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とある緊縛師の独白。
1.
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緊縛のノウハウを教えて欲しいと申し出られる事は、珍しくも無かった。
趣味が講じて緊縛やらM調教やらの知識が増え、出入りをしていたSMバーのママと親しくなり、時々ステージでそういったプレイのショーをして欲しいと頼まれた事がきっかけで、勤めを辞めて趣味だけで食うに困らなくなった。
バーでのショーを見た者の中には、金を払ってテクニックを伝授して欲しいと願い出る者も結構いたので、そういった申し出は引きも切らなかったからだ。
ショーを見たのがきっかけで試してみたくなり、素人カップルが見よう見まねで緊縛ゴッコを行って、あやうく窒息しかけた…なんて話で警察に事情聴取をされた事もあり、レッスンをする事に積極的だったから、気軽に申し込んでくる者も多かった。
しかし、そういった者の大半は、バーに置かれているチラシや壁の生徒募集の張り紙に書かれている電話番号を控え、店を出た後にこっそり電話で申し込んでくるのがセオリーだった。
だから、ショーを終えてバーのカウンターで飲んでいる時に、ママからその青年を紹介された時は、緊縛プレイのレッスンを申し出られるなんて、思ってもいなかった。
「先生、こちら白砂聖一さんよ」
ママの言葉に、私は失礼を承知で相手の顔をまじまじと見てしまった。
「うふふ、驚いたみたいね、先生。こちら、親御さんはヨーロッパの方なんだけど、生まれと育ちは日本なの。先日ようやく帰化が認証されて、お名前も日本風に改名されたんですって」
「はじめまして」
その白い肌も、青い瞳も、ビスクドールがそのまま人間になったような、実に端正な美貌を持った青年は、礼儀正しく会釈をした。
「なるほど。隣にどうぞ」
席を勧めると、彼は控えめな所作で音もなく座席に収まった。
プラチナブロンドの髪を短く清潔に刈り上げ、軍人か宗教家が身に付けるような詰め襟を着用している。
「臺です」
「ありがとうございます」
差し出した名刺を丁寧な礼を述べて受け取り、耳で聞いた名前を確かめるように、静かな青い瞳が紙面を見つめている。
意志の強そうなきつい眼差しをしていると思ったが、そうして伏目がちにしている様子は、軍人じみた様子とは裏腹に奇妙な儚さを感じさせた。
「白砂さんは、先生のレッスンをご希望なんですって。だから後は、お二人で話し合ってちょうだいね」
それだけ言うと、ママは忙しそうにカウンターから離れていった。
「レッスン…と言うと、緊縛術を?」
「先程、ショーを拝見させていただきました。ママに伺ったところ、先生は緊縛術の他にも、調教などの知識もおありだと聞き、色々ご指導願えたらと思いまして」
「SMに興味があるのかな?」
「恥ずかしい話ですが、私は性的興味が同性にしか湧かない性癖をしております」
「特別恥ずかしがる事でも無いだろう? ココはゲイ専門のSMバーだ、キミと同じ嗜好を持ち、SMに関心がある者が集まっている。かくいう私だって、そのお仲間だ」
「すみません、失礼な事を言ってしまって…」
「恐縮する事はないさ。それで、何が知りたいんだい?」
「教えていただけるなら、なんでも」
「キミ、M奴隷の志願者なの? それとも、Sの女王様?」
「判りません。ただ……本当にみっともない話なんですが、ヒト付き合いがあまり上手くなくて……」
受け答えもまた軍人のような、奇妙な堅苦し口調だが、それまではこんな風に言いよどむ事も無かった事から、どうやら情事に関係する話を、どうにも気恥ずかしくて言葉を口にする事が出来ないらしいと察しをつけた。
それと同時に、まるで子供かもしくは箱入りにでもされていたみたいな、セックスという言葉一つ口にするのに、こんなにも恥ずかしげにしている様子に、意味も無くこちらの嗜虐心がそそられる。
「恋人とえっちをしたら、つまらないとでも言われたのかな?」
わざと選んだ子供染みた表現に、彼はたちまち顔を赤らめて俯いてしまう。
「それでテクニックを身に付けて、恋人に奉仕してあげたいとか?」
「…いえ、恋人は……いません」
「キミみたいに綺麗なコが、恋人いないの? 本当に?」
「すみません……」
「謝るような事じゃないけど、意外だね。じゃあ、こういう場所で知り合ったヒトとえっちしたのかな?」
「あの………、はい、そうです」
恥ずかしさで消え入ってしまいたいような顔をして、彼はますます身を縮めて俯いている。
その姿に、ますます苛めたくなる色気を感じて、私は多分、意地の悪い笑みを浮かべていたに違いない。
離れた席からこちらを見ていたママが、少し呆れたような顔でチラッと睨みつけてきた。
「そうか……。つまりキミは、セックスの技を伝授して欲しいんだね。エッチをした相手に、素晴らしい夜だったと褒められるような、相手を歓ばせるテクを身に付けたい。そうだろう?」
「そうです……」
「引き受けるのは構わないけど、キミの場合は特殊なテクまで知りたいようだから、個人レッスンになるよ? 内容が内容だけに、私とセックスをするような事もあるだろうし。壁の張り紙にあるような、簡単な緊縛の仕方を教えるのとは違うからね。もちろん道具の使い方も教えてあげるけど、M調教は実体験して貰うから、キミの身体に縄や鞭の痕が残る事もある。それでも、良いのかい?」
過去の失敗談を掘り返されるような会話に消え入りそうな顔をしていた彼が、レッスンをしてもらえると判った途端に、パッと顔を上げた。
「はい、解っています」
「個人レッスンだから、授業料も他の人達より高いよ? お金払って、強姦紛いのM調教されるんだよ? 本当に大丈夫?」
「ご指導いただけるなら、構いません」
「そう。一応確認したいんだけど、未成年じゃないよね?」
「はい、成人済みです」
「ふうむ」
先程の恥じらう様子や、彼の際立った美貌を前に、私はむしろこの仕事を率先して引き受けたい気持ちになっていた。
だが、ここでこちらがガッついた様子を見せては、せっかくの魚を逃がしてしまいかねない。
私はもったいぶって、手元のグラスに目線を落とした。
「だがなぁ。今までにもそう言って個人レッスンを申し込んできたコがいたけど、この場で当人が納得したと言っても、身体に残った痕を見たご家族のクレームや、職場の知人にドン引きされてやっぱり辞めたいと申し出てきたりもしたからなぁ」
「職場は菓子工房で、作業時に着用する白衣は長袖です。知人に痕を見られる事はありません」
「菓子工房? キミはパティシエなのかい?」
「いいえ、まだ弟子入りも許されていません。事情があって、洋菓子店の屋根裏部屋に下宿させてもらっています。ほとんど一人暮らしと変わりませんし、バス・トイレ付なので身体を見られる事はありません」
「なるほどねぇ……。お休みは、週一?」
「一応、週休二日です…。と言うか、今の私はまだ弟子入りも許されていないので、あの店に居候しているような状態です。帰化する都合上、店長に身元引受人になって頂いていて、表向きは社員として給料明細も発行してもらっていますが、現状はアルバイトと大差ない仕事しかしていないのです。店長は、本当に菓子職人になりたいかどうか、私自身が判らないうちに修行をしても意味が無いと仰って…。本当に修行を始めたら、休みはあって無いようなものだと言われています」
「先刻も言ったけど、授業料は安くないし。もしキミが、最初のレッスンで、とてもじゃないが持ちこたえられそうにないと思っても、授業料の返却には応じないよ?」
「構いません。休日を自分の好きに使える今が、このレッスンを受けるチャンスだと思っています」
「まぁ、良いだろう。それじゃあ、二日あるお休みの一日目を、レッスンの日に当てようか。緊縛は、見た目以上に身体への負担が大きいから、翌日ゆっくり休めるようにね」
「はい、ありがとうございます」
スツールを降りて、彼は深々と頭を下げた。
趣味が講じて緊縛やらM調教やらの知識が増え、出入りをしていたSMバーのママと親しくなり、時々ステージでそういったプレイのショーをして欲しいと頼まれた事がきっかけで、勤めを辞めて趣味だけで食うに困らなくなった。
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ショーを見たのがきっかけで試してみたくなり、素人カップルが見よう見まねで緊縛ゴッコを行って、あやうく窒息しかけた…なんて話で警察に事情聴取をされた事もあり、レッスンをする事に積極的だったから、気軽に申し込んでくる者も多かった。
しかし、そういった者の大半は、バーに置かれているチラシや壁の生徒募集の張り紙に書かれている電話番号を控え、店を出た後にこっそり電話で申し込んでくるのがセオリーだった。
だから、ショーを終えてバーのカウンターで飲んでいる時に、ママからその青年を紹介された時は、緊縛プレイのレッスンを申し出られるなんて、思ってもいなかった。
「先生、こちら白砂聖一さんよ」
ママの言葉に、私は失礼を承知で相手の顔をまじまじと見てしまった。
「うふふ、驚いたみたいね、先生。こちら、親御さんはヨーロッパの方なんだけど、生まれと育ちは日本なの。先日ようやく帰化が認証されて、お名前も日本風に改名されたんですって」
「はじめまして」
その白い肌も、青い瞳も、ビスクドールがそのまま人間になったような、実に端正な美貌を持った青年は、礼儀正しく会釈をした。
「なるほど。隣にどうぞ」
席を勧めると、彼は控えめな所作で音もなく座席に収まった。
プラチナブロンドの髪を短く清潔に刈り上げ、軍人か宗教家が身に付けるような詰め襟を着用している。
「臺です」
「ありがとうございます」
差し出した名刺を丁寧な礼を述べて受け取り、耳で聞いた名前を確かめるように、静かな青い瞳が紙面を見つめている。
意志の強そうなきつい眼差しをしていると思ったが、そうして伏目がちにしている様子は、軍人じみた様子とは裏腹に奇妙な儚さを感じさせた。
「白砂さんは、先生のレッスンをご希望なんですって。だから後は、お二人で話し合ってちょうだいね」
それだけ言うと、ママは忙しそうにカウンターから離れていった。
「レッスン…と言うと、緊縛術を?」
「先程、ショーを拝見させていただきました。ママに伺ったところ、先生は緊縛術の他にも、調教などの知識もおありだと聞き、色々ご指導願えたらと思いまして」
「SMに興味があるのかな?」
「恥ずかしい話ですが、私は性的興味が同性にしか湧かない性癖をしております」
「特別恥ずかしがる事でも無いだろう? ココはゲイ専門のSMバーだ、キミと同じ嗜好を持ち、SMに関心がある者が集まっている。かくいう私だって、そのお仲間だ」
「すみません、失礼な事を言ってしまって…」
「恐縮する事はないさ。それで、何が知りたいんだい?」
「教えていただけるなら、なんでも」
「キミ、M奴隷の志願者なの? それとも、Sの女王様?」
「判りません。ただ……本当にみっともない話なんですが、ヒト付き合いがあまり上手くなくて……」
受け答えもまた軍人のような、奇妙な堅苦し口調だが、それまではこんな風に言いよどむ事も無かった事から、どうやら情事に関係する話を、どうにも気恥ずかしくて言葉を口にする事が出来ないらしいと察しをつけた。
それと同時に、まるで子供かもしくは箱入りにでもされていたみたいな、セックスという言葉一つ口にするのに、こんなにも恥ずかしげにしている様子に、意味も無くこちらの嗜虐心がそそられる。
「恋人とえっちをしたら、つまらないとでも言われたのかな?」
わざと選んだ子供染みた表現に、彼はたちまち顔を赤らめて俯いてしまう。
「それでテクニックを身に付けて、恋人に奉仕してあげたいとか?」
「…いえ、恋人は……いません」
「キミみたいに綺麗なコが、恋人いないの? 本当に?」
「すみません……」
「謝るような事じゃないけど、意外だね。じゃあ、こういう場所で知り合ったヒトとえっちしたのかな?」
「あの………、はい、そうです」
恥ずかしさで消え入ってしまいたいような顔をして、彼はますます身を縮めて俯いている。
その姿に、ますます苛めたくなる色気を感じて、私は多分、意地の悪い笑みを浮かべていたに違いない。
離れた席からこちらを見ていたママが、少し呆れたような顔でチラッと睨みつけてきた。
「そうか……。つまりキミは、セックスの技を伝授して欲しいんだね。エッチをした相手に、素晴らしい夜だったと褒められるような、相手を歓ばせるテクを身に付けたい。そうだろう?」
「そうです……」
「引き受けるのは構わないけど、キミの場合は特殊なテクまで知りたいようだから、個人レッスンになるよ? 内容が内容だけに、私とセックスをするような事もあるだろうし。壁の張り紙にあるような、簡単な緊縛の仕方を教えるのとは違うからね。もちろん道具の使い方も教えてあげるけど、M調教は実体験して貰うから、キミの身体に縄や鞭の痕が残る事もある。それでも、良いのかい?」
過去の失敗談を掘り返されるような会話に消え入りそうな顔をしていた彼が、レッスンをしてもらえると判った途端に、パッと顔を上げた。
「はい、解っています」
「個人レッスンだから、授業料も他の人達より高いよ? お金払って、強姦紛いのM調教されるんだよ? 本当に大丈夫?」
「ご指導いただけるなら、構いません」
「そう。一応確認したいんだけど、未成年じゃないよね?」
「はい、成人済みです」
「ふうむ」
先程の恥じらう様子や、彼の際立った美貌を前に、私はむしろこの仕事を率先して引き受けたい気持ちになっていた。
だが、ここでこちらがガッついた様子を見せては、せっかくの魚を逃がしてしまいかねない。
私はもったいぶって、手元のグラスに目線を落とした。
「だがなぁ。今までにもそう言って個人レッスンを申し込んできたコがいたけど、この場で当人が納得したと言っても、身体に残った痕を見たご家族のクレームや、職場の知人にドン引きされてやっぱり辞めたいと申し出てきたりもしたからなぁ」
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「菓子工房? キミはパティシエなのかい?」
「いいえ、まだ弟子入りも許されていません。事情があって、洋菓子店の屋根裏部屋に下宿させてもらっています。ほとんど一人暮らしと変わりませんし、バス・トイレ付なので身体を見られる事はありません」
「なるほどねぇ……。お休みは、週一?」
「一応、週休二日です…。と言うか、今の私はまだ弟子入りも許されていないので、あの店に居候しているような状態です。帰化する都合上、店長に身元引受人になって頂いていて、表向きは社員として給料明細も発行してもらっていますが、現状はアルバイトと大差ない仕事しかしていないのです。店長は、本当に菓子職人になりたいかどうか、私自身が判らないうちに修行をしても意味が無いと仰って…。本当に修行を始めたら、休みはあって無いようなものだと言われています」
「先刻も言ったけど、授業料は安くないし。もしキミが、最初のレッスンで、とてもじゃないが持ちこたえられそうにないと思っても、授業料の返却には応じないよ?」
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