裏社会の令嬢

つっちー

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第4章

【漆黒の狐団】の訓練ですわ!③

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沢山の観客に見守られつつもしんとした空気のなか先に動いたのはミリアーネだった。


「──せぇぇい!!」


ミリアーネはシュリナに飛び掛っていき、手に持っている太刀を横に薙ぎ払った。
だが、それと同時にシュリナはバックステップで回避し、魔法を放つ。


「─氷柱ICICLE!」


「「...ッ!」」


お互いに驚いたような顔をした。
何故なのか、それはシュリナが放った魔法が想像よりも何十倍も大きかったからだ。
例えば凶氷魔法の氷球ICE・BALLETをその杖を媒体として放つとする。
普通の氷球ICE・BALLETは直径10センチの小さな氷の球だが、それが3倍の大きさになるのだ。

だから、シュリナが普段放つ魔法は全長30センチ、太さ10センチの氷柱つららでそれが3倍となるから全長90センチ、太さ30センチの氷柱となって放たれるのだ。


だが、さすがNo.3とNo.4、驚いたのは一瞬で、ミリアーネは太刀を盾の用に扱いシュリナの攻撃を受け止める。


ガンッ!...しゅぅぅぅぅぅ......


ミリアーネの太刀に当たった瞬間に氷が溶けた。
これはミリアーネの使っている武器──黒龍の焔刀によるものだ。
黒龍の焔刀にはエンシェントオリハルコンドラゴンの涙が使われており、火属性が追加されているのだ。
それによってシュリナの凶氷魔法、氷柱ICICLEを溶かしたのだ。




「.........アリス様の武器すごいな...」


「.........ですね」




苦笑いしながらこちらを見てくるミリアーネとシュリナ。
...どうかしたの?


「...続きといこうか!」


「分かりました!─飛行FLYING


シュリナは空中で魔法を打っては距離をとって、打っては距離をとってを繰り返しているのに対し、ミリアーネは打たれた魔法を全て叩き落としながらシュリナに跳んで向かっていった。
さらに、

「──天使ノ微笑ミANGEL・SMILE!」


ミリアーネにまとわりついたのは白い靄。それと同時にミリアーネの体力を奪う。

「...うぐっ!!」


30%ほど吸い取っていった靄はシュリナの元に向かいシュリナの体力を回復させる。



「くっ!埒が明かないな!」



叫んだミリアーネが次にとった行動は


「──身体強化STRENGTHENING・THE・BODY



ミリアーネの十八番、身体強化STRENGTHENING・THE・BODYだ。




ビュンビュン...ビュン...ビュン!



あんなに重い太刀を持ちながら目に見えないスピードでシュリナを翻弄するミリアーネ。



戸惑っているシュリナの隙を突いて、右斜め後ろから斬り掛かる。


「──ッ!大盾SHIELD


ギャイィィィンッ!!!


シュリナとミリアーネとの間に大きめな透明の盾──大盾SHIELDが現れた。




「くっ!やるな...!だがっ...!!──竜ノ王牙DRAGON・FANG!!」



ガキンッ!...ギリギリギリギリ.........バリンッッ!!


上段の構えから繰り出された技はシュリナの魔法を破った。



「きゃあっ!...え?あ!?きゃぁぁぁぁぁ!!!」


「...おっと」


驚いたシュリナ。
そのせいか飛行魔法が解けてしまった。それを抱き留めたのはミリアーネ。微笑みながらお姫様抱っこをしているミリアーネは正に王子様。


「...ぅえ?あ、ありがとう、ございます...///」


「...怪我はない?」


「だ、大丈夫...です...///」


シュリナも王子様スマイルに照れて、顔を真っ赤に染めている。



あんなに顔染めちゃって...シュリナちゃん可愛いなぁ...
とニマニマと笑っていると、他の子達からの視線が...な、なによ!







((((((アリス様も可愛いです!!))))))






いつも通りの幹部さん達であった。
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