痛覚研究所の記録

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まち針で刺しまくる2

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「よし、前からかなり期間を開けた、もう大丈夫だろう」
「あぁ、あの爪剥ぎ男のことですか?」
「その言い方だとあの男が爪を剥ぐ側に聞こえるだろう。爪剥がされ男だ」
「細かいなぁ、そこら辺はどうでもいいじゃないですか」
「うむ、確かにどうでもいいな。今話すべきことは他にある。前の失敗を覚えているな」
「ええ、実験を始めようとしたら舌を噛み切った紙切り男のことですよね」
「舌を噛み切る紙切り男とは語感がいいな」
「だからそこはどうでもいいんですって...」
「あぁ、そうだったそうだった。あの時は短期間で実験を二つ行おうとした。その結果ストレスを感じ過ぎた実験体が自ら死を選んでしまった、これを解消するために今回は1ヶ月ほどあの男に好き放題させている」
「好き放題?」
「あぁ、望み通りの食事を与え、望み通りの娯楽を与えた」
「ええ!?逆にコスパ悪くないですか!?」
「あぁ、もう最悪だった。最初のうちは怯えていて謙虚だったんだが、しばらくすると調子に乗り出しやがった。要求は高くなって行くし、態度もでかくなっていくしでもう研究とか関係なくぶち殺してやろうかと思った」
「目が怖いですよ博士...、どんだけブチ切れてるんですか...」
「もうこんなことは二度としない。使いまわして、死んだら死んだで新しいのを用意する。これでいいんだ」
「なんやかんや言ってそれが一番楽ですよね、攫うだけならお金もそんなにかからないし。証拠隠滅がちょっと面倒ですけど」
「あの男の世話の方がよっぽど面倒だ。早くこの手で殺してやりたい...」
「博士...、よっぽど大変だったんですね...。それで、今回はどんな殺し方...いやいや、実験なんですか?」
「うむ、紙切られ男にできなかったまち針で刺しまくるというのをやろうと思う」
「え?それじゃまた死なないんじゃ...?」
「死ぬまでやればいいだけさ、だろ?」
「は、はい!!その通りです!!」
「(顔怖っ!!いつもの博士じゃない!!)」


ガチャ
そこにはフライドチキンを貪り食う図々しい爪剥がされ男がいた。
「おう、来たか。今日は寿司を食いてぇな。もちろんいちばん高いやつな、あと肩がこった。叩いてくれ」
「うっわクソムカツクゥ、よくこんな奴1ヶ月間殺さずにいられましたね」
「だろ?本当に褒めて欲しいくらいだ」
「おいおい、ゴチャゴチャ言ってないで早くしろよぉ。腹減って死にそうだ」
「どのみち今日死ぬんだ、関係ないだろう。」
「え?」
「おい、やれ」
「はっ!!」
博士が職員に指示を出すと職員は男を慣れた手つきで台座に拘束した。
「お、おい!!なんだなんだ!!また拘束しやがって!!」
「いいのか?そんな態度をとって?」
「ヒッ!!、ま、まさか、また俺を痛めつけるのか...?」
「あぁ、その通りだ、この日をどれほど待ちわびたことか」
「嘘だろ...、あんた、酷いことをしてしまった償いがしたいって言ってたじゃないか!!」
「そんなの、嘘に決まってるだろう...?」
「(いや怖っ!!博士怖っ!!怒らせんとこ!!博士は怒らせんとこ!!)」
「よし、始めるぞ。準備はいいか?」
「は、はい!!準備まんたんです!」
博士は裁縫セットからまち針を1本とりだした。
「ふふ、お前の叫び声を聞かせてくれ」
「嫌だァァ!!やめてくれぇぇ!!もう嫌なんだぁぁぁ!!」
ブスブスブスブスブスブスブスブス
「痛てぇ!!いてぇいてぇ!!いてぇよ!!やめろ!!やめろって!!!痛い!!痛いです!!!」
男の腹にまち針を刺しては抜き刺しては抜きを繰り返す。腹に無数の血の点ができ、蓮コラ画像のようになっている。
「うわっ!!きっもっっ!!僕こういうのにがてなんですよぉぉ、おぇぇぇ!!」
「ふふふ、ふふふふふふふ」
ブスッ!!
「いっっっ!!!」
腹に思いっきりまち針を突き刺す。
「ふんっ!!」
ブチブチブチブチブチ!!
そのまま下に力の限りスライドさせる、切れ味が悪く、腹の肉は切れるというよりはちぎれる形で裂けていった。
「ウグァァァァァ!!!ああ!!俺の腹がぁぁ!!!痛いぃぃ!!死ぬ!!死んじゃうぅぅぅ!!」
「うっひゃー、グロいなぁぁ...。女じゃなくて男なのがさらにグロいなぁ...」
「よし、フィナーレだ」
博士は顔面に狙いを定める
「やめて、やめてください...。お、お願いします...。謝ります、今までのことは全て謝ります...。だから、許してください...」
「うるさい」
「嫌だァァァァァ!!!!!!!」
グサグサグサグサグサグサグサグサ
顔中をまち針でさしまくる。目も鼻も口もお構い無しに刺しまくる。目を刺した時の感触が気持ち悪い。ほんとにこの男は不愉快だ。
「ウグッ、ヒッグ、嫌だ...、ジニダグナイ...」
「しぶといですねぇ、まだ生きてますよ」
「まぁ目も潰したし身体中穴だらけだ、じきに死ぬだろ。ゴミ捨て場にも捨てておこう」
「了解です、じゃぁ僕捨ててきますね」
「おお、頼めるか。ありがとうな」


ガチャン
「良かったー、博士の顔、だいぶスッキリしてたな。あのままピリピリしてたらどうしようかと思ったよ」
「あ、あの...、助けてください...。お願いします、助けてください...」
「うるさいよ!!、もとわといえばお前のせいなんだからな!!」
ガンッ
「ウグッ!!」
助手は腹に蹴りを入れてからゴミ捨て場に捨てた。

男はゴミ捨て場の中でひどい匂いと痛みの中、誰にも気づかれずにゆっくりと死んでいった。
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