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本編
家に帰れば美味しいご飯…?
「戻った」
「ただいま戻りました…」
ヘロヘロになりながらもなんとか帰ってきた僕とアレンさんは3人で住む邸で待っていたクリスさんに出迎えられそのまま夕飯になった
「うわぁ美味しそう…」
美味しそうな匂いを漂わせている料理を見て僕のお腹がぐぅーと鳴った
「ふふ、ナギサは待ちきれないようですね。さぁ、早く着替えてきてください…冷めないうちに食べた方が美味しいですからね」
僕は自室に戻り騎士団の制服からラフな普段着へノロノロと着替えていると誰かが部屋の扉をノックする音が聞こえた
「はーい」
着替え途中のままだが急ぎの用事かもしれないと思いそのまま扉を開ければクリスさんが立っていた
「少し遅かったので見に来たんですが…」
「あ、すいません…急ぎますね」
まだお尻と腰が少し痛む僕は無意識にそこをカバーするように着替えていたらしくかなり時間がかかってしまっていたようだ
そんなに時間かけた気はなかったんだけど、2人を待たせていたなんて早く着替えなきゃ
そう思いクリスさんの前を離れて着替えの続きをしようとしたらガシッと腕を掴まれてしまった。その拍子に少しバランスを崩した僕は後頭部をクリスさんの胸板にくっつけるように倒れる
「うわっ…びっくりした」
1人心臓をバクつかせていると頭上からクリスさんの声が降ってきた
「ナギサ…この印はどうしたんですか」
「え?」
一瞬何を言われているのか分からなくてポカンとしてしまったがクリスさんの長くて男らしい指が僕の首筋から胸元あたりを指していて、それを辿って視線を下げてみれば僕の胸元には無数の赤い印が…
「うわぁっ」
これ、アレンさんに付けられたキスマークっ!…こんなに沢山付けられてたなんて
「あの時の…」
「あの時?」
「あっ…えっと…コレはその…」
ポロッと口から零れた言葉をクリスさんに拾われて「やってしまった」と僕は焦る。
なにもやましい…いや、一応2人と付き合っているならアレンさんと2人で執務室でえっちな事をしたのはやましい事になるのか…?
僕の零した言葉に黒い笑みを浮かべるクリスさんが超怖い…
どうやってこの場を切り抜こうか頭をフル回転させていると
「とりあえず今は保留にして夕飯を温かいうちに食べてしまいましょう…その後たっぷり時間を作るのでナギサ…説明をお願いしますね」
「ひ、ひゃい…」
黒寄りの黒の真っ黒な笑顔で凄まれれば僕はもう「はい」と言う返事しか返せなかった
その後、どれも美味しい夕飯のはずなのだが今の僕はその料理を味わっている余裕はこれっぽっちも無かった…
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