自分って…

ミカン🍊

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一章

最初の物語

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「いってきまーす。」
そう言って僕は学校に行くために、家を出た。僕の名前は松田紀之。ごく平凡な中学2年生。この間夏の大会が終わり先輩が部活からいなくなった。つまり今日から僕らが部活内での最高学年なわけだ。でもまぁ1年4人2年3人の1チームもつくれない弱小校なわけなんだけど。今年からどうするのかな…などと考えていたらいつの間にか学校についていた。
 靴箱に靴を入れようと脱いで持ち上げた時後ろから僕を呼ぶ声がした。
「おっす!なぁなぁ昨日のあの番組見た?」
この元気なやつは小沢太陽。俺の幼なじみ。名前から既に明るい性格が滲み出ている。僕の大切な友達だ。
「あー!あれ見たよ!すんごい面白かったね!」
そう話しながら階段をのぼり2年生の教室に行く。
「じゃあまた後でな!」
太陽とはクラスが別なのでそこで別れると僕は教室に向かった。
「おはよー!」
ガラガラっとドアを開けるともうみんな来ていた。遅刻ではないが、遅刻5分前だ。急いでカバンを片付け席に座る。と同時に田村先生が来た。数学教師でとにかく面倒臭いと評判だ。
「おはよう。今日からは部活の中ではお前達が最高学年だが、学校内ではまだ最高学年ではないのであってあまり調子に乗らないことだ。この時期になると……」
僕の担任の先生はとにかく話が長い。毎日この話を聞かされるこっちの身にもなって欲しいものだ。
「……っと話はここまでだ。次の授業は国語だ。私語などしないように。」
やっと話が終わった。今からめんどくさい授業だ。
「帰りたい…はぁ…」
最近は帰りたいが口癖になっているぐらいだ。
キーンコーンカーンコーン…はぁ準備しよ。

あーやっと授業が終わった。あとは部活だけだ。早く着替えて外に出よう。
「おー!松田、ちょっといいか?」
部活顧問の山田だ。去年大学を出たばかりの新任教師だ。
「はい。なんですか?」
「今日はキャプテン発表の日だろ?だから練習着に着替えたらちょっとグラウンドに集合しててくれ。」
「分かりました。伝えときます。」
こういうのはちゃんとしなければ怒られるのでしっかり伝えておく。
グラウンドにある部室前まで軽く小走りで行き、伝言を伝える。
「おーい全員揃ってる?今日はキャプテン発表の日だから練習前に部室前に集合だって。」
そういうこと言うと絶対始まるのが、
「おい、紀之ぃ、お前がキャプテンしろや」
ほら始まった。キャプテンの擦り付け合い。喋っているのはちょっとグレル1歩手前みたいな志麻晴彦君だ。僕と同学年だが、クラスが違うため、部活以外ではあまり話さない。
「そうじゃい、お前がやれや」
そう言っているのは丸山幸治君。志麻くんとは小学生の時から仲がいいためよく同調して弄られる。しかし、多少言い返しても何も言われないのは分かっているので一応自分の意見も言っておく。
「嫌だよ。志麻君か丸山君がやればいいじゃないか。」
笑いながら少し言い返した。
「は?嫌だわ。まぁどうせ俺らなわけないけど。」
確かに志麻君は学校内では評判がいいとは言えないけど、丸山君は成績優秀、運動神経抜群、更にイケメンと来るので丸山君かもなーとは思っている。僕が虐められているみたいになっているが僕がそういういじられキャラなだけで別に虐められている訳では無い。どちらかと言うと仲はいいほうだと思っている。
 全員が着替え終わり、部室の前に集合した。山田の隣に生活指導の教師であり副顧問の宅谷もいる。
「よーっし全員集まってるな?今からキャプテンを発表しようと思う。新キャプテンは……松田だ!これからよろしくな。」
えぇぇ。そんな馬鹿な。丸山君の方が向いてると思うのに…
「はい、それじゃあ練習に取り掛かれ。」
「はい!」
全員で大きな返事をしないと何かと怒られるのでみんな癖になっている。
「松だァちょっとこっちに来い。」
宅谷だ。はぁ…早く帰りたい。
「あのなぁ松だァ。これからキャプテンになるんなら色々負担が大きいと思う。チームも纏めないといけない。それをやって行こうと思えるか?別に無理してキャプテンをしろと言っている訳では無い。キャプテンやるか?」
やりたくない。でもここで断るとかそっちの方が怖い。しかも宅谷の顔すんごい怖いし。
「やります。」
「よし!行ってこい!」
ここで断っておけば良かったなと後々思うのであった。

部活も終わり、あとは家に帰るだけだ。校門前で太陽を待つ。
「おー!わりぃわりぃ遅くなった。」
「もぅ遅いぞ太陽。」
太陽の所属しているテニス部は顧問のやる気がありすぎて、いつも下校時間を過ぎてしまう。
「あのさぁ今日、僕、野球部のキャプテンになった。はぁ…」
「おー!すっげぇじゃん。おめでとう!」
流石太陽だな。ほんとに馬鹿正直だ。それがこいつのいいところだな。
「いやでも、擦り付けあった結果のキャプテンだったら僕がなんか負けた感凄いんだけど。」
沈んだ顔で言うと太陽はそれを照らしてくれるかのように、
「何言ってんだ!紀之!お前すっげぇじゃん!だってキャプテンだぜ?誇りに思え!」
「そうだな…うんそうだ!僕はキャプテンだ!偉いぞ!」
「そうだそうだ!その調子!」
一瞬だけ向かい合いそして
「「フッ…ハハハハハ!」」
同時に笑った。こんな感じの日常がいつまでも続けばいいなと思っていた。
「ところでなんでホコリに思うんだろうな。そんなくしゃみが出そうなものに…」
「お前もしかして、埃だと思ってる?タンスの下とかにある?」
「えっ違うのか?」
そうだったよ…太陽ってアホだった…









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