮れの空が彼らの影を伸ばし、どこか穏やかな風が森を吹き抜けていた。銀次の表情には疲れと安心が入り混じり、少しだけ軽やかさが戻っているようだった。

銀次は立ち止まり、視線を少し空に向けた。夕陽が赤く染まる空に浮かぶ雲を見つめ、何かを振り返るように短く息をついた。振り返りざま、エクスプロージャに目を向ける。

「なぁ、エクスプロージャ。」彼の声はどこか沈んでいた。

「え?何?」エクスプロージャは元気よく返事をするが、彼のいつもと違う雰囲気に気づき、少し表情を曇らせた。

銀次は肩をすくめながら、「さっきは言い過ぎた。お前のこと、無駄に傷つけちまったんじゃないかって思ってる。」と、ぽつりぽつりと言葉をつないだ。

エクスプロージャの目が驚きで見開かれる。「えっ!?銀次が謝るなんて珍しいじゃん!何か悪い物でも食べたの?」

「おい、からかうなって。」銀次は苦笑しつつも手を振る。「でもさ、本気で思うんだよ。感謝とか謝罪とか、タイミング逃すとダメだろ?時間が経っちまうと、もう言えなくなる。俺、そういうの嫌なんだよな。」

その言葉を聞いて、エクスプロージャは一瞬考え込むように沈黙したが、やがて微笑みながら首を振った。「ううん、気にしないで。銀次がちゃんと謝ってくれたし、なんだか逆に嬉しいよ。」

「そう言ってもらえると助かる。」銀次は心底ホッとしたように頷き、「まあ、これからもいろいろ面倒はあるだろうけど、よろしくな」と軽く手を差し出した。

エクスプロージャはその手を握り返し、「もちろん!これからも一緒に爆裂していこう!」と元気よく返す。

「おい、爆裂はもうちょっと控えめにな。」銀次は半分呆れたように言いながら、再び歩き出した。

No.1007は冷静にその様子を見ながら、「確かにお兄ちゃんの言う通り、感謝と謝罪は早い方がいいですね。遅れるとお互いの距離が広がる可能性がありますから。」と付け加えた。

「お前も言葉が堅ぇな。」銀次は振り返りながら軽く笑う。「でも、たしかにその通りだな。これからはもっと早めに謝るよ。」

その言葉にエクスプロージャも頷き、「それなら、私もすぐに『ありがとう』とか『ごめん』を言えるようにするね!」と明るく宣言した。

こうして三人の関係はまた少し深まり、夕陽の中を歩きながら新たな一歩を踏み出した。
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