LOVE PHANTOM-罪深き天使の夢-

希彗まゆ

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MUTTER 1

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《世界の創まり。それはいつも破滅から始まる。
予兆は容赦なく、突然である。

まず犠牲になったのは水であった。空は干され、砂が全てを覆い、幸福の風は止んだ。

神が気紛れに留守をしたものか、悪しき者の降臨か。
そのどちらかを、人々はこの瞬間確信した。

《「創世記・『眠りの森』より抜粋[作者不詳]」》

***

<愛する人ができたなら、その人から離れなさい。その人が命よりも何よりも大切ならば、できるだけ、そう、世界の果てまでも離れなさい。決して二度と出会わぬように。……お願い、わたしの二の舞を踏まないで──……>

夢か現実か、それすらも記憶に危ういあの声は、いったい誰のものだっただろう。
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