痛覚研究所の記録

硫酸を浴びせる2

｢よし、ここに置いてくれ、気おつけてくれよ、こぼしたら一大事だからな｣
｢分かってますよ博士、もしこれが体にかかったらどうなるかなんて、さっき見てきたばっかりですからね｣
｢そうだろ、もしこれで死んだら今度は食べられる側になるかも知れないからな、それだけはゴメンだろ？｣
｢う～ん、おっさんとかなら嫌ならお姉さんにならいいかなぁ、あっ！！博士！！博士にたべられたい！！｣
｢おおう、分かった！分かったからそうがっつくな｣
｢あぁ、すみません、博士に食べられる所を想像したらなんだか興奮してきて...｣
｢可愛い奴め、ワンチャンみたいだな。よし、もしお前が死ぬようなことがあったなら私がありがたく頂くことにしよう｣
｢本当ですか！？楽しみだなぁ！！｣
｢いや、だからといって死ぬんじゃないぞ、そんなこと私は許さないからな｣
｢わかってますよ、博士といられる時間が減っちゃうのは悲しいですからね｣
｢うむ、めちゃくちゃ照れるじゃないか、一種一瞬を大切に生きていこうと心に誓ったぞ今｣
｢わっ！！もうこんな時間だ！！｣
｢ん？おお、確かに今日はダラダラしすぎたな、実験を始めるか｣
｢了解です！！｣


ガチャ
そこにはガラス張りの筒に閉じ込められた女がいた。
｢うわぁ、なんだかエッチな状況ですねぇ｣
｢たしかにな、ガラス張りという所がエロスを引き立てているな｣
｢ﾋｯ！、な、何がエロスよ！！私に何するつもりよ！！｣
｢あらら、なんか嫌な勘違いをされちゃいましたね｣
｢あぁ、別にエロいことをするつもりは毛頭ないんだがな｣
｢こんなガラス張りの筒に閉じ込めておいてそんなこと信じると思う！？この変態！！｣
｢まぁ勝手にそう思っておけばいいさ、エロい事される方がマシだったとじきに思うさ、おい、始めてくれ｣
｢りょ！！｣
ポチ
筒の上から少量の硫酸が流される。
｢な、なによ、これ｣
ジュッ
頭に少量の硫酸がかかる。
｢熱っ！！ちょっと！！熱い！！熱い！！｣
ズルッ
｢え？｣
頭皮が溶け落ち、頭の半分の皮膚の下が顕になる。
｢え？どうなってるの？え？え？私の髪は？え？｣
｢うわぁ、グロいっすねぇ、生々しい｣
｢あぁ、中途半端に原型を留めているのが余計にグロいな｣
ポチ
追加のスイッチを押し、さらに硫酸を筒に流し込む。
ジュー
｢熱い！！熱い熱い！！｣
あまりの激痛に暴れる、暴れる遠心力に耐えられず皮膚が溶け落ちる。
ガラスには飛び散った皮膚が張り付く
｢うわぁ！！すげぇぇー！！踊りながら溶けていってる！！グロォォォォ！！！｣
｢いやぁぁぁ！！！！やめてぇぇぇ！！！溶ける！！とけるぅぅぅぅぅ！！！｣
彼女の足元には酸で溶けた皮膚と髪が混じった酷い匂いを放つヘドロが溜まっていく。
｢あ...あ...あ..つ..い..あ..つ..い...｣
ガラスに張り付きまぶたの無い目でこっちを見てくる。
｢もう死ぬな｣
｢あ..あ..あ..あ..あ...｣
｢........................｣
｢...死にましたね｣
｢あぁ、なんだか、この死体の処理をするのはなかなかにめんどくさそうだな｣
｢ええ、あの酸が混じったドロドロの皮膚とかどうしましょう、まず死体にも酸がかかってるから触れないし...｣
｢ええい、もう面倒だ、この筒ごと硫酸の海に捨てといてくれ｣
｢おお、それは楽でいいですね、ゴミ捨て場を硫酸にして正解でしたね｣


ゴミ処理場にて
ザッパーーン
｢ふぃぃ、処理完了っと！！。はぁ、ゴミ処理場が硫酸システムでよかったぁ！！｣