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本編
幸せな生活
しおりを挟むー5年後ー
「かあさま~みてください!きれいなおはながさいてました!ぷれぜんとです」
「ありがとう、綺麗なお花だね」
とてとてと一生懸命に走り庭に咲いていた花を摘んで僕に渡してくれたのは今年3歳になる長男マークだ。僕に花をプレゼントし満足げに笑うマークが可愛くてその柔らかい髪を優しく撫でていると
「何してるんだ?俺も混ぜてくれ」
「あっ!とうさまだ!おかえりなさい!」
「ただいまマーク、いい子にしていたか?」
騎士団の長期任務から約1ヶ月振りに我が家へ帰ってきたルークが自分の声に反応したマークをひょいっと軽々片腕で抱き上げ子供らしいまあるい額にただいまのキスをする。
それがくすぐったかったのかキャッキャとはしゃぐマークとその姿を愛おしそうに見つめるルーク
「ぼく、いいこにしてました!」
「そうか、マークはいい子にしてたのか」
ふふっルーク嬉しそう…久しぶりに会う可愛い息子にデレデレしてる
そんな2人を静かに見つめていたらルークと視線がぱちんと合う。そして僕の座っていたベンチにマークを抱き抱えたまま、ピッタリと身体をくっつけるように隣に座った。
「ノアただいま」
「お帰りなさいルーク」
ちゅっと唇が軽く触れ合う程度のキスをする。
子供の前だからしょうがないかもしれないけど久しぶりのキスがたったそれだけでは物足りない。触れるだけの軽いキスに少し名残惜しく思っていたらルークがそんな僕を見て笑いながら膝上に抱いていたマークの耳と目をその大きな手で塞いだ。
突然、耳と目を塞がれたマークはきょとんとするがルークはそんなマークをお構いなしに僕の耳元で囁いた。
「ノア、そんな物足りなさそうな顔しなくても後でたっぷり可愛がってやる」
「っ…!」
びりびりと痺れるようなルークの甘さを含んだ声で僕は一瞬でぽぽぽと顔が真っ赤に染る。僕の思っていたことがルークには筒抜けだったのだ。
恥ずかしくて真っ赤になりながらむっと睨むがルークは何処吹く風でマークと耳と目から手を離して楽しそうに戯れていた。
するとふと僕を見たマークが不思議そうに首を傾げた
「あれ…かあさま、おかおがまっかっかですよ」
「ははっ本当だ、大丈夫かノア?」
僕が顔を赤くする理由を知らないマークは心配そう僕を見つめるが、その反対に理由を知っているくせに知らないフリして笑いながら心配するルーク
「もう!ルークのせいでしょっ」
照れ隠しでぷりぷり怒る僕の言葉でルークにいじめられたと勘違いしたマークがルークに向かって可愛く説教をしだした。
「とうさまにいじわるされたのですか!?とうさま!かあさまをいじめちゃだめですよ!めっ!」
その説教が可愛すぎて僕とルークは見つめ合いながらぶはっと吹き出し大笑いする。
庭には僕たち家族の楽しそうな笑い声が空高くどこまでも響いた
家族になってくれてありがとう
ルークに出会えて僕は幸せいっぱいです
【END】
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