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第16話
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「やっぱ、オマエ最高に可愛いな。…オマエのコト、何でも知りたいから、教えて貰えないとつい可愛がってやりたくなるぜ」
「冗談じゃねェよ」
身体を起こそうとする柊一を許さず、多聞は押さえ込むようにしてもう一度身体を横たえた。
「借金って、どうして出来たんだよ」
さすがにもう抵抗する気力も無くなったのか、柊一は一つ大きな溜息をついてから、多聞の顔を見上げてきた。
「俺のオヤジってのが、ろくでなしでさ。酔ったあげくに用水路に落ちて死んだんだ」
「用水路ぉ?」
都会では滅多に聞かないその単語に、多聞は思わず頓狂な声を上げてしまう。
「仕方ないだろ。オヤジは田舎の…つっても群馬だけど、とにかくあっちに住んでて。俺はオヤジと関わりになりたくなかったから、十六の時に家は出ちまったんだから」
「なに、オマエも群馬? 俺、高崎だけど」
「別に、田舎なんて関係ねェよ」
よっぽど良い事がなかったのか、出身地の話に柊一はなんの興味も示さない。
「最初に連絡が来た時は、危篤だとかって話で。ホントはあんなヤツとはもう二度と関わりになるつもりなかったんだが、田舎出る時世話ンなったヒトに、最後くらい会っとけとか言われて仕方なく帰ったんだよ」
「それで?」
「葬式には、案の定誰も来なくて、香典じゃ葬式代すら出なくてよ。蓄えなんぞあるワケねェし、飲み代やバクチでとんでもねェ借金まで作ってやがってさ。こちとらだって、中卒でまともな就職も見つからなかったから、バイトでなんとか食ってるような状態だったのに、いきなりそんなオヤジのツケ回されたって、出せるかっつーの」
「オフクロは?」
多聞の問いに、柊一は少しだけ眉をひそめて、それからひどく憂鬱な溜息をついた。
「とうの昔におっ死んでるよ。働きづめでさ。そしたらオヤジは息子にツケ回して、気楽に死んじまったってワケ。それで俺は今、借金返済すンのに昼はニコヨンやって、夜はあすこの深夜バイトをやってんだ。こんな首かせ、一日でも早く外したいからな」
「それで、金になるならこんなコトまでやるんだ」
先程までの行為をことさら揶揄する多聞の口調に、柊一は嫌悪感を露にしたが、だからといって怒り出すような事はしなかった。
「ああ、そうさ。俺は別に、人生投げちゃったワケじゃないからな。やり直せばいいだけだろ。オヤジがいなくなって、以前よりずっと身軽になったんだから」
語りたくない話を無理に語らされた柊一は、散らかった衣服に手を伸ばして、さっさとそれらを身につけ始める。
「アンタ、そろそろ帰れよ。用は済んだんだろ」
「なぁ、それならオマエ、俺にもっと良い顔した方が得だぜ」
寝そべったまま、多聞は言った。
「なんで?」
「だって俺、ゲーノージンだもん。金持ちなんだぜ」
ヒョイと身体を起こし、多聞は柊一の顔をのぞき込む。
「芸能人? 誰が?」
即座に不審な表情の柊一に、多聞はニィッと笑ってみせた。
「まぁ、テレビも見ないような生活してるし、洋楽しか聴いてねェ、しかもそれだってあすこの有線を聴くのが精一杯ってんじゃ、知らないのも無理はないと思うけどさ。俺はこれでも国内の音楽界ではちったぁ名の知れたミュージシャンなんだぜ」
「…アンタ、ただの変態ってだけじゃなくて、誇大妄想狂だったのか?」
柊一の一言に、多聞はガッカリしてしまう。
「嘘じゃねェよ。なんなら明日にでも、どこぞのショップに行って、多聞蓮太郎のCDくれって言ってみろよ。ちゃんとジャケットに俺の顔が付いてらぁ」
「CDなんぞ、買えるか。特に邦盤なんて、値段ばっかり張って中身空っぽじゃねェか」
「そこまで言うならっ!」
多聞は自分の服を引き寄せると、ポケットから珍しく持ち合わせている札入れを取り出した。
「今夜の分、いくら欲しい?」
「え?」
「今夜の分だよ。オマエの言い値を払ってやるって言ったろ」
「ああ、そうか。…そうだな、5万くらいでイイや。アンタが帰れば、この後眠れるし…」
札入れの中から札を数えて取りだし、多聞は乱暴な仕草でそれを柊一に向かって突き出した。
「料金と、それからCD代込みで六万やるから、明日にでもショップに行って、確かめてみろ」
「…まぁ、いいけど」
突き出された札束を受け取り、それを自分の服のポケットに入れる柊一に、多聞はもう一つ何かを差し出した。
「なにこれ?」
「ケータイ。このウィンドウに、このナンバーが表示された時だけ出るんだ。その番号は、俺の自宅のナンバーだから。俺からのコール以外は、出る必要ねェ」
差し出された携帯電話を見つめたまま、柊一はそれを受け取ろうとしない。
しびれを切らし、多聞は柊一の手を取ると、無理にそれを握らせた。
「なんでこんなモン、俺が持ってなきゃいけなんだよ?」
「だってこの部屋、電話もねェじゃん。それにこれからは、時々付き合ってもらいたいからな」
「なにそれ?」
柊一は、怪訝な表情で電話と多聞の顔を交互に見比べる。
「今度会う時には、ちゃんとオマエ専用のケータイ用意しておいてやるよ。そいつをそのままやっちまうと、俺宛のコールが入るからな」
理解しかねている柊一を多聞は無理に抱き寄せて、最後にもう一度口唇を重ね合わせた。
「ん…、くはっ…」
不意に息を奪われて、柊一は苦しげに眉を寄せる。
「オマエ、金になればさせてくれんだろ? 俺はオマエがメチャクチャ気に入ったから、また抱きてェんだよ。だから携帯は、保険ってヤツさ」
「やっぱアンタ、ただの変態じゃん」
柊一の一言に、多聞は苦笑いを浮かべた。
「冗談じゃねェよ」
身体を起こそうとする柊一を許さず、多聞は押さえ込むようにしてもう一度身体を横たえた。
「借金って、どうして出来たんだよ」
さすがにもう抵抗する気力も無くなったのか、柊一は一つ大きな溜息をついてから、多聞の顔を見上げてきた。
「俺のオヤジってのが、ろくでなしでさ。酔ったあげくに用水路に落ちて死んだんだ」
「用水路ぉ?」
都会では滅多に聞かないその単語に、多聞は思わず頓狂な声を上げてしまう。
「仕方ないだろ。オヤジは田舎の…つっても群馬だけど、とにかくあっちに住んでて。俺はオヤジと関わりになりたくなかったから、十六の時に家は出ちまったんだから」
「なに、オマエも群馬? 俺、高崎だけど」
「別に、田舎なんて関係ねェよ」
よっぽど良い事がなかったのか、出身地の話に柊一はなんの興味も示さない。
「最初に連絡が来た時は、危篤だとかって話で。ホントはあんなヤツとはもう二度と関わりになるつもりなかったんだが、田舎出る時世話ンなったヒトに、最後くらい会っとけとか言われて仕方なく帰ったんだよ」
「それで?」
「葬式には、案の定誰も来なくて、香典じゃ葬式代すら出なくてよ。蓄えなんぞあるワケねェし、飲み代やバクチでとんでもねェ借金まで作ってやがってさ。こちとらだって、中卒でまともな就職も見つからなかったから、バイトでなんとか食ってるような状態だったのに、いきなりそんなオヤジのツケ回されたって、出せるかっつーの」
「オフクロは?」
多聞の問いに、柊一は少しだけ眉をひそめて、それからひどく憂鬱な溜息をついた。
「とうの昔におっ死んでるよ。働きづめでさ。そしたらオヤジは息子にツケ回して、気楽に死んじまったってワケ。それで俺は今、借金返済すンのに昼はニコヨンやって、夜はあすこの深夜バイトをやってんだ。こんな首かせ、一日でも早く外したいからな」
「それで、金になるならこんなコトまでやるんだ」
先程までの行為をことさら揶揄する多聞の口調に、柊一は嫌悪感を露にしたが、だからといって怒り出すような事はしなかった。
「ああ、そうさ。俺は別に、人生投げちゃったワケじゃないからな。やり直せばいいだけだろ。オヤジがいなくなって、以前よりずっと身軽になったんだから」
語りたくない話を無理に語らされた柊一は、散らかった衣服に手を伸ばして、さっさとそれらを身につけ始める。
「アンタ、そろそろ帰れよ。用は済んだんだろ」
「なぁ、それならオマエ、俺にもっと良い顔した方が得だぜ」
寝そべったまま、多聞は言った。
「なんで?」
「だって俺、ゲーノージンだもん。金持ちなんだぜ」
ヒョイと身体を起こし、多聞は柊一の顔をのぞき込む。
「芸能人? 誰が?」
即座に不審な表情の柊一に、多聞はニィッと笑ってみせた。
「まぁ、テレビも見ないような生活してるし、洋楽しか聴いてねェ、しかもそれだってあすこの有線を聴くのが精一杯ってんじゃ、知らないのも無理はないと思うけどさ。俺はこれでも国内の音楽界ではちったぁ名の知れたミュージシャンなんだぜ」
「…アンタ、ただの変態ってだけじゃなくて、誇大妄想狂だったのか?」
柊一の一言に、多聞はガッカリしてしまう。
「嘘じゃねェよ。なんなら明日にでも、どこぞのショップに行って、多聞蓮太郎のCDくれって言ってみろよ。ちゃんとジャケットに俺の顔が付いてらぁ」
「CDなんぞ、買えるか。特に邦盤なんて、値段ばっかり張って中身空っぽじゃねェか」
「そこまで言うならっ!」
多聞は自分の服を引き寄せると、ポケットから珍しく持ち合わせている札入れを取り出した。
「今夜の分、いくら欲しい?」
「え?」
「今夜の分だよ。オマエの言い値を払ってやるって言ったろ」
「ああ、そうか。…そうだな、5万くらいでイイや。アンタが帰れば、この後眠れるし…」
札入れの中から札を数えて取りだし、多聞は乱暴な仕草でそれを柊一に向かって突き出した。
「料金と、それからCD代込みで六万やるから、明日にでもショップに行って、確かめてみろ」
「…まぁ、いいけど」
突き出された札束を受け取り、それを自分の服のポケットに入れる柊一に、多聞はもう一つ何かを差し出した。
「なにこれ?」
「ケータイ。このウィンドウに、このナンバーが表示された時だけ出るんだ。その番号は、俺の自宅のナンバーだから。俺からのコール以外は、出る必要ねェ」
差し出された携帯電話を見つめたまま、柊一はそれを受け取ろうとしない。
しびれを切らし、多聞は柊一の手を取ると、無理にそれを握らせた。
「なんでこんなモン、俺が持ってなきゃいけなんだよ?」
「だってこの部屋、電話もねェじゃん。それにこれからは、時々付き合ってもらいたいからな」
「なにそれ?」
柊一は、怪訝な表情で電話と多聞の顔を交互に見比べる。
「今度会う時には、ちゃんとオマエ専用のケータイ用意しておいてやるよ。そいつをそのままやっちまうと、俺宛のコールが入るからな」
理解しかねている柊一を多聞は無理に抱き寄せて、最後にもう一度口唇を重ね合わせた。
「ん…、くはっ…」
不意に息を奪われて、柊一は苦しげに眉を寄せる。
「オマエ、金になればさせてくれんだろ? 俺はオマエがメチャクチャ気に入ったから、また抱きてェんだよ。だから携帯は、保険ってヤツさ」
「やっぱアンタ、ただの変態じゃん」
柊一の一言に、多聞は苦笑いを浮かべた。
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