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海の世界で呪い解き
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「やられたな。」
そう口走る。三手に別れたドアは全て一つの部屋に繋がっていた。
まんまと時間稼ぎされてしまったようだ。
その一つの部屋は、何一つとしてものがなく、ただ中央に地下に入ったときの入り口と同じ形の穴が空いていた。
「まだ地下があったのか。」
「そうだね。私の千里眼で見る限りあと二つほど地下があるよ」
「その下は?」
「私は千里眼が苦手で広範囲読み取れないんだ。そこから先はわからないよ。」
アマテが申し訳無さそうに言う。
「そっか。じゃあこの穴を降りた後何があるかぐらいはわかる?」
「それならわかるよ。」
「そんじゃあ一応それを共有しておこう。」
「そうだね。」
アマテが言うには、この下には六個部屋があり、中心に一つ四角い部屋、横に4つのドア。それぞれ一つ部屋があり、そのどれかに更に奥へと続く扉があるようだ。
「というか。三手にドアが別れてるの千里眼で分からなかったの?」
「手の傷が案外深くてね。治癒魔術を優先した。」
「なるほど。」
俺たちは部屋の中心にある穴に飛び込んだ。
穴の中は暗く、何も見えなかった。
ただ落ちているという感覚だけが脳に伝わってくる。
直後、視界が白く染まる。穴を抜けたのだ。
穴を抜けた先は一つの部屋だった。
少し遅れてアマテも穴から落ちてくる。
前後左右に扉が一つずつ。
「どれが正解?」
「後ろだよ」
「じゃあ行こう。」
「……うん」
歩き始めると、アマテがなにか考え始める。
「アマテ?どうかした?」
「奇妙なんだよ。この階層。」
「奇妙?」
「生き物の気配がしないんだ。どこからも。」
「なんでだろうな。」
直後。アマテがなにか気がついたと言った様子でうなずく。
「テンリ。下だよ。この下に。ものすごい量の気配がする。森があって。その中にものすごい量の動物の気配。」
「下に逃げたのか?」
「いや、下を決戦の地にするつもりなんだろうよ。」
「なるほど。」
「ここから一つ降りたところに数人いるね。」
「その数人は何なんだよ。」
「これは私もわからない。」
俺たちは目的のドアにつき。ドアを開けた。
すると眼の前に拷問部屋が広がっていた。
「大量の血痕。どれだけひどい仕打ちを受けていたんだろう。」
「そうだね。拷問を受けていた人たちはどこに行ったんだろうね。」
「捨て身の戦力にでもするんじゃない?ほら、ひとつ下に居た数人って。」
「可能性はなくはないね。」
拷問部屋の奥には更に一つ扉があり、それを開けると、穴があった。
穴は今までと違ってとても大きいサイズだった。
人が数十人一緒に飛び込めるほど。今までは井戸くらいのサイズだったのだが。
「行くか。」
「今回は一人ずつじゃなくて良さそうだね。」
俺たちは「せーの」で穴に飛び込んだ。
そう口走る。三手に別れたドアは全て一つの部屋に繋がっていた。
まんまと時間稼ぎされてしまったようだ。
その一つの部屋は、何一つとしてものがなく、ただ中央に地下に入ったときの入り口と同じ形の穴が空いていた。
「まだ地下があったのか。」
「そうだね。私の千里眼で見る限りあと二つほど地下があるよ」
「その下は?」
「私は千里眼が苦手で広範囲読み取れないんだ。そこから先はわからないよ。」
アマテが申し訳無さそうに言う。
「そっか。じゃあこの穴を降りた後何があるかぐらいはわかる?」
「それならわかるよ。」
「そんじゃあ一応それを共有しておこう。」
「そうだね。」
アマテが言うには、この下には六個部屋があり、中心に一つ四角い部屋、横に4つのドア。それぞれ一つ部屋があり、そのどれかに更に奥へと続く扉があるようだ。
「というか。三手にドアが別れてるの千里眼で分からなかったの?」
「手の傷が案外深くてね。治癒魔術を優先した。」
「なるほど。」
俺たちは部屋の中心にある穴に飛び込んだ。
穴の中は暗く、何も見えなかった。
ただ落ちているという感覚だけが脳に伝わってくる。
直後、視界が白く染まる。穴を抜けたのだ。
穴を抜けた先は一つの部屋だった。
少し遅れてアマテも穴から落ちてくる。
前後左右に扉が一つずつ。
「どれが正解?」
「後ろだよ」
「じゃあ行こう。」
「……うん」
歩き始めると、アマテがなにか考え始める。
「アマテ?どうかした?」
「奇妙なんだよ。この階層。」
「奇妙?」
「生き物の気配がしないんだ。どこからも。」
「なんでだろうな。」
直後。アマテがなにか気がついたと言った様子でうなずく。
「テンリ。下だよ。この下に。ものすごい量の気配がする。森があって。その中にものすごい量の動物の気配。」
「下に逃げたのか?」
「いや、下を決戦の地にするつもりなんだろうよ。」
「なるほど。」
「ここから一つ降りたところに数人いるね。」
「その数人は何なんだよ。」
「これは私もわからない。」
俺たちは目的のドアにつき。ドアを開けた。
すると眼の前に拷問部屋が広がっていた。
「大量の血痕。どれだけひどい仕打ちを受けていたんだろう。」
「そうだね。拷問を受けていた人たちはどこに行ったんだろうね。」
「捨て身の戦力にでもするんじゃない?ほら、ひとつ下に居た数人って。」
「可能性はなくはないね。」
拷問部屋の奥には更に一つ扉があり、それを開けると、穴があった。
穴は今までと違ってとても大きいサイズだった。
人が数十人一緒に飛び込めるほど。今までは井戸くらいのサイズだったのだが。
「行くか。」
「今回は一人ずつじゃなくて良さそうだね。」
俺たちは「せーの」で穴に飛び込んだ。
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Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
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