万永千年宇宙浮遊一万年後地球目指

Mar

文字の大きさ
3 / 5

二百年後宇宙二千年後地球

しおりを挟む
 遠い星々が光り輝く真っ暗な宇宙空間。その無限の広がりに、星々はまるで夢の中で見るような幻想的な存在である。時には、宇宙は銀河の舞台となり、星々が物語を語る。その物語は、時には壮大な冒険や切なるロマンスであり、時には深い哲学や未知の謎である。
 よく映画では宇宙の広大さを語る。例えば宇宙船は、銀河の流れに身を委ね、無限の星の海を航海する。その船は科学の進歩と技術の結晶であり、その中には人類の知識と想像力が込められている。船内では、宇宙飛行士たちが星々の謎を解き明かし、新たな世界への扉を開くために奮闘する。そして時には未開の地に舞い降り、未開の何かと遭遇する。
 そんな妄想が現代では宇宙情報システム(UIS)を通して、誰もがリアルな宇宙を体感し、実際にその風景を見ることが可能だ。
 これまで創造された映像では星々の間には、未知の惑星や宇宙ステーションが点在し、それぞれが独自の文明や生命体を抱えている。その多様性は驚異的であり、時には友好的な交流が生まれ、時には争いが起こる。しかし、宇宙の広さと無限性は、すべての存在が繋がっていることを教えてくれた。
 万永の記録が刻まれたサイボーグである球体を乗せたロケットは全方向を撮影し、、宇宙情報システム(UIS)を通して教えてくれる。実際はどうだろうか。今のところ、未知の惑星や宇宙ステーションが点在しておらず、独自の文明や生命体の発見に至ってはいない。それでもこの映像を通して、自分の知っている創造物で想像を膨らませることは可能だ。
 たとえ映像で見たとして、それはひとつの小さな映像に過ぎない。宇宙は、人類の最後の未知の領域であり、永遠の謎と挑戦を秘めている。それは夜空に輝く星々の間に広がる、人類の夢と希望の空間なのだ。
 
 そもそも宇宙とは、私たちが知る限りのすべての存在の総称であり、時間と空間の無限の領域である。それは星、惑星、銀河、ブラックホール、宇宙放射、暗黒物質、そして生命そのものを含んでいる。
 宇宙は生命の源であり、生命を養う環境を提供する。それは驚異的な調和の象徴であり、数々の法則と定数によって支配されている。宇宙は創造的な力の絶え間ない発展と変化の舞台であり、星が生まれ、星が死に、新たな星々が誕生する。
 超新星爆発という言葉はあまりにも有名だ。ある星はまた別の星の間を彷徨い、その光と闇の世界で運命を紡いでいた。恒星は生まれ、輝きを放ち、そしてその時が来れば、その星は壮大なる終焉を迎える。その終焉こそが、超新星爆発の始まりである。
 その星は恒星と呼ばれる巨大なる存在であり、その内部では星の生涯が繰り広げられる。核融合の炎が恒星の心臓を照らし、無限の光が宇宙に満ちる。しかし、その炎もいずれは燃え尽き、恒星の運命は決まっている。
 恒星の内部で核融合が停止するとしたら、その時恒星は自らの重力に抗うことができず、その内部は崩壊の渦に巻き込まれる。爆発の前触れとして、恒星の外層は光り輝き、宇宙に美しい構図を描き出す。
 そして、訪れる。爆発が。そのエネルギーは驚異的であり、恒星の残骸は宇宙の果てまで放出される。その光景は宇宙を照らし、星々の間に驚きと敬意をもたらす。
 超新星爆発は、宇宙の秘密の一つである。それは命の誕生と死のリズムを象徴し、宇宙の営みの一部となる。恒星は永遠に彷徨い、その壮大なる物語は星の光と闇の中で続いていくのだろう。
 もし目の前に現れたとしたら。超新星爆発が起きたとしたら。このロケットもその爆発に巻き込まれ、宇宙に浮かぶひとつの塵になってしまうだろう。
 それは通信でキャッチすることができ、島の研究室から方向転換をすることも可能だ。それらはすべて計算され、分析し、このロケットの安全を保障する。
 
 宇宙はまた、無限の謎と不可解な力の源でもある。その始まりや終わり、そしてその中心にある理由は、人間の理解を超えている。宇宙の奥深さは、人間の知性や技術が到達する限界を常に示している。
 しかし、宇宙は単なる物理的な存在だけではない。それは人間の想像力と精神の領域にも存在し、私たちの魂を揺さぶる深遠な魅力を持っている。宇宙は人間に謙虚さと驚きを与え、ときには人間が自らの存在を見つめ直す機会を提供しているのかもしれない。
 もしかすると、宇宙は私たちの母なる存在であり、人間がその一部である。宇宙は静目の源という言葉を聞いたことがある。それは人間が生まれ育ち、成長し、終焉を迎える場所であり、人間の運命の一部である。その神秘的な美しさと偉大さに対する敬意を忘れず、人間は宇宙と共に在り続けることができるのかもしれない。
 宇宙は、人間の存在や生活に対する無限の可能性をもたらす源。その広大な領域は、探求心を刺激し、新たな発見や知識の増大を促す。宇宙の探検と研究は、人類の文明の進歩を支え、未来への希望を育む。
 星々が人類を繋ぐ不可分な存在である。この意識は、地球上の国境や文化の壁を超えて、人間をより大きな共同体へと結びつける。
 もっと例えるなら宇宙は永遠に広がり続ける謎と神秘の海であり、その深遠な美しさによって我々を魅了し続ける。人間は旅行が好きだ。宇宙には広大な旅があり、その旅は決して終わることはなく、宇宙の奥深さを理解するための挑戦と探求は、永遠の旅となることは断言できる。
 
 その永遠の旅ではないが、往路五百年。帰路五百年という千年の旅をロケットは光速で進んでいた。月までの距離は約384,400km。水星までの距離は平均約77.3millionkm。金星までの距離は平均約38.7millionkm。火星までの距離は平均約225millionkm。木星までの距離は平均約778millionkm。土星までの距離は平均約1.43billionkm。天王星までの距離は平均約2.88billionkm。海王星までの距離は平均約4.5billionkm。現在のロケットの速度は秒速約299,792km。
 それぞれの距離を惑星に到達するまでは、月約1.28秒。水星約4.32分。金星約2.16分。火星約12.5分。木星約43.4分。土星約1時間18分。天王星約2時間36分。海王星約4時間6分。すべての惑星を巡る旅には、合計で約10時間程度の夢の旅を、宇宙情報システム(UIS)を見ながら楽しむことができた。
 ちなみに太陽系の惑星の分類からはずれてしまった冥王星に関しても、距離は平均約5.9billionkmであり、約19時間で到着してしまう。
 そもそも太陽系惑星の定義は、国際天文学連合(IAU)によって行われている。2006年にIAUによって定められた定義によれば、太陽の周りを公転している。周囲の領域をクリアしている。形状が球体または球体に近い形状である。
 これに従うと、現在の太陽系の惑星は、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星であり、冥王星は太陽の周りを公転し、形状が球体または球体に近い形状であるが、周囲の領域をクリアしていないことから惑星の分類から除外され、準惑星とされている。
 そしてそこから遠く離れた宇宙のどこかで。ロケットは新たな惑星を発見した。それを映像に残し、周期を分析すると、高確率で太陽の周りを公転していることが分かった。また形状もほぼ球体であり、周囲の領域をクリアしていることが分析で読み取れた。そう、新たな惑星の発見である。これは世紀の大発見と言っても過言ではない。
 そこは地球によく類似した星であり、人類未開の地でもある。この星がどこにあるのか。地球から遠く離れた2055.9billionkm先にある。それがどの程度の時間を要すのか。約215.1年だ。どういうことだろうか。
 そう、このロケットが発射されてからそのぐらいの年数が経過しているのだ。つまりはどういうことか?万永のオリジナルはとうに亡くなっているに違いないということだ。
 この度も四分の一弱が経過していた。
 
 200年が過ぎ、地球はどうなっているのか。安易に想像するのは可能かもしれないが、それはあくまでも抽象的な仮説にも満たない想像だ。
 一万年後を待望していた万永もたった200年を想像できないだろう。例えばどんなことが起こるのか。車が飛んでいるのか。人と見分けのつかないロボットと共存。映画が舞台のようにより鮮明に飛び出しているのか。はたまた、かの有名なコロンブスのアメリカ大陸発見のように世紀の大発見を地球で観測しているかもしれない。2世紀に渡る変貌を。
 13世紀から15世紀のアメリカ大陸では、中央アンデスとメソアメリカといった独自の文化をもつ王国が存在された。中央アンデスは、600から800万人ともいわれる巨大な人口を擁する王国であった。これはインカ族といった民族が、クスコ盆地に定着しており、15世紀に周辺部族国室を征服し、築いたのである。
 王都クスコを中心におよそ全長3万キロメートルに及ぶ道路がアンデス山脈全体を通り、高地では牧畜をし、低地でコカの葉栽培をし、中間地帯でジャガイモとトウモロコシ栽培を行っていた。また海岸部では肥料となる海藻を採取していた。これらがインカ族の食料となっていた。
 アンデス社会ではアイユと呼ぶ共同体を生活の基盤とし、それはクラカといわれる首長によって統御されていた。アイユは共同体ということもあり、人々が日常生活において発生する労働と同等の労働力を交換することや、老人や寡婦を協力して世話するなど相互扶助が大切とされた。この相互扶助をアイニという。
 また互酬の関係を多様に展開し、広く散財することで多くの人間を動かせるものが富裕な者とされた。この富裕な者は貨幣ではなく、多くの物資を使って労働力を得ていたことから、このアンデス社会にはまだ貨幣が存在していなかったと考える。驚きだろう。
 クラカ層の権威は、アイユ民に対してどれほど奢侈できるかが鍵であり、例えばクラカがアイユ民からの奉仕の反対給付として饗応することや、織物などの財を贈与する互酬の関係が存在した。これらを最も実現をできた者がインカ王であり、互酬関係の頂点にたって周辺諸国を統合した。このようにインカ王国が周辺諸国を統合し得た理念は、互酬であったことがわかる。これは今の政治でいうマニフェストに近いものであると考える。インカ王は統治拡大のため、間接統治を行った。これは互酬の関係を被支配者との間に構築することで成り立つ。
 同盟クラカ層から軍事的協力を得るために、インカ王は征服によって得た戦利品を同盟クラカ層に贈り、それで得た軍事力によって征服地の広大を繰り返し、領土を拡大した。また贈与のみで被征服民を服従させた訳ではなく、他の要因として優れた農業技術がその一つであり、インカでは新たな農業技術をもつミティマエスと呼ばれる植民者集団が、征服地から各地に派遣され、そこを開発したことで農産物の品質と収率を一定水準で持続せることが可能となる肥沃な土地に成った。
 これは一時的な利益ではなく、長期的な利益を約束したことが、被征服民を服従に繋がったと考える。しかし、このように統治が拡大するにつれ、ミティマエスはアイユから切り離されて王に直属するに至った。つまりは互酬関係から逸脱した存在となった。これにより、インカは強力な軍事力を得はしたが、それゆえに重層的な互酬関係を基盤としたインカ王国の支配制度が内部から揺らいでしまった。
 メソアメリカでも広大な帝国が建設されていた。これはアステカ人が15世紀前半にメキシコ高地を統一したからである。アステカ人は、服属させた首長国から貢納や賦役を取り、隷属民を差し出させて権威を示した。しかし鉄製武器を持たず、天然痘などの伝染病の抗体がなかったことが要因となり、帝国は崩壊している。
 これはアメリカが新大陸として発見されていない頃の2世紀前の話である。
 それから1492年に偶然発見された新大陸がアメリカ大陸である。
 当時、探検家であったクリストファー・コロンブスは大西洋を東へ横断し、アジアに到達することを目指していた際にアメリカ大陸を発見した。これはイタリア諸都市の商人は、オスマン帝国に地中海交易権を握られたことで、イスラーム勢力を回避して海路アジアと結ぶ交易路を開拓することを考えた。
 そのためイスラーム勢力によってイベリア半島を占領され、レコンキスタを進めていたイベリア半島のキリスト教国に支援を求めた。その交易路の開拓によって、大西洋を横断してアジアに到達する航路の開拓に向かったことで、ヨーロッパ人が偶然の産物として新大陸となるアメリカ大陸を発見した。
 このアメリカ大陸が新大陸ということで、ポルトガルとスペインはその領土の領有権をめぐって交渉し、大西洋の中央に境界を設けた。東側をポルトガル、西側をスペインと割り当てたのだ。その後の新航路の開発は急成長を遂げる。アメリカ大陸でも先住民による高度な文明は存在していたが、ヨーロッパの方が火器の技術は進んでいた。
 これにより、16世紀前半には、インカ王国の支配制度が内部から揺らいだ隙を突き、ヨーロッパ勢力の侵入を受けた。またメソアメリカでは、鉄製武器を持たず、天然痘などの伝染病の抗体がなかったことにより、それらをもちこんだスペイン人によって最終的に征服されている。こうしてアメリカ大陸はスペインにより先住民の帝国が征服され植民地となった
 1519から22年には世界周航が行われ、ポルトガル人のマゼラン隊による世界商業が開かれた。オスマン帝国は東地中海の制海権を握っていたことから貿易を保護し、その関係からヴェネツィア商人を中心に地中海交易も発達された。
 新航路発見にイタリア人が重要な役割を果たしたように、新航路発見後もアジア=ヨーロッパ交易において、地中海ルートとアフリカ大陸南端ルートは競合し続けたりと、地中海と大西洋は一体となって世界交易の拡大に寄与したと考えられる。このようにアメリカ大陸は13世紀から15世紀の先住民による国内の経済活動から、16世紀では世界交易といった世界との経済活動に展開されていった。
 これで分かっただろう。貨幣という概念もなく、、高地では牧畜をし、低地でコカの葉栽培をし、中間地帯でジャガイモとトウモロコシ栽培を行っていた。また海岸部では肥料となる海藻を採取していた時代から二世紀経っただけで、先住民による国内の経済活動に発展し、その一世紀後には世界交易といった世界との経済活動に展開されていったという衝撃の事実に。
 しかしその背景で複雑な歴史も存在する。誰もが知っている。
 
『ゴールド・ラッシュ』
 
 当初のスペインによる植民地開発は、先住民にも蓄積が残る形で間接的に進められた。しかし16世紀後半になるとスペインの植民地副王は、スペイン国王の絶対性を前面に押し出した。これにより、先住民を強制的に集住させ、鉱山労働を強制された。後にこの鉱山から成る、アメリカ大陸の銀山で採掘された大量の銀は、価格革命を起こす。
 それと並ぶ産物では砂糖があり、とくにポルトガル領ブラジルで大規模に生産された。17世紀末には金鉱が発見されてゴールド・ラッシュといった奴隷労働による金の採掘が続々と行われ、アフリカ大陸からブラジルへ約365万人といわれる奴隷が移動・定住させられた。
 このとき南アメリカ大陸からヨーロッパ大陸へ銀、金と砂糖が移出された。17世紀初頭以降にはイギリス人が北アメリカ大陸へ入植し、北アメリカの植民地の人口は1700年の約25万人から1770年の約214万人と急増した。
 そこでは主にタバコと穀物生産が大農場制で行われていた。当初はイギリスやヨーロッパ諸国の下層民が年季奉公人としてそこで働いた。
 奴隷たちは安価な労働力であり、大農場主での労働力となり、それによって資産を蓄えた。それがヨーロッパで喧伝されていき、宗教戦争で迫害された新教徒や開拓心のあるヨーロッパの多様な民族たちは、北アメリカ大陸へ移住を決めた。
 こうしてアメリカ大陸はヨーロッパの経済圏に包摂されるとともに、アフリカからの黒人奴隷とヨーロッパの新教徒らからなる、多民族社会となった。
 13世紀から15世紀のアメリカ大陸では、中央アンデスとメソアメリカといった独自の文化をもつ王国で成り立っており、牧畜、コカの葉栽培、ジャガイモとトウモロコシ栽培、肥料となる海藻の採取といった食料に繋がるものを育てることにより、経済は回っていた。
 しかし新大陸として発見され、侵略された16世紀以降では、銀や金の採掘、砂糖の生産、大農場制によるタバコと穀物生産、そして国内の経済活動から世界交易といった世界との経済活動へと大きな経済展開を遂げた。
 しかしこれらは、当初の王国を成り立たせる上で必要となる食料の確保といった経済活動というよりは、他国発展のための経済活動であっただろう。
 もしかしたら二百年後の地球は人型ロボットが誕生し、人間と立場を逆転しているのかもしれない。または地球は未知の領域へと進化を遂げており、都市の名も姿もかつてのものとは見分けがつかないほど変わり果てている可能性だってある。地球は新たなる姿を纏い、その息吹は星々にまで響き渡り、惑星間の交信も可能にしているのかもしれない。
 テクノロジーもそうだ。人類の進歩は驚異的なものに発展しているのかもしれない。テクノロジーはあらゆるものと融合し、人々の生活はさらなる快適さと便利さを手に入れた。知識の共有は瞬時に行われ、何も言わないで動いてくれるかもしれない。
 我々人間はどうなっているのか。地球上の生命もまた変化を遂げているのかもしれない。植物だってそうだ。進化を重ね、新たな種が生まれ、生態系はより複雑なものとなった。人間は自然と共存し、地球の豊かな生命の躍動を感じ取っている。もしくは立場が逆転していても不思議ではない。
 異世界の交流だってあり得る。現に新たな太陽系の惑星を発見しているのだ。地球から観測している、もしくは超新星爆発で新たな生命が突発的に誕生していても不思議ではない。となれば地球の進化は孤立したものではない。他の惑星や銀河との交流も盛んに行われ、文化や技術の交換が行われ、異世界の存在が地球の多様性をさらに豊かにし、新たなる可能性を切り拓いていくことも可能だ。いや、逆に侵略されている可能性だってある。
 それを宇宙を進んでいる小さなロケットは知る由もない。万永であるサイボーグの小さな球体はコールドスリープで眠っているのだから。まだ目覚めのときではない。あと七百五十年はこの眠りから覚めることはないのだから。
 ただ勘違いをしてはいけない。この二百年とはこのロケットが光速で到達したまでの年数だ。面白いことに地球時間では二千年が経過していた。過去に戻ることはできない。一方通行のタイムマシンは今日も進んでいく。想像もつかない未来を求めて。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます

なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。 だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。 ……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。 これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...