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海の世界で呪い解き
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「とりあえず戦闘は避けたいよな?」
「そうだね。六万相手となれば少し大変だから。」
意見がまとまった。
森に隠れながら目的地まで進む。
戦闘はなるべく避ける。以上!
* * *
「イシリオン様。私達の森に奴らが入り込んできたようです。」
「そうか。人数は変わらず二人か?」
「いいえ。二人だけではないようです。二人のうちの一人の中から気配が二つ。」
そう言ってイシリオンに状況を説明する女がいた。
尖った犬歯と特徴的な耳。そして背中に大きな羽を持つその姿は、コウモリと人間をあわせたようだった。
「詳しく説明しろ。」
「申し訳ありません。超音波がなにかに遮断されて詳しい様子がわからないのです。」
「なにか?」
「ええ。大きな壁。雷の。」
「……奴らは確か神獣を連れていたな。」
そう呟いた次の瞬間。足の下から巨大な爆発音と甲高い鳥の鳴き声が聞こえた。
* * *
俺たちはアマテの千里眼を利用しながら森を進んでいた。
時に木の陰に、時に地の穴の中に、時に笹薮に伏せ。
アマテの千里眼は驚くほど正確だった。
「テンリ。なにか聞こえない?甲高い音が。」
「え?聞こえないけど……」
直後。内ポケットから声がした。
「キュイー。」
「え?クウリ?」
「テンリよくどっちがどっちかわかるね。」
「キュイーがクウリでキュイィがフェニだよ」
「全くわからない。」
話が脱線してしまった。どうやらクウリは何かを警戒しているようだった。
周りに警戒する。
「ギィ」と弦音がしたのは、その時だった。
「アマテ!真後ろ!」
アマテの後ろで弓を引く蝙蝠の羽を持つ男を確認した。
俺もクウリも間に合わない。アマテは硬直する。
矢はすでに放たれた。
思わず目をつぶってしまう。
しかし。矢が届く気配はない。
俺は目を開ける。
「え?」
山火事。その例えが一番的確だろう。周囲に炎が燃え仕切り。
アマテの後ろには鳥のシルエットが浮かぶ。
「フェニがやったのか?」
「そうみたいだね。助けられた」
「まじかよ。この炎ってもしかして。」
「うん。森全体に広がってる。」
フェニクロウの炎が森を包み、木々を燃やし、生き物を燃やし、森は地獄と化す。
数多の悲鳴を耳に入れながら、悠々と空を飛ぶ炎の鳥。
突然その体がひかり、一瞬の静寂の後大きな音を立てて爆音が耳に届いた。
「天井が……」
空のように見えていた天井が焼け落ちる。
その爆発で更に周囲の気温が上がり、悲鳴の数が増えてゆく。
俺はただ炎を見つめていた。
* * *
どのくらい時間が立っただろうか。
未だに炎は燃え続けている。
アマテは炎の美しさに取り憑かれたかのように燃える木々を見つめる。
俺も漠然と炎を見つめていると前方の燃える木々の隙間から声が飛んできた。
「フェニックス。そいつは中々人に懐かない。だが、その分懐いたら一途だ。懐いた人間が死にそうなら、世界を滅ぼしてでも救おうとする。」
「お前は。イシリオン。」
「ああ。そうだ。」
「燃えた仲間の敵討ちかい?」とアマテ。
「違う。頼む。助けてくれ。」
渋さと若さを掛け持ったそのエルフは、俺たちに頭を下げる。
爆発から30分後の出来事であった。
「そうだね。六万相手となれば少し大変だから。」
意見がまとまった。
森に隠れながら目的地まで進む。
戦闘はなるべく避ける。以上!
* * *
「イシリオン様。私達の森に奴らが入り込んできたようです。」
「そうか。人数は変わらず二人か?」
「いいえ。二人だけではないようです。二人のうちの一人の中から気配が二つ。」
そう言ってイシリオンに状況を説明する女がいた。
尖った犬歯と特徴的な耳。そして背中に大きな羽を持つその姿は、コウモリと人間をあわせたようだった。
「詳しく説明しろ。」
「申し訳ありません。超音波がなにかに遮断されて詳しい様子がわからないのです。」
「なにか?」
「ええ。大きな壁。雷の。」
「……奴らは確か神獣を連れていたな。」
そう呟いた次の瞬間。足の下から巨大な爆発音と甲高い鳥の鳴き声が聞こえた。
* * *
俺たちはアマテの千里眼を利用しながら森を進んでいた。
時に木の陰に、時に地の穴の中に、時に笹薮に伏せ。
アマテの千里眼は驚くほど正確だった。
「テンリ。なにか聞こえない?甲高い音が。」
「え?聞こえないけど……」
直後。内ポケットから声がした。
「キュイー。」
「え?クウリ?」
「テンリよくどっちがどっちかわかるね。」
「キュイーがクウリでキュイィがフェニだよ」
「全くわからない。」
話が脱線してしまった。どうやらクウリは何かを警戒しているようだった。
周りに警戒する。
「ギィ」と弦音がしたのは、その時だった。
「アマテ!真後ろ!」
アマテの後ろで弓を引く蝙蝠の羽を持つ男を確認した。
俺もクウリも間に合わない。アマテは硬直する。
矢はすでに放たれた。
思わず目をつぶってしまう。
しかし。矢が届く気配はない。
俺は目を開ける。
「え?」
山火事。その例えが一番的確だろう。周囲に炎が燃え仕切り。
アマテの後ろには鳥のシルエットが浮かぶ。
「フェニがやったのか?」
「そうみたいだね。助けられた」
「まじかよ。この炎ってもしかして。」
「うん。森全体に広がってる。」
フェニクロウの炎が森を包み、木々を燃やし、生き物を燃やし、森は地獄と化す。
数多の悲鳴を耳に入れながら、悠々と空を飛ぶ炎の鳥。
突然その体がひかり、一瞬の静寂の後大きな音を立てて爆音が耳に届いた。
「天井が……」
空のように見えていた天井が焼け落ちる。
その爆発で更に周囲の気温が上がり、悲鳴の数が増えてゆく。
俺はただ炎を見つめていた。
* * *
どのくらい時間が立っただろうか。
未だに炎は燃え続けている。
アマテは炎の美しさに取り憑かれたかのように燃える木々を見つめる。
俺も漠然と炎を見つめていると前方の燃える木々の隙間から声が飛んできた。
「フェニックス。そいつは中々人に懐かない。だが、その分懐いたら一途だ。懐いた人間が死にそうなら、世界を滅ぼしてでも救おうとする。」
「お前は。イシリオン。」
「ああ。そうだ。」
「燃えた仲間の敵討ちかい?」とアマテ。
「違う。頼む。助けてくれ。」
渋さと若さを掛け持ったそのエルフは、俺たちに頭を下げる。
爆発から30分後の出来事であった。
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