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第5章
マリアvsレーナさん②
しおりを挟む「...ッ!...正直に言うと貴方達の事、侮っていたわ...!...これも貴方自身なのでしょう...?」
「......。」
「まさか、そんなに小さな子が強いなんて思わないわよね!!」
会話をしながらマリアの分身による斬撃を捌くレーナさん。そして、その正体にも気付いている。
斬撃とは言ったものの武器は木剣。威力は少ない。だが、当たれば痛い。
この戦いのシーンは私とマリアが戦った時と似ている。あの時、マリアは攻撃の間隔が短すぎて魔法を使う暇も無く、受けに徹するしか無かった。
今はそれがレーナさんに置き換わっている。
「...キツいわね...!」
「......攻撃魔法も使っても良いですよ?」
「...後悔しても知らないわよ?」
ここぞとばかりにレーナさんを煽るマリア。
...そして、それに乗るレーナさんもどうかと思う...。
「貴方だったら死にはしないでしょう!──自然ノ脅威!!」
「...ッ!!」
すると、地面一帯に白い靄が掛かり、レーナさんに対しての斬撃が止む。それと同時に何も居なかった場所に木が巻きついていき、最終的に人型の木が現れる。
...それも数体。
全て同じ人型で、各々自分の足を気にしているようなポーズをしていた。
察しの良い方はもう分かるだろう。
...全てマリアだ。
だが、どれも本物だったりするのだが、レーナさんから見た、本物のマリア──不可視化していなかった方のマリアの木が無かった。
「...どこに行ったのかしら...?」
マリアはというと、自分に闇黒魔法を掛けて不可視化し、木になった自分に乗っていた。
白い靄がに触れると木に巻き付かれると理解したのだろう。......よく躱したなぁ...。
あれは多分、感知系の類だろう。あれで感知したらそこに木が生えて、巻き付かれるというこっちはこっちで強い魔法だ。
「...全部倒せば出てくるかしら...。」
そして、その事が分かったレーナさんは怖いことを言った。あんな怖いこと言っちゃうの...!?
「......。──暴風」
暴風を起こし、辺りに掛かっている靄を払い、自分の木をも消し飛ばす。...勿論中身はもぬけの殻だ。そして、レーナさんからちょっと離れた場所で闇黒魔法を解き、姿を現すマリア。
これでまたふりだしに戻った。
「......やっぱり強いわね...。」
「......。」
互いに睨み合い、正に一触即発な状態だ。
「...これで決めますわ!」
「...臨むところです...!」
同時に地面を蹴り、相手に斬り掛かる。
「...そこまで。」
「「.........ッ!?」」
私は2人の間に入り、両者の剣を手で止める。
...魔力で強化してるから痛くも痒くもないよ...?
「もう充分実力は分かったでしょ?」
「...そう、ですわね....。」
「......。アリス様がそう仰るのでしたら...。」
露骨に戦いたい!っていう顔をする2人。
ちょっと激しくなってきたから止めたけど...。止めない方が良かったかな...?
まぁ、これで森の奥に行けるでしょう!
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